2012年04月24日

電力不足の嘘

今日の新聞各紙の一面は「今夏、電力不足」一色。
あんな事故を経験しておきながら、こんなデマをしゃあしゃあと流し続ける電力会社には心底腹が立ちますが、ろくな検証もせずに電力会社の発表をそのまま垂れ流すマスコミにも呆れます。
何度も言いますが、猛暑の時でさえも原発なくても電力は足りています。飯田哲也氏など良心的な学者ははっきりと電力は足りていると叫び続けています。僕自身も九州の過去のデータと九州電力の発電能力から検証してみましたが、十分に足りることは明らかです。九電のホームページを開いて、過去のデータを見ながら電卓叩けばすぐに分かります。
要は、電力会社はワザと電力不足になるように過大な需要予測をしているのです。
朝日新聞は、一面で「九電『電力最大4.6%不足」の大きな見出し。二面で小さく「夏の電力不足本当か」と電力会社の発表に若干の疑問を呈しています(踏み込みは不十分です)。でも、こんな小さな記事読まんでしょう。多くの国民は一面の見出しだけ見て、電力足りないって刷り込まれてしまいます。電力会社の発表に疑問を感じるのなら一面で大々的に疑問を呈するべきでしょう。
これに対してしんぶん赤旗の今日の一面は「原発なしでも余力」というもので、大手マスコミとは正反対の見出しです。こっちが真実でしょう。電力ピーク時でも16%以上余力があるとのこと。
実は、朝日も赤旗も、同じ人(環境エネルギー政策研究所の飯田哲也氏)に取材しています。その結果、赤旗は電力が足りるということを一面で確信的に謳っているのに対して、朝日は、2面で小さく電力会社の発表に疑問を呈するに留まっています。
朝日には、もう少し踏み込んで欲しかった。こんな中途半端な書き方やと、国民は一面の電力会社の発表を信じてしまいますから、かえってマスコミの罪は深いです。
僕が、共産党は嫌いなのに(自民党はもっと嫌い。って、よく考えたら好きな政党がない)、赤旗を購読しているのは、こういった大手マスコミが書けないこともズバッと書いてくれるからです。

ちなみに、朝日や赤旗が取材をしている飯田哲也氏は、橋下大阪市長のブレーンでもあります。橋下氏があれだけ脱原発に確信を持っているのは、飯田氏がついているからでしょうね。橋下氏は大嫌いですが、飯田哲也氏をブレーンにする点などは鋭いと感じます。

それと今日の朝日でもう一つ不正確な記事。
「諫早開門 来年中は困難」
その根拠は地下水を汲み上げるためのボーリングを雲仙市が許可しなかったからとあります。
しかし、私たち有明弁護団は農業用水代替水源として地下水にせよとは一度も言っていません。むしろ干拓地で地下水を汲み上げれば地盤沈下の不安があるから溜池や下水処理水(高度処理水)の利用などを提案してきました。地下水ボーリングがダメになったということは、かえって現実的な代替水源にシフトでき、開門の確実性が増したということです。そういう意味ではかなり不正確な記事です。

マスコミの記事って、案外いい加減です。
posted by 後藤富和 at 21:56| 日記