2013年12月24日

【公害弁連】諫早湾干拓開門義務不履行に関する声明

諫早湾干拓開門義務不履行に関する声明

2010年12月、福岡高等裁判所は、国営諫早湾干拓事業の潮受堤防南北各排水門を判決確定から3年以内に開放することを命じる判決を下した。国はこの判決を受け入れ、2013年12月20日までに潮受け堤防南北各排水門を開放する法的義務を負うに至った。
福岡高裁開門判決及び国の上告断念の決断は、長年の漁業被害に苦しむ有明海の漁業者はもちろん、諫早湾干拓事業への公金支出に反対してきた長崎県民、また、公共事業による環境破壊に苦しめられてきた全国の公害環境問題の被害者、全国公害弁護団連絡会議をはじめとする公害環境問題に取り組んできた団体らに歓迎をもって受け入れられた。われわれは、長年にわたる諫早湾干拓事業をめぐる諍いに終止符が打たれると期待した。
しかし、福岡高裁判決に基づく開門義務の履行期限である2013年12月20日を迎えたが、国は、開門を実施しなかった。
開門義務を履行できなかった原因は国にある。国は、福岡高裁判決を受け入れた後も、有明海の漁業被害を認めず、そのため、開門が持つ意義を長崎県や諫早湾干拓地及び周辺地域の営農者に理解させることができなかった。その上、国は、3年もの期間を与えられていながら、農業者らに対する被害防止対策を怠ってきた。その結果、開門によって農業に被害が出るかもしれないとの農業者らの不安感を払しょくできず、農業者と漁業者との対立を招くに至った。
国が、確定判決に基づく義務を履行しないというのは、三権分立を定めた憲法違反の行為であり、法治国家として断じて許されるものではない。
この間にも、有明海の漁業者は、漁業被害に苦しんでいる。有明海の再生に向けた潮受堤防南北各排水門の開放は急務である。
国は、確定判決に基づく義務を履行できなかった事実を真摯に反省するとともに、今も続いている諫早湾干拓事業による有明海の漁業被害を認め、一日も早い開門の実現に向けてあらゆる手段を講ずべきである。

2013年(平成25年)12月24日

全国公害弁護団連絡会議
posted by 後藤富和 at 12:56| 有明海

2013年12月22日

国の開門義務不履行に抗議する

国の開門義務不履行に抗議する

 昨日をもって福岡高裁確定判決が命じた開門義務の履行期限が経過し,国が確定判決を守らないという憲政史上前代未聞の事態が生じた。三権分立という民主的国家体制の基本原則を踏みにじる国の暴挙に断固抗議する。
 2010年12月に確定した福岡高裁開門判決は,長く不漁に苦しむ有明海漁民にとって,かけがえのない希望の光である。有明海異変の主犯である干拓事業を不問に付したエセ再生事業に,有明海再生の未来はない。それは,有明海漁業の深刻な実態が,何よりも雄弁に物語っている。開門と開門調査なくして真の有明海再生・宝の海復活はありえない
 ところが国は,この間,確定判決を敵視し,干拓事業による漁業被害を認めようとせず,地元との合意を口実に開門義務の履行をサボタージュしてきた。そして,いままた,開門阻止仮処分を盾にとって開門義務の不履行を正当化しようとしている。
 しかしながら,開門阻止仮処分は,開門確定判決と矛盾するものでも,開門確定判決の不履行を正当化するものでもない。開門阻止仮処分が開門による被害発生の根拠としているのは事前準備の不備である。開門確定判決が命じた事前準備を国が誠実に履行しさえすれば,開門阻止仮処分の根拠は失われる。また,開門阻止仮処分は,開門確定判決が指摘した干拓事業による漁業被害を国が無視したことの結果でもある。開門阻止仮処分を導き出し,見かけ上の義務の衝突を演出したのは国に他ならない。
 国は直ちに開門確定判決を敵視する姿勢を改め,開門阻止仮処分の異議手続に真摯に対応すべきである。
 そもそも,開門に対する地元の不安を煽ってきたのは,防災も農業用水の確保も干拓事業なしにはあり得ないと虚偽宣伝を重ねてきた国であった。
 開門義務の確実な履行と科学的な開門調査の実施による漁業被害の解消,開門への不安を払拭する事前準備の実施,より根本的には干拓事業に頼らない本来の防災対策,毒性のアオコが異常繁殖するような調整池の水ではない安全・安心の農業用水の確保,これらは,いずれも両立可能な重要課題である。国が農・魚・防災共存の積極的な方針を打ち出せば,地元との合意は可能である。
 わたしたちは,国が開門確定判決敵視の姿勢を改め,農・魚・防災共存の開門を実現するまで,全力を挙げる決意である。

2013年12月21日

諫早湾開門確定判決「不履行」抗議集会
参加者一同
posted by 後藤富和 at 22:39| 有明海

よみがえれ!有明海・国会通信

よみがえれ!有明海・国会通信181-184号を大橋法律事務所ホームページにアップしました。
http://www.ohashilo.jp/active/ariake.html
posted by 後藤富和 at 19:24| 有明海

2013年12月21日

諫早湾開門確定判決「不履行」抗議集会

諫早湾開門確定判決「不履行」抗議集会



農水官僚に斬り込む仁比聡平参議院議員。なぜこの場に農水大臣、安倍総理が出てこないと追及。



国に抗議するタイラギ潜水漁業者平方宣清さん。


穏やかで普段声を荒げることのない平方さんが、怒りと悔しさで声を震わせています。

反省したフリをする九州農政局長、農地資源課課長ら農水官僚。



長崎対佐賀の争いと言われてますが、長崎の漁業者も諫早開門を求めています。長崎県島原漁協の中田さん。
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謝罪する気はないと開き直る九州農政局長。
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(中田:長崎県島原の漁民)夫婦で寒い海に出ても一晩で魚15匹しか獲れない。燃料代にもならない。漁業者と農業者と争いじゃない、農水官僚が地域の住民を苦しめている。有明海の再生、有明海沿岸地域の再生があなた方の仕事じゃないか。私は命ある限りあなた方と戦う。

「ここに座ってちゃんと話を聞いて行きなさい!」馬奈木弁護団長
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(馬奈木弁護団長)佐賀地裁、福岡高裁は、諫早腕干拓事業によって有明海異変が起きて大変な漁業被害が起きている。だから開門しなさいと言った。
開門によって懸念される農業被害は対策を講じて簡単に防げると、福岡高裁は言い切っている。その対策を3年以内にしなさいと言った。
しかし、国はこの3年間、対策工事をしなかった。
しかも、実現困難な工事を掲げ、具体的な方策を取らなかった。
国が開門しないと決めたら問題は解決するか。
解決するわけがない。漁業被害は続いている。
話し合いをすると言っているが、その間、漁民は見捨てられている。
対策工事をすれば、農業被害は起きない。
起きないんですよね。
(九州農政局長)はい。
(馬奈木)農民対漁民の対立ではない、ましてや佐賀の漁業者と長崎の人達の対立ではない。
長崎県知事は農民にも冷たい。
後背地の農業者を放置してきた。
干拓地を上回る耕作放棄地が出ている。
長崎県知事は、アオコが湧いている調整池の水じゃなく、綺麗な農業用水を用意しろ。
被害が起こると心配している農民に、被害対策をきちんとすること。万が一被害が起きた時にはきちんと補償する。
これが長崎県知事がやることではないか。
義務の衝突などないではないか。
義務が衝突しているように見せかけて、それを煽っているのが長崎県知事ではないか。
長崎地裁仮処分を喜んでいるのは、この方々(農水官僚)。あなた方のは、長崎地裁仮処分があるので開門できないと言うが、仮処分出たのは11月じゃないか。じゃあ、それまで何かしてきたのか。何もしてきてないじゃないか。
農水省は長崎地裁仮処分については争わず、我々の間接強制については争うという。開門する気がない。
正面から憲法に敵対して言い訳がない。
裁判所から命じられた判決を守らないでいいのか。それを国民が許すのか。
私たちは絶対に許さない。
長崎地裁仮処分は、開門してはならないんではなく、対策工事をせずに工事をしてはならないということ。義務の衝突はない。
長崎県知事は、いかにも県民の生活を守っているかのように言うが、県民の声を聞く耳を持たない。
被害者は漁民だけじゃない。税金の無駄遣い。調整池のために毎年30億円を垂れ流している。あんなドブのために。開門したら、こんな浄化費用はいらない。分かり切っている。
この人達(官僚)は国を動かすのは自分たちだと思っている。大間違い。物事を決めるのは国民。

「やる気がない!」

(仁比)開門確定判決に従わないという前代未聞の事態が安倍政権によってなされた。強大な権力によって、漁民達を苦しめてきたこと行政の姿勢が断罪された。行政の蛮行である。自民党議員からは、開門判決を中途半端に確定した菅政権の責任など下らないことを言っている。自分達に都合が悪ければ、確定判決すら変えようとする。こんな人達に政治は任せられない。
あなた方(農水官僚)は国が相反する義務に板挟みになっているように振る舞い、長崎対佐賀、あるいは漁民対干拓農民という対立を作り、自分達は蚊帳の外。自分達は善意の第三者でございますと振る舞うあなた方を絶対に許さない。
あなた方の第一の罪は、ギロチンを強行したこと。
佐賀地裁、福岡高裁は、諫早湾干拓事業と漁業被害の因果関係を正面から認めた。漁業被害の調査すらしない国の姿勢を立証妨害であると断罪した。
では、長崎地裁はどうだったか。国は、有明海の漁業被害を主張しない。
漁民が国を相手に裁判をするなど到底考えられない漁村の雰囲気の中、宝の海を返せという思いで、困難を押して一人一人の漁民が決意し、家族が必死の思いで支えてきた。
佐賀地裁が工事差止仮処分を認めた時、あなた方は真っ先に意義を申し立てた。じゃあ、なぜ今、長崎地裁仮処分に意義を申し立てないのか。
佐賀地裁判決の控訴の段階で、長崎県知事の同意がない限り開門しないという路線を引いた。だから、民主党政権の時も、安倍政権になっても何にも物が進まない。諫早湾干拓の破綻と過ちを認めない。もともと国と長崎県は共犯。その親玉である国が過ちを認めず判決で言われたから嫌々判決に従うというのでは、長崎が反対するのも当然。
第二には、有明海沿岸地域の深刻な疲弊をどう打開し、活力ある沿岸地域を作って行くのか、彼らは全く語ることができないという罪。バラ色の夢をばら撒いて漁民を騙して諫早湾干拓事業に突き進んだ。それが嘘だったことが事実で証明されている。どこにバラ色の未来があるか。地域を分断し対立させた罪は重い。農魚共存で地域を再生する。その要となるのは開門と宝の海有明海の再生。複式干拓では叶えられることがなかった農業者の苦しみを解消し、諫早の地域で豊かに暮らして行く計画を農水省が立てるべきだ。干拓地沿岸の苦労は佐賀でも福岡でも熊本でも解決してきたじゃないか。それがなぜ諫早だけでできないというのか。
三つ目は、公共事業村とでも言うべき、利権にまみれた時代を、あなた方はもう一度やりたいだけではないか。漁業では生きていけなくなった漁民達をエセ再生事業でモノを言えなくしたのはあなた方じゃないか。子や孫に破壊されボロボロになった自然と借金だけを残す。
漁民と市民の団結で宝の海を取り戻そう。必ず開門を実現し豊かな有明の地域を取り戻す。
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(石田:長崎県瑞穂漁協組合長)11月に江藤副大臣に会った時、開門判決を揺るがないと言っておきながら、開けなかった。私たちは、諫早湾の堤防を壊せとは言っていない。水門を開け調査をしろと言っているだけ。なのに、国と長崎県は開門すると被害が出ると嘘を言って回る。
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(松本:長崎県有明漁協組合長)漁業の現状は厳しい。今年だけでも5人が海苔漁業をやめた。諫早湾調整池からの汚水が悪い。元の豊かな海を取り戻すためにこれからも戦う。
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(大鋸:佐賀県有明海漁協大浦支所)開門を楽しみにがんばってきたが、その夢は崩され、こころから起こっている。主幹産業であるタイラギが獲れない。今日の悔しさを国にぶつけ、戦いを続ける。

(高橋:熊本保健福祉大学教授)この間、アオコの被害を訴えてきた。調整池に海水を入れれば簡単に解決する。開門しなければ、アオコの被害はまだまだ続き、大変なことになる。あなた方は対策を講じているが、プールの水を耳かきで回す程度のもの。海洋に関するいくつもの学会が近々声明を出す。広大な干潟を失ったことがどういう意味があるのか。開門の持つ大きな意味。開門すべきでないという声明を出した学会はない。研究者の間では諫早湾は開門するしかないという点で一致している。干拓事業は、 生物多様性国家戦略にも反する。あなた方はその地位に上り詰めるのに相当な努力をしたはず。それを使い走りみたいな仕事をして。波風立てずに将来退職金をもらうということじゃなく、自分の胸の内で考えて有明海の再生のためにはどうすべきか声を上げなさい。
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(本田:長崎県民)必要な対策工事を取れば長崎地裁仮処分は吹き飛ぶ。開門確定判決はなくならない。開門こそ唯一の解決の道!農水省や長崎県がいくら妨害しようとも我々は宝の海を取り戻すまで戦う。
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(五島:長崎県民)あなた方は福岡高裁判決の主文には従うが、理由には拘束されないなど、面従腹背。腹の中では開門したくないと思っている。漁民の窮状を見て、もう一度、福岡高裁判決を読み直し、有明海の再生に取り組む気は無いのか。

(瀧戸:農地整備課長)確定判決の主文は受け入れている。主文には従う。

(五島)漁業被害があるので原因を調査するために開門するという判決の理由部分については。

(瀧戸)主文には従います。

(馬奈木)今の答えが国の答えなんです。裁判で負けていながら判決の理由に従わないとおうのは官僚の論理。「確定判決で言われたから開門しなければなりません」という農水省の姿勢が長崎地裁でしてきされた。判決に言われたからではなく漁業被害が起きているから開けるんでしょう。長崎地裁で叱られて、だから国が負けたんでしょう。今だに反省しない。我が一番。裁判所は強制力持っているから主文にだけは従う。それが今度は主文にすら従わない。

稲村弁護士が九州農政局長に抗議文を手交。
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逃げるように会場を後にする農水官僚。自分の仕事が恥ずかしくないか!
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posted by 後藤富和 at 23:05| 有明海

2013年12月20日

本日、諫早開門履行期限

本日、諫早開門履行期限を迎えます。
確定判決を守らないという憲政史上はじめての失態です。

有明海の再生、諫早湾の開門をめぐる極めて正確な報道だと思います。
ネットIBニュース
憲政史上初 諫早開門、確定判決を国が守らない異常事態へ(前)
http://www.data-max.co.jp/2013/12/18/post_16455_i_ymh_1.html

憲政史上初 諫早開門、確定判決を国が守らない異常事態へ(中)
http://www.data-max.co.jp/2013/12/19/post_16455_i_ymh_1.html

憲政史上初 諫早開門、確定判決を国が守らない異常事態へ(後)
http://www.data-max.co.jp/2013/12/20/post_16455_i_ymh_1.html

セマングム干拓のモデルとなった東アジアにおける環境破壊の象徴「諫早湾干拓事業」。
日本国政府が開門義務を果たせるか世界中の環境NGOが注視していました。
安倍政権は日本は法治国家ではないという事実を世界に示したこととなります。
posted by 後藤富和 at 12:31| 有明海

2013年12月19日

諫早湾開門をめぐる現状

1997年、諫早湾奥部は、国営諫早湾干拓事業潮受け堤防によって締め切られた。それと前後して、諫早湾そして有明海の環境は悪化し、有明海全域で大規模な漁業被害が頻発している。そのため、有明海沿岸地域では、漁業者の自殺があとを絶たない。
 2010年12月、福岡高裁は、漁業者の訴えを認め、判決確定の日から3年以内に諫早湾干拓潮受堤防の南北両排水門を5年間にわたって開放するように命じる判決を下した。当時の菅直人政権は福岡高裁判決を受け入れ、同判決は確定した。その結果、国は、2013年12月20日までに潮受堤防を開放する法的義務を負うに至った。
 それから3年、国は何もしてこなかった。開門にむけた対策工事には3年の期間がかかると国は主張しておきながら、この3年間、国は、長崎県の反対を口実にして対策工事に着手してこなかった。
 11月12日、長崎地裁は、新旧干拓地農業者や長崎県農業振興公社らが起こした仮処分において、潮受堤防の開門をしてはならないとの仮処分決定を行った。
 開門を認めない決定の根拠となったのは、国が対策工事を怠ってきたこと、そして、国が有明海における漁業被害を主張しなかったことの2点である。つまり、このような確定判決と一見矛盾するような仮処分となったのは、国が、福岡高裁判決を真摯に受け止めず、判決の主文には従うが、開門の根拠となった有明海における漁業被害について認めたわけではないとの不遜な態度に終始したためである。
 国が福岡高裁判決を真摯に受け止め、諫早湾干拓事業の過ちを認め、有明海漁業者や干拓地営農者に向き合って自らの非を認め謝罪し「有明海の再生のために国も真剣に努力するので、漁業者も農業者も協力して欲しい」という態度に出たのであれば、今回のような混乱を招く仮処分は避けられたはずである。そればかりか、福岡高裁判決確定以降、遅々として開門が進まない状況の中で漁民たちが自ら命を絶つという事態も防ぐことができたはずである。
 また、本来、紛争の解決を目指す裁判所が、確定判決と矛盾する決定を出したことで、事態をさらに混乱に陥れたことに対しては、司法の役割を見失ったものとして憤りを禁じ得ない。しかも、11月19日、長崎地裁は、開門差し止め訴訟の原告である営農者側に対し、開門を求める漁業者側を相手取って国に開門を強制しないよう求める訴訟を起こす意向があるかを確認する求釈明を行った。本来、誰を相手にどのような訴訟を提起するかどうかは、処分権主義の下、当事者の専権事項であって、そこに裁判所が関与すべきでない。しかも、本来は対立当事者ではない農業者と漁業者を争わせる新たな紛争の火を点けることとなり、紛争解決の機関としての裁判所の役割を完全に放棄したものであると言わざるを得ない。
 もっとも、長崎地裁仮処分は、福岡高裁の確定判決の効力を失わせるものではない。国が負っている諫早干拓排水門を開放する法的義務はいささかも揺らがない。11月19日に参議院議員会館で行った「諫早干拓排水門の開門を求める緊急集会」には超党派の議員と220名を超える市民が集まり、開門を求める国民の声はさらに大きくなっていることを示した。
 開門を認めない仮処分決定の根拠の内、農業用水や湛水被害などの対策工事に関するものは、しっかりした準備工事を行うか否かの問題にすぎない。漁業被害に関するものは、現に存在する漁業被害を直視し、開門調査の意義を踏まえ漁業被害を主張するか否かの問題にすぎない。つまり、長崎地裁の仮処分決定は、福岡高裁確定判決と矛盾するものではない。
 国は、諫早湾干拓事業がもたらした漁業被害と開門確定判決を軽視し、開門確定判決が命じた開門義務の真摯な履行をサボタージュしてきた態度を真摯に改め、直ちに、対策工事について改善すべきは改善し、開門義務を履行すべきである。
今後上級審の審理と本案の審理を通じてようやくその内容が確定する仮処分決定があるとき、相反する2つの義務のうち、国が従うべきは開門確定判決である。
私たちは、国が福岡高裁の履行期限である12月20日に開門できなければ、直ちに、間接強制を申し立てる予定である。
国は、確定判決をみずから守らなかったという憲政史上かつてない事態、そして、間接強制まで受けるという事態を恥ずかしいものと受け止めるべきである。そして、国の無策のために、長年苦しめられてきた漁業者たちをさらに苦しめる事態を招いた現実を直視すべきである。
 潮受堤防排水門の開門と開門調査は、有明海異変とまで言われた深刻な環境破壊のなかで不漁に苦しむ有明海漁民の悲願である。有明海沿岸4県にわたる深刻な環境破壊と漁業被害をもたらした有明海異変は、被害の広域さ、深刻さ、破壊された環境のかけがえのなさにおいて、歴史上希に見る環境破壊であった。不漁のなかで多くの漁民が陸に上がった。自殺に追い込まれた漁民も少なくない。漁業によって成り立っていた地域社会は破壊された。被害はもはや極限状態まで来ている。宝の海・有明海の再生は、待ったなしの急務である。
posted by 後藤富和 at 16:22| 有明海

2013年12月18日

憲政史上初 諫早開門、確定判決を国が守らない異常事態へ(前)

ネットIBニュース「憲政史上初 諫早開門、確定判決を国が守らない異常事態へ(前)」
http://www.data-max.co.jp/2013/12/18/post_16455_i_ymh_1.html
posted by 後藤富和 at 19:33| 有明海

2013年12月06日

農水副大臣面談

江藤拓農水副大臣面談
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江藤農水副大臣に有明海のノリ養殖業の現状(ノリの芽が網に着かず流れてしまっている)を説明する長崎県瑞穂漁協の漁業者。
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posted by 後藤富和 at 11:29| 有明海

よみがえれ!有明海・国会通信180号

本日配布する「よみがえれ!有明海・国会通信180号」を大橋法律事務所HPにアップしました。
http://www.ohashilo.jp/active/ariake_pdf/ariake180.pdf
バックナンバーはこちら。
http://www.ohashilo.jp/active/ariake.html
posted by 後藤富和 at 10:47| 有明海

2013年11月28日

タイラギ休漁

昨日(11/27)、有明海のタイラギの生息調査が行われました。
調査の様子、タイラギ漁の現状などの解説が動画がご覧になれます。
NHK各地のニュース>佐賀放送局(11月27日)
タイラギ漁 2年連続で休業へ
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5083242961.html?t=1385600976546


4隻の調査船で大牟田沖、ダイナン海域のそれぞれ3〜5地点で潜水による5分間タイラギ採取。
いづれも地点も数個体の稚貝の生息のみ、または生息が確認されない状況で今期の漁は絶望的のようです。
posted by 後藤富和 at 11:43| 有明海

2013年11月27日

諫早開門と司法

「諫早開門と司法 ねじれているのは国だ」(朝日新聞11月26日「記者有論」)
(抜粋)本当にねじれているのは国の姿勢ではないか。高裁判決の確定後、国は二つの顔を使い分けてきたからだ。
漁業者らが国に開門を求めた福岡高裁の裁判では、干拓事業で締め切った潮受け堤防によって漁業被害が出たかどうかが争われた。判決は国の主張を退けて漁業被害を認め、開門を命じた。民主党の菅直人首相(当時)は上告を断念し、開門を受け入れた。
政権は自民党に戻ったが、法治国家である以上、確定判決は守らねばならない。国は開門で被害が生じる干拓地の農業者らのため、農業用水を確保するなどの事前対策工事の着手を試み、開門を進める構えをみせてきた。
一方で国は、確定判決が認定した漁業被害を今も認めていない。だから、長崎地裁での仮処分の審理でも、漁業被害を軽減するために開門が必要だ、とは主張しなかった。そのため、地裁は今回、漁業被害は「考慮できない」とし、開門による農業被害を認めて、差し止めを命じた。
ルールだから、確定判決には従う。だが、自ら進めた大型公共事業に問題があったとは認めたくないー。国の姿勢にはそんな本音が透けて見える。矛盾する司法判断は、国の一貫性を欠いた態度がもたらした結果だ。
posted by 後藤富和 at 08:20| 有明海

2013年11月18日

よみがえれ!有明海・国会通信179号

よみがえれ!有明海・国会通信179号をアップしました。
http://www.ohashilo.jp/active/ariake_pdf/ariake179.pdf
posted by 後藤富和 at 14:35| 有明海

2013年11月12日

開門阻止仮処分決定に関する声明

国の開門義務はいささかも揺るがない
決定が指摘した内容を精査し,すみやかな開門を求める

2013年11月12日
よみがえれ!有明訴訟弁護団

 本日,長崎地裁において,開門阻止仮処分の決定が出た。
 決定は,「新旧干拓地農業者,漁民,長崎県農業振興公社との関係で,ケース1開門,及び,ケース3−1,3−2開門をしてはならない」というものであり,2010年12月に確定した福岡高裁開門確定判決と矛盾するものとなっている。
 紛争の円満妥当な解決を目指す司法の場において,国に相互に矛盾する義務を課して現状を更に混乱させる決定が出たことに対しては,極めて遺憾であると言わざるをえない。有明海漁民の積年の苦難を思うとき,決定に対して,強い憤りを禁じえない。
 決定が開門を差し止める根拠は次のようなものである。
 この間,国が事前工事の予算措置を講じ,準備を進めてきたケース3−2開門については,新旧干拓地農業者との関係で,事前準備で予定した淡水化工事が工期どおりに行われる蓋然性がないという理由を掲げている。また,漁業者との関係では被害防止対策が十分でないとの理由を掲げている。
 ケース1開門,及び,ケース3−1開門を差し止める根拠としては,これらに加えて背後地住民(ケース1開門の場合は43名,ケース3−1開門の場合は38名)について,10年に1度の大雨の場合に湛水被害が発生する蓋然性があり,事前対策は十分でないという理由が加わっている。

 しかしながら,重要なことは,今回の決定は,福岡高裁確定判決の効力を失わせるものではなく,国の開門義務はいささかも揺らぐものではないということである。
 国は直ちに今回の決定を精査し,事前工事について改善すべきは改善して,開門義務を履行しなければならない。われわれは国に対し,ただちにそれに着手することを求める。
 更に言えば,確定判決の効力を失わせるのは,唯一,再審手続でしかない。一方で,確定した開門判決があり,他方で,今後上級審の審理と本案の審理を通じてようやくその内容が確定する仮処分決定があるとき,相反する2つの義務のうち,国が従うべきは開門確定判決である。

 諫早湾干拓事業によって設置された潮受堤防排水門の開門と開門調査は,有明海異変とまで言われた深刻な環境破壊のなかで不漁に苦しむ有明海漁民の悲願である。有明海沿岸4県にわたる深刻な環境破壊と漁業被害をもたらした有明海異変は,被害の広域さ,深刻さ,破壊された環境のかけがえのなさにおいて,歴史上希に見る環境破壊であった。不漁のなかで多くの漁民が岡に上がった。自殺に追い込まれた漁民も少なくない。漁業によって成り立っていた地域社会は破壊された。被害はもはや極限状態まで来ている。宝の海・有明海の再生は,文字通りの急務であると言わなければならない。
以上
posted by 後藤富和 at 17:04| 有明海

2013年11月07日

よみがえれ!有明海院内集会

「有明海の再生のため諫早干拓堤防開放を求める院内集会」を開催しました。約50名が参加。
国会議員は、鳩山邦夫衆議院議員、大串博志衆議院議員、福島瑞穂参議院議員、紙智子参議院議員、川田龍平参議院議員、野田国義参議院議員、仁比聡平参議院議員、山本太郎参議院議員(以上、本人)、原口一博衆議院議員、赤嶺政賢衆議院議員(以上、秘書)が参加。
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福島「開門判決はきちんと履行されるべき。漁民や弁護団の皆さんは、農業にも被害が出ないように配慮しながら有明海の再生を目指しておられる。」
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鳩山「開門に反対する人たちは仮処分でどんな決定が出ようと話し合いに応じないと言っているが、じゃあ彼らは何のために裁判したのか。引き続き、与党の立場で役所を追求して行く。」
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大串「本日、農水委員会で質問した。林大臣から、どんな仮処分が出ようとも、確定判決は政府の責任で履行しなければならないとの答弁を引き出した。」
紙「一昨日、質問をした。漁民たちは苦渋の決断で干拓事業に賛成せざるを得なかった。国が責任を果たさなければならない。今回、国が判決を履行しなければ前代未聞。大臣は、開門義務は確定した法的義務であり履行しなければならない、開門と被害防止を全力をあげて取り組むと答弁した。本会議で安倍総理自身も同趣旨の発言をした。履行しなければ総理の責任となる。」
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仁比「自民党の参議院議員である山下議員がこの問題について法務大臣に質問したことの意味は重い。谷垣法相は、法的義務は誠実に履行しなければならず、その期限が12月20日に迫っていると答弁した。確定判決には従わないという長崎県の姿勢が国会の場で明らかになった。赤嶺議員の質問の中で、長崎県職員が国有地の看板を撤去した問題も明らかになった。大事なのは、今からでも間に合うと農水省が述べていること。それを妨害しているのは無法者。党派を超えて協力して取り組む。」
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野田「先日、質問をした際、農水省は開門すると言ったが、油断はできない。超党派で力を合わせてがんばって行く。」
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川田「国にしっかりと開門させて行く、最終盤だ。超党派で。」
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posted by 後藤富和 at 22:32| 有明海

衆議院第一議員会館

衆議院第一議員会館の赤嶺政賢衆議院議員事務所で大串博志衆議院議員の農林水産委員会での諫早湾干拓開門をめぐる質問をテレビ傍聴中。
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posted by 後藤富和 at 10:06| 有明海

2013年11月06日

よみがえれ!有明海・国会通信178号

よみがえれ!有明海・国会通信178号を大橋法律事務所HPにアップしました。
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posted by 後藤富和 at 09:09| 有明海

2013年10月29日

よみがえれ!有明海、農水省交渉

本日、長崎市において、よみがえれ!有明訴訟原告団弁護団と農水省農村振興局、九州農政局とで諫早湾干拓事業潮受堤防排水門の開門について意見交換を行いました。
国は3年前に福岡高裁から排水門の開放を命じられていますが、その履行期限が今年12月20日に迫っています。3年間の準備期間があったにも関わらず国は未だに開門にむけた準備工事に着手できていません。
このような状況下での緊迫した意見交換です。

農水省:12月20日の開門は可能。11月12日の仮処分後でも12月20日の期限は遵守できる。
弁護団:開門のデッドラインはいつか。
農水省:現時点ではデッドラインは想定していない。12月20日の時点ですべての工事を終えるのは難しいが仮設工事などで対応できる。
弁護団:予定していた工事をすべて終えることはできないが、12月20日の開門は可能ということか。
農水省:はい。そういうことです。
弁護団:昨日の工事着工の対応(反対派の抗議にあい早々に退散)は茶番劇ではないか。これまで2回の反省はいかされていない。何らかの展望があったのか。
農水省:明確な見通しがあったわけではない。
弁護団:威力業務妨害ではないか。しかも、公然と謀議がなされている。その人たちに対して日時も場所も予め教えて、案の定、威力業務妨害にあう。この状況で4回目の工事着工をやっても同じ。
農水省:話し合いの場を持たせていただけないかと反対派にお願いしている。
弁護団:その話し合いはできているのか。
農水省:残念ながらできていない。今のところは暗礁に乗り上げている。
弁護団:威力業務妨害、公務執行妨害が行われているという認識はあるか。
農水省:判例などをみると、妨害の回数などで難しいのではないかと。
弁護団:それが農水省の公式見解ならば、他の事件で私たちがやった時に警察を呼んだら許さない。警察を使えと言っているわけではない。警察を使わないのが正しいと思っている。ただし、彼らの行為が犯罪行為であるという前提でものを言うべきではないか。国有地であるとの看板が壊されたと聞いたが。
農水省:撤去されていた。
弁護団:長崎県の職員が撤去したと聞いたが確認していないのか。
農水省:確認していない。
弁護団:いつ、誰が撤去したのか確認すべきではないか。アリバイ工作で看板設置したのか。きちんと確認して我々に報告せよ。看板撤去は犯罪ではないのか。処罰しろと言っているわけではない。ただ、彼らの行為が犯罪行為であるという前提で彼らと対応すべきだ。いい加減にことを済まそうと思っちゃいけない。舐められているじゃないか。国の代理人が福岡高裁で和解に前向きな姿勢をしたことを高く評価している。ところが、農水省は全くやる気がない。口先だけで間に合わせますと言ったって、3度も同じことをされて、彼らの態度が犯罪行為であるかの検討すらできていない。
農水省:事前に長崎県から看板撤去するとの連絡があった。
弁護団:馴れ合いじゃないか。何のために国有地であるとの掲示をしたのか。
農水省:勝手に立ち入ってもらいたくないから。
弁護団:それなのに、事前に撤去の申し出に対して了承したのか。
農水省:了承も黙認もしていない。問題があるからダメですよとは言った。
弁護団:長崎県が撤去するというんだったら、強く反対して、撤去されないように現地を監視すべきではないか。国有地に堂々と「侵入」して、その中に諫早市議会の旗まで立っている。中には県議会議員もいた。
農水省:山田県議がいたことは確認した。
弁護団:そのことに抗議はしていないのか。
農水省:していない。
弁護団:議論の場に出てこずに実力行使だけをする。それをあなた方は黙って見ている。それはおかしいじゃないか。対策工事がなされなければ、開門を差し止める仮処分決定がでるだろう。ただ、だからといって国の開門義務は免れない。この点は、江藤副大臣も認めている。
農水省:普段は出てこない人達がああいう場には出てきてくれる。
弁護団:説明するのは結構だが、その時に、反対派がやっていることは犯罪行為であると厳しくしてきすべき。県議会や市議会が旗を立ててまで違法行為をやっている。旗を振っている県知事以下公務員に対して抗議すべきではないか。
農水省:長崎県知事自身が開門反対の旗を振っているかどうかは議論がある。
弁護団:長崎県知事は堂々と言っているじゃないか。開門は応じない、開門ありきでは話し合いに応じないと公然と言って、副大臣にすら会わないと言っているじゃないか。
農水省:だからお願いしているんです。
弁護団:平場でやったって相手に言いたいことを言われるだけ。アンパイアがいる法廷でやってはどうか。そして県知事にはあなたがやっていることは公務員として許されないことであるとはっきりと告げるべき。法を守らない無法者だとはっきりと言うべき。むこうのご機嫌取りばかりしたって話し合いにならない。立場をきちんとした上で誠実に話し合うこと。正論はきちんと言わないと話し合いにならない。
農水省:工事を妨害することが犯罪になるということは言っていかなければならないと思う。
弁護団:県議会議員や市議会が堂々と違法行為をやっている。それを黙認していたらそこに参加している人達は自分達がやっていることは市や県の公認だと誤解してしまう。
市民:3回とも現場で農水省の対応を見てきた。中央揚水機場の中を開門反対派の人達が自由に出入りし、そこで開門反対のノボリの準備などをしている。立入禁止と言いながら彼らに活動の場を提供しているじゃないか。また、あなた方は開門反対派に「同じ立場です」とか「お気持ちはわかります」とか「ご主張はごもっともです」などと言っている。こんな態度だったら、説得できるわけない。あなた方がこのような態度でいるのは福岡高裁判決を本心では受け入れていないから。福岡高裁判決は間違っていると思っているが、判決で言われたから仕方なく開ける。だから5年後は閉めるなどとあなた方は言う。私たちの主張は間違っていましたと、農水省がきちんと態度を改めるしかない。でも、あなた方はそれをやらない。また、強制もできない。私達も強制は望んでいない。あなた方ができないのなら、裁判所に頼ってはどうか。前回の福岡高裁でやっと和解協議に前向きな姿勢を示したが、その道を進むべき。反対派に対して強く協議への参加を求めるべき。もう一つの手としては、農水省がお手上げ宣言をし、安倍総理に委ねる。確定判決を履行しないということは絶対に許さない。
市民:昨日見ていたが、山田県議、諫早市議会議長が国有地に立ち入って反対していた。農水省職員の言葉を彼らはまったく聞く耳を持たない。
市民:昨日現場で見ていたが、工事着手と言いながら業者を連れていなかったではないか。一体どういった工事を行う予定だったのか。海水淡水化の稀釈、民有地の工事について質問。
農水省:最初は測量を行うので、今回も測量をしようと準備した。海水淡水化の排水は諫早湾の塩分濃度と同じ程度にする。白浜の民有地については所有者の理解が得られていないので、今は国有地のみで工事を行おうとしている。
弁護団:公務員の妨害行動に対しては毅然と抗議せよ。違法な行動に対しきちんと評価、批判して、履行期限までに開門すると宣言する。開門反対派に協議参加を強く呼びかける。全戸配布でもいい、新聞広告でも記者会見でもいい。安倍首相の名前で声明を出す。
農水省:検討する。
弁護団:県の職員が誰の指示でやったのか調べよ。
市民:干拓地のすぐそばで育った。開門反対派の人達は開門したら堤防が壊れるとか干拓地が潰れるなどというがそんなことあるわけない。そんな、いろはの「い」も分かっていない。開門したら堤防が壊れるとかあるわけないですね。
農水省:はい。
市民:地元の理解というが、地元の人がみんな開門反対というわけじゃないん。地元の人達は、農業も漁業も両方うまく行くことを心から願っている。地元というのは県知事でもなく開門反対の旗を振っている人達でもなく、現場で農業、漁業をやっている人達。彼らは声をあげれずにいる。
弁護団:看板を抜いたことの調査の結果は11/7前に連絡をしなさい。
農水省:努力します。
posted by 後藤富和 at 14:19| 有明海

2013年10月18日

よみがえれ!有明海・国会通信

よみがえれ!有明海・国会通信177号を大橋法律事務所のサイトにアップしました。
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posted by 後藤富和 at 14:49| 有明海

2013年09月19日

よみがえれ!有明海国会通信176号

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国営諫早湾干拓事業の潮受堤防の開放期限まであと3か月です。
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posted by 後藤富和 at 09:37| 有明海

2013年08月25日

有明海

東京の環境保護NGOの九州エコツアーに合流して有明海沿岸の佐賀県鹿島市に来ています。彼らとはもう11年の付き合いになります。
諫早湾の締め切りから16年、よみがえれ!有明訴訟提訴から11年、開門判決確定から3年、まだ有明海は死の海のままです。
今年12月の開門期限まであと4か月です。
この国の政治が試されています。
posted by 後藤富和 at 21:42| 有明海

2013年07月22日

有明海の再生へ

参院選、野田国義氏が当選した。
野田氏は、衆議院議員時代から、有明海の再生に向けた諫早湾干拓潮受堤防の開放に向けて尽力した人物。
今年12月、福岡高裁が命じた諫早湾干拓潮受堤防開放の期限を迎える。
わが国は法治国家であり、政府といえども司法判断には従わなければならない。それが憲法が求める立憲主義である。
しかし、かつて諫早湾干拓事業を強行してきた自民党が自らの過去の過ちを認めすすんで開門を実現するとは俄かには信じられない。
しかも、現政権は憲法自体を改正しようとしている。
諫早干拓開門判決を守らないという形で法の支配を踏みにじらせてはいけない。その一歩は憲法改正に向けた布石となってしまう。
諫早湾干拓の開門は、ひとり有明海の問題にとどまらず、理性が支配する法の支配を目指すのか、力が支配する専制国家に後戻りするのかを示す大きな試金石となる。
今回、よみがえれ!有明訴訟弁護団員である仁比聡平氏も当選を果たした。
野田国義氏、仁比聡平氏には、諫早湾干拓開門判決の履行の実現、そして有明海の再生に向けての活躍を期待する。
posted by 後藤富和 at 11:26| 有明海

2013年06月23日

よみがえれ!有明海・国会通信175号

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「あと何人死ねばギロチンは開くのか」
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posted by 後藤富和 at 07:58| 有明海

2013年06月21日

あと何人死ねばギロチンは開くのか

あと何人死ねばギロチンは開くのか。
長崎県の反対を理由に諫早湾干拓潮受堤防開放に向けた工事が一向に進まない。
1997年の潮受堤防締切(通称「ギロチン」)以降、漁業被害に有明海の漁師たちは疲弊の極みにあり、開門が伸びれば、漁民たちの自殺が相次ぐだろうと、私たちは訴え続けた。
その不安が現実のものとなった。
先日、ノリ漁師が自殺をした。
これは明らかに農水省と長崎県知事が招いた人災。
長崎県知事はまだ起こりもしていない被害を口にして開門反対と主張するが、長年苦しめられ続けている漁業者の現実の被害のことは彼の頭にはない。しかも、彼が口にする開門によって生じるかもしれない被害は、現実には起こるはずもなく、反対するためにこじつけたにすぎないもの。
そんな政治家に翻弄され、また漁民が命を絶った。
佐賀地裁の法廷で漁師が「あと何人自殺したら工事ば止めてくれるとですか」と涙ながらに訴えたのは2004年。それから9年、有明海漁師の自殺はあとを絶たない。
農水省と長崎県知事には知らなかったとう言わせない。

佐賀新聞(2013.6.20)
<論説>諫干開門問題 先延ばしは許されない

 あの「ギロチン」は本当に開くのだろうか−。そんな不安が、有明海の漁業関係者の間で高まっている。諫早湾干拓事業の潮受け堤防は、福岡高裁判決で今年12月までの開門が決まっているが、長崎県側の強い反発もあって国の動きがあまりにも鈍いからだ。
 「開門せずにいれば、いつか自殺者が出ると私たちは言い続けてきた。その通りになったじゃないか」「人が死んだ。その事実を重く受け止めてもらいたい」。今月6日、農水省で開かれた佐賀、福岡、熊本3県の有明海漁業者らと担当者の話し合いの場は、いつにも増して不穏な雰囲気だった。有明海異変で経営に行き詰まった熊本県のノリ漁民が練炭自殺したのだという。
 福岡高裁判決が開門の期限としたのは今年12月。だが、ノリの漁期と重なり、どのような影響が出るか分からない。漁業者らは、できるだけ前倒しするよう求めてきた。
 それが、開門期限が半年後に迫った今、前倒しどころか、12月開門さえ、ずれ込むのではないかという懸念に変わりつつある。
 佐賀など有明海漁民と、長崎県側の干拓入植者との利害が真っ向からぶつかるだけに、解決は非常に難しい。それでも、問題解決の糸口は福岡高裁判決が示した方向にしかないだろう。
 判決が定めた5年間の開門は、有明海異変との因果関係を確かめる目的のはずだ。いたずらに先延ばしするのではなく、一日も早く、開門に踏み切らなくてはならない。
 農水省は一応、開門の前提となる淡水化施設などを発注したが、実際に工事入るには長崎県側の協力がなくては進まない。例えば、工事車両を走らせる道路の一部拡張さえも、地元から門前払いされているのが現状だが、まずは長崎県側も判決を尊重すべきではないか。
 確かに、干拓地に入植した農業者が、開門によって塩害が生じるのではないかと懸念するのは理解できる。長崎県側は100項目にも及ぶ疑問点・問題点を指摘し、農水省に提出しているが、それも無理ないだろう。
 そんな懸念を背負って先日、中村法道長崎県知事は林芳正農水相を訪ねて、開門調査の中止をあらためて要請した。知事は「最近の科学的な知見では、有明海異変と諫早湾干拓の因果関係には疑問がある」と主張した。
 しかし、福岡高裁判決について「長崎県は裁判の当事者ではないから判決には縛られない」という認識を示したのは、法治国家における自治体の長の言葉とは思えない。
 長崎県側は開門差し止めの仮処分を長崎地裁に申し立てもしているが、今の段階では5年間の開門を前提に調整するのが筋だろう。
 また、農水省の対応には、形ばかりの開門にとどめたいという姿勢が見え隠れする。判決があるから仕方なく開門したというだけでは、有明海異変と地域の対立を先送りしてしまうことになる。開門は、あくまでも有明海異変の根本的な問題解決にたどりつくための手段なのだと、くぎを刺しておきたい。
 この巨大公共事業は、地域に根深い感情的な対立までも生じさせた。この事態を収拾するのは当然、国の責任だ。法の判断に沿いながら、問題解決に向けた真摯(しんし)な努力を求めたい。
posted by 後藤富和 at 08:55| 有明海

2013年06月15日

よみがえれ!有明海・国会通信174号

よみがえれ!有明海・国会通信174号をアップしました。
http://www.ohashilo.jp/active/ariake_pdf/ariake174.pdf
posted by 後藤富和 at 22:20| 有明海

有明海漁民・市民ネットワーク

有明海漁民・市民ネットワーク第12回定期総会(大牟田)に参加しています。
今年12月の潮受堤防の開放の期限を前に、私からは以下の話をしました。
1  福岡高裁判決の意味、今年12月が諫早干拓潮受堤防の開門履行期限
2  開門後に予想される困難状況で求められる冷静な行動(開門の効果のデータ採取など)
3  開門後に築く有明海の未来(韓国の順天湾を例に)
4  5年後に閉門させない戦い(第2のギロチンは許さない)
posted by 後藤富和 at 15:48| 有明海

2013年05月17日

真の公共事業とは

「よみがえれ!有明海」小長井(第2陣)・国見・瑞穂漁業再生請求事件の長崎地裁口頭弁論期日(5月7日)において、真の公共事業とは何かについて準備書面を提出するとともに、その内容を口頭で説明しました。
その要旨を掲載します。

1 開門がもつ公共性
  開門を行っても本件事業の効果は何ら失われない。むしろ、開門した方が大きな効果を生み出すものである。
  すなわち、高潮が予測されるときに排水門を閉じればいいだけで防災効果は失われない。また、現状において破綻したと言ってもおかしくない諫早干拓地での営農は、開門することで、真の意味での環境保全型農業として漁業とともに両立発展し、地域経済の振興も図れるはずである。
  準備書面8では、干潟保全を選択した韓国の順天市の例を参考に、早期に開門を実現することでもたらされる真の公共性について明らかにする。

2 順天市の取り組み
  順天市は、釜山から鉄道でおよそ2時間半の距離にあり、2000年頃までは、これといった産業がない農業と漁業を中心とした地方都市であった。順天市には、諫早干拓潮受堤防の内側の干潟とほぼ同じ面積である順天湾干潟が広がっている。そこは、ナベヅル、コウノトリ、クロツラヘラサギなど約220種の鳥類が飛来し、ムツゴロウなど有明海や順天湾などごく一部の干潟でしかみられない魚介類が多数生息する生物多様性の宝庫である。
  順天湾においても、諫早湾と同様、長年にわたって干拓が行われ、1990年代には、大型公共事業が持ち上がり、順天湾の開発に賛成する市民や工事業者と、反対する市民やNGOとの激しい対立がはじまった。
  諫早湾が潮受堤防で締め切られた1997年、順天市では、順天湾を保全するか開発するかについて公開討論会を開催している。討論会を繰り返す中で、市民や市関係者らが海外の先進事例を視察し学んだ結果、これまで開発推進派だった市民の中にも順天湾保全の機運が高まっていった。
  2003年、順天湾協議会が始まり、その中で、順天湾保全の方針が決まった。それ以降、順天市は、市域を市街地、生態縁辺部、推移地域、緩衝地域、環境保全地域などに区分けし干潟の生態を保全した。例えば、干拓によって農耕地になった部分を湿地に復元する事業を行ったり、渡り鳥の保護のために電柱を撤去する事業も行ったり、有機農業を徹底したり。水質保全のために順天湾に面した郷土料理店に立ち退いてもらったりした。当初、市民らの反発もあったが、これら干潟保全の徹底した取り組みの結果、順天湾には多くの観光客が訪れ、移転した飲食店にも従来以上の観光客が押し寄せるなど市民に大きな利益をもたらす結果となっている。
  順天湾保全の取り組みは、韓国国内だけでなく国際的にも高く評価され、2006年に、国際的に重要な湿地であるとしてラムサール条約に登録された。
  2008年、世界NGO湿地会議が順天市で開催された。また、同年開催されたラムサール条約第10回締約国会議では、順天湾が公式エクスカーションの場に選ばれ、各国の政府代表者やNGOが順天湾を訪れた。ちなみに、これらの国際会議において、いまだに無意味な環境破壊を行っているとして国際社会から名指しで批判されたのが「ISAHAYA」である。
  さらに、同年、順天市は、韓国環境府が主催する第1回水環境大賞を受賞した。ちなみに、この時、海外における優れた水環境保全の取り組みとしてガイヤ賞を与えられたのは、原告弁護団である「よみがえれ!有明弁護団」である。
  2010年には、順天市は、国連「住みやすい都市」銀賞に選ばれている。
  そして、今年、順天湾周辺を会場に「国際庭園博覧会」が開催され、内外から多くの観光客が順天市を訪れている。東京や大阪、福岡からもツアーが組まれており、多くの日本人も順天市を訪れている。
  順天湾を訪れる観光客の数は、2002年には年間10万人程度であったが、2010年には30倍の年間300万人に膨らみ、今年は500万人もしくはそれをはるかに超える観光客が干潟を訪れるのではないかと言われている。
  経済的には、順天湾の保全のために順天市がかけた費用の10倍以上の効果を生み出している。

3 真の公共性の実現〜諫早と順天、二つの都市の歩み〜
  順天市において、干潟の開発か保全かの公開討論会で議論されている頃、諫早では、市民の反対を押し切り潮受堤防が締め切られた。それから、16年、諫早市と順天湾とは全く違った道を歩んだ。
  特に産業のない地方都市であった順天市は、今や国際会議や博覧会が開かれ、年間300万人以上が干潟を訪れる韓国有数の環境観光都市に成長した。
  これに対し、諫早市は、潮受堤防締め切り以降、漁業者の自殺が社会問題となる程、漁業は衰退し、さらには諫早干拓で生まれた農地をはるかに上回る耕作放棄地が生まれ、市街地はいわゆるシャッター街の様相を呈している。
  順天市でできたことが諫早でできない理由はない。
  諫早湾の締切によって破壊された環境を再生させるという壮大なプロジェクトは、自然再生のモデルケースとして世界中から注目されるはずであり、成功の暁には、世界中から政府関係者や研究者、NGOが訪問し、諫早市の成功に学ぶであろう。諫早湾がラムサール条約に登録されるのも夢ではない。
  また、一度破壊した自然環境を再生する取り組みは絶好の環境教育の場ともなり、諫早市には全国各地から修学旅行の学生達が訪れるであろう。
  さらに、有明海の再生を成功させたとして諫早干拓地での農産物はブランド化し高い価格で取引されるであろう。
  開門を悲劇と捉えるのではなく、前向きに受け入れ、環境と地域の再生という目的を明確に持ってNGOや市民らとともに協力して取り組むべきである。これこそが、真の意味での「公共事業」である。
posted by 後藤富和 at 13:18| 有明海

2013年05月10日

よみがえれ!有明海・国会通信172,173号

5/14に国会議員に配布する「よみがえれ!有明海・国会通信」172,173号を、大橋法律事務所ホームページにアップしました。
http://www.ohashilo.jp/active/ariake.html
・開門前倒しが望まれていること
・今季の有明海のアサリが壊滅的状況にあること
・大学卒業後に漁師となった大鋸武浩さん(43歳)の有明海再生への希望
・諫早湾干拓事業の歴史と訴訟の経緯
など。
posted by 後藤富和 at 09:35| 有明海

2013年05月03日

よみがえれ!有明海・国会通信168-171号

3月、4月に、国会議員に配布した「よみがえれ!有明海・国会通信」168~171号を大橋法律事務所ホームページにアップしました。
・日本ベントス学会公開シンポジウム
・昨期の有明海漁業の実情
・今年12月に履行期限を迎える諫早干拓潮受堤防の開門時期の前倒し
などを掲載しております。
ご覧下さい。
http://www.ohashilo.jp/active/ariake.html
posted by 後藤富和 at 09:27| 有明海

2013年04月26日

よみがえれ!有明海、大牟田集会

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4.26よみがえれ!有明海訴訟報告集会(大牟田市)。
國嶋洋伸弁護士から今年12月に履行期限が迫った諫早干拓潮受堤防開門に向けた課題を報告。
私からは、開門後の未来として韓国順天湾の事例を報告。
その後、新大牟田漁協の中島敏信さんが、大牟田沖の漁業の現状を報告。今年、有明海ではアサリもいなくなっているようです。
多くの大牟田市民が話を聞きに来てくれました。
posted by 後藤富和 at 19:58| 有明海

2013年04月25日

よみがえれ!有明海・早期開門を求める院内集会

衆議院第一議員会館において、よみがえれ!有明・早期開門を求める院内集会を行いました。

議員:鳩山邦夫(自民党)、赤嶺政賢、紙智子(共産党)
秘書:大串博志(民主党)、川崎稔(無所属)
主催:大串博志(民主党)、よみがえれ!有明訴訟原告団、弁護団、支援する会
報告:堀良一(弁護団)、岩井三樹(支援)
司会:後藤富和(弁護団)

有明海漁業の現状について(岩井支援する会事務局長)
・海に出ても船の燃料代にすらならず、妻が農家に日当4800円のアルバイトに行って一家が生活している。
・漁民の廃業が相次ぎ、漁協の存続の危機。

開門をめぐる情勢と課題(堀弁護団事務局長)
・農水省は福岡高裁判決履行期限ギリギリまで開門を先延ばしするつもり。漁業者はそんな悠長なことは言っていられない。開門の前倒しが課題。
・開門に必要な海水淡水化施設の工事が12月までかかるのか。
・海水淡水化施設完成までの農業用水確保の方法(必要水量、潮遊池、貯水タンク、暫定溜池、給水車などの活用など)
・開門後の開門幅と期間について、農水省は3-2開門(水位変動20cm)で5年後には閉門するつもり。きちんとした開門調査をする気がない。農水省自身が行う調査には期待できない。
・諫早干拓に依存しない水害対策。諫早干拓に防災効果がないことは明らか。
・開門後の海況の再生などをきちんと研究者に調査をしてもらう。
・開門は地域再生になる(韓国順天湾の例)。

紙(共産党)
・20cm、5年間など農水省は福岡高裁判決を受け入れた直後とは言い分は変わってきており、許せない。
・農水大臣が、何も事情を知らない内から官僚の言いなりの答弁を繰り返している。

鳩山(自民党)
・農水官僚を呼びつけて開門の前倒しを求めても、官僚は「長崎県の反対」などを理由に前倒しできないと言い張る。
・仮に開門を差し止める仮処分が出た場合、確定判決と仮処分の関係はどうなるのか。
→(堀)優劣の関係にはないが、一方は確定したもの、他方は高裁、最高裁での争いがある不確定なもの。政府としては確定判決を選択せざるを得ないだろう。
・開門当初は制限開門は仕方ないかもしれないが、その後は様子をみながら開門幅を広げていくべき。

赤嶺(共産党)
・先日、予算委員会で質問をしたが、農水省は開門前倒しをしないという結論ありきの答弁に終始している。
・農水省は、かつての短期開門調査の時に農水省が出したパンフレットのようなものを今回も出して地域住民の理解を求めるべき。
・開門が実現しても、今度は開門幅の問題や、開門の効果、5年後に閉門させるかなど戦いは長期に続くだろう。引き続き頑張る。

この後、議員や支援者と意見交換をし、早期開門に向けた農水省交渉を行いました。

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posted by 後藤富和 at 18:28| 有明海