2014年03月24日

【声明】国は諫早湾潮受け堤防排水門の常時開放を命じた確定判決を直ちに履行せよ!

声明
国は諫早湾潮受け堤防排水門の常時開放を命じた確定判決を直ちに履行せよ!

2010年12月、諫早湾潮受け堤防排水門の常時開放を命じた判決が確定した。これによって、漁業被害に苦しむ我々有明海漁民は、ようやく希望の光を見出すことができた。ところが国は、開門期限までの3年間開門準備をサポタージュし続け、ついに確定判決を履行しないという法治国家にあるまじき暴挙に出た。一体、国は何度、我々漁民を騙せば気が済むのか。
 諫早湾干拓事業の開始前、国は漁業にはほとんど影響が出ないと我々に説明した。しかしながら工事着工直後の諫早湾タイラギ死滅に始まり、現実には深刻な被害が出たではないか。2000年のノリ大不作の時、我々漁民の抗議行動に対して国は第三者委員会で検討すると約束しました。ところが、その第三者委員会から、中・長期開門調査が提言されたにも関わらず、その提言を履行しないとはどういうことか。しかも、確定判決が命じた開門を履行しないばかりか、漁民を被告にして開門義務の免除を求める訴訟を起こすとは何事か!
 開門確定判決の理由となった諫早湾締め切りと漁業被害との因果関係を認めない国の不遜な態度が、有明海再生を妨害し、地域社会を混乱に陥れている最大の原因である。有明海の漁民と地域の人々を馬鹿にした国の態度に、我々は怒りを込めて、強く抗議する。
 ノリの大不作からすでに14年が過ぎ去った。我々の生活は困窮を極め、もうこれ以上待てないところまで追いつめられている。いま有明海の漁業資源は、再生の種さえも無くなりかけている。有明海再生には、もはや一刻の猶予もない。既に多くの仲間の漁民が将来を悲観して命を落としている。このままでは悲劇を繰り返すばかりだ。
 国は長崎県の協力が不可欠などと言って、サポタージュを合理化しようとするが、長崎県の言い分は駄々っ子そのものであり、国がその気になれば、農業と漁業が共存する開門は容易に実現できるではないか。農業用水の確保や防災対策などの工事は、開門に関わりなく、そもそも農民や地域にとって必要な工事ではなかったか。
 事態を混乱に陥れているのは、漁民、そして農民と地域までも騙し続ける国である。諍いに終止符を打たんとした確定判決が断罪したのも、そうした国の姿勢である。双方に謝罪し、農業と漁業・地域が共存する開門に国が真剣に向き合わない限り、地域は翻弄されるばかりである。
 漁民を見殺しにする国を我々は絶対に許さない!有明海沿岸にすむ我々に未来はない。
国は諫早湾潮受け堤防排水門の常時開放を命じた確定判決を直ちに履行せよ!

2014年3月24日
有明海4県漁民 有志一同 
posted by 後藤富和 at 21:20| 有明海