今夜は友人宅で飲んでいました(僕はダイエット中なのでノンアルコール)。
その中で福岡市の驚くべき福祉政策を知り愕然としました。
友人のような脳性麻痺で体の自由が効かず外出するには介助が必要な場合、福岡市は、買い物などについては介助を認めるも、散歩などについては介助を許さないそうです。同じ政令指定都市の北九州市では認められているとのこと。
とりわけ驚いたのが介助を認めない事例として、パチンコなどのギャンブルと並び、政治活動や宗教活動が掲げられていたことです。
憲法をすこしでも囓った人からするととても違和感を覚えるでしょう。政治活動の自由や信仰の自由は数ある人権の中でも最も高度に保障されなければならないものです。「憲法」の教科書で「二重の基準論」として必ず学習します。それが、買い物という経済的な自由よりも劣位に置かれ、ギャンブルと並列されるなんて。恐るべき人権感覚のなさです。
信仰や政治的な活動は自己実現、自己統治の価値を有し、自由主義社会、民主主義社会を支える根幹となる人権です。
ちなみに、散歩も認めないとのこと。散歩はイギリスではフットパスの伝統から分かるように重要な人権の一つと捉えられていますし、散歩しながら思索を巡らすことは高度な精神的活動を伴うものです。
介助なしには外出できない彼らについて、散歩や信仰、政治活動に介助を認めないというのは、すなわち彼らの人権を根こそぎ奪うってことを意味します。怒り心頭です。
2014年05月22日
福岡市の驚くべき福祉政策
posted by 後藤富和 at 23:26| 日記