2015年02月09日

電動車椅子裁判、勝訴!

電動車椅子裁判、勝訴!
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障害者の社会参加の権利が問われた裁判。
心臓病がある福岡県筑後市の小林奈緒さんが、障害者自立支援法に基づく電動車椅子の支給申請を筑後市が却下したのは違法として、福岡地裁に市の処分取り消しを求めたさいばんで、小林さんの請求を全面的に認める判決が出ました。

小林奈緒さん(原告)の言葉
自分で色々なところに行ってみたいな。
行政にはなんで今回こんな裁判が起こったのかを真剣に考えて欲しい。
行政には障害者(申請者)側からの視点が欠けている。自分が障害者だったらと想像する努力をして欲しい。

紫藤拓也弁護士の電動車椅子裁判報告集会での発言。
おめでとう、そして、ありがとう。
私も障害児を持つ親です。彼女がたたかってくれたおかげで、私の子どもの未来にも道が拓けた。
行政の間違いを正すために勇気を持って立ち上がってくれた。
私に電動車椅子をくださいというたたかいではなく、私たちのように苦しんでいる人たちに電動車椅子をというたたかい。
彼女の勇気は多くの人たちに希望を与えた。ありがとう。

後藤の発言
行政の側で等級や型を決めて、障害者にその型に応じた生活をせよというのは、逆じゃないか。
障害者一人ひとりが何をしたいのか、そのためには行政は何をすればいいかという発想で福祉施策に当たるのが本来の姿ではないか。
そんな当たり前のことを裁判までしないと分からない行政は間違っている。
今回の判決は県の行政を大きく変えていくきっかけとなりますし、福祉のあり方を変えていきましょう。
posted by 後藤富和 at 11:06| 人権