先々週まで西日本新聞に連載されていた馬奈木昭雄弁護士の聞き書きシリーズ「たたかい続けるということ」が大好評で、西日本新聞史上、最長連載タイ記録となったそうです。
その3月1日の連載に私のことを書いていただいたので紹介します。
以下「たたかい続けるということ」114回から抜粋。
百パーセント勝つ方法。それは「ネバーギブアップ」です。その意味で、諫早湾干拓事業をめぐる「よみがえれ!有明訴訟」弁護団を、私は最強の弁護団だと自負しています。(中略)
「有明海とは何か」という最初の準備書面を書いたのが後藤富和弁護士。一度は弁護団の会議で「却下」されます。書くべきは学術書の解説ではない、と。裁判で守ろうとしているものは何か。「よみがえらせる」ためには、失われたもの、それを奪ったものをはっきりさせる必要がある。彼は一生懸命書き直し、次は文句なし。その後、東京での交渉や要請行動の要となり、国会議員や支援者たちに配る「国会通信」の発行を始めます。これ、農林水産省職員が全部ファイルしていて驚きました。(中略)
韓国の弁護士から「手弁当で何十人もの弁護団を組めるとはうらやましい」と言われます。やはり弁護士の使命はかくあるべきだという、先輩たちが築き上げてきた伝統だと思う。漁民や支援の皆さんと大いに飲み、語り合う。まさに「皆でやれば苦しみも楽しみになる」ということなのです。
2012年03月18日
西日本新聞「たたかい続けるということ」
posted by 後藤富和 at 08:45| 日記