2011年12月08日

【西日本新聞】たたかい続けるということ

西日本新聞に連載されている【聞き書き】「たたかい続けるということ」

よみがえれ!有明訴訟弁護団団長の馬奈木昭雄先生の半生です。

11月18日掲載分「突き動かされる」から抜粋します。

何と言うか、衝撃を受けたわけです。初めて患者さん、胎児性水俣病の子どもたちに会って。提訴前でしたから弁護士になりたての4月か5月だったでしょうか。水俣市の旧湯之児病院にあったリハビリセンターです。折れ曲がり、変形した手足。目も見えず音も聞こえず、言葉を話すこともできない女の子。本当に、澄んだきれいな瞳で…。文字通り絶句する。人は人に対して、ここまでひどいことができるのか、と。見た者の責任、という言葉がよく使われますが「責任」とは少し違う。衝動、突き動かされる気持ち。どうかせんとたまらん。あえて決意をする必要はなかったのです。(聞き手 阪口由美)

posted by 後藤富和 at 15:48| 日記