2013年10月23日

昨夜のterra cafe kenpou

昨夜のterra cafe kenpouは馬奈木昭雄弁護士をゲストにお招きし中国残留孤児が生まれた歴史的背景についてお話を伺いました。36名が参加(最多記録)、会場は立ち見も出る熱気に包まれました。

今日のレジュメは2008年に使ったもの。当時は安倍政権。それが今もそのまま使えるということは、世の中が安倍さんの言う通りに動いたということ。

なぜ残留孤児が生まれたか。
残留孤児訴訟の第一回口頭弁論で、馬奈木弁護士は、「中国残留孤児といわれる人達が、そもそも中国にいたのか」と問いかけた。
この疑問の余地のない問いかけに、国も裁判所も答えない。
神戸地裁だけが、唯一この問いかけに真正面から答えた。東京地裁判決は詭弁。

明治政府のスローガン
・四民平等→明治政府が人道意識に燃えていたわけではない。封建社会を打倒して近代市民社会を確立したヨーロッパやアメリカの流れ。しかし、実際には明治政府は皇族、家族制度、男女不平等を残し四民平等を実現しなかった。
「私権の享有は出生に始まる」(民法3条、旧1条)これが近代市民社会を表す。
「公共の福祉」は、本来は人権相互の調整原理だが、権力者はこれを政府の意思に置き換えて上から権利を押さえつけようと考える。
・殖産興業:日本政府が国民の税金を使って炭鉱を掘る。そして、着炭したら三井に安く払い下げる。国に寄生する商人。
・富国強兵:兵を使うことで国が富む。つまり「桃太郎」=侵略。
明治政府ができて数年で征韓論が出てくる。
日清戦争は、清国が支配していた朝鮮半島を奪うために始まった。開戦1週間前、日本軍は朝鮮王宮を占領。日清戦争の結果、台湾と澎湖島を領有。遼東半島は急所なので三国干渉にあい、日本政府は泣く泣く遼東半島を手放す。この時、日本政府は「臥薪嘗胆」と敵討ちを誓う。
その敵討ちとして10年後に日露戦争。満州をめぐっての戦争。日本は、南樺太を手に入れ、遼東半島を取り戻し、南満州鉄道の所有権を手に入れ、朝鮮を保護国に。
その6年後、朝鮮併合。
日露戦争から10年後、第一次世界大戦。その結果、山東半島、赤道以南の南洋諸島を手に入れた。
1918年、シベリア出兵。1925年まで日本軍は居座る。
1929年、世界大恐慌。日本の農村は疲弊の極み。農村では娘を売るのが当たり前の光景。
そこで、移民が加速化。
ハワイ、ブラジルは文字通りの移民(農村の口減らし)
満州は単順な移民ではない。
日本の植民地支配の始まりは北海道。北海道の屯田兵の手法を満州に応用。
満州は、一朝有事の際は干戈を取って戦うための移民。
中国人の土地を奪いロシア国境に配置。仮想敵国はソ連。最精鋭部隊である関東軍を満州に配置。
残留孤児が満州にいたのは、日本政府の植民地政策の結果。
押し込み強盗。奪われた者が奪い返しにくるのは当たり前。それなのに日本は匪賊などと呼ぶ。
東京地裁は、ソ連軍が攻めてきた、匪賊が攻めてきたのが原因だという。そこに日本人がいたのは日本政府の政策ではないか。
関東軍は真っ先に逃げた。沖縄でも軍隊は住民を守らなかった。日本の軍隊は住民を守らない。軍隊がいるから住民が死ななければならない。
日本では、戦争起こしたのは誰だと問うても、雰囲気、空気。空気読む文化。空気読まないと村八分。
満州事変は日本軍がでっち上げた。なぜ「事変」なのか。なぜ「戦争」ではないのか。パリ不戦条約で国際間の紛争解決に武力行使してはならないとされていた(現憲法9条1項と同趣旨)。そのため「戦争」とは言えなかった。
同様に「日華事変」。
アメリカにはなぜ宣戦布告したのか(結果的には遅れたが)。奇襲攻撃は日本のお家芸。
ABCD包囲網(経済封鎖)。経済封鎖されたら日本は生きていけない。経済封鎖した方が悪い。だからこの戦争は自衛戦争だ。自衛戦争はパリ不戦条約も禁じていない。
だから堂々と戦争を開始した。これが靖国史観。
当時の日本は今の北朝鮮と同じ。北朝鮮を経済封鎖し、最初の一発を北朝鮮に撃たせれば、日本は北朝鮮を攻撃できる。靖国史観の政治家は北朝鮮に最初の一発を撃たせたい。

美しい国日本は、土足でよその国に踏み入って戦争する国。
これを防ぐために、自衛戦争を禁じる9条2項を制定した。
戦争をしたい政治家は2項を変えたがる。

馬奈木弁護士が考える「美しい国」とは日本国憲法と改正(悪)される前の教育基本法が文字通り実施される国。
日本国憲法の不幸は25条が真っ先に骨抜きになったこと。

上命下服が徹底しないと戦争はできない。そのためには教育を変える。教育基本法を変え、教育委員会のもと上命下服にする。ただし、命令に従う者ばかりでは困る。そこで命令できる判断力を持つ者とに二分する。エリートと無条件に指示に従う者とに二分する教育。
posted by 後藤富和 at 08:16| 平和