2013年07月15日

仁比という男の生き様3

 ギロチンと呼ばれた潮受堤防によって諫早湾が締め切られたのは1997年。それ以降、有明海全域の環境は悪化し、有明海は、赤潮と貧酸素で生物がすみにくい死の海へと変わり果てています。また、堤防内部の調整池には有毒なアオコが蔓延し、ユスリカが大量発生する、まるで風の谷のナウシカでいう「腐海」の様相を呈しています。調整池のアオコには青酸カリの数十倍の急性毒性を有するミクロシスチンが含まれており、学者は農業用水に使ってはいけないと警告を発した。それにもかかわらず、長崎県は、まだ(アオコによる)被害者は出ていないと言って抜本的な対策に乗り出さず、県知事は現地を見に来ようともしない。
そのような中、仁比は、現地に乗り込み、アオコが蔓延する調整池、そして、ユスリカが大発生している潮受堤防を視察。
調整池から排出される汚悪水による漁業被害に苦しむ漁民の声に耳を傾けます。
写真.JPG
干拓事業を推進してきた国会議員や長崎県知事、そして地元の議会議員は、現地にも行かず、この現実を知ろうともせず、やみくもに干拓推進、開門反対を声高に叫びます。
仁比は、必ず、現場に行って、現実にそこで働き生活している人々の声を聞く。
だから僕は仁比を応援する。比例区には政党ではなく「にひ」と個人名を書く。
まだ決めていない方は参考にして。
posted by 後藤富和 at 18:27| 日記

野田国義さんについて

今回の選挙には、仁比候補以外に、もうひとり、私がよく知っている方が立候補しています。野田国義候補について紹介します。
よみがえれ!有明海の活動でほぼ2週に1度のペースで国会に行っています。
諫早干拓ほどの国家的な事業になれば、裁判で勝っても国政を動かせなければ絵に描いた餅となってしまいます。そのため、国会で、党派を問わず有明海の再生を願う議員たちと共に活動を行ってきました。
私が比例区で応援をしている仁比候補はもちろんそうですが、野田国義候補も衆議院議員時代、有明海の院内集会には必ず顔を出し、漁業者の声に熱心に耳を傾け、現地に足を運ぶ議員でした。
漁民たちからノリが色落ちした、赤潮が出たとの声を聞けば、野田議員は、すぐに、現地に飛び、漁民と一緒に漁船に乗って有明海の現状を確認していました。
私も一度ご一緒したのですが、九州とはいえ、冬の有明海、しかも風を遮るもののない漁船の上は極寒です。当然、私は完全防寒で臨んだのですが、野田議員は国会から飛んで来たそのままの姿、つまりスーツです。それでも、寒いとは言わず漁船の先端に立って有明海のノリ被害を自らの体で確認していました(冗談じゃなくメチャクチャ寒いんですよ)。それは選挙向けのポーズではありませんでした。マスコミのカメラがあろうがなかろうが、野田議員は一所懸命でした。
posted by 後藤富和 at 08:39| 日記

2013年07月14日

仁比という男の生き様2

2008年、公共事業チェック議員の会として諫早干拓地を視察する仁比。
写真.JPG
一緒に写っているのは自民党の国会議員。仁比は他の野党はもちろん与党である自民党の議員たちからも信頼されていました。こういう懐の深い男はなかなかいません。
だから僕は仁比を応援する。比例区には政党ではなく「にひ」と個人名を書く。
まだ決めていない方は参考にして。
posted by 後藤富和 at 15:33| 日記

2013年07月13日

仁比という男の生き様

2008年、佐賀地裁が諫早干拓水門の開放を命じた直後、有明海漁民と共に、農水省に控訴するなと訴える仁比。
写真.JPG
この後、2週間、座り込みに入りました。
仁比は、こういう男です。
だから、僕は仁比を応援する。比例区には政党ではなく「にひ」と個人名を書く。
まだ決めてない方は参考にして。
posted by 後藤富和 at 17:24| 日記

2013年07月09日

「仁比そうへい」という男

Facebookの僕のプロフィール欄に「日本共産党」とあった。何でだろう?
先日、若い女の子から、共産党員ですかとストレートに訪ねられたので、いや違うと答えると、何で党員やめたんですかと切り返されました。
だから、党員じゃないし、党員だったこともないし。

共産党が嫌いと言うと意外という顔をされます。ただ、他の党が好きかというともっと嫌い。どの政党も嫌いなんです。
政党政治では、議員を党議に拘束せざるを得ないのでしょうが、その結果、自分の頭で考えない議員が増えている。単なる数合わせの駒でしかない。だから、スポーツ選手やタレントを担いでも問題がない。こうやって当選した国会議員のうちどれくらいが憲法を理解しているのか。憲法を理解せぬまま(ひょっとしたら憲法自体を読んだことないまま)改憲賛成の駒となる恐ろしさ。誰も責任を取らない恐ろしさ。僕は、こういった日本型の民主主義をとても気持ち悪く感じています。

ただ、僕が懇意にし信頼している国会議員(その中には共産党もいれば、民主党やその他の党もいる)は、少なくとも、数合わせで通った議員の50倍は仕事をしている。ロビーイングに来た市民の訴えに熱心に耳を傾け、現地に足を運び、担当官庁からレクチャーを受け、寸暇を惜しまず勉強して、国会で鋭い質問をする。よく体を壊さないもんだと感心します。
他方で、自分の地元の支援団体を国会に招待しお弁当を振る舞い、タレントばりに握手して、記念撮影に熱心な議員も沢山います。国会での質問はグダグダの馴れ合い。質問グダグダでも国会で質問している写真をパンフレットにして配ります。パンフに載せるためにくだらん質問をダラダラするんやったら、きちんと準備して実のある質問をする議員に回せと言いたいです。

僕は、仁比そうへい(にひそうへい)を応援しています。
彼は共産党です。僕は共産党は好きではないけど(前述のように他の党はもっと嫌いやけど)、共産党かどうかに関係なく、僕は彼を応援します。
彼は、よみがえれ!有明訴訟の弁護団員。
11年前、弁護士として、有明海沿岸の漁村に足を運び、漁民たちの声を聴いて回りました。それが、よみがえれ!有明訴訟の提訴につながりました。
その後、参議院議員となってからは、弁護団と二人三脚で有明海の再生に取り組みました。
議員会館の彼の部屋は僕らの溜まり場でした。国政を動かす作戦会議の場であり、最前線基地でした。彼の部屋には有明弁護団だけでなく、薬害問題の被害者など様々な立場の市民が集まっていました。また、彼の問題解決力は与党の議員からも高く評価され、彼は党派を越えて信頼されていました。

憲法改正の危機の中、仁比が国会にいないのが悔やまれます。彼がいたら、あんな酷い改憲草案なんか許さなかったはずです。鋭い質問で一刀両断にしていたはずです。
今、あんな恥ずかしい憲法改正草案が大手を振っているのは、国会に仁比がいないから。今の国会を見回すと弁護士資格を有していながら憲法を壊そうとしている議員が跋扈しています。彼らは憲法を理解していないんじゃなく、十分に理解した上で、国民が憲法を知らないと馬鹿にして好き勝手にやっているのです。
今こそ、平和を守り、弱者を守る、弁護士資格を持った国会議員の登場が待たれます。
僕は、仁比そうへいこそ相応しいと思っています。彼は嘘をつかない。
だから僕は仁比を応援します。
比例区は全国共通なので、全国どこに住んでいても、仁比と個人名を書くことができます。
仁比が通らなきゃ困るから僕は仁比を応援します。
だから、僕は比例区には政党名は書かず「仁比そうへい」と書きます。

比例区、誰に入れようかまだ決めてなければ、ぜひ参考にして下さい。
posted by 後藤富和 at 10:59| 日記

2013年06月25日

【お知らせ】再生可能エネルギーの可能性を探る 見てきたことを伝えたい

6月19日にもお知らせしておりますが、
再度お知らせ致します。

再生可能エネルギーチラシ(7月13日)_01.jpg

日時:7月13日(土)午後2時〜4時
場所:中央市民センター第1会議室 福岡市中央区赤坂2−5−8
参加費:資料代 100円
講師:弁護士 後藤富和
主催:「原発なくそう!九州玄海訴訟」中央区原告の会
問い合わせ先:大橋法律事務所 092-512-1636

どなたでも参加できます。
お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。

posted by 後藤富和 at 11:26| 日記

2013年06月20日

この国の成熟度

高市早苗氏は自民党福島県連からの抗議で原発による死者を巡る一連の発言を撤回。民主党や共産党の抗議だけやったら発言撤回したか?
維新の会の石原慎太郎氏は橋下徹氏に「仲間に謝れ」と。
謝る先が違うやろう。

下記の朝日新聞「天声人語」(6月19日)にある自死農家宅を昨年訪問しました。父の亡骸を母と一緒に降ろさなければならなかった息子さんの声も伺いました。父が命を絶った場所で毎日農作業を続けなければならない辛さ。金は払うが謝罪はしない東電。

「野菜の有機栽培に力を入れていた福島県須賀川市の農家の男性が、東日本大震災の13日後に首をつって自殺した。畑では丹精込めたキャベツ7500株が収穫を待つばかりだった。そこへ原発の事故が起きた▼遺族は原子力損害賠償紛争センターに仲介を申し立て、先日、和解の運びとなった。次男の樽川和也さん(37)の語った言葉が印象深い。「お金がほしくてではない。原発事故による死者はいないと言わせないために申し立てました。」偽らざる気持ちだと思う▼それを知ってか知らずか、自民党の高市早苗政調会長が一昨日、「事故によって死亡者が出ている状況ではない」と発言した。原発の再稼働をめぐる文脈でのことだ。さて、どちらの言葉に、人はうなずくだろう▼高市さんだけの問題ではない。安倍政権の原発回帰は「どさくさ」「うやむや」「なし崩し」が3本の矢だ。財界をチアリーダーに、本音を出したり引っ込めたりしながら、既成事実を積み上げていく。首相は原発のセールスマンよろしく海外を飛び歩く▼新しいエネルギー白書からは、民主党政権が昨年「原発ゼロ」を打ち出した事実が省かれていて、「世変わり」の色が濃い、これで「脱原発依存」の旗は下ろしていないと聞けば、意外に思う人が多いのではないか▼いつしか関心は経済に移り、原発問題の影はどうも薄い。福島の苦難は続いている。なのに政治家は、3・11を過去形で語り始めてはいないか。参院選が近い。しっかりと吟味したい。」(朝日新聞6・19「天声人語」)

「『原発さえなければ』と壁に書き残し、命を絶った酪農家がいた。あれから2年。もう忘れていたのか、高市氏。」(朝日新聞6・19夕刊「素粒子」)

「金が欲しいだけだろう」という声が必ず上がる。水俣病被害者に対してしかり、諫早湾干拓で苦しんだ有明海漁民に対してしかり。原発事故避難者に対してしかり。
このような貧弱な発想しかできないなんて。何を学んできたのか。
わずか年3万円の見舞金で水俣病で子どもの未来が奪われたことを喜ぶ親がいるわけないじゃないか。
こんなことも想像すらせず、自分よりも弱いものを叩く。
この国の成熟度は退化し続けている。マッカーサーはこの国を12歳と例えたが、原発事故なんかなかったかのように振舞う首相やその首相を賛美するマスコミや市民は12歳どころか、もはや幼児レベルではないか。こう書くと幼児に失礼だ。もはや人としての心を持たないのではないか。
僕はいつも怒っている。ずーっと怒ってる。
posted by 後藤富和 at 10:59| 日記

2013年06月01日

水俣病シンポジウム(前半)

「すべての水俣病被害者の全面救済を求めるシンポジウム〜水俣病は終わっていない〜」

基調報告  松尾康利(日弁連人権擁護委員会委員)
コーディネーター  三角恒(日弁連人権擁護委員委員会委員)

花田昌宣(水俣学研究センター長)
学問の中立とは患者に寄り添うこと。

加藤タケ子(ほっとはうす施設長、元水俣病問題に係る懇談会委員)
ほっとはうすは15年前に、家族が高齢化して行く不安の中で、永本さん達30代から40代の胎児性、小児性患者が一人の自立した大人として社会で生きて行きたいとの思いで作った。
水俣病であるかどうかの審査に多大な時間を費やしているが、社会福祉の視点が足りない。水俣病を伝える活動。

鈴木堯博(日弁連公害対策・環境保全委員会委員)
日弁連はすべての弁護士が加入する強制加入団体で様々な考え方の人が集まっているが、水俣病問題は解決しなければならないという点では一致する。それは水俣病が人権侵害の最たるものだから。

花田
今年4月の水俣病認定義務付け訴訟最高裁判決は、複数の症状の組み合わせを要求する昭和52年判断条件に拘泥せず、水俣病かいなかは、どこに住んで、どれだけ住んで、どのような仕事をして、家族にどのような症状があって、どのような症候と苦しみがあるかなどを総合的に判断すべきだと言っている。
にもかかわらず、環境省は2日後に、最高裁判決によっても認定基準は否定されていないと発表。水俣病に関する国の姿勢は全く変わっていない。

丸山定巳(熊本大学客員教授、同名誉教授)
水俣病認定制度というのは、昭和34年の見舞金契約(後に公序良俗違反で無効)を実施する際にチッソが水俣病の認定を要求したのが始まり。
昭和46年判断条件では、水俣病を否定できない場合は水俣病と認定せよと広く認めていた。
しかし、認定患者が増えるのに国とチッソは危機感を抱き、判断条件を厳格化し(昭和52年判断基準)、多くの患者の認定申請が棄却された。
そのため患者は裁判に救済を求めた。
今回の最高裁判決には環境省は逃げられないだろう。

鈴木
今年4/16の最高裁判決の当日、日弁連は、判決を評価する一方、国に昭和52年判断基準の見直しを求める会長談話を発表した。
それにも関わらず、環境省は昭和52年判断基準を見直さないと発表。
熊本県も環境省を追認したが、新潟県知事は環境省に対し認定制度の抜本的な見直しを要請した。
なぜ環境省は昭和52年判断基準に拘るのか。環境省は「行政の根幹に関わる」「行政の判断は司法判断とことなって良い」などというが大きな誤り。行政の無謬性に根ざしている。
行政の誤りを正すチャンス。環境省の誤った態度を改めさせるのは国民。

山下善寛(チッソOB、水俣病申請者)
水俣病問題の幕引きに反対する。全容は解明されていない。
チッソの労働者(現職、退職)の健康調査を行った。
かなりの人に水俣病の症状があると言える。

永本賢二(ほっとはうすメンバー、水俣病胎児性患者、水俣病資料館語り部)
最近、手の痺れが痛い。
これまで歩けていた胎児性患者(昭和38年生)が急に車椅子になった。
不安。
2年前のチッソの分社化の際、チッソはほっとはうすに大きな花束が届いた。僕らは怒った。
僕もすぐに立ち上がることができなくなってきている。僕も歩けなくなるのかな。
でも、きつくても頑張って伝えていかなきゃ。
まだ水俣病は終わっていない。原発被害者にも伝えていかなきゃいけない。

加藤
胎児性患者が急激に歩行機能が失われている。
30代半ば40代半ばで急激に身体機能が低下する。
歩行機能が失われる。
胎児性、小児性患者のほとんどが30代半ばで通常では考えられないような症状が出ている。それに対しては何らの手立てがない。ライフステージ毎の対応、社会福祉施策が必要。まだまだ不十分。
水俣病の病状にはまだまだ解明されていない部分が多い。

つづく











posted by 後藤富和 at 18:56| 日記

2013年05月31日

仁比トークライブ

原発なくそう!九州玄海訴訟の口頭弁論が終わり、元参議院議員の仁比聡平氏のトークライブ(主催ni-hiネット)に来ています。
対談の相手は、寺井明日香医師、深堀寿美弁護士。
テーマは「憲法、医療、福祉」
福祉と医療の切り捨て、そして憲法改正、その先にあるのがどのような社会か。仁比が鋭く斬り込んでいます。
http://net.nihinet.info/
posted by 後藤富和 at 19:03| 日記

2013年04月16日

風船発見情報7

F13:20
  徳島県名西郡石井町 石井小学校前
  4/15 夕方散歩中
  子どもの字で「核のゴミも行き場がない中でこれ以上原発を続けることはできません。原発をとめましょう」と書かれたカードがついていたそうです。
posted by 後藤富和 at 17:44| 日記

2013年04月06日

憲法講座

アジアの平和を考える市民講座の講師を務めました。
テーマは「戦争の足音が聞こえる〜今、憲法を考える」

会場の椅子が足りなくなるほど大勢の方にきていただきました。

講座には原中誠志県議(民主)、星野美恵子市議(共産)も来ていただきました。
posted by 後藤富和 at 22:39| 日記

2013年04月01日

弁護士と議員

弁護士が無料で相談にのる当番弁護士という制度がありますが、私の場合は、刑事事件、少年事件の他にも、精神保健や生活保護についても担当しています。
生活保護については、法的な解釈だけでは分かりにくい場合に、市議会議員に電話して実務上の取り扱いを訪ねたりすることが多々あります。
弁護士と議員というのは、違う職業のようですが、協力して事案の解決に当たるということが良くあります。
ましてや、国レベルの大きな問題となると、弁護士と国会議員とがタッグを組むことが不可欠です。たとえば、諫早湾の問題(よみがえれ!有明)などは、裁判では勝訴判決が確定しているのに、国はまだ水門を開けません。司法だけでは真の解決になりません。政治の場での解決が不可欠です。
posted by 後藤富和 at 10:50| 日記

2013年03月25日

長崎原爆資料館

長崎の原爆資料館に行ってきました。
写真.JPG

平和への思いを確認してきました。戦争に大義はない。核と人類は共存できん。
憲法講演の依頼が続々と来ています。
直近は4月6日(土)17時〜福岡日中文化センター。どなたでもご参加いただけます。
ぜひ一度真剣に憲法の話を聴いてみませんか。憲法改正について賛成するかどうかは、私の話を聴いてからでもいいじゃないですか。お待ちしています。
posted by 後藤富和 at 22:45| 日記

過払い金返還請求事件

これは酷い。うちの様な法律事務所は、1件1件、業者と真剣に喧嘩しているのに。

「過払い返還、密約で減額 債務者が知らぬ間に 消費者金融と法律事務所」(朝日新聞)
www.asahi.com
 消費者金融業者に払い過ぎた借金の利息を取り戻す「過払い金返還請求」をめぐり、業者が、請求を代行する法律事務所と手を結び、債務者の一部に不利益となる協定を秘密裏に交わす例があることがわかった。
posted by 後藤富和 at 10:24| 日記

2013年03月22日

原発なくそう!九州玄海訴訟第4回口頭弁論

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原発なくそう!九州玄海訴訟第4回口頭弁論(佐賀)に来ています。
原発なくそう!九州玄海訴訟は現在およそ6000名の原告で原発の廃炉を求めています。
1万人原告を目指しています。
皆さんも原告になってください。
http://www.ohashilo.jp/no-genpatsu.html
子どもに放射能と核のゴミに怯える未来を残してはいけません。大人の責任で原発をなくしましょう。
posted by 後藤富和 at 15:35| 日記

2013年03月21日

農水省交渉

農水省交渉での、海苔養殖漁業者大鋸武浩さん(佐賀県大浦)の発言。 「佐賀県西部地区の冷凍ノリは今年も悪かった。1/8に赤潮が発生し色落ちが始まった。これで、6年連続で赤潮発生、色落ちですよ。これは偶然じゃない。必然だ。」 彼は僕と同じ大学を卒業後、民間会社に就職し、Uターンで故郷に戻り漁師になりました。 写真は奥右から赤嶺政賢衆議院議員(共産)、大串博志衆議院議員(民主)、大鋸さん。 大鋸さんの前にあるのがノリ。最近とれたものは黄緑色でバサバサして商品になりません。 写真.JPG
posted by 後藤富和 at 18:59| 日記

2013年03月14日

TPP公開講演会

農協などが中心となっているTPP反対福岡ネットが主催する「TPP公開講演会」に参加しています。
主催者挨拶では「公約違反だ」と安倍首相、石破幹事長に対する怒りをあらわにし、基調講演では九州大学大学院農学研究員の磯田宏准教授が「TPP参加を阻止しなければならない理由」を理論的に解説しています。
posted by 後藤富和 at 16:42| 日記

2013年03月04日

交通事故による後遺障害

本日は、損害保険料率算出機構の方のお話し(特に交通事故による後遺障害について)を聴いてきました。

大橋法律事務所の弁護士は日弁連の交通事故被害者サポートセンターも担当をしているため、交通事故被害者の方からのご依頼が多く、常に複数の交通事故裁判を抱えています。

交通事故の賠償をめぐる状況は常に変化していますので、時々研修を受けて新しい知識を習得するようにしています。

交通事故に遭われてお悩みの方、一人で悩まずに、お気軽に当事務所にご相談ください。
弁護士特約が使える場合、相談料を含む弁護士費用を自己負担する必要は一切ありませんのでご安心ください。
また、当事務所は日本司法支援センター(法テラス)の契約事務所ですので、法テラスの援助が受けられる場合もありますので、遠慮なく弁護士にご相談ください。
posted by 後藤富和 at 18:20| 日記

2013年02月27日

ナショナルジオグラフィック

ナショナルジオグラフィックを定期購読しています。

この雑記の素晴らしいところは、写真の美しさ、そして、文章の迫力です。

例えば、今、新幹線の車中で読んでいる同誌2月号の特集「生物の毒が人間を救う」の書き出しは「その日は、うだるように暑かった」です。また「川の王者カワウソ」の書き出しは「ただいまカワウソを追跡中。チャーリーと私はウェットスーツ姿で冷たい海に身を沈め、水面から頭だけ出している。サロム・ボー石油基地で天然ガスの火柱が燃え立ち、タンカーがゆっくりと埠頭に近づいていくのが見える」

もっとも興味を引いた記事は「秘境パミール高原 忘れられた遊牧民」
アフガニスタンのワハーン回廊に暮らすクルグズ人を特集しています。年間340日が氷点下で、あまりの過酷な環境に植物が育たず、クルグズ人の多くは樹木を見たことがないそうです。
http://www.nationalgeographic.co.jp/

事務所の書棚にバックナンバー1年分を常置していますので、興味ある方はご自由にご覧下さい。
posted by 後藤富和 at 20:58| 日記

2013年02月05日

人権と憲法

小学校PTAで春田久美子弁護士を招き、人権と憲法のお話を伺いました。
春田弁護士の話しは身近な出来事を題材に人権や、人権が衝突した場合の調整を考えさせてくれるのでとても面白いのです。
僕も度々憲法の講演に講師として招かれますが、春田弁護士の話しは参考になります。
今年度の小学校PTA研修委員会としての活動は、3月の国際NGOプラン学習会を残すのみとなりました。
posted by 後藤富和 at 22:35| 日記

2013年01月30日

小選挙区制

先日行われた北九州市議選の結果を新聞でみながら、大選挙区制と小選挙区制の違いについてシミュレーションをしてみました。
分かっていたこととはいえ、面白い結果がはっきりと出たことに驚きました。

北九州市議選は、一つの選挙区から複数の議員を選ぶ大選挙区制(中選挙区制)をとっています。
その結果がこれです。
自民党  19
公明党  11
共産党    9
民主党    7
みんな    3
維新        3
社民党    2
その他    7
計         61

概ね各政党の得票率に比例した議員数となっています。

これを、定数480人の衆議院に置き換えたらこうなります。
自民党  149
公明党    86
共産党    70
民主党    55
みんな    23
維新        23
社民党    15
その他    

自民党は過半数どころか3割しか当選しません。
自公あわせても過半数に達しません。

でも、小選挙区制+比例代表制で行われた実際の衆議院総選挙の結果はこうです。
自民党  294
公明党    31
共産党      8
民主党    57
みんな    18
維新        54
社民党      2
その他    

北九州市という都市部の選挙である点で国政選挙にそのまま当てはめるのは無理がありますが、それでも、選挙制度の違いで、当選議員数が倍になってしまったり(自民党149→294)、9分の1に激減してしまう(共産党70→8)という結果には驚きました。
従前から指摘されていたことですが、小選挙区制ってのは民意の分布と乖離した結果を招いてしまうのですね。
posted by 後藤富和 at 07:40| 日記

2013年01月29日

蠅の帝国

民事裁判のため大阪出張です。
新幹線での移動。
旅のお供は「蠅の帝国 軍医たちの黙示録」(帚木蓬生著)です。
同書の帯文
第1回日本医療小説大賞受賞
「あの戦争」は普通の医者を軍医に変えた。
現役医師の著者が軍医たちに捧げる鎮魂記
足りない薬、不潔なベッド、聞こえてくる砲撃音。
人を生かすために学んだ知恵が、戦場では何の役にも立たぬー
徴兵検査をし、解剖を行い、地下壕を掘り、空爆され、戦犯となり、ソ連軍に脅え、傷病兵に青酸カリを渡すー
広島、樺太、満州、沖縄、東京、大刀洗ー
十五人の若き軍医が極限状況下で見た「あの戦争」の本当の姿。
戦争文学の偉大なる到達点!
posted by 後藤富和 at 10:15| 日記

2013年01月26日

【本日です】シンポジウム原発やめても大丈夫〜エネルギー政策の根本的転換

シンポジウム原発やめても大丈夫〜エネルギー政策の根本的転換

【日時】2013年1月26日(土)午後3時〜4時30分
【場所】久留米市役所 会議室303号室
【講師】後藤富和(弁護士、日弁連公害対策環境保全委員会自然保護部会長)
【主催】原発なくそう!九州玄海訴訟久留米原告団
是非ご参加ください。

また、当事務所でも引き続き原告の募集をしております。
入会申込書はコチラからダウンロードできます。↓

http://www.ohashilo.jp/no-genpatsu.html
posted by 後藤富和 at 12:56| 日記

2013年01月18日

最近もっとも衝撃を受けたコピー

最近もっとも衝撃を受けたコピー

13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。
http://www.plan-japan.org/girl/special/2012/index.html
posted by 後藤富和 at 13:14| 日記

2013年01月01日

新年挨拶

明けましておめでとうございます。
新春の凛とした空気を壊すように眼前に暗雲が立ち込めています。昨年末の総選挙の結果、この国は戦争に向けて舵を切ろうとしています。
国防軍、徴兵制、憲法改正をうたう政治家に対し、子ども達は怯え、泣き出し「何で子どもは選挙に行けんと?子どもが選挙したら原発も戦争も嫌って言うのに」と悔しがっています。子どもが泣き出すような政治って何でしょう。
憲法を変え、自衛隊を軍隊にして外国で戦争ができるようにすれば、戦後営々と築いてきた中国や韓国、東アジアの国々との信頼関係は一気に崩れ落ちることでしょう。
国の平和を守るのは軍隊ではありません。相手の国の人々を信頼するというひとりひとりの気持ちです。日本が再び過ちを犯さないために、私達は、国や世代を超えた交流を深め、友好の懸け橋となってアジアの平和を築きましょう。
この国の将来を決める重要な一年となります。平和のために頑張りましょう。
posted by 後藤富和 at 12:13| 日記

2012年12月31日

年末年始休業のお知らせ

2013年1月6日(日)まで年末年始の休業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承下さい。

なお、新年は2013年1月7日(月)午前9時より営業を開始いたします。
どうぞよろしくお願いします。
posted by 後藤富和 at 10:31| 日記

2012年12月22日

東日本支援LIVE

「東日本支援LiVE&CINEMA Itoshima」
僕たちはサンタになるんだ!
日時:12月22日(土曜日) 
時間:11:00〜17:00
会場:糸島市 伊都安蔵里
(駐車場第1&第2無料)

1F Infoコーナー&チケット販売

LiVE会場−カフェ2F
入場料\1.000(\500+1D付き\500)
参加アーティスト出演予定時間
11:00 あかおかずのりさん(Itoshima)
12:00 monさん(Itoshima)
13:00 Suishow Tanakaさん(yokohama)
14:00 Rainbow Musicさん(Fukushima)
15:00 浦田剛大 さん(Itoshima)
  GUNさん(Itoshima)
16:30 All Member Song

2)CINEMA上映会場−2F(客間)
(授乳室用意)
11:50 「シェーナウの想い」(60')
(資料代¥500)

13:30「100人の母たち」(無料)
14:00 お子様用上映(無料)

15:00 「内部ひばくを生き抜く」(80')
(資料代¥500)
3)出展・出店会場−母屋いろり−1F
・マルシェ・各団体ブース出店
・九州LOVERS展示
・キッズクラフトコーナー(積み木制作などお子様に優しい木工クラフト)
posted by 後藤富和 at 10:58| 日記

2012年12月12日

疑わしきは罰せず

敦賀原発上に活断層があることを受け、敦賀原発を廃炉にするかどうかが議論されています。
朝日新聞の記事に敦賀市にある原発関連業者社長のコメントが掲載されていました。
敦賀原発が100%危険だと決まったわけじゃない、「疑わしきは罰せず」で、原発を再稼働すべきという趣旨の発言でした。

呆れました。

「疑わしきは罰せず」という刑事裁判の法諺は、疑わしい段階で罰してしまうと、個人の生命、身体の自由などを奪い、取り返しのつかないことになるから、「疑わしい」という段階では処罰すべきでないという趣旨です。
そのような趣旨からすると、そのまま放っておいたら、個人の生命や自由を侵害してしまうものについては、疑いの段階であっても取り返しがつかないようになる前に止めるべきです。
例えば、ある学校で給食を食べたA組の生徒が食中毒を起こしたとします。同じ給食が提供されているB組はまだ食べていませんでした。このような場合、B組の生徒には給食を食べさせないでしょう。給食のどの食材が原因で、どのような経路をたどって身体にどのような影響を与えているのか科学的に立証されていないから「疑わしきは罰せず」で、給食を残さず食べなさい、とは言わないでしょう。
つまり、「疑わしきは罰せず」の法諺の趣旨からすると、公害問題や環境問題においては、むしろ「疑わしきは罰する」という姿勢で臨むべきです。これを専門用語で「予防原則」と言います。
100%安全性が立証されない限り止めるべきです。
100%危険性が立証されない限り止めないというのは、個人の生命、身体の安全を保障するという趣旨に反します。

趣旨に遡って考えれば、こんなことはすぐに分かることなのに、インテリアぶって「疑わしきは罰せず」という言葉の上っ面だけ利用するなんて、呆れます。

また、両論併記することが中立公平だとして、何の疑問も抱かずにこのコメントをそのまま掲載した記者にも呆れます。

マスコミや評論家気取りの市民は「中立」とか「公平」って言葉を使って、自分を部外者の立場に置き、涼しい顔して論表します。これは大間違いだと感じます。この姿勢は、部外者どころか、加害に加担しているとしかいえません。
「中立」っていうけど、対立する当事者の力に圧倒的に差がある場合は、果たして、部外者でいることが「中立」でしょうか。
当然者の力が釣り合ってなく、シーソーが最初から傾いている状態でそれを傍観するのが「公平」でしょうか。
例えば、筋肉隆々の大人が、幼い子どもを一方的に殴っています。殴っている大人にも子どもを殴る言い分があるでしょう、殴られている子どもには大人に対して言い分があるでしょう。このような場面を見かけた時、どちらにも言い分がある、自分は中立だからどちらにも加担しないといって何もしないでいることが「中立」「公平」でしょうか。
まずは子どもを殴るのをやめさせるでしょう。
両者に力の差がある場合は、まずはシーソーが釣り合う状態にまで持っていくのが「中立」「公平」でしょう。
原発を稼働させたい政府、財界、電力会社と、原発をやめさせたい幼い子を抱えた母親。この両者には圧倒的に力の差があります。
このような場合、幼い子を抱えた母親に加担し、政府や電力会社と対等に対峙できるように力を貸すことが「中立」「公平」ではないでしょうか。
幼い子を抱えた母親をひとり放っておくことが「中立」だとは思えません。
posted by 後藤富和 at 15:56| 日記

2012年11月28日

今日は大学の先生

これから授業です。
西南学院大学で民事法実務を担当しています。
posted by 後藤富和 at 11:11| 日記

2012年11月18日

新自由主義からの脱出

昨日は、自由法曹団の会合で、二宮厚美先生(神戸大学教授)から「新自由主義からの脱出…21世紀日本の第三の転換期の課題」をテーマにお話を伺いました。

冒頭、次の安倍連立政権はせいぜい1年程度しか持たない短命政権になると。

以下は僕のメモ。

第一の転換:小泉構造改革。新自由主義。
伝統的な自民党政治は政官財癒着の利益誘導型政治。財源を握る官僚に族議員が群がり利益を誘導する。これにゼネコンも群がる。これは安定政権につながる。利益誘導政治と企業城下町における労働者の統合が戦後を支配してきた。
しかし、企業が多国籍化すると、これまでの公共事業に依存した土建国家は意味がない。従来の土建国家から競争国家へと転換を図ろうとしたのが小泉構造改革。
これはたちまち矛盾を露呈する。
小泉構造改革の結果、2005年頃から国内では格差貧困社会が広がる。
その一方で膨大な過剰資金が生まれる。この過剰資金が空回りし、バブルとなって投機を招く。経済停滞の中でのバブル。
安倍政権の敗北。

第二の転換:2009年の政権交代。
新自由主義からの脱出の第一歩。
しかし、短命政権。
消費税増税に見えるように、民主党政権が小泉構造改革路線に向かって逆行をはじめる。
菅政権はそこからの脱出を図ったが、野田政権で再び小泉構造改革路線に回帰。野田政権そのものは命を縮めた。新自由主義への回帰が墓穴を掘る。
昨日をもって民主党政権はもはや再び政権を握ることがないまでに壊滅した。

第三の転換
新自由主義的反動か、新福祉国家か。
次の総選挙で第三の転換の方向が決まる。ただし次期政権も短命に終わる。
消費税増税→経済成長の回復は絶望的。このような経済状況で14年の消費税増税強行は致命的。
原発の再稼動→脱原発の世論の中、次の政権が原発再稼動を強行するのは無理がある。
TPP→東北、北海道などの農村部ではTPP賛成などと主張すれば当選できない。JAはTPP断固反対。医師会もTPPに反対している。
安倍政権が単独政権を構成するのは無理。維新の会やみんなの党など、より過激な新自由主義政党と連立を組む。橋下、石原、渡辺。この3人はそれぞれでは力不足だが、この3人が合体して小泉となる。その結果、国民は地獄に落ちる。これが第三極結集の意味。
橋下人気は年明け早々に凋落する。
安倍自民党と第三極の連立政権はせいぜい1年しかもたない。

新自由主義=競争国家は、やればやる程、経済は安定しない、政治も安定しないという悪循環。
新自由主義に立脚する政権は安定しなくなる。
新自由主義経済は、規制を緩和し弱肉強食の競争社会になるので、貧困、格差が広がる。家計の所得と消費が落ち込む。1997年が国民の所得水準のピークで、それ以降ずっと落ち込んでいる。年収200万円以下のワーキングプア層が広がり、消費が萎縮する。したがって企業は商品の価格を上げることができない。人件費を抑えなけばならない。所得が落ちる。消費が冷え込む。この悪循環。
この冷え込んだ消費をどこかで補完するために、外需依存する。外需依存が進むと工場や技術までも海外に移転する。
外需がこれ以上依存できないとなれば、日本経済は破綻する。最近のシャープやパナソニックの動きはその意味。自動車産業にも出てくるだろう。
財界自身も見通し、戦略が持てなくなっている。
橋下の意向と財界の意向は噛み合っていない。
やらなければならないのは、不足する内需を補填すること。内需の空洞化を食い止めなければならない。
しかし、新自由主義は、消費税を上げるし、TPPにも参加するしで、内需の補填にはならない。
新自由主義では、経済を立て直すことができない。
財界が原発再稼動をを求めているのは、原発を海外に輸出するため。国内ではこれ以上原発を続けることができないことは彼ら自身がわかっている。ただ、海外に輸出するためには国内の原発が止まっていては都合が悪いから。
世論としては福祉国家の流れになっているが、政治では新自由主義の反動的脱出路線。次の選挙では新自由主義路線となるが、次期政権は短命に終わる。その次に福祉国会の道に舵を取れるかどうか。
今回の選挙の争点は明確
・脱原発
・TPP
・消費税増税
政策で誰に投票をするかを決めることができる。明確な政策選挙。
posted by 後藤富和 at 17:05| 日記