2015年02月04日

【有明海】国会通信195,196号

昨日、国会議員と農水省職員に配布した「よみがえれ!有明海・国会通信」195号、196号を大橋法律事務所HPにアップしました。
195号「”開門の間接強制”が最高裁で確定」
http://www.ohashilo.jp/active/ariake_pdf/ariake195.pdf
196号「敗け続けの国は控訴を取り下げよ!」
http://www.ohashilo.jp/active/ariake_pdf/ariake196.pdf
有明海の再生のための東京での行動は、私が弁護士になって間がない2003年2月頃からはじめました。
当時、1997年に諫早湾が潮受堤防で締め切られたこと(通称「ギロチン」)によって、諫早湾の問題は終わったものだとの認識が国会には蔓延していました。
それを、諫早湾締切後も漁業者達が深刻な漁業被害に苦しめられていることなどを国会議員に訴え国政の場で問題にしてもらうために、単身、東京に乗り込みました。新宿にウイークリーマンションを借りました。
当初は、何のツテもなく、東京やその周辺のどこかで環境問題に関する学習会などがあれば、そこに押しかけて、5分でも良いから有明海のことを喋らせて欲しいと訴えました。
そういう活動を続け、 徐々に東京の人達にも有明海の問題が広がり、その内、国会議員とのパイプも出来ていきました。
千葉県の海沿いの町で夜開催された環境問題の少人数の学習会に飛び込んで有明海の問題を訴え、深夜、電車で東京まで戻ったことを今でもはっきりと覚えています。
posted by 後藤富和 at 17:08| 有明海

友人のブログ

趣味仲間がブログで私のことを紹介してくれました。身近な人にこんな風に言われると照れますが、ご紹介します。
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次の福岡県知事選挙に立候補を予定している後藤富和さんの集会に参加しました

後藤さんとは10年ほど前に自動車仲間のミーティングで出会ってから

公私共にお世話になっている先輩であり、大事な友人の一人です

苦学を重ねて弁護士となり念願だった最後のスカイラインGT−R(R34)をフルローンで購入してから10数年、、、

今でも仕事の足として、また趣味として楽しまれています

職業は弁護士です

そのスケジュールは数ヶ月先までいっぱいいっぱいに埋まっています

担当している裁判、依頼者からのいろんな相談、弁護士会で担当している仕事…

仕事は当然のことながら、全くお金にならないボランティアも率先して参加

むしろ、自分の私財を投じて活動されているライフワーク的な運動も多岐に渡ります

原発再稼動反対、諫早湾の開門訴訟、多くの公害問題、人権問題、自然の保全…等々


大きな活動だけでなく、PTAの画期的な運営から、子供達相手のイベント

依頼があれば手弁当でも講演会、テカカフェなどの勉強会

僕が知っているだけでも、よく体が持つなというほど、色んな問題に立ち向かっています


とにかく、正義感の強い方なんです

そして、困っている人を放っておけない人です


決意表明でも話されていましたが、自分の命は人のために使うもの!

と、子供の頃から考えられていて、実際その通りの活動をされています


近くにいるからわかるけど、ほんと欲のない人なんです

興味のあること、仕事でも遊びでも、自分が面白いと思うことに

一生懸命に勉強して人との付き合いを重ね、のめりこまれていきます


逆に、お金が儲かるようなことでも自分が面白いと思わなければ

全く興味も持たないし、かかわることもされません


いまどきめずらしい、仏さまみたいな人なんですよ


知らない人には、どうでもいい話なんですが

一度一緒に食事をするだけでも知り合いになってしまうと、

後藤さんの魅力に、人柄に引き込まれてしまうと思います

この日だけでも、そんな方々が数百人集まっていました


後藤さんは弁護士さんですが、年に数十回も国会へ出向いて様々な訴えや

活動、勉強会をしていて、国会議員とのパイプもいくつも持っています


これまでも中央、地方関係なく、政治の場への要請も何度もあったんです

だけど、自分は弁護士だから、弁護士として人の役に立ちたいと全部断っていました


なので、今回の決意表明は自分もびっくりしましたが

恩師であり師匠でもある、馬奈木弁護士の要請の強さもきっかけになったのでしょう

また、とにかく顔の広い人なので、沢山の声を受けての決意です


自分が政治家になりたいと思って立候補するのではないんです

断りきれないくらいの無数の声に後押しされて、その人たちのために

また子供達の未来のために役立ちたくて立候補を決意されたんです


後藤さんを知らない人にはそんな話、なんか怪しいよね裏があるんじゃないの?

なんて思われても不思議ではないですが、後藤さんを知っている人なら

僕が書いていることがすべて自然に理解できると思います



もしかしたら、いつかはこういうこともあるかと思っていたし

そのときは、できるだけの協力をしたいと常々考えていました



地元の新聞やTVでもこの様子が報道されました

まだやっと、支援者の前で正式に決意表明をしただけですが

選挙まで日にちは少ないです



少ないとは思いますが、福岡県内でこのブログをご覧いただいているみなさん

後藤さんを知っている人も知らない人も

まずは、そういう男が大きな決心をしたということは覚えて置いてください

そして、まわりの方々にこんな男がいるということを教えてください

よろしくお願いします
posted by 後藤富和 at 13:38| 日記

後藤とみかず笑顔プロジェクト始動〜後藤とみかず政策発表「子どもに残す笑顔の未来」〜

後藤とみかず笑顔プロジェクト始動
〜後藤とみかず政策発表「子どもに残す笑顔の未来」〜

子ども達に残す未来は、放射能の不安に怯える社会なのか。農業漁業が衰退し食料を外国に頼る社会なのか。テロの恐怖に怯える社会なのか。遠い外国で人殺しをさせられる社会なのか。

そんな社会を子ども達に残したくはありません。
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そうであれば、子ども達の未来に責任を負う大人として、やるべきことは決まっています。

子ども達に放射能や戦争の不安がない社会を作ることです。

原発再稼働にNoを突きつけること、集団的自衛権行使に全力で反対すること、この国の食料を破壊するTPPに反対すること、憲法改正に断固反対すること。
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私にはあふれるほどの夢があります。私たち大人は子どもたちにどんな未来を残してあげられるのか。戦争の恐怖に脅えない未来、原発の恐怖に脅えない未来、そして世代や性の違いに関係なく誰もが希望を持って安心して暮らせる社会。笑顔の未来を子どもたちに残そうではありませんか。
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私は子どもに残す笑顔の未来をテーマに6つの約束をします。
1 原発の再稼働は絶対に許しません
2 子育て世代を全力で応援します
3 男女がともに能力や個性を生かせる福岡県をめざします
4 子どもたちに豊かな自然を残します
5 子どもたちを戦場には送りません
6 県民の暮らしを絶対に守ります
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このお約束を実現し、子どもたちの未来のためにともにたたかっていきましょう。
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2月15日、後藤とみかずが子どもに未来を残すために取り組むプロジェクトを発表します。
ぜひお集まりください。
皆様の熱い気持ちが子どもの未来を変える大きな力になります。結集しましょう。
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後藤とみかず笑顔プロジェクト始動
〜後藤とみかず政策発表「子どもに残す笑顔の未来」〜
日時 2月15日(日)開場13:00、開会13:30-16:30
会場 日本生命博多駅前ビル8階Aホール(福岡市博多区博多駅前3-2-1・博多駅前西日本シティ銀行本店西隣)
主催 後藤とみかずとみんなで創る笑顔の福岡県の会

Facebook「後藤とみかずとみんなで創る笑顔の福岡県の会」に「いいね」をお願いします。
posted by 後藤富和 at 10:47| 日記

韓国の社会運動〜市民の力が街を変える

毎週火曜日に市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」。
昨夜は、terra cafeメンバーの日高明子さんを講師に「韓国の社会運動〜市民の力が街を変える」をテーマに日高さんが実際に韓国を訪問し見聞きし感じたことを報告していただきました。
今回、日高さんが訪問したのは
*ソンミサンマウル
*ソウル市立青少年職業体験センター(ハジャセンター)
*非正規労働者センター
*ソウル市高齢者介護福祉支援センター
*青い夢介護福祉センター
*全国障害者差別撤廃連帯

ソンミサンマウルは、1992年に画一的な幼稚園保育に不満を感じた共働き夫婦25組が、お金を出し合い共同育児施設「私たちの子どもの家」を設立したことがきっかけ。アトピーの子どもの「アイスクリームを食べたい」という思いをかなえる為、共同でアイスクリーム製造器を購入しカフェを作るなど、「こうありたい」を地域ぐるみで実行しています。
ソンミサンする5ヶ条
1.わがまま歓迎
2.けんかワクワク
3.優秀なリーダーはいらない
4.仲間とのリスクは楽しい
5.意見一致をがんばるよりやってみる

ソウル市立青少年職業体験センター(ハジャセンター)は若年層の失業問題と「学校以外に集まれる場を」との市民の声が高まり設立。ソウル市の特化機能施設として、市の補助金を受けて運営しており、管轄はソウル市青少年課ですが、センターのスタッフは市の職員ではありません。センターでは、職員を「パンドル」(舞台を動かす人)と称し、役職は事実上存在せず、親しみやすいニックネームで呼ばれています。

ソウル市高齢者介護福祉支援センターはパク・ウォンスンソウル市長の公約で2013年に業務開始した韓国初のケアワーカー施設。
韓国では、ヘルパー(療養保護者)の有資格者は123万人(男性8.7% 女性91.3%)ですが、実際に就労しているのは25万人にすぎず、平均年齢56歳。ほとんどが非正規雇用労働者。月給80万ウォン以下が7割を占めます(看護師の3分の1、社会福祉士の半分程度)
社会的評価は低く、介護以外の家事労働を強要され(家政婦あつかい)、セクシャルハラスメントなどの被害を受けることもあるそうです。
センターは、「介護する側が幸せでなければ、質の高い介護はできない」として、介護文化の認識改善に取り組んでいます。
全国障害者差別撤廃連帯では「障害等級の廃止」と「扶養制度の廃止」に取り組んでいます。
驚いたのは、障害の程度によって等級でわけているのは、世界の中で日本と韓国だけということ。医師の診断による等級ではなく、当事者個人のニーズに応じた支援計画が立てられるべきだとの考えから障害等級の廃止を求めています。
また、個人の自立を妨げるとして、家族に扶養義務を課す扶養制度の廃止も求めています。

パク・ウォンスンソウル市長を先頭にソウル市が脱原発にシフトしている状況についても報告していただきました。
日本の自治体の首長の多くがエネルギー政策は国が決めることとして自治体の長として国に追従する姿勢でいるのに対し、ソウル市長は、エネルギーの消費地であるソウル市だからこそ、エネルギー政策についても声を上げるべきとして、市長が先頭に立って脱原発運動を行っています。
福岡県も圏内に原発はないから県政の課題ではないと逃げるのではなく、九州最大の電力消費地であり、かつ玄海原発に事故があった場合甚大な被害を被る危険性が極めて高い地域であることから、500万人県民の生命と健康、暮らしを守るために国と九州電力に対して声を上げていくべきだと思います。

大変多くの方にご参加いただきました。部屋に入りきれず隣室での参加となった皆様にはご迷惑をおかけしました。

来週は詩人のアーサー・ビナードさんを講師に「おめでたいニッポンに、春は来るのか?」をテーマに現在の日本の状況を語っていただきます。
来週は会場、および時間が異なりますのでご注意ください。

箱崎まちなか九条の会発会記念アーサー・ビナード氏講演会
「おめでたいニッポンに、春は来るのか?」
講師 アーサー・ビナードさん(詩人)
日時 2月10日(火)18:30
場所 勝楽寺(福岡市東区箱崎3-9-48)
会費 1200円
どうぞお楽しみに。

【これからのterra cafe kennpouの予定】

2月10日(火)18時30分 箱崎まちなか九条の会発会記念アーサー・ビナード氏講演会「おめでたいニッポンに、春は来るのか?」(会場:勝楽寺(東区箱崎3−9−48)、当日1200円)

2月17日(火)19時「15年戦争のはじまりと満州国建国、日本と満州国皇帝溥儀」岩佐英樹(元高校教師)

2月21日(土)13時 やま・かわ・うみ・そらフェスティバルin九州 九州公害被害者総行動実行委員会(会場:天神エルガーラ中ホール、参加費300円)

2月24日 (火)19時 平頂山事件 高尾翠(中国近代史研究者)

3月3日(火)19時 憲法講座4「包括的基本権と法の下の平等」三好有理(弁護士)

3月10日(火)19時 ヘイトクライムを考える

3月17日(火) 憲法講座5「精神的自由権」八木大和(弁護士)

3月22日(日)14時 「満州国」の光と影 熊野直樹(九州大学大学院教授)、緒方用光(元日本ヘラルド九州支社長、元満州映画協会社員) 会場 大名クロスガーデン、 参加費500円

3月24日(火)19時 お休み

3月31日(火)19時「地方創生のカラクリ〜あるべき地方自治とは」 宮下和裕(自治体問題研究所)

4月7日(火)19時 「留学生から見た日本」 留学生

4月14日(火)19時 「破壊される医療と介護」岡崎誠(福岡県歯科保険医協会)

4月21日(火)19時 憲法講座6「経済的自由権、人身の自由、国務請求権と参政権」清田美喜(弁護士)

火曜日夜の学習会の会場は光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)です(2月10日、2月21日、3月22日は別会場です)。
予定は入れ替わるかもしれません。下記サイトでスケジュールをご確認ください。
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします
http://blog.ohashilo.jp/
参加費 無料
お問い合わせ 弁護士 後藤富和 Eメール gotou@ohashilo.jp
posted by 後藤富和 at 07:41| 人権

2015年02月03日

スマホと子ども〜すぐそこにあるデンジハ!

地球のめぐみ主催「スマホと子ども〜すぐそこにあるデンジハ!〜身近なヒバクとその対策」(講師 自然と暮らしと平和の学校 後藤彰さん)に参加しました。
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日弁連で公害問題環境問題を取り扱うセクションにいると、電磁波や低周波をめぐる人権侵害事案に遭遇します。

電磁波に関しては、日本の基準が諸外国と比較にならないほど緩いこと。そして、日本の裁判所の思考としては、国が定めた基準を守っている以上は違法にならないこと。この2点から、電磁波による被害が法的に認定されることは困難です。
今日、後藤氏も言われていましたが、生命や健康に関する問題については、疑いの段階でまずは止めて、安全性が立証されない限り稼働させないという「予防原則」で臨むべきです。でも、日本はそうはなっていません(ここで知ったかぶりして「疑わしきは罰せず」なんて刑事法諺を出したら恥をかきますよ。「疑わしきは罰せず」は疑わしい段階で罰してしまったら取り返しがつかない結果となるからであって、その趣旨からすると、生命や健康に関する問題については、疑わしい段階で止めなければ取り返しがつかない結果となるので、予防原則が妥当します。水俣病の被害を見れば明らかです)。

今日この講演会に参加したのは、行政として何かできることはないか、国内での先進事例はないか知りたかったからです。
話を聴いていて、こういうことを思いつきました。

「役所や学校、病院などの公共施設に電磁波フリーゾーンを設置を義務付けること」

教育や福祉を受ける上で不可欠のこれらの施設が電磁波まみれだと、電磁波に対する感度が高い人は施設に立ち入ることが出来ず、その結果、サービスを受けることができなくなります。それは行政の怠慢ではないかと考えました。
だとすれば、電磁波に対する感度が高い人でも福祉や教育のサービスを受けられるように、これらの施設に電磁波の影響を受けないエリアを設けるべきと思いました。

やはり当事者の話を直接聴くとアイデアが浮かびますね。

また、同じような観点から、僕はこれらの施設では、中国語と朝鮮語の通訳の無料サービスを受けるようにすべきだと思っています。この話はまた今度。
posted by 後藤富和 at 17:24| 環境

2015年02月02日

よみがえれ!有明海

よみがえれ!有明訴訟の集会に参加。
この訴訟は僕が弁護士になってすぐに提訴しもう13年目に入りました。僕の第1号事件です。
有明海の再生が僕のライフワークになっています。
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大鋸幸弘さん(佐賀県太良町大浦の漁師):大浦では、ほとんどの船が港に停泊したまま。漁に出ても燃料代にもならない。失業状態。期待していたタイラギも3年連続の休漁。
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松永秀則さん(長崎県諫早市小長井の漁師):正月から3日しか漁に出れていない。補助事業で中国から買い入れたアサリを海からあげたらその後がない。早く開門して貝や魚が戻らないと生活ができない。
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石田徳春さん(長崎県雲仙市瑞穂の漁師):イイダコのシーズンだが取れていない。漁船漁業は全然取れていない。
室田和昭さん(長崎県雲仙市瑞穂のノリ漁師):ノリは初回の水揚げから色落ちし1枚5円にしかならなかった。今はもっと悪くなり1枚3円程度(通常のノリは1枚15円程度)
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写真は大鋸武浩さん(佐賀県太良町大浦のノリ漁師)の色落ちしたノリ(1枚3円)と、柳川の通常のノリ(1枚15円、3等級)
有明海では、島原半島から佐賀県西部、そして諫早湾の対岸の熊本の漁場が特にひどい状態です。
有明海が宝の海によみがえるまでたたかい続けます。
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posted by 後藤富和 at 21:09| 有明海

やだね戦争!アクション

やだね戦争!アクションに参加している方から、写真をいただきました。
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やだね戦争!アクションで天神コア前で戦争反対を訴えている姿ですね。服装を見ると寒い時期と暑い時期ですね。

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こちらは福岡県弁護士会主催の集団的自衛権に反対する市民集会での模様です。

今月は2月18日(水)18時から天神コア前で、やだね戦争!アクションを行います。みなさん、ぜひおこしください。
posted by 後藤富和 at 15:31| 平和

【お知らせ】満州国の光と影

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第1部 講演「満州国の光と影」 講師:熊野直樹(九州大学大学院法学研究所教授)
第2部 「緒方用光さんが語る満州映画協会と甘粕正彦」


【日時】2015年3月22日(日)
    開場/15:00 開会/15:30 終了18:00
【会場】平尾バプテスト教会 大名クロスガーデン
    福岡市中央区大名1−12−17 tel:092-985-1001
【資料代】500円
【主催】terra cafe  中央区九条の会
【共催】日中友好協会福岡支部
【連絡先】武井/tel090-2083-9792
     大橋法律事務所/092-512-1636
     シネマアルチ/092-712-5297
posted by 後藤富和 at 11:01| ご案内

2015年02月01日

ヴァイツゼッカー氏死去

ドイツの元大統領ヴァイツゼッカー氏が亡くなりました。

弁護士になりたての頃、僕はヴァイツゼッカー氏の演説「荒れ野の40年」から「過去に眼を閉ざす者は、未来に対してもやはり盲目となる」を引用して、中国人強制連行強制労働事件の法廷で意見陳述を行いました。

以下はその意見陳述の要旨です。

わが憲法は、約3300万人を超える日本人とアジアの人たちの命、と人々の生活を奪ったことへの反省から、世界で最も進んだ平和理念に到達した。すなわち、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し」 「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてい る国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理念と目的を達成することを誓」い(憲法前文)、 戦争を放棄した。

しかし、中国の青年らを拉致し強制労働を強いて彼らの青春を奪ったことについ て、外務省は、強制連行・強制労働の事実そのものを隠すことに躍起になっている。 このような被告国の態度は、再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、全力をあげてこの崇高な理念と目的を達成する者の態度とは程遠く、国際社会に対してとても名誉ある地位を占めているとはいえない。 これに対し、同じ敗戦国であるドイツは、戦後の早い時期に補償法を制定し、ナチスが行ったユダヤ人大量虐殺等の犠牲者やその遺族に対して補償を行い、さらに、 2000年には、「記憶・責任・未来」基金を設立した。

この両国の対照的な姿勢は、今回のイラク戦争においても現れている。すなわち、 わが国が早々にアメリカのイラク攻撃支持を表明し自衛隊をイラクに派遣したのに対し、ドイツは、いち早くイラク戦争に対し反対の意思を表明した。

この両国の差は、戦争中自らが犯した過ちをきちんと認め反省をしたかどうかと いう根本的な国家の姿勢に起因するものといえる。

今後、二度と一審原告らのような被害者を生むべきではないし、彼らが受けてき た悲劇を繰り返すべきではない。そのためには、一審被告らは、自らが犯した過ち をきちんと認め、自己の行為により迷惑をかけた人々に対して心から謝罪すべきである。そのような誠実な態度こそ、東アジア諸国の信頼を回復し、国際社会におい て、名誉ある地位を占めることにつながるものである。

http://www.bengoshi-honryu.com/wp-content/uploads/2010/08/F20604.pdf

僕はその後もヴァイツゼッカー氏の演説を度々引用し平和を訴えました。昨年10月のブログ

http://blog.ohashilo.jp/article/104725170.html
posted by 後藤富和 at 18:10| 平和

声をかけていただきました

女性団体での訴えが終わると、隣の会場で会議を行っていた団体から声をかけていただき、私の思いを訴えました。こんなこともあるんですね。
みなさんも職場や地域の集まりに私を呼んでください。みなさんの勝手連的な活動が力になります。
posted by 後藤富和 at 16:15| 日記