2013年09月27日

福島からの意見陳述

本日、佐賀地裁で行われた「原発なくそう!九州玄海訴訟」口頭弁論期日において、福島県相馬市で鮮魚店を営む中島孝さんが意見陳述を行いました。
以下に引用します。

原告を代表して意見陳述を行います。
1 私は、1984(昭和59)年から28年間、福島第一原発から北に約40qの距離に位置する福島県相馬市でスーパー「中島ストア」を経営してきました。店から1q弱のところに太平洋に面して松川浦という入り江があり、相馬原釜漁港があります。
私は、漁港を利用する漁師たちが運営する相馬双葉漁協の市場に毎朝かよって、新鮮なヒラメやカレイを仕入れ、地元のお客さんのみならず、全国のお得意さんに宅急便で送っていました。皆さんから「おいしい、おいしい」と相馬の魚にお褒めを頂いて参りました。私の生きがいでした。
しかし、2011(平成23)年3月11日の原発事故により、地元相馬の魚を中心としたこの営みは、大きく捻じ曲がってしまいました。事故から2年半が経過した今でも、かつての商売の形を再建できるめどは、全く立ちません。
 
2 大地震、大津波の翌日、あの爆発が起きました。
私の店の近くまで津波が押し寄せ、ほぼ地域は壊滅、ライフラインも寸断されました。私の店は、津波の最前線に唯一残った店となり、水や食べ物を求める人びとでごった返し、私は、押し寄せるお客さんにおにぎりを握ったり、塩鮭をさばいたりの作業に追われていました
そんななか、私の家内から、「南相馬市の実家の弟の話だと、実家でも役所が用意したバスに乗って家族全員で避難するそうだ。」と聞きました。爆発した原発から放射能が迫ってくる恐ろしさを、地域住民もひしひしと感じていました。相馬市では、そのころ市長が「籠城」を決めた、つまり、自治体としての避難はしないという報道がありました。しかし、16日、17日頃になると、私の店がある刈敷田という500世帯ほどの団地の中で、ところどころの家の窓に、夜になっても明かりが灯らないようになりました。市長の決定にもかかわらず、不安を感じる家族が一軒、また一軒と避難を始めたのです。
家内に「地域には多くの人が残っている。息子はまだ若いので避難させたいと思うが、店がなくなったら地域には餓死者が出るかもしれない。どうする?」と聞くと、家内は「一人暮らしのお年寄りもいるし、最後まで二人だけでも残って、何とか店を続けよう。」と言います。
27歳の息子に「お前だけでも避難させたい。」と言うと、息子は、しばらく考えて「どこに逃げても放射能に追われる。だったら残って店をやる。」と言うのです。息子の将来の安全にとってどうなのかと、親として心にトゲが残りました。
私は、こうした状況が続く中、原発はもう止まるもの、無くなるものと思っていました。ところが、民主党政権は再稼動を決定し、大飯原発が動き出しました。
事故は終わっていないのに、国も電力会社も、フクシマから何も学ばないのか、また第二のフクシマを引き起こすつもりなのか、との強い怒りから、2013(平成25)年3月11日に福島地裁に提訴した「生業を返せ、地域を返せ!福島原発訴訟」の原告団長を引き受けました。
 
3 原発は、一旦事故を起こせば取り返しがつきません。言葉に尽くせぬ大変な事態を、我々は福島において日々体験しています。
(1) 避難指示区域の浪江町は、全町民が避難を余儀なくされています。10数軒の畜産農家が、隣の南相馬市の仮設住宅などから通ってきて、生き延びた牛たちに共同で餌をやり続けています。避難指示が出たとき、牛舎に牛をつないだままで避難したため、多くの牛たちが餓死しました。放し飼いされていたおかげで生き延びた牛たちの殺処分が始まったとき、彼らは、「これは証拠隠滅になってしまう。牛たちを生き延びさせ、生体にどういう影響が出てくるか、研究者に提供して調査をつづけ、まぎれもない証言者として、原発事故の惨状を告発し続けてもらう。」そう、心に決めたそうです。
しかし、彼らが美味しい牛乳を搾って販売したり、霜降りの和牛を出荷できる日が再び来るのかどうかは、誰にもわかりません。
(2) 海岸線から内陸に入ると、まるで、家の中から前掛けをしたおばあさんが出てきそうな、あるいは子供たちがボールを蹴りながら走り出てきそうな、暮らしの匂いがそのまま残った家並みが、いたるところにあります。しかし、そこに人は住んでいないのです。誰もいないのです。
そんな場所で自宅の庭に花を植えている人を見かけたことがあります。聞いてみると、「隣の市で仮設住宅暮らしをしているけど、いつ戻れるかわからない。家は荒れ放題だが、修理もできない。せめて朽ち果てていく我が家に花だけでも飾って綺麗にしておいてやりたい。」と言います。
(3) 私の住む相馬市では、水道の水源は、放射線量の高い山中のダムです。市役所の説明では水道水は安全とのことですが、市民は不安に思い、ペットボトルの水でご飯を炊き、みそ汁を作る家庭が現在も多くあります。お風呂にしか水道を使わないと言うのです。生活費も当然跳ね上がります。
水道水を飲むか飲まないかをめぐって市民の中に分断があります。放射能を心配し過ぎて危険だと騒ぐから、風評も収まらないし復興も進まないのだ、という意見の市民もいるのです。地元産の農水産品についても同じです。家庭内で、地元産を食べたいおじいさんおばあさんと、自分も食べたくないし、子供にも決して食べさせたくない息子夫婦との感情のすれ違い、断絶があります。
長期にわたる低線量被ばくの健康被害について、見解が対立している状況です。やむを得ず、被災者がそれぞれ判断し、対策を取るため、こういう対立や分断は止むことなく生じています。
 
4 地域がまるごと失われ、暮らしが根こそぎなくなってしまうこと。明日を信じることができないということ。ここまで頑張れば救われる、という励みを持てずに暮らすこと。福島に住んで、日々我々が直面しているのは、こういうことです。
この玄海原発差し止め訴訟において、原告が抱いているのは、こういう事態をここ九州でも引き起こしてはならないという強い思いです。私が福島からこの裁判に参加したのも、同じ事故を二度と起こしてはならないという強い憤りからです。原発を再稼働するということは、半永久的に続く福島の被害を容認するということです。再び事故が起きることを容認することです。そんなことは断じて許すわけにはいきません。
福島のこの2年半は、原発が持つ異質の危険性をはっきりと表しています。汚染水の海への流出、汚染水貯蔵タンクからの度重なる漏出など、収束とは程遠い状況です。安倍首相がIOC総会で安全だ、コントロールされていると強弁しても、次々に起きている被害がそうではないと証明しています。
放射能の危険におびえることのない平穏な環境で生活をすることは、我々の最も基本の権利です。
社会の命運を決するであろう此の時に、幸せな社会を造ろうと努力する人びとの背中を押し、勇気を鼓舞するような、そしてまた、人類史の画期となったと後世語り継がれるような、熱意と正義にあふれる裁判所のご判断を心からお願い申し上げまして、原告を代表しての陳述と致します。
posted by 後藤富和 at 15:52| 環境

韓国反核市民訪問団との福岡国際連帯交流のお知らせ

韓国反核市民訪問団との福岡国際連帯交流のお知らせ

アジアの脱原発に興味ある方、韓国や韓国語に関心がある方、ぜひご参加ください。
私も参加します。

韓国からの市民団体が来福
原発問題を国際連帯で問おう!!
脱核アジア平和のための西日本原発地域 日韓市民ツアー
韓国反核市民訪問団との福岡国際連帯交流

日時 2013年9月29日(日)
集合 午後6時
交流会 午後6時30分から8時30分まで
会場 福岡国際キリスト教会(福岡市中央区大名1-12-45)
参加費 資料代300円、夕食お菓子代700円
主催 脱核日韓市民ツアー福岡交流準備会
連絡先 木村公一(090-6410-3311)
どなたでもご参加いただけます。
http://ermite.just-size.net/nnaa/130929fukuoka.pdf
posted by 後藤富和 at 09:16| 環境

2013年09月26日

福島からの訴え

「福島のいま、増え続ける汚染水〜生業を返せ!地域を返せ!〜」トークライブに参加しました。
ゲストは相馬市で鮮魚店(中島ストア)を営む中島孝さん(「生業を返せ!地域を返せ!福島原発訴訟原告団長」)
中島さんの言葉
子どもが白血病になるかもしれない、遺伝上奇形の恐れもある。いつまでそんな不安の中で暮らせばいいのか。安倍総理は人でなし、強い憤りを感じている。
地域に唯一残ったスーパーとして食料や水を求める人が殺到した。自分がこの店を閉めたら餓死者が出ただろうし、暴動が起きただろう。
お金や、仕事、引っ越しした先でのイジメなどの問題で避難できない住民も多い。父親を残して母子避難する家庭も多い。避難をしたくても避難できない人が多い。
営業損害が出ている人には補償金が出ている。しかし、屁理屈を捏ねられて一円も補償金がおりていない事業者も多い。漁業者に対しては事故直後から漁獲平均83%の補償金がおりている。しかし、漁業の先行きが見えない。補償金がおりても漁ができないんじゃ人間性の否定。若い漁師、後継者をどうするか深刻な悩み。後継者が漁ができずガレキ処理で働いている。
原発から20kmを超える範囲の避難者は「自主的避難」として、ほとんど捨て置かれている。
玄海原発訴訟の戦いには感動した。九州にいながら福島の被害を自分のこととして想像力を働かせ、裁判にまで踏み切った皆さんに心より敬意を評します。
地域がまるごと破壊されるようなことは許してはいけない。ここで立ち上がらないとどうするのだ。
再稼働なんて、どのツラ下げて言ってるんだ。あの顔を張り倒してやりたい。
放射能の危険を目の前で見ている福島県民は皆さんに恥じないよう頑張っていきたい。
隠蔽をもって収束をでっち上げる政府とマスコミに対しては、憤りを感じる。
日本中から支援物資をいただいたが、行政の中でそれを分配するシステムがうまくいっておらず、配布されずに放置された例が多い。
この経験を踏まえることが、今後全国で起こるであろう地震などへの備えとして必要。
posted by 後藤富和 at 20:12| 環境

2013年09月20日

風船プロジェクトの取り組みが取り上げられました

原発なくそう!九州玄海訴訟・風船プロジェクトの取り組みが、兵庫県淡路市議会で取り上げられました。

兵庫県淡路市議会議事録_01.jpg

兵庫県淡路市議会議事録_02.jpg

兵庫県淡路市議会議事録_03.jpg


風船プロジェクトファイナルは10月27日(日)です。

天神からバスも出ます。

最終回です。

ぜひご参加ください。
posted by 後藤富和 at 15:35| 環境

2013年09月07日

【ご案内】福島のいま、増え続ける汚染水〜生業を返せ!地域を返せ!〜(9月26日)

【福島のいま、増え続ける汚染水〜生業を返せ!地域を返せ!〜】
「生業返せ!地域を返せ!福島原発訴訟」原告団団長 中島孝さんトークライブ
「原発なくそう!九州玄海訴訟福島調査団からの現地報告」

9月26日(木)福岡市立中央市民センター 第1会議室
福岡市中央区赤坂2丁目5−6 tel092−714−5521
受付:18時 開始18時30分 終了20時

相馬市で鮮魚店・スーパー「中島ストア」を営み、「生業を返せ!地域を返せ!福島原発訴訟」の
原告団団長である中島孝さんが「原発なくそう!九州玄海訴訟」の原告として9月27日(金)に
佐賀地裁で行われる第6回口頭弁論に参加されます。そこで福島の漁業にも詳しい中島さんと
池上弁護士の対談形式で、汚染水の問題のついてお話していただきます。
TVや新聞等では語られない福島の現状を「福島の生の声」を福岡で聞きましょう!
裁判に参加できない方も是非!
九州玄海訴訟福島調査団が7月に行った福島現地調査の様子をスライドで紹介します。

【お問い合わせ】
福岡第一法律事務所 福岡市中央区大名2−10−29福岡ようきビル2階
tel:092−721−1211 fax:092−741−6638
mail:daiichi@f-daiichi.jp 
posted by 後藤富和 at 12:29| 環境

2013年08月23日

大木町くるるん見学報告

原発なくそう!九州玄海訴訟城南区原告の会主催の「おおき循環センターくるるん」(福岡県大木町)見学ツアーに参加しました。

大木町は、人口1万4600人、住民と行政が協働して、持続可能な循環のまちを目指しているコンパクトな町です。久留米市との合併を拒否しています。
大木町は、合併しないと財政破綻すると言われていましたが、過大なハコモノを作らない、今ある財源をどう使うのか、子育てに重点に的に金を使うなど、財政運営の工夫をして、経常収支比率82.4%(県内4位)となっています。
キノコの生産が盛んで九州で一位となっています。特に若者や女性達がキノコの生産に取り組んでいます。アスパラガスの生産に取り組む若者も多く、他の地域に比べると農業後継者は多いとのこと。

ごみゼロを目指そう
・今の大量消費社会はもう限界
    このままでは地球の資源が枯渇してしまう
    大量廃棄社会で地球の環境が急速に悪化(地球温暖化などによる気候変動が深刻化)
・ごみゼロを実現するために
    焼却一辺倒のごみ政策の見直し
    大量リサイクルから発生抑制へ(リデュース、リユース)

ごみ処理(焼却)からごみゼロヘ
・焼却大国ニッポン
・ごみ焼却中心主義の限界も
・建て替え時期を前に、焼却中心政策の見直しが必要

大木町もったいない宣言(ゼロ・ウエイスト宣言)
http://www.town.oki.fukuoka.jp/gyousei/machizukuri/machi_31.htm
4L(Local,Low Cost,Low Impact,Low Tech.地域主導、低コスト、低環境負荷、最新技術に頼らない)
地域住民の納得と協力

生ごみなど分別排出の徹底により平成17年と比べてリサイクル率が46%伸びた。ごみを27種に分別している。

焼却ごみを減らす4つの視点
1 生ゴミの分別資源化
2 プラスチックの分別資源化
3 紙・布の分別徹底
4 増加する紙おむつの資源化
→これを徹底するとゴミはほとんど残らない。

古紙などを売った金は地域の収入となる。そして、町も助成金を出す。地域の収入になることでごみが集まるし、町が金をかけてごみを収集するよりもコストがかからない。

廃プラは地域で集めて油にして地域で使う新たな資源として活用するための研究をしている。

紙おむつはパルプに戻し再び紙おむつを作る取り組みも始まっている。

高齢者等ごみ出しサポート事業を開始

ごみ袋の代金は、焼却ごみについては高く設定し、資源ごみは無料。これによって、資源ごみを増やし、焼却ごみを減らす。

ごみ処理費用が平成17年と比べて3200万円減少

バイオガスプラント→バイオガス→発電、熱(エネルギー効率84%)
→肥料

地域共同発電所(太陽光発電)

くるるんは、バイオガス、太陽光、小型風力で消費電力の8割を賄っている。

施設の建物には木材が多用されており、FSC森林認証を受けている。

生ゴミの収集に使っているフォークリフトは天ぷら油の廃油で動いている。

住民に対して情報をきちんと発信し話をすることが重要。
前々町長が生ゴミを燃やすことに対して強い抵抗感を持っていた。もともと農家では生ゴミは堆肥として有効活用していた。
以前は、屎尿を海洋投棄していたが、条約によってできなくなって、処理場が必要になったのもきっかけとなった。
posted by 後藤富和 at 21:39| 環境

2013年08月18日

さよなら原発!11・10九州集会(仮称)実行委員会結成集会

さよなら原発!11・10九州集会(仮称)実行委員会結成集会に参加しました。
今年11月10日に、舞鶴公園(福岡市中央区)で3万人規模の集会を行います。
脱原発を目指す市民が集まり大きなムーブメントを起こします。
音楽ライブや出店も行います。

呼びかけ人・賛同者を募集しています。また、出店も募集しています。
http://bye-nukes.com/

11月10日は舞鶴公園に結集しましょう。
盛り上がっていきましょう!
posted by 後藤富和 at 18:20| 環境

2013年08月16日

パタゴニア

パタゴニアで開催された映画「パワー・トゥー・ザ・ピープル」の上映会に参加しました。
http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=8236
オランダ、デンマークで再生可能エネルギー100%を達成した島の人々を描いたドキュメンタリー映画です。
NPO法人九州・自然エネルギー推進ネットワーク(大分)の方のお話を伺いました。
木質バイオマスの利用→林業再生プラン
自然エネルギーで日本再生(年間5兆円が林業関係と新エネルギーへの雇用へ。200万人の雇用創出)。
・地域分散
・情報の公開
・市民参加

この映画、すごく面白かったので、原発なくそう!中央区の会でも上映会を企画しようと思います。
posted by 後藤富和 at 22:10| 環境

2013年08月11日

中間市で講演

昨日は、原発をなくす中間市民の会にお招きいただき、脱原発と再生可能エネルギーの可能性について講演しました。
およそ100名の中間市民の皆様に熱心に話しを聴いていただきました。
posted by 後藤富和 at 21:10| 環境

2013年08月09日

原発なくそう!九州玄海訴訟第7次提訴

長崎に原爆が投下された日である本日、佐賀地方裁判所に、原発なくそう!九州玄海訴訟の第7次提訴を行いました。
第7次提訴原告は654名で総原告数は6751名になりました。

   「原発なくそう!九州玄海訴訟」第7次提訴声明
 
 私たちは、本日、654名の原告をもって、国と九州電力を被告とし、玄海原発の全ての稼働差止等を求める第7次訴訟を佐賀地方裁判所に提起した。第1次から第7次原告と合わせて、6751名の原告を擁する歴史上最多数の原発訴訟である。 
2011年3月11日の福島第一原発事故による被害は、将来の健康被害を含め、いまだその全容が明らかにならないほど甚大である。福島第一原発事故から2年5か月経過しても、事故はいまだ収束していない。放射性物質の放出は続き、汚染地下水の海洋への流出放出がいまだに1日300トン(政府推計)も続いている。もちろん、約16万人もの避難者が未だ故郷に戻れない状況も変わりない。政府は避難地域の再編を行い、除染による汚染の除去への期待で多くの人々を福島県内に縛りつけているけれども、再除染はしない等の現在の除染方法・手続では効果的な除染は難しい上、避難者の生活再建も見通しが立っていない。それゆえ、地域の再建にも全く見通しが立っていない。
福島第一原発事故は、いままでの公害事件で政府が主張する“国の安全規準を守っていれば安全”という文句がいかに虚偽であるかをまざまざと見せつけたものである。どんな原発も危険であることに変わりなく、「安全な原発」など存在しない。
本年7月に原子力規制委員会によって原発に新規制規準が策定され、九州電力も玄海原発3・4号機、川内原発1・2号機の再稼働の申請を行った。しかし、福島第1原発事故の原因(例えば、地震で配管等の破断があったか否かという根本原因も含めて)が解明されていない状況で安全性を担保する基準を策定できるはずもないし、立地審査指針の改定も行っていない点など内容面でも安全性を担保する基準となっていないことは明らかである。したがって、そのような基準に則って再稼働に突き進もうという、政府・九電等の電力会社の姿勢は断じて許されない。
前回の第6次提訴の604名に加え、それを超える654名が本日新たに提訴したことや、第2回から第5回の口頭弁論まで毎回250名またはそれを超える原告らが詰めかける状況が続いていることは、脱原発の国民の大多数の意思が衰えることなく続いている証左である。
 また、われわれ原告団が中核となって「風船プロジェクト」(玄海原発付近から1000個の風船を飛ばし事故時の放射性物質の拡散方向を予測する取組み)をすでに3回実行したことに加え、原告団は、現在、重大事故・過酷事故となった場合の実効的な避難計画が策定されているか各自治体に公開質問を順次行っている。実効的な避難計画も策定されていない状況での原発再稼働は絶対許されない。
 このように、私たちは、原発の危険性を明らかにするプロジェクトなどにも中核的に参加するなど運動を強め、さらに第8次以降の提訴を行って「1万人原告」による裁判を実現し、国民世論の圧倒的な支持のもと、まずは国と九州電力に玄海原発全ての稼働差止、その先に廃炉を求め、さらに政府等に我が国の他の原発の稼働差止とその先の廃炉を求める。
 上記のとおり声明する。
     2013年8月9日
          「原発なくそう!九州玄海訴訟」原告団・弁護団
 
posted by 後藤富和 at 14:11| 環境

2013年08月07日

風船発見情報19

発見1週間ぐらい前、7/30ごろ?  連絡8/7 14:00
福岡県豊前市三毛門 自宅の木にひっかかっていた
 
メッセージカードはボロボロ。ウラは読めない。かろうじて表が読める。小学生の息子が風船を飛ばすと誰かが拾ってくれるという事実に感動しているらしい。とのこと
posted by 後藤富和 at 19:41| 環境

2013年08月06日

風船発見情報18

発見情報18 連絡8/6 9:45 発見8/6 5:00
大分県中津市三光小袋 家の近くの田んぼ
はようから田んぼにあったのは気づいていたけど、買い物袋だと思ってた。4〜5日前から気づいてた。今日、5時ごろ田んぼで草取りしてて近くに行ったので拾ってみたらカードがついていたので何だろうかと思って。雨が降ったのでインクがにじんでて電話番号も虫眼鏡で見てようやくわかった。それ以外はよめない。何かのイベント?で飛ばしたの?
 
とのことでした。
posted by 後藤富和 at 16:32| 環境

2013年08月05日

風船発見情報10〜17

10 連絡7/31 12:05 発見7/29 6:30
福岡県直方市溝掘 家の前
犬の散歩のために家を出たとき、家の前に落ちていた。手書きメッセージ「原発なしは、ある」だっと思う(出先からの連絡)。

11 連絡7/31 14:30 発見7/31 10:00
福岡県築上郡郡上毛町尻高の田んぼ
メッセージは「電気は足りてます。原発はいりません」とあり。

12 連絡7/31 18:03 発見7/31 18:00
大分県宇佐市南宇佐 自宅の庭
今、気づいた。紙だけ落ちていた。雨がひどかったので手書きの字があまり読めない。「原発」「さらい」しか読めない。

13 連絡8/1 9:00 発見8/1 9:00
福岡県鞍手郡小竹町 遠賀川の河川敷
メッセージ「一日も早く原発がなくなりますように」

14 連絡8/1 9:29 発見7/31 17:30
福岡県京都郡みやこ町犀川上伊良原 畑の中
メッセージなし
「(原発で)なにかあったらふるさとがあってもかえれなくなるからね」とのこと

15 連絡8/1 9:30 発見7/29 5:30
福岡県田川市伊加利城山町 自宅の敷地
メッセージなし

16 連絡8/1 21:44
福岡県豊前市
詳細は問合せ中

17 連絡8/5 9:48 発見8/3
福岡県豊前市大河内 田んぼの中
圃場の畔草刈り中
詳細は問合せ中ですが、メールに拾った感想がつづられていました。
メール件名「飛んできました!驚きました!」
佐賀県玄海町からどのくらいの距離があるのでしょうか?200Km位でしょうか?
玄海原発は遠い距離にあるよそ事のように考えていましたが、風向きでは放射能が飛来するかもしれないと感じました。
私も原子力には反対です。放射能の防御も処理もできない安全などありえません。
人間の傲慢です。放射能は目に見えないだけに怖いです。
大企業と自民党の経済優先のエネルギー政策の犠牲になるのは私たち国民です。
便利さと快適さを犠牲にしても、原子力以外のエネルギー政策を追及すべきです。
私が小学生だった頃(昭和30年代)はまだのんびりとしていました。電気は時々停電し、真夏はクーラーなど当然ありませんから、開け広げの家の中に寝転び過ごしたものです。暑かったけどどこまでも青かった入道雲が浮かんでいる空がとても懐かしく思い出されます。子供たちに放射能に汚染されてない地球を残すため、美しい日本の自然を綺麗なまま未来に残すため私も微力ですが応援します。私も頑張ります。
posted by 後藤富和 at 15:29| 環境

2013年08月02日

風船発見情報9

発見情報9 発見7/28 18:00 連絡7/31 17:50
大分県中津市三光付近の山国川沿い堤防

原発再稼働は心配です。地震活動が活発になってるのに、もしも事故が起これば、綺麗な九州が駄目になってしまいます。活動応援してます。
posted by 後藤富和 at 14:28| 環境

2013年07月30日

風船発見情報8

発見情報G 発見7/30 9:00 連絡7/30 10:20
大分県宇佐市下矢部
畑のなすびの枝にひっかかっていた。電話番号がかろうじて読めた。メッセージは水にぬれて読めない。
posted by 後藤富和 at 13:57| 環境

2013年07月29日

風船発見情報7

発見情報F 発見7/29 6:00 連絡7/29 18:00
築上郡上毛町東下 家の近くで拾った
ぬれているのでカードの文字はよくよめない
posted by 後藤富和 at 18:22| 環境

風船発見情報6

発見情報E 発見7/28 17:00 連絡7/29 16:50
中津市耶馬渓町 コンビニに寄ったら、ちょうど落ちてきた
手書きメッセージ「原発のない世界を私たちの子孫に残しましょう」
 
すごいですね。落ちてくる瞬間に遭遇した人は初めてだと思います。
posted by 後藤富和 at 17:43| 環境

風船発見情報5

発見情報D 発見7/29 8:00 連絡7/29 14:30
熊本県上益城郡山都町花上 自宅の庭で拾った
手書きメッセージ「地球の上からすべての原発がなくなりますように」
「佐賀から来ているなんて驚きました」とのことでした。
posted by 後藤富和 at 15:29| 環境

風船発見情報1〜4

さっそく続々と発見情報が届いています。

発見情報@ 発見7/29 8:30 連絡7/29 9:10
福岡県豊前市大字河内 家から2〜3分の田んぼ見に行ったらイノシシよけの電線にひっかかっていた。何だろうと思ったけどテレビでみてたから「あれかぁ」と思った。

発見情報A 発見7/28 21:00 連絡7/29 9:00
築上郡築上町大字本庄 庭に落ちていた
手書きメッセージ「エネルギーも電力も大切。雇用も大切。それよりも未来に安心と安全を届けることが大事だと思いませんか?」

発見情報B 発見7/28 19:00 連絡7/29 9:25
大分県中津市光光西秣
家から歩いて数分の田んぼの様子をみていたらすぐ近くに落ちていた。
手書きメッセージ「この世から恐い原発がなくなりますように。こどもたちが元気で育つ環境が保たれるように心底願います。思いを行動にしていきましょう」

発見情報C 発見7/28 19:00 連絡7/29 9:30
中間市岩瀬西町 庭に落ちていた
手書きメッセージ「子どもがすこやかに育ち未来を 原発はいらない」
posted by 後藤富和 at 11:06| 環境

風船プロジェクト第3段

風船プロジェクト第3段。
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原発なくそう!中央区の会では、手作りのわらび餅とジュースを提供しました。
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250名もの市民にご参加いただきました。
写真.JPG

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posted by 後藤富和 at 08:14| 環境

2013年07月27日

明日は風船プロジェクト

原発なくそう!中央区の会世話人の後藤です。

1 原告拡大
8月9日の第7次提訴に向けて、中央区の会では、8月2日までに25名の原告拡大を目標にしていたところ、皆様のご協力で今日現在で26名の新規原告が集まりました。
原告の拡大が伸び悩んでいる地区もありますので、引き続き1万人原告を目指して原告拡大の取り組みをよろしくお願いします。
家族や親戚、お友達をお誘い下さい。申込書は下記サイトからダウンロードできます。また、後藤までご連絡いただければ申込書をご送付いたします。
http://www.ohashilo.jp/no-genpatsu.html

2 風船プロジェクト第3弾(明日です)
日時 7月28日(日)
場所 佐賀県波戸岬
福岡からバスを出します。まだ若干席が残っています。バスご希望の方は、メールにてお申し込みください。
http://no-genpatsu.main.jp/news/index.php/view/112

3 書籍販売
ブックレット「原発を廃炉に!九州原発差止め訴訟part2」(原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団編著)を出版しました。
世界の中心で愛をさけぶの作者片山恭一氏も執筆しております。後藤も執筆を担当しております。1冊1000円にて販売しております。ぜひご購入ください。私宛てにメールでご注文下さい。郵送御希望の場合は郵送料80円が別途必要になります。

4 Tシャツ販売
いのうえしんぢさんデザインのTシャツを販売しています。1枚2000円です。私宛てにメールにてご注文下さい。
残りわずかです。
・90cm(白)
・100cm(白)
・ジュニアS(白)
・ジュニアM(白)
・140cm(白)
・S(白、水色)
posted by 後藤富和 at 13:00| 環境

2013年07月24日

【今度の日曜日】風船プロジェクト第3段

いよいよ風船プロジェクト第3段が近づいてまいりました。
今回は、海辺で広場やステージがある会場ですので、夏休みにお子様やお孫さんを連れて参加されていはいかがでしょうか。1000個の風船が空に舞う姿に子ども達は大喜びです。

「原発なくそう!九州玄海訴訟」の原告団主催の玄海原発付近から1000個の風船を飛ばして風向き調査をする風船プロジェクト第3弾を実施します。

日時:2013年7月28日(日)正午受付開始
    風船発射時間 午後2時30分
場所:佐賀県唐津市鎮西町 波戸岬 海のトリム
参加費:大人500円 高校生以下無料

福岡地区は天神,日銀前から直行専用バスが出ます。
【事前申し込みが必要です】
集合時間:午前9時45分,天神日銀前 費用:高校生以上 往復2000円    中学生以下 往復1000円

【ファックス or メール申込フォーム】
→ 送り先  ファックス 092−741−6638
          アドレス daiichi@f-daiichi.jp

 氏名(代表者):

 人数 :高校生以上   ●名

     中学生以下   ●名

 緊急連絡先(携帯電話番号):
必要事項を記入の上,当事務所(担当:弁護士八木)まで
ファックス(092-741-6638)をするか,

daiichi@f-daiichi.jp  まで メールしてください。
沢山の方のご参加をお待ちしています!!

 風船プロジェクトのホームページ
 http://genkai-balloonpro.jimdo.com
posted by 後藤富和 at 19:03| 環境

2013年07月17日

ゆたかなる故郷−福島(うつくしま)−

昨日、第一回口頭弁論が開かれた「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟の訴状の冒頭をご紹介します。
 
ゆたかなる故郷−福島(うつくしま)−
 福島は、東には豊かな漁場である太平洋を望み、中通りには果樹の栽培が盛んで豊かな平野が広がる。会津地方は磐梯山と猪苗代湖に代表され、米作が盛んであり秋ともなれば黄金色の稲穂が風に揺れる。これら地域の周囲には山々が深く広がり、春には山菜、秋には茸狩りと自然の恵みは尽きない。
 原告らは、この美しい福島(うつくしま)に住んで、それぞれの生業と生活を営んできたものである。
 中通りの農家は、長い年月にわたる養生が必要な桃・梨などの果樹栽培に精を出してきた。浜通りの漁師は、ふるさとの漁港から暗いうちに漁に出て海の幸を求めて家族を養ってきた。港に揚げられた魚介類の仲買の仕事によって生活してきた者、また、地元で水揚げされた新鮮な魚介類を自慢とした民宿を営んできた者もいる。
 人々は、福島で生まれ、福島の学校で学び、福島で出会い・結ばれ、それぞれの生業を営みながら、子をもうけ、自分と同じように、わが子を美しい福島で育てることを当然のこととしてきた。
 みな、父・母・きょうだいなどの家族や、夫婦の結びつきがあった。田舎では、昔からの集落における人と人の結びつきは、まつりや儀礼などを通じて、親せき以上ともなっている。
 一人で生きてきたものは一人としていない。その結びつきの場が、美しい福島であった。
posted by 後藤富和 at 15:36| 環境

2013年07月16日

福島現地視察報告2

福島現地調査2日目。
相馬市の原釜漁港。
水ダコ、ツブ貝の操漁。
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放射線検査をして100ベクレル以下のものだけを出荷していますが、実際には、セシウムとヨウ素しか調べていないそうです。ストロンチウムその他は測っていません。検査機械は8ベクレル以上しか測れず7ベクレル以下は未検出となります。
漁師たちは漁でしか生きていけないから漁をしていますが、事故後、漁獲は激減し、しかも買取価格も低いため、借金を重ねています。
鮮魚を扱うスーパーも福島産の魚介類を消費者に提供して良いのか葛藤し苦しんでいます。

相馬市から伊達市へ。
相馬市の海沿いの空間線量は0.1μSv/h台ですが、山側に入った途端に2〜3倍に跳ね上がりました。
途中に立ち寄った霊山町(りょうぜんまち)では空間線量が0.96μSv/h、地面が1.28μSv/h。

伊達市霊山町の椎茸栽培農家。震災以降一度も出荷できていません。椎茸栽培には阿武隈山系の原木が適していましたが、それが使えなくなったので、現在は秋田の原木を使っているとのこと。50ベクレル以下の原木でないと使えない。昨年は出荷できなかったそうです。秋田の原木は10ベクレル程度ですが、砂埃を浴びたりすると40ベクレル程度になる。50ベクレル以下の原木で100ベクレル以下の椎茸を作ろうと努力している。しかし、厚労省の栽培マニュアル通りに作るのは大変。椎茸原木は、これまでは桑畑の中で作っていたが、今は新設のハウスの中でしか作れない。
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栽培マニュアル通りに作っても100ベクレルを超えてしまった場合、東電が補償してくれるかどうかは決まっていない。もう椎茸はダメだとも言われるが、俺のせいじゃないのに何でやめなければならないのか。農地を汚染して、どうしてくれるんだという気持ち。放射線を測って出なかったから大丈夫というのではなく、汚染された農地を元に戻せと言いたい。
汚染された原木は家の周りに置いているが、近所からは線量が高くなるから処分してくれと言われる。しかし、汚染物質なので処分ができず、どこにも持っていけない。
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県北農民連では、太陽光発電に取り組みはじめ、第一発電所として100kw、市民出資型50kwをはじめるそうです。
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本日から建設開始し9/3に運用開始。全量、東北電力に売電。総工費5千数百万円。市民出資者には年利1.2%で配当。14年でペイする。原発に頼らない発電を示したい。

午後は、福島地裁で、生業を返せ!地域を返せ!福島原発訴訟の第1回口頭弁論。
福島県庁そばのあぶくま法律事務所から裁判所までパレードします。
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この辺の空間は0.16μSv/hですが(これでも年間許容量を超えています)、足元の苔があるあたりにガイガーカウンターを向けると9.99μsv/hを示し計測上限を超えてしまいました。
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徹底的に除染がされているはずの県庁のすぐそばですらこの有様です。
県庁の裏の住宅地の空間線量は0.52μSv/h。
子ども達の遊び場である「ちびっこひろば」の真横で除染作業が行われています。
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ここの空間線量は0.6μSv/hを超えていました。
どれも福島県庁から数百mの範囲です。

口頭弁論と同じ時刻に福島県文化センターで模擬法廷。
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この裁判では国も東電も原発事故の責任を否定しています。あろうことか東電は、今回の震災は想定外のものであり東電には原発事故の責任がないと主張しています。
原告からは、原発事故後父親が自殺をした樽川さん、主婦の新関さん、スーパーを経営する中島さんが意見陳述を行いました。原発事故が単に経済的被害に留まらず、父親の命を奪い、家族を引き裂き、これから子を生む女性たちの未来すらも奪う甚大な被害をもたらしていることを自分の言葉で切々と語り、胸を打ちました。
弁護団からは、福島在住の渡邊弁護士、玄海原発訴訟の馬奈木、板井弁護士、生業弁護団共同代表の安田弁護士が意見を述べました。
幼い子を持つ親としての渡邊弁護士の言葉、水俣病以来繰り返され、福島でも繰り返される国と企業の加害構造に対する馬奈木弁護士の厳しい追求、水俣病もカネミ油症も国の基準を満たしていた、安全基準をクリアしたからと言って安全だということにはならないとの板井弁護士の訴えに私達は心を強くしました。
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板井弁護士の意見陳述に対して国から、福島の事故とは無関係であるから不適切との意見が出ましたが、弁護団は国に対して原発の廃炉を求める要求は福島でも九州でも同じであると反論しました。

帰路。
福島駅前の空間線量は0.18〜0.2μSv/h。福島駅新幹線ホームは0.18μSv/h。
posted by 後藤富和 at 17:47| 環境

2013年07月15日

福島現地視察報告1

福島に来ています。
福島駅前はかなり線量が高いです(0.27μSv/h)。でも線量計を見なければ普通の地方都市の様子です。ちなみに福岡は0.05μSv/h。
福島市から川俣町、飯舘村を通って南相馬市へ。
道の駅川俣で線量を測りました。空間線量は0.52μSv/h、雨樋の下は4.21μSv/hでした。
飯舘村はの豊かな水田は雑草で荒れ放題に。
車内で放射線量を測ると1.04μSv/h。

南相馬市原町区。震災前は国道から海が見えなかったのですが、津波で建物や防風林がなぎ倒され、海まで視界を遮るものがありません。
南相馬市の海岸沿いは福島市などの中通りと比べて線量は低めです。これは、原発が爆発したあと、海側から内陸部にかけて風が吹いたため放射性物質が飯舘村や福島市などに流れ込み、そこに雪が降り定着してしまったからだそうです。単純に原発からの距離に比例するわけじゃないということが分かります。

南相馬市小高区の牛舎を訪問しました。この辺りは20km圏内なので、自由に立ち入りはできますが宿泊は許されていません。
牛舎の前のシロツメクサが咲いているところに死んだ牛を埋めたそうです。
牛舎の中では放射線の影響を調べるために解剖される牛達がいます。牛達はガリガリに痩せ、死んだ子牛が放置されています。
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牛舎の前には大量の牛の骨。
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ここの放射線量は1.41μSv/h。

小高中学校近くの民家を訪問。
所有者は東京に避難しているため、震災後そのままの状態です。線量が高くて片付けもできません。
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浪江町に入りました。浪江町役場から検問を超え市街地へ。今年4月まで立ち入りが許されなかった地域です。   
漁業者は、今も原発から放射性物質が流されている以上、もう漁業はできないんじゃないか。ちゃんと廃炉するまで漁はできないとおっしゃっていました。
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浪江駅前の駐輪場は自転車が置きっ放し。引き取りに来れなかったんです。
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駅前の新聞販売店には配達されなかった3/12の朝刊が山積み。「東北で巨大地震」の見出し。
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ここの空間線量は1.29μSv/h。
ここの地面に線量計を置いた瞬間、9.99μSv/hを示し測定完了。線量計が一瞬で振り切れてしまいました。
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同行していた方の高性能線量計は32.29μSv/hを示しブザーが鳴りっ放しでした。

高校の先生からもお話を伺いました。
30キロ圏内に高校が10校。そのすべてがサテライト校での授業となっている。生徒たちは4月末まで自宅待機。その間に多くの生徒が他地域に避難して行った。子ども達が未来が見えなくなっている。

農産物の直売所では放射線測定器を購入し持ち込まれる野菜を計測しています。
それは広く真実を知ってもらうこと、そして少しでも放射能の影響を受けない農業を確立するためということです。

夜は地域の方々からお話しを伺いました。
・家があるのに帰れない。町があるのに人がいない。その悔しさ。
事故前は相馬の魚や野菜が最高と思って食べていたのに、今は県外の農産物を選ばなければならない。南相馬市の魚からは9800ベクレルが検出。飲料水に不安を持つ市民は多い。せめて飲料水だけでも配給して欲しい。安全というのならばどうぞ福島に来て暮らしてください。
子育てサロンのすぐ横で作業員が除染作業を行っている。それでも行政は安全ですと言う。
・家族がバラバラ。仮設に入っている人達の中でも絶望的になっている人と新しく家を建てて頑張ろうと思う人などバラバラ。年寄りは散歩に行く気力もなく閉じこもっている。とても後1年で出ていけるような状態にない。
・30年前の福島原発訴訟を404名の原告で闘った。現地の人は原発から金をもらっていたとか批判されるが、現地でも戦っている人たちはいた。30年前は負けたけど、今度は勝つ。
・私達も原発ゼロ金曜行動をはじめた。南相馬は分断されてみんなが一つになることは難しいが、裁判を戦う中で南相馬が団結していくことを願っている。
・浪江町役場から4kmのところにすんでいる。平成20年に有り金すべてかけて家を新築した。それがこんなことになった。騙す自民党が悪いのか、騙される国民が悪いのか。
・津波だけだったら復興できた。それが放射能で復興もできない。原発は地域を根こそぎ奪うということ。
posted by 後藤富和 at 21:39| 環境

2013年07月14日

再生可能エネルギー講演会報告

昨日、再生可能エネルギーの講演会(原発なくそう!中央区の会主催)を開催しました。
40名の市民が集まりました。
原発なくても電気は足りるということがバレてしまって、コスト的にも原発が見合わないことが明らかとなり、次に政府と電力会社は、原発はCO2を排出せず環境に優しいというキャンペーンを張ってくるでしょう。原発が本当に環境に優しいかどうかについては、現在、私が準備書面を起案していますのでしばらくお待ちください。ただ、原発がひとたび事故を起こせばCO2どころじゃない途轍もない環境破壊をもたらすことは明らかです。そんな危険な道を選択しなくとも、再生可能エネルギーによれば、エネルギーと環境問題の調和が図れ持続可能な発展ができるのではないでしょうか。こういうことを言うと、再生可能エネルギーはまだ発展途上の未成熟な技術だとか、安定しないといった声が出てきます。本当にそうでしょうか。講演会では、私が実際に現地に足を運び、直接確認してきたことを報告しました。
・ヴェクショー市(スウェーデン)における脱化石燃料と森林資源を活かしたバイオマスエネルギーの取り組み
・檮原町(高知県)における森林資源を活かしたバイオマスエネルギーの取り組み
・真庭市(岡山県)における森林資源を活かしたバイオマスタウン構想
・祝島(山口県)における反原発の戦いと自然エネルギー100%を目指す取り組み
・環境ネットワークくまもと(熊本県)の市民発電所「おひさまプロジェクト」の取り組み
・九重観光ホテルの地熱発電
・九州大学伊都キャンパスの風レンズ式風力発電
・スターバックスコーヒー大濠公園店の環境への取り組み
・大橋法律事務所のバイオマス発電(グリーン電力証書)、森林認証、環境マネジメントシステムの取り組み
などを報告しました。
その後、原発なくそう!中央区の会メンバーから
・原発なくそう!九州玄海訴訟の原告拡大の訴え
・7/28の風船プロジェクト第3段の呼びかけ
・8/11の趙博ライブのお知らせ
・8/20の八丁原地熱発電所見学ツアーのお知らせ
・11/10のさよなら原発!福岡集会のお知らせ
・中央区9条の会から、8/2の中央区9条の会結成総会のお知らせ
を行いました。
参加者の意識が高く、活発な意見交換ができました。
原発なくそう!中央区の会では、これからも脱原発社会の実現を目指し様々な企画を行います。楽しみにしていてください。
posted by 後藤富和 at 22:08| 環境

2013年07月12日

【ご案内】再生可能エネルギー学習会

明日、原発なくそう!中央区の会で再生可能エネルギー学習会を開催します。
皆さん、ぜひご参加ください。どなたでもご参加いただけます

「再生可能エネルギーの可能性を探る〜見てきたことを伝えたい〜」

日時:7月13日(土)午後2時〜4時
場所:福岡市中央市民センター第1会議室(福岡市中央区赤坂2-5-8)(資料代100円)
講師:後藤富和(弁護士)

後藤さんは、環境保全活動で各地を旅し、ヴェクショー(スウェーデン)、檮原(高知)、真庭(岡山)、祝島(山口)、九重(大分)で再生可能エネルギーの持つ大きな可能性を確信しました。実際に見てきたことを映像を使って皆様にお伝えします。
その他に…
◎風船プロジェクト結果報告
◎原発差止裁判の内容の報告
などについて話し合います。

反原発に興味のある方はどなたでもご参加いただけます!
http://no-genpatsu.main.jp/news/index.php/view/109
posted by 後藤富和 at 18:03| 環境

2013年07月05日

エコ議員つうしんぼ

環境問題を解決するための20の課題について候補者を採点する「エコ議員つうしんぼ」というものがあります。
http://www.giintsushinbo.com/outline.html
仁比さんは100点満点でした。
http://www.giintsushinbo.com/saninsen023/saitenkekka/hireidaihyou/kyosan.html
仁比さんは、一つ一つの課題にきちんとコメントも述べています。
仁比さんは口先だけじゃなくきちんと実行します。
よみがえれ!有明訴訟弁護団員として、漁民と共に泣き、怒り、諫早湾開門判決を確定させた彼の姿が物語っています。
佐賀地裁判決控訴の時、夜の農水省前で怒りの抗議をしていた仁比さんを僕らは覚えています。
posted by 後藤富和 at 18:51| 環境

2013年07月02日

【ご案内】再生可能エネルギー学習会(7月13日)

原発なくそう!中央区の会では再生可能エネルギー学習会を開催します。
皆さん、ぜひご参加ください。

「再生可能エネルギーの可能性を探る〜見てきたことを伝えたい〜」
再生可能エネルギーチラシ(7月13日)_01.jpg
日時:7月13日(土)午後2時〜4時
場所:福岡市中央市民センター第1会議室(福岡市中央区赤坂2-5-8)(資料代100円)
講師:後藤富和(弁護士)

後藤さんは、環境保全活動で各地を旅し、ヴェクショー(スウェーデン)、檮原(高知)、真庭(岡山)、祝島(山口)、九重(大分)で再生可能エネルギーの持つ大きな可能性を確信しました。実際に見てきたことを映像を使って皆様にお伝えします。
その他に…
◎風船プロジェクト結果報告
◎原発差止裁判の内容の報告
などについて話し合います。

反原発に興味のある方はどなたでもご参加いただけます!
http://no-genpatsu.main.jp/news/index.php/view/109
posted by 後藤富和 at 18:18| 環境

2013年06月19日

【ご案内】再生可能エネルギー学習会(7月13日)

原発なくそう!中央区の会では、再生可能エネルギーの学習会を企画しました。
お友達をお誘いの上ご参加ください。

「再生可能エネルギーの可能性を探る〜見てきたことを伝えたい〜」
日時 7月13日(土)午後2時〜4時
場所 中央市民センター第1会議室(福岡市中央区赤坂)
会費 100円(資料代)
講師 後藤富和さん(弁護士)
主催 原発なくそう!中央区の会

後藤さんは、環境保全活動で各地を旅し、ヴェクショー(スウェーデン)、檮原(高知)、真庭(岡山)、祝島(山口)、九重(大分)などで再生可能エネルギーの持つ大きな可能性を確信しました。実際に見てきたことを映像を使って皆様にお伝えします。
その他に
・風船プロジェクト結果報告
・原発差止裁判の内容の報告
などについて話し合います。

反原発に興味のある方はどなたでもご参加いただけます!
8月には、南区の会で八丁原地熱発電所、城南区の会で大木町バイオマス発電所見学を計画しています。
現地見学の前に学習会で各地の再生可能エネルギーの現状と課題について学びましょう。
posted by 後藤富和 at 16:39| 環境