日中文化講座
講師 篠崎省吾さん(劇団道化代表)
テーマ 中国は面白い〜舞台から見える中国の子ども達あれこれ
とき 10月3日(金)18:30〜
ところ 福岡日中文化センター(福岡市中央区渡辺通2−8−23−3F)
会費 700円
2014年10月02日
原発なくそう!中央区の会原発学習会のご案内
「原発なくそう!中央区の会 原発学習会」のご案内

原発なくそう!中央区の会では、大飯原発の差し止めを認めた福井地裁判決を通じて、原発の問題点について考える学習会を企画しました。
今、九州では川内原発の再稼働が問題となっていますが、福井地裁判決では、原発から半径250km内に住む市民には生命身体等「人格権」に対する具体的な危険性があるとして、原発の差し止めを認めました。
ここ福岡市中央区は玄海原発からわずか50kmしか離れていません。私達には原発の再稼働を阻止する当然の権利があります。
学習会では、原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団の徳永由華弁護士を講師に、福井地裁判決を「人格権」「原発の危険性」「廃炉の緊急性」を学びます。
また、10月10日に開催された佐賀地裁口頭弁論期日における模擬法廷の模様を上映します。佐賀地裁の口頭弁論に参加できなかった方にも、原発なくそう!九州玄海訴訟の戦いの到達点を臨場感をもって感じていただけます。
原告の方も、まだ原告になっていない方も、どなたでもご参加いただけます。
原発問題に感心ある方のご参加をお待ちしています。
人数把握のため参加予定の方はその旨後藤までご連絡いただければと存じます。
日時 10月24日(金)18:30(20:00終了予定)
場所 中央市民センター第2会議室
内容 大飯原発判決解説(徳永由華弁護士)
佐賀地裁口頭弁論模擬法廷DVD上映
資料代 200円
主催 原発なくそう!中央区の会
連絡 後藤富和
Eメール gotou@ohashilo.jp
電話 092-512-1636

原発なくそう!中央区の会では、大飯原発の差し止めを認めた福井地裁判決を通じて、原発の問題点について考える学習会を企画しました。
今、九州では川内原発の再稼働が問題となっていますが、福井地裁判決では、原発から半径250km内に住む市民には生命身体等「人格権」に対する具体的な危険性があるとして、原発の差し止めを認めました。
ここ福岡市中央区は玄海原発からわずか50kmしか離れていません。私達には原発の再稼働を阻止する当然の権利があります。
学習会では、原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団の徳永由華弁護士を講師に、福井地裁判決を「人格権」「原発の危険性」「廃炉の緊急性」を学びます。
また、10月10日に開催された佐賀地裁口頭弁論期日における模擬法廷の模様を上映します。佐賀地裁の口頭弁論に参加できなかった方にも、原発なくそう!九州玄海訴訟の戦いの到達点を臨場感をもって感じていただけます。
原告の方も、まだ原告になっていない方も、どなたでもご参加いただけます。
原発問題に感心ある方のご参加をお待ちしています。
人数把握のため参加予定の方はその旨後藤までご連絡いただければと存じます。
日時 10月24日(金)18:30(20:00終了予定)
場所 中央市民センター第2会議室
内容 大飯原発判決解説(徳永由華弁護士)
佐賀地裁口頭弁論模擬法廷DVD上映
資料代 200円
主催 原発なくそう!中央区の会
連絡 後藤富和
Eメール gotou@ohashilo.jp
電話 092-512-1636
posted by 後藤富和 at 10:02| 環境
2014年10月03日
【福岡県弁護士会】憲法違反の集団的自衛権に反対する市民集会
【福岡県弁護士会主催】違反の集団的自衛権に反対する市民集会
〜戦争する国になる?〜
2014年7月1日、安倍内閣は「憲法の考えかた」を変えて、「集団的自衛権を認める」という方針を決めました。
国のかたちを定めた最高法規「憲法」。その日本国憲法9条では「日本は戦争をしない」と書かれています。これは、歴代の政府が長年繰り返し確認してきたポイントです。立場が異なる人の意見を聞きながら議論をして、多くにほとが納得できる結論を出すのが、民主主義国家としての本来のやり方のはず。国民の声を無視して、議論もないままに内閣の判断だけで集団的自衛権行使を決めてしまったことは大問題です。
私たち福岡県弁護士会は法律家団体として、憲法の存在意義を失わせる、安倍内閣の閣議決定を認めることはできません。この問題は、弁護士だけでなく、この国に住むすべてのみなさん一人ひとりにとって重要です。
みなさん、一緒に私たちの未来を考えるために、集会とパレードに参加しませんか?


日時 11月22日(土)
集会:13:30〜
パレード:16:30〜
場所 都久志会館(福岡市中央区天神4-8-10)
プログラム
1 基調講演「集団的自衛権閣議決定の問題点」
・青井未帆氏(学習院大学教授/戦争をさせない1000人委員会呼びかけ人)
・小林節氏(慶応義塾大学名誉教授)
2 パネルディスカッション「私たち戦争に行かなければならないんですか?」
・地元高校生代表
・地元大学生代表
・憲法学習市民グループ代表
・青井未帆氏
・小林節氏
・毛利倫(弁護士)
パレード(須崎公園→天神方面)
・DJが乗るサウンドカーも登場します。太鼓・鳴りものなどの楽器や、人目をひくかぶりもの、飛び入り参加も大歓迎です。
主催 福岡県弁護士会
共催 日本弁護士連合会、九州弁護士会連合会
協力 戦争を許さない福岡県民委員会、九条の会福岡県連絡会
お問い合わせ 福岡県弁護士会 電話092-741-6416
〜戦争する国になる?〜
2014年7月1日、安倍内閣は「憲法の考えかた」を変えて、「集団的自衛権を認める」という方針を決めました。
国のかたちを定めた最高法規「憲法」。その日本国憲法9条では「日本は戦争をしない」と書かれています。これは、歴代の政府が長年繰り返し確認してきたポイントです。立場が異なる人の意見を聞きながら議論をして、多くにほとが納得できる結論を出すのが、民主主義国家としての本来のやり方のはず。国民の声を無視して、議論もないままに内閣の判断だけで集団的自衛権行使を決めてしまったことは大問題です。
私たち福岡県弁護士会は法律家団体として、憲法の存在意義を失わせる、安倍内閣の閣議決定を認めることはできません。この問題は、弁護士だけでなく、この国に住むすべてのみなさん一人ひとりにとって重要です。
みなさん、一緒に私たちの未来を考えるために、集会とパレードに参加しませんか?

日時 11月22日(土)
集会:13:30〜
パレード:16:30〜
場所 都久志会館(福岡市中央区天神4-8-10)
プログラム
1 基調講演「集団的自衛権閣議決定の問題点」
・青井未帆氏(学習院大学教授/戦争をさせない1000人委員会呼びかけ人)
・小林節氏(慶応義塾大学名誉教授)
2 パネルディスカッション「私たち戦争に行かなければならないんですか?」
・地元高校生代表
・地元大学生代表
・憲法学習市民グループ代表
・青井未帆氏
・小林節氏
・毛利倫(弁護士)
パレード(須崎公園→天神方面)
・DJが乗るサウンドカーも登場します。太鼓・鳴りものなどの楽器や、人目をひくかぶりもの、飛び入り参加も大歓迎です。
主催 福岡県弁護士会
共催 日本弁護士連合会、九州弁護士会連合会
協力 戦争を許さない福岡県民委員会、九条の会福岡県連絡会
お問い合わせ 福岡県弁護士会 電話092-741-6416
posted by 後藤富和 at 16:26| 平和
中国は面白い
日中文化講座「中国は面白い〜舞台から見える、中国の子ども達あれこれ」(講師 劇団道化代表篠崎省吾さん)に参加しました。
冒頭、劇団メンバーによる「何ができるかな」「三匹の子ぶた」を中国語で上演。



中国に行くというと、「大丈夫?」という反応が返ってくる。
どういう意味なのか?
「日本に行って大丈夫?」と言われたら嫌な気持ちになるだろう。
それと同じことを日本人は普段やっている。日本は優れていて中国は劣っているという上から目線ではないか。
人権が保障されていない?
ムスリムに対して配慮した食事を出す。
中国語・英語・チベット語が併記された交通標識。
日本はどうしているだろう。
3月8日、女性の劇団員は稽古に来なかった。なぜか、国際婦人デーだから。
すすんだ男女平等。
民主主義が遅れている?
若い俳優でも演出家に意見をする。
演出家は俳優に考える時間を与える。
稽古の後、俳優同士で徹底してミーティング。
政治的な話題(毛沢東の評価など)でも徹底して議論していた。
日本は表現の自由があると言いながら、居酒屋などフランクな場であっても天皇制などについて議論することははばかられる。
カルチャーショックだった。
中国の演劇人ってとっても素敵だな。
本来、シアターには専属の劇団や楽団がいる。文化立国というのであれば、地域の文化センター(市民センターなど)に専属の劇団や楽団を置くべきではないか。日本は箱だけで作ってそうはなっていない。中国は本来の姿に近い。
文化面のシステムは中国はすすんでいるといえる。器材も最新のものが揃っている。ただし、それを扱える人がいないのが中国。
日本は技術を持った人材はいるのに、器材が旧態依然としている。この点は、日本と中国が交流すればうまくいく。
中国の子どもも日本の子どもも、劇の同じところで笑う。
ぱっと見、どちらが日本でどちらが中国かわからない。
ドサ回りをやりたくて。
トラックの荷台を舞台に震災で壊れた学校を回った。
何で中国に行くのか。
いい奴がいて。雲南省の子ども達や北京の若い劇団員にあることがとてもドラマチックで。
中国人、日本人とひとくくりにするのではなく、篠さん、李さんという関係になると垣根は越えられる。
冒頭、劇団メンバーによる「何ができるかな」「三匹の子ぶた」を中国語で上演。
中国に行くというと、「大丈夫?」という反応が返ってくる。
どういう意味なのか?
「日本に行って大丈夫?」と言われたら嫌な気持ちになるだろう。
それと同じことを日本人は普段やっている。日本は優れていて中国は劣っているという上から目線ではないか。
人権が保障されていない?
ムスリムに対して配慮した食事を出す。
中国語・英語・チベット語が併記された交通標識。
日本はどうしているだろう。
3月8日、女性の劇団員は稽古に来なかった。なぜか、国際婦人デーだから。
すすんだ男女平等。
民主主義が遅れている?
若い俳優でも演出家に意見をする。
演出家は俳優に考える時間を与える。
稽古の後、俳優同士で徹底してミーティング。
政治的な話題(毛沢東の評価など)でも徹底して議論していた。
日本は表現の自由があると言いながら、居酒屋などフランクな場であっても天皇制などについて議論することははばかられる。
カルチャーショックだった。
中国の演劇人ってとっても素敵だな。
本来、シアターには専属の劇団や楽団がいる。文化立国というのであれば、地域の文化センター(市民センターなど)に専属の劇団や楽団を置くべきではないか。日本は箱だけで作ってそうはなっていない。中国は本来の姿に近い。
文化面のシステムは中国はすすんでいるといえる。器材も最新のものが揃っている。ただし、それを扱える人がいないのが中国。
日本は技術を持った人材はいるのに、器材が旧態依然としている。この点は、日本と中国が交流すればうまくいく。
中国の子どもも日本の子どもも、劇の同じところで笑う。
ぱっと見、どちらが日本でどちらが中国かわからない。
ドサ回りをやりたくて。
トラックの荷台を舞台に震災で壊れた学校を回った。
何で中国に行くのか。
いい奴がいて。雲南省の子ども達や北京の若い劇団員にあることがとてもドラマチックで。
中国人、日本人とひとくくりにするのではなく、篠さん、李さんという関係になると垣根は越えられる。
posted by 後藤富和 at 20:04| 平和
2014年10月06日
第12回生物多様性条約締約国会議
日本弁護士会連合会(日弁連)から派遣されて韓国の平昌で開幕されている「第12回生物多様性条約締約国会議(CBD-COP12)」に出席しています。
先ほど、勇壮な太鼓演奏で開幕しました。



会場には世界各国の政府関係者、NGOが集まっています。日弁連もNGOとしての参加です。
先ほど、勇壮な太鼓演奏で開幕しました。
会場には世界各国の政府関係者、NGOが集まっています。日弁連もNGOとしての参加です。
posted by 後藤富和 at 10:40| 環境
2014年10月07日
今夜のterra cafe kenpou
本日のterra cafe kenpouでは、先週に引き続き映画「学校」を視聴し、教育問題、夜間学校などについて意見交換をしようと思います。解説は武井賢司さんです。
お楽しみに。
映画「学校」予告編
http://youtu.be/XfKTh9l0QMo
日時 10月7日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
お楽しみに。
映画「学校」予告編
http://youtu.be/XfKTh9l0QMo
日時 10月7日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
posted by 後藤富和 at 10:35| 平和
【ご案内】在日コリアンの思い(10/14)
【在日コリアンの思い〜在日コリアンをとりまく問題からみるこの国の姿】
講師 金静媛(山口県朝鮮人強制連行真相調査団朝鮮人側事務局長)
日時 10月14日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
私は在日朝鮮人2世で55歳です。
現在、山口県内の朝鮮人強制連行の調査、朝鮮学校の補助金カット復活の運動を中心に行っています。
また、ヘイトスピーチについては京都の朝鮮学校襲撃事件の際に、私の三人の姪・甥が通っていました。
子どもたちの父親は金尚均(龍谷大学法科大学院 教授)で直後、京都の法律関係者らの呼びかけ提訴、原告団のメンバーとともにこのたびの高裁判決を勝ち取りました。
この間、弟夫婦や学校関係者、保護者らから聞いた苦悩の日々を思うと胸が痛みます。
関東大震災の朝鮮人虐殺から91年がたって、今、当時を彷彿させる状況があります。
繰り返される過去、その根本原因はどこにあるのでしょうか?
8月に国連人種差別撤廃条約委員会から日本政府に対して勧告が出されました。
日本のマスコミではほとんど報道さてれていない朝鮮学校への勧告について、このたび一緒に学びたいと思います。
私の在日の思い、体験を中心にお話しいたします。
金静媛(キム ジョンウォン)山口県朝鮮人強制連行真相調査団 朝鮮人側事務局長
1959年、大阪市生まれ。在日2世。両親は戦前に済州島から日本に移住。
関西大学法学部卒。「朝鮮新報社」記者。
1993年から山口県朝鮮人強制連行真相調査団 朝鮮人側事務局長
2004年 国連 子どもの権利条約委員会(ジュネーブ)でロビー活動
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
講師 金静媛(山口県朝鮮人強制連行真相調査団朝鮮人側事務局長)
日時 10月14日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
私は在日朝鮮人2世で55歳です。
現在、山口県内の朝鮮人強制連行の調査、朝鮮学校の補助金カット復活の運動を中心に行っています。
また、ヘイトスピーチについては京都の朝鮮学校襲撃事件の際に、私の三人の姪・甥が通っていました。
子どもたちの父親は金尚均(龍谷大学法科大学院 教授)で直後、京都の法律関係者らの呼びかけ提訴、原告団のメンバーとともにこのたびの高裁判決を勝ち取りました。
この間、弟夫婦や学校関係者、保護者らから聞いた苦悩の日々を思うと胸が痛みます。
関東大震災の朝鮮人虐殺から91年がたって、今、当時を彷彿させる状況があります。
繰り返される過去、その根本原因はどこにあるのでしょうか?
8月に国連人種差別撤廃条約委員会から日本政府に対して勧告が出されました。
日本のマスコミではほとんど報道さてれていない朝鮮学校への勧告について、このたび一緒に学びたいと思います。
私の在日の思い、体験を中心にお話しいたします。
金静媛(キム ジョンウォン)山口県朝鮮人強制連行真相調査団 朝鮮人側事務局長
1959年、大阪市生まれ。在日2世。両親は戦前に済州島から日本に移住。
関西大学法学部卒。「朝鮮新報社」記者。
1993年から山口県朝鮮人強制連行真相調査団 朝鮮人側事務局長
2004年 国連 子どもの権利条約委員会(ジュネーブ)でロビー活動
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
posted by 後藤富和 at 10:49| 平和
【ご案内】カネミ油症は終わっていない
【カネミ油症は終わっていない〜カネミ油症患者から見るこの国の姿】
講師 宿輪敏子(カネミ油症五島市の会事務局長)
日時 10月21日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
国内最大の食品公害であるカネミ油症事件が明るみに出て今月(2008年10月)で40年を迎えた。普通の食事をしただけで一生の病を背負わされ、被害の深刻さゆえに沈黙せざるを得ない。加害企業と行政はそれをいいことに被害者を放置し、事件を矮小化してきた。この40年間は、そうした人権侵害の歴史だったと思う。
長崎県五島列島には多くのカネミ油症被害者がいる。私もその一人だ。母は、私が小学一年生の頃、米ぬか油を使って芋のてんぷらやらドーナツをせっせと作ってくれた。その手料理に猛毒のダイオキシンが混入しているとは夢にも思わなかった。しばらくして家族6人全員の体調がおかしくなった。吹き出物やつめの変色、歯茎の出血、目が開かないほどの眼やに、腹痛。原因が米ぬか油だとわかった時の母の苦悩は想像を絶する。わが子に毒を食べさせていたのだから。母は一年半後に40度の熱を40日出して死にかけた。肝臓が化膿していたのだ。肝臓に触るとザクッと音がし、砂のような石が大量にできていた。
世界で初めてダイオキシンを直接食べたカネミ油症は、「病気のデパート」といわれるほど症状が多様である。治療法はなく、慢性毒性がじわじわと内臓や骨を痛めつけ、がんなどによって死に至らしめる。
五島列島の奈留島では発生当時、米ぬか油を製造した原因企業のカネミ倉庫も国や自治体も、全住民に回覧板などで危険性を知らせるなどの努力をしなかった。家に残っていたカネミの油は名前を名乗らぬ人に持っていかれ、毒が入っていたかどうかの連絡もなかったという。
被害を届け出た人は西日本一帯に1万4千人いる。しかし、九州大の油症研究班が作った基準で患者と認定されたのは2千人に満たない。奇妙なことに、毒油を一緒に食べた家族でさえ認定・未認定に分かれている。被害者であることを名乗り出ず、沈黙を守り続けている人も多い。治療法がないことや心ない差別が大きな理由である。
子や孫の世代への影響を心配する人も少なくない。その懸念は調べるにつけ濃厚になってきた。だからこそ、親たちは差別を心配して被害の実態を語ろうとしない。どれくらいの被害者がいるのかを含め、被害の全容はわからないままである。
カネミ倉庫は支払い能力がないという理由でいまだに賠償金を払っていない。認定患者への補償は、たった23万円の見舞金と医療費の一部を支払う「油症券」の支給だけ。次世代の影響を懸念される甚大な被害に対して、あまりにひど過ぎる。
私は、カネミ油症について、ずっと忘れたいと思ってきた。だが被害者が高齢化していく中、「若い世代の誰かがやらねば」と、4年前から体験を話し、聞き取り調査を始めた。
厚生労働省は今年初めて健康実態のアンケートを始めた。被害者が地元の政治家に働きかけてやっと実現した。遅すぎるし、対象は認定患者だけで、全容解明にはほど遠い。だがこの調査をきっかけに、手段を尽くして被害者がどのような状態に置かれているかを把握し、医療費の完全無料化や健康管理手当の支給など、不安を少しでも和らげる恒久対策を考えてほしい。
食への信頼が揺らぐ事件が今も相次ぐ。企業や行政が自らの責任にきちんと向き合う姿勢を持たない限り、信頼は決して取り戻せないと思う。まずは、被害者の沈黙に甘えず、40年間放置してきたカネミ油症の救済に正面から向き合うべきである。(出典:朝日新聞2008年10月30日)
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
講師 宿輪敏子(カネミ油症五島市の会事務局長)
日時 10月21日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
国内最大の食品公害であるカネミ油症事件が明るみに出て今月(2008年10月)で40年を迎えた。普通の食事をしただけで一生の病を背負わされ、被害の深刻さゆえに沈黙せざるを得ない。加害企業と行政はそれをいいことに被害者を放置し、事件を矮小化してきた。この40年間は、そうした人権侵害の歴史だったと思う。
長崎県五島列島には多くのカネミ油症被害者がいる。私もその一人だ。母は、私が小学一年生の頃、米ぬか油を使って芋のてんぷらやらドーナツをせっせと作ってくれた。その手料理に猛毒のダイオキシンが混入しているとは夢にも思わなかった。しばらくして家族6人全員の体調がおかしくなった。吹き出物やつめの変色、歯茎の出血、目が開かないほどの眼やに、腹痛。原因が米ぬか油だとわかった時の母の苦悩は想像を絶する。わが子に毒を食べさせていたのだから。母は一年半後に40度の熱を40日出して死にかけた。肝臓が化膿していたのだ。肝臓に触るとザクッと音がし、砂のような石が大量にできていた。
世界で初めてダイオキシンを直接食べたカネミ油症は、「病気のデパート」といわれるほど症状が多様である。治療法はなく、慢性毒性がじわじわと内臓や骨を痛めつけ、がんなどによって死に至らしめる。
五島列島の奈留島では発生当時、米ぬか油を製造した原因企業のカネミ倉庫も国や自治体も、全住民に回覧板などで危険性を知らせるなどの努力をしなかった。家に残っていたカネミの油は名前を名乗らぬ人に持っていかれ、毒が入っていたかどうかの連絡もなかったという。
被害を届け出た人は西日本一帯に1万4千人いる。しかし、九州大の油症研究班が作った基準で患者と認定されたのは2千人に満たない。奇妙なことに、毒油を一緒に食べた家族でさえ認定・未認定に分かれている。被害者であることを名乗り出ず、沈黙を守り続けている人も多い。治療法がないことや心ない差別が大きな理由である。
子や孫の世代への影響を心配する人も少なくない。その懸念は調べるにつけ濃厚になってきた。だからこそ、親たちは差別を心配して被害の実態を語ろうとしない。どれくらいの被害者がいるのかを含め、被害の全容はわからないままである。
カネミ倉庫は支払い能力がないという理由でいまだに賠償金を払っていない。認定患者への補償は、たった23万円の見舞金と医療費の一部を支払う「油症券」の支給だけ。次世代の影響を懸念される甚大な被害に対して、あまりにひど過ぎる。
私は、カネミ油症について、ずっと忘れたいと思ってきた。だが被害者が高齢化していく中、「若い世代の誰かがやらねば」と、4年前から体験を話し、聞き取り調査を始めた。
厚生労働省は今年初めて健康実態のアンケートを始めた。被害者が地元の政治家に働きかけてやっと実現した。遅すぎるし、対象は認定患者だけで、全容解明にはほど遠い。だがこの調査をきっかけに、手段を尽くして被害者がどのような状態に置かれているかを把握し、医療費の完全無料化や健康管理手当の支給など、不安を少しでも和らげる恒久対策を考えてほしい。
食への信頼が揺らぐ事件が今も相次ぐ。企業や行政が自らの責任にきちんと向き合う姿勢を持たない限り、信頼は決して取り戻せないと思う。まずは、被害者の沈黙に甘えず、40年間放置してきたカネミ油症の救済に正面から向き合うべきである。(出典:朝日新聞2008年10月30日)
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
posted by 後藤富和 at 10:58| 環境
2014年10月11日
GIRL RISING
映画「GIRL RISING〜私が決める、私の未来〜」@アミカス。
午前の部上映終了。観終わった方が涙ぐんでいました。とても良い映画です。
参加無料です。
午後の部は14時からです。ぜひおこしください。
僕はプランのスタッフとして「ワドリーの水汲み体験コーナー」を担当しています。
この重い水瓶を少女達は1日8時間担いでいます。
http://youtu.be/BJsvklXhYaE
午前の部上映終了。観終わった方が涙ぐんでいました。とても良い映画です。
参加無料です。
午後の部は14時からです。ぜひおこしください。
僕はプランのスタッフとして「ワドリーの水汲み体験コーナー」を担当しています。
この重い水瓶を少女達は1日8時間担いでいます。
http://youtu.be/BJsvklXhYaE
posted by 後藤富和 at 12:36| 平和
第12回生物多様性条約締約国会議(韓国・平昌)
第12回生物多様性条約締約国会議(韓国・平昌)の日弁連のブースには様々な人が訪れます。






展示の仕方は地味ですが内容が濃いため、NGOや政府関係者がジックリとパネルを読み込んで行きます。
彼らから出る質問の多くは「なぜ弁護士がこのような活動をしているのか」。
また、海外のNGOからは「弁護士会がこのような取り組みをしていて羨ましい」といった反応。
CBDでもラムサール条約でもそうですが、弁護士会がNGOとしてブースを出しているというのは日本以外は見たことがありません。
台湾の弁護士からは、次回(メキシコ)は日韓台の3か国の弁護士会でブースを出したいという提案もありました。
来場者が特に熱心に見て行くのは
・諫早湾干拓問題
・辺野古埋立問題
・福島原発事故問題
今回、福岡県弁護士会も
・福岡湾(博多湾)の保全
・曽根干潟の保全
を取り上げています。

クロツラヘラサギネットワークやラムサールネットワーク・ジャパンも、博多湾の人工島問題を取り上げています。


ワーキンググループ会議を傍聴。

同時通訳のレシーバーが配られますが、韓国語と、国連公用語のみで、もちろん日本語通訳はありません。
公式エクスカーションで月精寺を訪問しました。











サイドイベント「韓国・日本でのコウノトリ再導入に関するフォーラム」(韓国CBD市民ネットワーク、コウノトリ環境大学、YESANコウノトリ公園)に参加しています。

兵庫県豊岡市の取り組みが報告されています。
環境問題の分野では豊岡市はスーパースター級に有名です。
諫早は負のイメージで有名です。
展示の仕方は地味ですが内容が濃いため、NGOや政府関係者がジックリとパネルを読み込んで行きます。
彼らから出る質問の多くは「なぜ弁護士がこのような活動をしているのか」。
また、海外のNGOからは「弁護士会がこのような取り組みをしていて羨ましい」といった反応。
CBDでもラムサール条約でもそうですが、弁護士会がNGOとしてブースを出しているというのは日本以外は見たことがありません。
台湾の弁護士からは、次回(メキシコ)は日韓台の3か国の弁護士会でブースを出したいという提案もありました。
来場者が特に熱心に見て行くのは
・諫早湾干拓問題
・辺野古埋立問題
・福島原発事故問題
今回、福岡県弁護士会も
・福岡湾(博多湾)の保全
・曽根干潟の保全
を取り上げています。
クロツラヘラサギネットワークやラムサールネットワーク・ジャパンも、博多湾の人工島問題を取り上げています。
ワーキンググループ会議を傍聴。
同時通訳のレシーバーが配られますが、韓国語と、国連公用語のみで、もちろん日本語通訳はありません。
公式エクスカーションで月精寺を訪問しました。
サイドイベント「韓国・日本でのコウノトリ再導入に関するフォーラム」(韓国CBD市民ネットワーク、コウノトリ環境大学、YESANコウノトリ公園)に参加しています。
兵庫県豊岡市の取り組みが報告されています。
環境問題の分野では豊岡市はスーパースター級に有名です。
諫早は負のイメージで有名です。
posted by 後藤富和 at 15:09| 環境
【来週のterra cafe】在日コリアンの思い〜在日コリアンをとりまく問題からみるこの国の姿
来週のterra cafe kenpou(10月14日)
【在日コリアンの思い〜在日コリアンをとりまく問題からみるこの国の姿】
講師 金静媛(山口県朝鮮人強制連行真相調査団朝鮮人側事務局長)
日時 10月14日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
私は在日朝鮮人2世で55歳です。
現在、山口県内の朝鮮人強制連行の調査、朝鮮学校の補助金カット復活の運動を中心に行っています。
また、ヘイトスピーチについては京都の朝鮮学校襲撃事件の際に、私の三人の姪・甥が通っていました。
子どもたちの父親は金尚均(龍谷大学法科大学院 教授)で直後、京都の法律関係者らの呼びかけ提訴、原告団のメンバーとともにこのたびの高裁判決を勝ち取りました。
この間、弟夫婦や学校関係者、保護者らから聞いた苦悩の日々を思うと胸が痛みます。
関東大震災の朝鮮人虐殺から91年がたって、今、当時を彷彿させる状況があります。
繰り返される過去、その根本原因はどこにあるのでしょうか?
8月に国連人種差別撤廃条約委員会から日本政府に対して勧告が出されました。
日本のマスコミではほとんど報道さてれていない朝鮮学校への勧告について、このたび一緒に学びたいと思います。
私の在日の思い、体験を中心にお話しいたします。
金静媛(キム ジョンウォン)山口県朝鮮人強制連行真相調査団 朝鮮人側事務局長
1959年、大阪市生まれ。在日2世。両親は戦前に済州島から日本に移住。
関西大学法学部卒。「朝鮮新報社」記者。
1993年から山口県朝鮮人強制連行真相調査団 朝鮮人側事務局長
2004年 国連 子どもの権利条約委員会(ジュネーブ)でロビー活動
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
【在日コリアンの思い〜在日コリアンをとりまく問題からみるこの国の姿】
講師 金静媛(山口県朝鮮人強制連行真相調査団朝鮮人側事務局長)
日時 10月14日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
私は在日朝鮮人2世で55歳です。
現在、山口県内の朝鮮人強制連行の調査、朝鮮学校の補助金カット復活の運動を中心に行っています。
また、ヘイトスピーチについては京都の朝鮮学校襲撃事件の際に、私の三人の姪・甥が通っていました。
子どもたちの父親は金尚均(龍谷大学法科大学院 教授)で直後、京都の法律関係者らの呼びかけ提訴、原告団のメンバーとともにこのたびの高裁判決を勝ち取りました。
この間、弟夫婦や学校関係者、保護者らから聞いた苦悩の日々を思うと胸が痛みます。
関東大震災の朝鮮人虐殺から91年がたって、今、当時を彷彿させる状況があります。
繰り返される過去、その根本原因はどこにあるのでしょうか?
8月に国連人種差別撤廃条約委員会から日本政府に対して勧告が出されました。
日本のマスコミではほとんど報道さてれていない朝鮮学校への勧告について、このたび一緒に学びたいと思います。
私の在日の思い、体験を中心にお話しいたします。
金静媛(キム ジョンウォン)山口県朝鮮人強制連行真相調査団 朝鮮人側事務局長
1959年、大阪市生まれ。在日2世。両親は戦前に済州島から日本に移住。
関西大学法学部卒。「朝鮮新報社」記者。
1993年から山口県朝鮮人強制連行真相調査団 朝鮮人側事務局長
2004年 国連 子どもの権利条約委員会(ジュネーブ)でロビー活動
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
posted by 後藤富和 at 18:42| 平和
2014年10月14日
原発なくそう!中央区の会学習会(10月24日)
原発なくそう!中央区の会・学習会のお知らせ
大飯原発差し止め訴訟
〜原告はなぜ勝訴したのか?〜
日時:10月24日(金)午後6時半〜8時
場所:中央市民センター第2会議室、資料代200円
福岡市中央区赤坂2-5-8 TEL 092-714-5521
講師:徳永由華弁護士
◎大飯原発判決報告
◎模擬法廷DVD上映
徳永弁護士のわかりやすい裁判報告に加え、日頃見ることのでき
ない法廷の様子をDVDにてご覧いただけます。中央区の住民に
限らずどなたでもご参加頂けますので、お気軽にいらしてください。
お子様連れ、途中参加、途中退場でもOKです。
人数把握のため参加予定の方はその旨後藤までご連絡いただければと存じます。
問合先:大橋法律事務所(後藤) 電話092−512-1636
e-mail gotou@ohashilo.jp
大飯原発差し止め訴訟
〜原告はなぜ勝訴したのか?〜
日時:10月24日(金)午後6時半〜8時
場所:中央市民センター第2会議室、資料代200円
福岡市中央区赤坂2-5-8 TEL 092-714-5521
講師:徳永由華弁護士
◎大飯原発判決報告
◎模擬法廷DVD上映
徳永弁護士のわかりやすい裁判報告に加え、日頃見ることのでき
ない法廷の様子をDVDにてご覧いただけます。中央区の住民に
限らずどなたでもご参加頂けますので、お気軽にいらしてください。
お子様連れ、途中参加、途中退場でもOKです。
人数把握のため参加予定の方はその旨後藤までご連絡いただければと存じます。
問合先:大橋法律事務所(後藤) 電話092−512-1636
e-mail gotou@ohashilo.jp

posted by 後藤富和 at 07:33| 環境
患者の権利宣言 30周年記念シンポジウム
患者の権利宣言30周年記念シンポジウム
〜医療被害・薬害防止と医療基本法〜


医療基本法シンポジウムが東京・福岡で開催されます。
<入場無料>
福岡
【日時】2014年11月1日(土)14:00〜17:00
【場所】天神クリスタルビル 大ホール
福岡市中央区天神4-6-7
【交通のご案内】地下鉄空港線/箱崎線「天神駅」徒歩4分
西鉄大牟田線「福岡(天神)駅」徒歩7分
【主催】患者の権利法をつくる会 九州・山口医療問題研究会
東京
【日時】2014年11月8日(土)14:00〜17:00
【場所】中央大学駿河台記念館 3階370号室
東京都千代田区神田駿河台3-11-5
【交通のご案内】JR中央線/総武線「御茶の水駅」徒歩6分
東京メトロ丸ノ内線「御茶の水駅」徒歩6分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」徒歩3分
【主催】患者の権利法をつくる会 医療問題弁護団
<お問い合わせ先>患者の権利法をつくる会
〒812-0054福岡市東区馬出1-10-2メディカルセンタービル九大前6階
TEL:092-641-2150
e-mail:info@kenriho.org URL:http://kenriho.org/
〜医療被害・薬害防止と医療基本法〜


医療基本法シンポジウムが東京・福岡で開催されます。
<入場無料>
福岡
【日時】2014年11月1日(土)14:00〜17:00
【場所】天神クリスタルビル 大ホール
福岡市中央区天神4-6-7
【交通のご案内】地下鉄空港線/箱崎線「天神駅」徒歩4分
西鉄大牟田線「福岡(天神)駅」徒歩7分
【主催】患者の権利法をつくる会 九州・山口医療問題研究会
東京
【日時】2014年11月8日(土)14:00〜17:00
【場所】中央大学駿河台記念館 3階370号室
東京都千代田区神田駿河台3-11-5
【交通のご案内】JR中央線/総武線「御茶の水駅」徒歩6分
東京メトロ丸ノ内線「御茶の水駅」徒歩6分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」徒歩3分
【主催】患者の権利法をつくる会 医療問題弁護団
<お問い合わせ先>患者の権利法をつくる会
〒812-0054福岡市東区馬出1-10-2メディカルセンタービル九大前6階
TEL:092-641-2150
e-mail:info@kenriho.org URL:http://kenriho.org/
posted by 後藤富和 at 15:13| ご案内
2014年10月15日
在日コリアンの思い
昨夜のterra cafe kenpouでは、金静媛さん(山口県朝鮮人強制連行真相調査団朝鮮人側事務局長)を講師にお招きし「在日コリアンの思い〜在日コリアンをとりまく問題からみるこの国の姿」についてお話しいただきました。30名が参加。
両親が済州島出身。父は1920年代に大阪に移住。母は3歳まで大阪で育ち一旦済州島に帰ったものの1940年代(12歳頃)単身で大阪に渡り、敗戦を迎えた。
戦後、両親は結婚。朝鮮半島の政治情勢、特に1948年、済州島蜂起で島民虐殺(4・3事件)によって済州島に帰れなかった。
9人姉弟。7番目と8番目が男子。儒教思想の影響から男子の誕生が望まれた。娘7人には全て故郷の一文字がついている。望郷の念、民族の尊厳のあらわれ。名前は個人の尊厳を表すもの。
京都朝鮮学校で行われた暴言(ヘイトスピーチ)では、人間以下の言葉を浴びせられた。その言葉を浴びせられた子ども達の思い。
京都地裁、大阪高裁判決は在特会を断罪し、民族差別を正面から認めたもの。
ただ、裁判では勝っているものの、今の情勢は、血生臭いものが迫っている不気味な感触を受ける。
この裁判は、人間の尊厳を守る戦い。踏みにじられた子ども達の尊厳を回復する戦い。尊厳を守るために裁判を起こすことの意味。裁判を決意した親達の思い。「朝鮮学校の子ども達は北朝鮮のスパイ」「スパイ養成学校」この暴言は「名誉毀損」。被疑事実として「名誉毀損」は外せないとの思い。
在日一世は、戦後も治安管理の対象としての処遇を受け続けて来た。
80代のオモニは、ヘイトスピーチに接し「警察悪いな。在特会か警察か分からん」と事件の際の警察の対応について口にした。
高校までは通称名「金城媛子」で通した。高校生の時、本名宣言。
弟(金尚均)は小学校時代から差別を受けて来た。高校生の時、ボクシングジムに通い出した。当時、執拗な差別と暴力を浴び、自分の身を守るため。弟はその後、大学の教授(刑法)となり、現在は法科大学院の教官。「ヘイト・スピーチの法的研究」を執筆。
弟は自分の子を京都朝鮮学校に通わせていた。そこで、子ども達は在特会のヘイト・スピーチを浴びた。弟夫婦はともに日本学校に通ったが、子ども達には民族の言葉を学ばせたいという思いから京都朝鮮学校に通わせた。そして子ども達から朝鮮のことを学ぶ。つまり朝鮮人としての「生き直し」であった。子ども達は、自分達が美味しいと思うものを遠慮なく美味しいという。金さんの時代はキムチはおろか朝鮮と分かるものは友達にバレないように避けていた。家に友達を呼ぶこともできなかった。朝鮮学校が民族のアイデンティティを育む場になっている。
関東大震災の時の朝鮮人虐殺(映画「隠された爪跡」「払い下げられた朝鮮人」)。
軍艦島での朝鮮人強制連行の歴史。世界遺産登録運動の中でこの歴史が隠されている。軍艦島から長崎市の三菱ドッグに移され被爆した朝鮮人宋さん。宋さんが差し出した食事を食べることができなかった。その食事には強制連行、被爆など在日が味わった思いが詰まっている気がして、それを共有することの重さ、思いの血生臭さから、箸をつけることができなかった。それが今でも負い目になっている。(「強制連行された朝鮮人の証言」)
4.24阪神教育闘争(1948)。16歳の少年が射殺された。その前に3.31山口闘争(1万人)。なぜ山口だったのか。朝鮮半島に近い。朝鮮総督府の職員が引き上げ後、山口県庁の職員となり、徹底した朝鮮学校への弾圧。
私の子どもの時代には差別はなくなっているだろうと思っていた。
今回の京都朝鮮学校襲撃事件は、関東大震災の朝鮮人虐殺(ジェノザイド)と同じような状況を思い起こさせる。91年を経て、差別がなくなっているという思いが幻想であったことを思い知らされた。
目の前にある問題にあえて向き合うことを選んだ。それを多くの日本人が支えた。子ども達、親達の自己肯定感に繋がった。
この問題の解決のために何ができるのか。
現場に行くこと。
カウンター行動。
日本人、朝鮮人が思いを共有することで乗り越えることができるのではないか。朝鮮人の痛みを理解することで新たな関係が築けるのではないか。
両親が済州島出身。父は1920年代に大阪に移住。母は3歳まで大阪で育ち一旦済州島に帰ったものの1940年代(12歳頃)単身で大阪に渡り、敗戦を迎えた。
戦後、両親は結婚。朝鮮半島の政治情勢、特に1948年、済州島蜂起で島民虐殺(4・3事件)によって済州島に帰れなかった。
9人姉弟。7番目と8番目が男子。儒教思想の影響から男子の誕生が望まれた。娘7人には全て故郷の一文字がついている。望郷の念、民族の尊厳のあらわれ。名前は個人の尊厳を表すもの。
京都朝鮮学校で行われた暴言(ヘイトスピーチ)では、人間以下の言葉を浴びせられた。その言葉を浴びせられた子ども達の思い。
京都地裁、大阪高裁判決は在特会を断罪し、民族差別を正面から認めたもの。
ただ、裁判では勝っているものの、今の情勢は、血生臭いものが迫っている不気味な感触を受ける。
この裁判は、人間の尊厳を守る戦い。踏みにじられた子ども達の尊厳を回復する戦い。尊厳を守るために裁判を起こすことの意味。裁判を決意した親達の思い。「朝鮮学校の子ども達は北朝鮮のスパイ」「スパイ養成学校」この暴言は「名誉毀損」。被疑事実として「名誉毀損」は外せないとの思い。
在日一世は、戦後も治安管理の対象としての処遇を受け続けて来た。
80代のオモニは、ヘイトスピーチに接し「警察悪いな。在特会か警察か分からん」と事件の際の警察の対応について口にした。
高校までは通称名「金城媛子」で通した。高校生の時、本名宣言。
弟(金尚均)は小学校時代から差別を受けて来た。高校生の時、ボクシングジムに通い出した。当時、執拗な差別と暴力を浴び、自分の身を守るため。弟はその後、大学の教授(刑法)となり、現在は法科大学院の教官。「ヘイト・スピーチの法的研究」を執筆。
弟は自分の子を京都朝鮮学校に通わせていた。そこで、子ども達は在特会のヘイト・スピーチを浴びた。弟夫婦はともに日本学校に通ったが、子ども達には民族の言葉を学ばせたいという思いから京都朝鮮学校に通わせた。そして子ども達から朝鮮のことを学ぶ。つまり朝鮮人としての「生き直し」であった。子ども達は、自分達が美味しいと思うものを遠慮なく美味しいという。金さんの時代はキムチはおろか朝鮮と分かるものは友達にバレないように避けていた。家に友達を呼ぶこともできなかった。朝鮮学校が民族のアイデンティティを育む場になっている。
関東大震災の時の朝鮮人虐殺(映画「隠された爪跡」「払い下げられた朝鮮人」)。
軍艦島での朝鮮人強制連行の歴史。世界遺産登録運動の中でこの歴史が隠されている。軍艦島から長崎市の三菱ドッグに移され被爆した朝鮮人宋さん。宋さんが差し出した食事を食べることができなかった。その食事には強制連行、被爆など在日が味わった思いが詰まっている気がして、それを共有することの重さ、思いの血生臭さから、箸をつけることができなかった。それが今でも負い目になっている。(「強制連行された朝鮮人の証言」)
4.24阪神教育闘争(1948)。16歳の少年が射殺された。その前に3.31山口闘争(1万人)。なぜ山口だったのか。朝鮮半島に近い。朝鮮総督府の職員が引き上げ後、山口県庁の職員となり、徹底した朝鮮学校への弾圧。
私の子どもの時代には差別はなくなっているだろうと思っていた。
今回の京都朝鮮学校襲撃事件は、関東大震災の朝鮮人虐殺(ジェノザイド)と同じような状況を思い起こさせる。91年を経て、差別がなくなっているという思いが幻想であったことを思い知らされた。
目の前にある問題にあえて向き合うことを選んだ。それを多くの日本人が支えた。子ども達、親達の自己肯定感に繋がった。
この問題の解決のために何ができるのか。
現場に行くこと。
カウンター行動。
日本人、朝鮮人が思いを共有することで乗り越えることができるのではないか。朝鮮人の痛みを理解することで新たな関係が築けるのではないか。
posted by 後藤富和 at 07:33| 平和
【来週のterra cafe】カネミ油症は終わっていない
【カネミ油症は終わっていない〜カネミ油症患者から見るこの国の姿】
講師 宿輪敏子(カネミ油症五島市の会事務局長)
日時 10月21日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
国内最大の食品公害であるカネミ油症事件が明るみに出て今月(2008年10月)で40年を迎えた。普通の食事をしただけで一生の病を背負わされ、被害の深刻さゆえに沈黙せざるを得ない。加害企業と行政はそれをいいことに被害者を放置し、事件を矮小化してきた。この40年間は、そうした人権侵害の歴史だったと思う。
長崎県五島列島には多くのカネミ油症被害者がいる。私もその一人だ。母は、私が小学一年生の頃、米ぬか油を使って芋のてんぷらやらドーナツをせっせと作ってくれた。その手料理に猛毒のダイオキシンが混入しているとは夢にも思わなかった。しばらくして家族6人全員の体調がおかしくなった。吹き出物やつめの変色、歯茎の出血、目が開かないほどの眼やに、腹痛。原因が米ぬか油だとわかった時の母の苦悩は想像を絶する。わが子に毒を食べさせていたのだから。母は一年半後に40度の熱を40日出して死にかけた。肝臓が化膿していたのだ。肝臓に触るとザクッと音がし、砂のような石が大量にできていた。
世界で初めてダイオキシンを直接食べたカネミ油症は、「病気のデパート」といわれるほど症状が多様である。治療法はなく、慢性毒性がじわじわと内臓や骨を痛めつけ、がんなどによって死に至らしめる。
五島列島の奈留島では発生当時、米ぬか油を製造した原因企業のカネミ倉庫も国や自治体も、全住民に回覧板などで危険性を知らせるなどの努力をしなかった。家に残っていたカネミの油は名前を名乗らぬ人に持っていかれ、毒が入っていたかどうかの連絡もなかったという。
被害を届け出た人は西日本一帯に1万4千人いる。しかし、九州大の油症研究班が作った基準で患者と認定されたのは2千人に満たない。奇妙なことに、毒油を一緒に食べた家族でさえ認定・未認定に分かれている。被害者であることを名乗り出ず、沈黙を守り続けている人も多い。治療法がないことや心ない差別が大きな理由である。
子や孫の世代への影響を心配する人も少なくない。その懸念は調べるにつけ濃厚になってきた。だからこそ、親たちは差別を心配して被害の実態を語ろうとしない。どれくらいの被害者がいるのかを含め、被害の全容はわからないままである。
カネミ倉庫は支払い能力がないという理由でいまだに賠償金を払っていない。認定患者への補償は、たった23万円の見舞金と医療費の一部を支払う「油症券」の支給だけ。次世代の影響を懸念される甚大な被害に対して、あまりにひど過ぎる。
私は、カネミ油症について、ずっと忘れたいと思ってきた。だが被害者が高齢化していく中、「若い世代の誰かがやらねば」と、4年前から体験を話し、聞き取り調査を始めた。
厚生労働省は今年初めて健康実態のアンケートを始めた。被害者が地元の政治家に働きかけてやっと実現した。遅すぎるし、対象は認定患者だけで、全容解明にはほど遠い。だがこの調査をきっかけに、手段を尽くして被害者がどのような状態に置かれているかを把握し、医療費の完全無料化や健康管理手当の支給など、不安を少しでも和らげる恒久対策を考えてほしい。
食への信頼が揺らぐ事件が今も相次ぐ。企業や行政が自らの責任にきちんと向き合う姿勢を持たない限り、信頼は決して取り戻せないと思う。まずは、被害者の沈黙に甘えず、40年間放置してきたカネミ油症の救済に正面から向き合うべきである。(出典:朝日新聞2008年10月30日)
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
講師 宿輪敏子(カネミ油症五島市の会事務局長)
日時 10月21日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
国内最大の食品公害であるカネミ油症事件が明るみに出て今月(2008年10月)で40年を迎えた。普通の食事をしただけで一生の病を背負わされ、被害の深刻さゆえに沈黙せざるを得ない。加害企業と行政はそれをいいことに被害者を放置し、事件を矮小化してきた。この40年間は、そうした人権侵害の歴史だったと思う。
長崎県五島列島には多くのカネミ油症被害者がいる。私もその一人だ。母は、私が小学一年生の頃、米ぬか油を使って芋のてんぷらやらドーナツをせっせと作ってくれた。その手料理に猛毒のダイオキシンが混入しているとは夢にも思わなかった。しばらくして家族6人全員の体調がおかしくなった。吹き出物やつめの変色、歯茎の出血、目が開かないほどの眼やに、腹痛。原因が米ぬか油だとわかった時の母の苦悩は想像を絶する。わが子に毒を食べさせていたのだから。母は一年半後に40度の熱を40日出して死にかけた。肝臓が化膿していたのだ。肝臓に触るとザクッと音がし、砂のような石が大量にできていた。
世界で初めてダイオキシンを直接食べたカネミ油症は、「病気のデパート」といわれるほど症状が多様である。治療法はなく、慢性毒性がじわじわと内臓や骨を痛めつけ、がんなどによって死に至らしめる。
五島列島の奈留島では発生当時、米ぬか油を製造した原因企業のカネミ倉庫も国や自治体も、全住民に回覧板などで危険性を知らせるなどの努力をしなかった。家に残っていたカネミの油は名前を名乗らぬ人に持っていかれ、毒が入っていたかどうかの連絡もなかったという。
被害を届け出た人は西日本一帯に1万4千人いる。しかし、九州大の油症研究班が作った基準で患者と認定されたのは2千人に満たない。奇妙なことに、毒油を一緒に食べた家族でさえ認定・未認定に分かれている。被害者であることを名乗り出ず、沈黙を守り続けている人も多い。治療法がないことや心ない差別が大きな理由である。
子や孫の世代への影響を心配する人も少なくない。その懸念は調べるにつけ濃厚になってきた。だからこそ、親たちは差別を心配して被害の実態を語ろうとしない。どれくらいの被害者がいるのかを含め、被害の全容はわからないままである。
カネミ倉庫は支払い能力がないという理由でいまだに賠償金を払っていない。認定患者への補償は、たった23万円の見舞金と医療費の一部を支払う「油症券」の支給だけ。次世代の影響を懸念される甚大な被害に対して、あまりにひど過ぎる。
私は、カネミ油症について、ずっと忘れたいと思ってきた。だが被害者が高齢化していく中、「若い世代の誰かがやらねば」と、4年前から体験を話し、聞き取り調査を始めた。
厚生労働省は今年初めて健康実態のアンケートを始めた。被害者が地元の政治家に働きかけてやっと実現した。遅すぎるし、対象は認定患者だけで、全容解明にはほど遠い。だがこの調査をきっかけに、手段を尽くして被害者がどのような状態に置かれているかを把握し、医療費の完全無料化や健康管理手当の支給など、不安を少しでも和らげる恒久対策を考えてほしい。
食への信頼が揺らぐ事件が今も相次ぐ。企業や行政が自らの責任にきちんと向き合う姿勢を持たない限り、信頼は決して取り戻せないと思う。まずは、被害者の沈黙に甘えず、40年間放置してきたカネミ油症の救済に正面から向き合うべきである。(出典:朝日新聞2008年10月30日)
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
posted by 後藤富和 at 07:39| 環境
やだね戦争!反安倍政権アクションVol.10
「やだね戦争!反安倍政権アクション」のおしらせをします。
流れてくるニュースを見聞きして、いちいち腹が立ったり意気消
沈して疲れてしまう毎日です。こんな日々に、平穏な気分で正気
を保っていられるテクニックがあったら教えてください(泣)。
今日、閣議決定された特定秘密保護法は、まずは委縮効果を狙う
ものでしょうから、それに抗うためにも…!ぜひ、このアクショ
ンに御参加ください。
/////////////////////////////////////////////////////////
!!転送歓迎!転送歓迎!転送歓迎!転送歓迎!転送歓迎!!
/////////////////////////////////////////////////////////
┏┳┳┳┓ やだね戦争!反安倍政権アクションVol.10
┃┃┃┣┻┓ 2014年10/15(水)18:00〜19:30くらい迄
┣┻┻┻┓┃ @天神コア前(福岡市中央区天神)
┗┓ ┏┛ ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
┃ ┃ 反安倍政権アクション(福岡)いのうえしんぢ
1.フラッシュモブ(安倍首相オメーン隊闊歩)
2.プラカード掲示
3.マイクアピール(スピーチ、コント、朗読など)
4.ハガキアクションなど
5.シール投票
「やだね戦争!反安倍政権アクション」は毎月第1+3水曜の夕方
18時から天神コア前でやっています。
流れてくるニュースを見聞きして、いちいち腹が立ったり意気消
沈して疲れてしまう毎日です。こんな日々に、平穏な気分で正気
を保っていられるテクニックがあったら教えてください(泣)。
今日、閣議決定された特定秘密保護法は、まずは委縮効果を狙う
ものでしょうから、それに抗うためにも…!ぜひ、このアクショ
ンに御参加ください。
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!!転送歓迎!転送歓迎!転送歓迎!転送歓迎!転送歓迎!!
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┏┳┳┳┓ やだね戦争!反安倍政権アクションVol.10
┃┃┃┣┻┓ 2014年10/15(水)18:00〜19:30くらい迄
┣┻┻┻┓┃ @天神コア前(福岡市中央区天神)
┗┓ ┏┛ ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
┃ ┃ 反安倍政権アクション(福岡)いのうえしんぢ
1.フラッシュモブ(安倍首相オメーン隊闊歩)
2.プラカード掲示
3.マイクアピール(スピーチ、コント、朗読など)
4.ハガキアクションなど
5.シール投票
「やだね戦争!反安倍政権アクション」は毎月第1+3水曜の夕方
18時から天神コア前でやっています。
posted by 後藤富和 at 09:05| 平和
2014年10月16日
沖縄辺野古新基地建設反対「沖縄県民に連帯する11.12福岡県民集会」
【沖縄県民に連帯する11.12福岡県民集会】
沖縄辺野古新基地建設反対!沖縄県知事選挙での翁長さん勝利!
よびかけ人 (五十音順)
青柳行信・石川捷治・石村善治・西表宏・江口謙二・岡野隆・大村綾子・岡本茂樹・後藤富和・酒井嘉子高柳英子・橋口俊則・春口和子・福澤利子・福田光子・渕上貞雄・前海満広・宮村みつお・村井正昭
●沖縄県民に連帯する11.12福岡県民集会●
11月12日(水)
集会18:00〜/デモ19:00〜天神周辺
@警固公園(福岡市中央区天神2-2)
地図: http://tinyurl.com/l7kllp7
連絡先:(080-6420-6211青柳)


呼びかけ文
沖縄では、世界一危険と言われる普天間基地の閉鎖と返還を求め、辺野古への移設計画に反対する声が高まっています。沖縄県議会では初めて全会一致で「普天間基地の県内移設反対」を決議したのに続き、「オスプレイ配備反対」の決議が採択されました。
昨年1月、県議会議長をはじめ沖縄41全市町村の代表150名が上京して、オスプレイ配備反対、普天間基地の県内移設断念を求める『建白書』を安倍首相に手渡しました。しかし、政府は沖縄の総意を無視し続け、沖縄県に対し辺野古の海の埋め立て申請(公有水面埋め立て申請)を行い、基地固定化をはかろうとしています。
仲井真県知事は、県民を裏切って『建白書』を踏みにじり辺野古新基地建設に舵を切り、ボーリング調査を許可しました。
現在、日本の国土の0.6%の沖縄県に在日米軍基地の74%が集中しています。そのほとんどが沖縄本島に存在し、沖縄本島面積の18.4%を占めています。本土復帰後、米軍機の墜落事故は45件、米軍による婦女暴行や住居侵入などの犯罪被害は5,700件起きるなど、沖縄県民の暮らしと安全を脅かし続けています。日米両政府は欠陥機と呼ばれるオスプレイ全24機を普天間基地に配備し、昼夜危険な飛行訓練を行っています。
高江村では6ヶ所の「オスプレイパッド」の建設が強行されましたが、一ヶ所のみに押しとどめています。
基地問題は沖縄だけの問題ではありません。全国に展開されるオスプレイ訓練や在日米軍基地問題など日本の平和と安全をめぐる私たち福岡県民にとっても黙過できない問題となっています。また、沖縄での基地関連収入は沖縄県経済の5%に過ぎず、今や米軍基地は沖縄経済の最大の阻害要因となっています。
9月7日の名護市議選挙では、新基地建設反対の稲嶺市長を支える与党の当選者が過半数を占めました。名護市では、2010年の市長選以降、2回の市長選、2回の市議選で市民が「新基地建設反対」の意思を示しました。さらに、県民世論調査では、実に80.2%が「新基地建設反対」と答えています。
菅義偉官房長官は、「辺野古新基地問題は過去のことだ」と不当に言い放っています。
11月16日投開票の沖縄県知事選挙は、辺野古新基地建設が最大の争点です。新基地建設阻止、『建白書』実現を掲げる翁長雄志さんの勝利は、辺野古新基地建設にストップをかけると同時に、「戦争をする国づくり」へと暴走する安倍政権にとって大きな痛手となります。
わたしたちは、普天間基地の辺野古への移設計画をめぐる緊迫した情勢のもとで、沖縄辺野古新基地建設を許さない沖縄県民に連帯する福岡県民運動にとりくみます。
11月16日の沖縄県知事選挙を控えた11月12日(水)の夕方から福岡市「警固公園」(予定)で集会を開催し、天神周辺のデモをいたします。
多くの県民と共に辺野古への「新基地建設」断念、米軍基地撤去の声を大きく広げましょう。
沖縄辺野古新基地建設反対!沖縄県知事選挙での翁長さん勝利!
よびかけ人 (五十音順)
青柳行信・石川捷治・石村善治・西表宏・江口謙二・岡野隆・大村綾子・岡本茂樹・後藤富和・酒井嘉子高柳英子・橋口俊則・春口和子・福澤利子・福田光子・渕上貞雄・前海満広・宮村みつお・村井正昭
●沖縄県民に連帯する11.12福岡県民集会●
11月12日(水)
集会18:00〜/デモ19:00〜天神周辺
@警固公園(福岡市中央区天神2-2)
地図: http://tinyurl.com/l7kllp7
連絡先:(080-6420-6211青柳)


呼びかけ文
沖縄では、世界一危険と言われる普天間基地の閉鎖と返還を求め、辺野古への移設計画に反対する声が高まっています。沖縄県議会では初めて全会一致で「普天間基地の県内移設反対」を決議したのに続き、「オスプレイ配備反対」の決議が採択されました。
昨年1月、県議会議長をはじめ沖縄41全市町村の代表150名が上京して、オスプレイ配備反対、普天間基地の県内移設断念を求める『建白書』を安倍首相に手渡しました。しかし、政府は沖縄の総意を無視し続け、沖縄県に対し辺野古の海の埋め立て申請(公有水面埋め立て申請)を行い、基地固定化をはかろうとしています。
仲井真県知事は、県民を裏切って『建白書』を踏みにじり辺野古新基地建設に舵を切り、ボーリング調査を許可しました。
現在、日本の国土の0.6%の沖縄県に在日米軍基地の74%が集中しています。そのほとんどが沖縄本島に存在し、沖縄本島面積の18.4%を占めています。本土復帰後、米軍機の墜落事故は45件、米軍による婦女暴行や住居侵入などの犯罪被害は5,700件起きるなど、沖縄県民の暮らしと安全を脅かし続けています。日米両政府は欠陥機と呼ばれるオスプレイ全24機を普天間基地に配備し、昼夜危険な飛行訓練を行っています。
高江村では6ヶ所の「オスプレイパッド」の建設が強行されましたが、一ヶ所のみに押しとどめています。
基地問題は沖縄だけの問題ではありません。全国に展開されるオスプレイ訓練や在日米軍基地問題など日本の平和と安全をめぐる私たち福岡県民にとっても黙過できない問題となっています。また、沖縄での基地関連収入は沖縄県経済の5%に過ぎず、今や米軍基地は沖縄経済の最大の阻害要因となっています。
9月7日の名護市議選挙では、新基地建設反対の稲嶺市長を支える与党の当選者が過半数を占めました。名護市では、2010年の市長選以降、2回の市長選、2回の市議選で市民が「新基地建設反対」の意思を示しました。さらに、県民世論調査では、実に80.2%が「新基地建設反対」と答えています。
菅義偉官房長官は、「辺野古新基地問題は過去のことだ」と不当に言い放っています。
11月16日投開票の沖縄県知事選挙は、辺野古新基地建設が最大の争点です。新基地建設阻止、『建白書』実現を掲げる翁長雄志さんの勝利は、辺野古新基地建設にストップをかけると同時に、「戦争をする国づくり」へと暴走する安倍政権にとって大きな痛手となります。
わたしたちは、普天間基地の辺野古への移設計画をめぐる緊迫した情勢のもとで、沖縄辺野古新基地建設を許さない沖縄県民に連帯する福岡県民運動にとりくみます。
11月16日の沖縄県知事選挙を控えた11月12日(水)の夕方から福岡市「警固公園」(予定)で集会を開催し、天神周辺のデモをいたします。
多くの県民と共に辺野古への「新基地建設」断念、米軍基地撤去の声を大きく広げましょう。
posted by 後藤富和 at 12:37| 日記
2014年10月17日
【福岡県弁護士会】憲法違反の集団的自衛権に反対する市民集会(11月22日)
本日、福岡県弁護士会会長の代理として、11月22日(土)に開催する福岡県弁護士会主催の「憲法違反の集団的自衛権に反対する市民集会」のチラシを、平和運動を行う市民団体に配布して来ました。
九電本店前で脱原発の運動をしている「原発とめよう!九電本店前ひろば」や、日本と中国の不再戦の活動に取り組まれている「日中友好協会福岡支部」にもチラシを持って行きました。

11月22日(土)はサウンドデモ(パレード)も行います。
プラカードや楽器、派手な格好で賑々しくご参加ください。
子ども達を戦場に送らないために声を上げて行きましょう!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【福岡県弁護士会主催】憲法違反の集団的自衛権に反対する市民集会

2014年7月1日、安倍内閣は「憲法の考えかた」を変えて、「集団的自衛権を認める」という方針を決めました。
国のかたちを定めた最高法規「憲法」。その日本国憲法9条では「日本は戦争をしない」と書かれています。これは、歴代の政府が長年繰り返し確認してきたポイントです。立場が異なる人の意見を聞きながら議論をして、多くにほとが納得できる結論を出すのが、民主主義国家としての本来のやり方のはず。国民の声を無視して、議論もないままに内閣の判断だけで集団的自衛権行使を決めてしまったことは大問題です。
私たち福岡県弁護士会は法律家団体として、憲法の存在意義を失わせる、安倍内閣の閣議決定を認めることはできません。この問題は、弁護士だけでなく、この国に住むすべてのみなさん一人ひとりにとって重要です。
みなさん、一緒に私たちの未来を考えるために、集会とパレードに参加しませんか?

日時 11月22日(土)
集会:13:30〜
パレード:16:30〜
場所 都久志会館(福岡市中央区天神4-8-10)
プログラム
1 基調講演「集団的自衛権閣議決定の問題点」
・青井未帆氏(学習院大学教授/戦争をさせない1000人委員会呼びかけ人)
・小林節氏(慶応義塾大学名誉教授)
2 パネルディスカッション「私たち戦争に行かなければならないんですか?」
・地元高校生代表
・地元大学生代表
・憲法学習市民グループ代表
・青井未帆氏
・小林節氏
・毛利倫(弁護士)
パレード(須崎公園→天神方面)
・DJが乗るサウンドカーも登場します。太鼓・鳴りものなどの楽器や、人目をひくかぶりもの、飛び入り参加も大歓迎です。
主催 福岡県弁護士会
共催 日本弁護士連合会、九州弁護士会連合会
協力 戦争を許さない福岡県民委員会、九条の会福岡県連絡会
お問い合わせ 福岡県弁護士会 電話092-741-6416
九電本店前で脱原発の運動をしている「原発とめよう!九電本店前ひろば」や、日本と中国の不再戦の活動に取り組まれている「日中友好協会福岡支部」にもチラシを持って行きました。
11月22日(土)はサウンドデモ(パレード)も行います。
プラカードや楽器、派手な格好で賑々しくご参加ください。
子ども達を戦場に送らないために声を上げて行きましょう!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【福岡県弁護士会主催】憲法違反の集団的自衛権に反対する市民集会

2014年7月1日、安倍内閣は「憲法の考えかた」を変えて、「集団的自衛権を認める」という方針を決めました。
国のかたちを定めた最高法規「憲法」。その日本国憲法9条では「日本は戦争をしない」と書かれています。これは、歴代の政府が長年繰り返し確認してきたポイントです。立場が異なる人の意見を聞きながら議論をして、多くにほとが納得できる結論を出すのが、民主主義国家としての本来のやり方のはず。国民の声を無視して、議論もないままに内閣の判断だけで集団的自衛権行使を決めてしまったことは大問題です。
私たち福岡県弁護士会は法律家団体として、憲法の存在意義を失わせる、安倍内閣の閣議決定を認めることはできません。この問題は、弁護士だけでなく、この国に住むすべてのみなさん一人ひとりにとって重要です。
みなさん、一緒に私たちの未来を考えるために、集会とパレードに参加しませんか?

日時 11月22日(土)
集会:13:30〜
パレード:16:30〜
場所 都久志会館(福岡市中央区天神4-8-10)
プログラム
1 基調講演「集団的自衛権閣議決定の問題点」
・青井未帆氏(学習院大学教授/戦争をさせない1000人委員会呼びかけ人)
・小林節氏(慶応義塾大学名誉教授)
2 パネルディスカッション「私たち戦争に行かなければならないんですか?」
・地元高校生代表
・地元大学生代表
・憲法学習市民グループ代表
・青井未帆氏
・小林節氏
・毛利倫(弁護士)
パレード(須崎公園→天神方面)
・DJが乗るサウンドカーも登場します。太鼓・鳴りものなどの楽器や、人目をひくかぶりもの、飛び入り参加も大歓迎です。
主催 福岡県弁護士会
共催 日本弁護士連合会、九州弁護士会連合会
協力 戦争を許さない福岡県民委員会、九条の会福岡県連絡会
お問い合わせ 福岡県弁護士会 電話092-741-6416
posted by 後藤富和 at 15:05| 平和
2014年10月18日
障がい者を取り巻く状況
市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」。
再来週火曜日(10/28)のテーマは
【障がい者を取り巻く状況】
講師 古賀稔章(「障がい者援護会でんくる」元代表)
日時 10月28日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
参加無料
障害者の立場から、40年前、どんな状況で自分が「青い芝の会」と関わり、どんなことを知って行ったか、色んな支援者の人達と社会を変えて行くためにどんな活動をしてきたのか、憲法の問題と絡めてお話しします。
「青い芝の会」とは、脳性まひ者の全国組織で、昭和40年代、障害児無理心中事件が頻繁に起きている中で、脳性まひ者の立場から「自分達が殺される側の立場から、どうして勝手に命を奪われ、命を奪った側の親や家族の罪に減刑嘆願運動がおこり、それに対する抗議と社会に対して生存権と生活権を主張して行き、脳性まひ者が差別や抑圧に屈せず社会の中で堂々と生きて行くことを目指し、闘ってきた団体」です。
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
再来週火曜日(10/28)のテーマは
【障がい者を取り巻く状況】
講師 古賀稔章(「障がい者援護会でんくる」元代表)
日時 10月28日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
参加無料
障害者の立場から、40年前、どんな状況で自分が「青い芝の会」と関わり、どんなことを知って行ったか、色んな支援者の人達と社会を変えて行くためにどんな活動をしてきたのか、憲法の問題と絡めてお話しします。
「青い芝の会」とは、脳性まひ者の全国組織で、昭和40年代、障害児無理心中事件が頻繁に起きている中で、脳性まひ者の立場から「自分達が殺される側の立場から、どうして勝手に命を奪われ、命を奪った側の親や家族の罪に減刑嘆願運動がおこり、それに対する抗議と社会に対して生存権と生活権を主張して行き、脳性まひ者が差別や抑圧に屈せず社会の中で堂々と生きて行くことを目指し、闘ってきた団体」です。
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
posted by 後藤富和 at 18:28| 平和
慰安婦問題
「慰安婦」問題と性差別〜現代家族の多様性からジェンダー問題を考える(木下直子講師)に参加しています(ふくおか自由学校)。
ここ最近、腹立たしいのは、吉田証言問題を契機に慰安婦の存在自体をもみ消そうとしている動きです。
慰安婦の存在が明るみに出る一つのきっかけにすぎない吉田証言を取り消すことがなぜ従軍慰安婦がなかったことになるのでしょうか。慰安婦の存在自体は他の物的証拠や証言で事実として争いようのないものです。
それなのに、問題提起となった一つの素材の信用性がなかったことで、問題の全体をもなかったことにしようとするなど、論理の飛躍も甚だしすぎます。
朝日新聞の記事訂正のやり方もまずかったですが、それに乗じて、自分たちに都合の悪い事実をここぞとばかりになかったものにしようとする安倍氏や石破氏の節操のなさには呆れます。
しかも、吉田証言を検証する特命委員会委員長に中曽根康弘氏が就任しましたが、中曽根氏は、自身が寄稿した「終わりなき海軍」の中で「三千人からの大部隊だ。やがて、原住民の女を襲うものやバクチにふけるものも出てきた。そんなかれらのために、私は苦心して、慰安所をつくってやったこともある。かれらは、ちょうど、たらいのなかにひしめくイモであった。卑屈なところもあるし、ずるい面もあった。そして、私自身、そのイモの一つとして、ゴシゴシともまれてきたのである」と慰安婦集めに苦心したことを(自慢話として)披露しています。
本当、この国のことが嫌になります。安倍氏や麻生氏、石破氏がリーダーであるこの国にはどうしても誇りが持てません。
ドイツのワイツゼッカー大統領は「後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。」と演説し、これが、のちに「記憶・責任・未来基金」の創設につながりました。
日本のリーダーに必要なのは不都合な過去に背を向けずにきちんと向き合う、このワイツゼッカーのような姿勢だと思います。
ワイツゼッカー大統領演説「荒れ野の40年」全文
http://ameblo.jp/study2007/entry-10236801513.html
ここ最近、腹立たしいのは、吉田証言問題を契機に慰安婦の存在自体をもみ消そうとしている動きです。
慰安婦の存在が明るみに出る一つのきっかけにすぎない吉田証言を取り消すことがなぜ従軍慰安婦がなかったことになるのでしょうか。慰安婦の存在自体は他の物的証拠や証言で事実として争いようのないものです。
それなのに、問題提起となった一つの素材の信用性がなかったことで、問題の全体をもなかったことにしようとするなど、論理の飛躍も甚だしすぎます。
朝日新聞の記事訂正のやり方もまずかったですが、それに乗じて、自分たちに都合の悪い事実をここぞとばかりになかったものにしようとする安倍氏や石破氏の節操のなさには呆れます。
しかも、吉田証言を検証する特命委員会委員長に中曽根康弘氏が就任しましたが、中曽根氏は、自身が寄稿した「終わりなき海軍」の中で「三千人からの大部隊だ。やがて、原住民の女を襲うものやバクチにふけるものも出てきた。そんなかれらのために、私は苦心して、慰安所をつくってやったこともある。かれらは、ちょうど、たらいのなかにひしめくイモであった。卑屈なところもあるし、ずるい面もあった。そして、私自身、そのイモの一つとして、ゴシゴシともまれてきたのである」と慰安婦集めに苦心したことを(自慢話として)披露しています。
本当、この国のことが嫌になります。安倍氏や麻生氏、石破氏がリーダーであるこの国にはどうしても誇りが持てません。
ドイツのワイツゼッカー大統領は「後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。」と演説し、これが、のちに「記憶・責任・未来基金」の創設につながりました。
日本のリーダーに必要なのは不都合な過去に背を向けずにきちんと向き合う、このワイツゼッカーのような姿勢だと思います。
ワイツゼッカー大統領演説「荒れ野の40年」全文
http://ameblo.jp/study2007/entry-10236801513.html
posted by 後藤富和 at 19:52| 平和
2014年10月19日
【映画】グォさんの仮装大賞
第11回中国映画を観る会
「グォさんの仮装大賞」

人生最後の輝きを求めて老人ホームで暮らすじいさんたちがおんぼろバスで大脱走!!
疎遠になった家族、老いへの不安、そして静かに余生を過ごすだけの毎日…。そんなうつうつとした日々を飛び出して、目指すはあの「仮装大賞」!! 医者に止められても家族に反対されても、ワシらは誰にも止められない!!残された時間は限られているけれど、それならば、笑って楽しく悔いなく生きよう。
いくつになっても、やりたいことは必ずできる!!
『胡同(フートン) のひまわり』
チャン・ヤン監督最新作。往年の名優が織りなす人生讃歌。
監督は、日本でもヒットを記録した『こころの湯』『胡同(フートン) のひまわり』などを手がけるチャン・ヤン。そして『孔子』で老子を演じたシュイ・ホァンシャン、『古井戸』の監督で俳優としても知られるウー・ティエンミン、『初恋のきた道』のおばあさん役リー・ビンはじめ、中国映画界の至宝というべきベテラン俳優陣が勢ぞろい。さらに、今注目の若手俳優イエン・ビンイエンやガオ・グーなどが脇を固める。第25回東京国際映画祭ほか、世界10カ国の映画祭で上映され、多くの観客を笑いと涙で包み込んだ珠玉のハートフルムービーがついに上陸!!
笑いと涙であなたをやさしく包み込む珠玉のハートフルストーリー
妻を亡くしたグォさんは、友人であるチョウさんの勧めで残りの人生を老人ホームで過ごすことに。ホームの仲間は皆、本当は家族と一緒に暮らしたいという思いを隠して、日々押し寄せる不安とともに静かに暮らしていた。家族にも見放されたうえに、代わり映えのしないホームでの日々を目の当たりにしたグォさんは、みるみるうちに生きる気力を失っていく。そんな中、チョウさんが人気テレビ番組「仮装大賞」への出場をグォさんたちに提案すると、初めての挑戦にホームの老人たちは活気づく。しかし、彼らの身を案じるホームの職員や家族からは強く反対されてしまう。グォさんたちは一計を案じ、おんぼろバスに乗って老人ホームを抜け出す。憧れの仮装大賞へ向かって期待に胸を躍らせる一行。道中の様々なハプニングを乗り越え、愉快な時間はこのままずっと続くかのように思えた。しかし、チョウさんには誰にも言えない隠し事があったのだった。
◎11月30日(日)@11:00〜 A14:00〜
福岡市総合図書館映像ホール・シネラ(福岡市早良区百地浜3-7-1)
◎ 一般前売1200円/当日1400円 シニア1100円/中高生800円
日中友好協会会員特別価格1000円(福岡日中文化センター、大橋法律事務所で会員特別価格チケットを取り扱っています)。
☆ 問い合わせ・お申し込み
nc.fukuoka@gol.com(福岡日中文化センター)
http://www.ohashilo.jp/mail.html(大橋法律事務所)
予告編
http://youtu.be/SnQykUpDz3w
「グォさんの仮装大賞」
人生最後の輝きを求めて老人ホームで暮らすじいさんたちがおんぼろバスで大脱走!!
疎遠になった家族、老いへの不安、そして静かに余生を過ごすだけの毎日…。そんなうつうつとした日々を飛び出して、目指すはあの「仮装大賞」!! 医者に止められても家族に反対されても、ワシらは誰にも止められない!!残された時間は限られているけれど、それならば、笑って楽しく悔いなく生きよう。
いくつになっても、やりたいことは必ずできる!!
『胡同(フートン) のひまわり』
チャン・ヤン監督最新作。往年の名優が織りなす人生讃歌。
監督は、日本でもヒットを記録した『こころの湯』『胡同(フートン) のひまわり』などを手がけるチャン・ヤン。そして『孔子』で老子を演じたシュイ・ホァンシャン、『古井戸』の監督で俳優としても知られるウー・ティエンミン、『初恋のきた道』のおばあさん役リー・ビンはじめ、中国映画界の至宝というべきベテラン俳優陣が勢ぞろい。さらに、今注目の若手俳優イエン・ビンイエンやガオ・グーなどが脇を固める。第25回東京国際映画祭ほか、世界10カ国の映画祭で上映され、多くの観客を笑いと涙で包み込んだ珠玉のハートフルムービーがついに上陸!!
笑いと涙であなたをやさしく包み込む珠玉のハートフルストーリー
妻を亡くしたグォさんは、友人であるチョウさんの勧めで残りの人生を老人ホームで過ごすことに。ホームの仲間は皆、本当は家族と一緒に暮らしたいという思いを隠して、日々押し寄せる不安とともに静かに暮らしていた。家族にも見放されたうえに、代わり映えのしないホームでの日々を目の当たりにしたグォさんは、みるみるうちに生きる気力を失っていく。そんな中、チョウさんが人気テレビ番組「仮装大賞」への出場をグォさんたちに提案すると、初めての挑戦にホームの老人たちは活気づく。しかし、彼らの身を案じるホームの職員や家族からは強く反対されてしまう。グォさんたちは一計を案じ、おんぼろバスに乗って老人ホームを抜け出す。憧れの仮装大賞へ向かって期待に胸を躍らせる一行。道中の様々なハプニングを乗り越え、愉快な時間はこのままずっと続くかのように思えた。しかし、チョウさんには誰にも言えない隠し事があったのだった。
◎11月30日(日)@11:00〜 A14:00〜
福岡市総合図書館映像ホール・シネラ(福岡市早良区百地浜3-7-1)
◎ 一般前売1200円/当日1400円 シニア1100円/中高生800円
日中友好協会会員特別価格1000円(福岡日中文化センター、大橋法律事務所で会員特別価格チケットを取り扱っています)。
☆ 問い合わせ・お申し込み
nc.fukuoka@gol.com(福岡日中文化センター)
http://www.ohashilo.jp/mail.html(大橋法律事務所)
予告編
http://youtu.be/SnQykUpDz3w
posted by 後藤富和 at 11:48| 平和
2014年10月20日
西日本新聞「ほう!な話」
西日本新聞「ほう!な話」(2014年9月24日掲載)
ブラックバスの放流は禁止
▼Q 私は釣りが趣味で、引きの強いブラックバス釣りを楽しんでいます。手軽にブラックバス釣りを楽しみたいので、わが家の近くのため池に、よその池から釣ってきたブラックバスを放流しようと思っています。何か問題がありますか。
▼A ルアーフィッシングで人気の高いブラックバスやブルーギルは、北米原産でもともとは日本に生息していない外来生物です。外来生物が移入・定着することによって、地域の生物多様性が破壊される恐れがあります。ブラックバスは、昭和50(1975)年ごろから福岡県の河川や湖沼、ため池でも確認され、増殖していきました。その影響で在来魚のメダカなどが激減しました。現在、ブラックバスは特定外来生物に指定されており、放流などの行為が禁止されています。違反した場合には、3年以下の懲役や300万円以下の罰金などの処罰を受けることとなります。自治体によっては釣り上げたブラックバスを逃がすこと(キャッチアンドリリース)も禁止されています。釣ったブラックバスを別のため池に放つことは許されません。処罰を受ける恐れがあります。
外来生物の問題など生物多様性に対する危機をどう回避するかを話し合う国際会議が10月に韓国で開催されます。福岡県弁護士会も会議に参加して、生物多様性保全に関する弁護士会の取り組みを紹介します。
◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)
西日本新聞 9月24日分掲載(後藤富和)
ブラックバスの放流は禁止
▼Q 私は釣りが趣味で、引きの強いブラックバス釣りを楽しんでいます。手軽にブラックバス釣りを楽しみたいので、わが家の近くのため池に、よその池から釣ってきたブラックバスを放流しようと思っています。何か問題がありますか。
▼A ルアーフィッシングで人気の高いブラックバスやブルーギルは、北米原産でもともとは日本に生息していない外来生物です。外来生物が移入・定着することによって、地域の生物多様性が破壊される恐れがあります。ブラックバスは、昭和50(1975)年ごろから福岡県の河川や湖沼、ため池でも確認され、増殖していきました。その影響で在来魚のメダカなどが激減しました。現在、ブラックバスは特定外来生物に指定されており、放流などの行為が禁止されています。違反した場合には、3年以下の懲役や300万円以下の罰金などの処罰を受けることとなります。自治体によっては釣り上げたブラックバスを逃がすこと(キャッチアンドリリース)も禁止されています。釣ったブラックバスを別のため池に放つことは許されません。処罰を受ける恐れがあります。
外来生物の問題など生物多様性に対する危機をどう回避するかを話し合う国際会議が10月に韓国で開催されます。福岡県弁護士会も会議に参加して、生物多様性保全に関する弁護士会の取り組みを紹介します。
◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)
西日本新聞 9月24日分掲載(後藤富和)
posted by 後藤富和 at 13:24| 環境
原発なくそう!中央区の会原発学習会(10月24日)
「原発なくそう!中央区の会 原発学習会」のご案内
原発なくそう!中央区の会では、大飯原発の差し止めを認めた福井地裁判決を通じて、原発の問題点について考える学習会を企画しました。
今、九州では川内原発の再稼働が問題となっていますが、福井地裁判決では、原発から半径250km内に住む市民には生命身体等「人格権」に対する具体的な危険性があるとして、原発の差し止めを認めました。
ここ福岡市中央区は玄海原発からわずか50kmしか離れていません。私達には原発の再稼働を阻止する当然の権利があります。
学習会では、原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団の徳永由華弁護士を講師に、福井地裁判決を「人格権」「原発の危険性」「廃炉の緊急性」を学びます。
また、10月10日に開催された佐賀地裁口頭弁論期日における模擬法廷の模様を上映します。佐賀地裁の口頭弁論に参加できなかった方にも、原発なくそう!九州玄海訴訟の戦いの到達点を臨場感をもって感じていただけます。
原告の方も、まだ原告になっていない方も、どなたでもご参加いただけます。
原発問題に感心ある方のご参加をお待ちしています。
参加予定の方は担当の後藤までご一報いただければ助かります。
日時 10月24日(金)18:30(20:00終了予定)
場所 中央市民センター第2会議室
内容 大飯原発判決解説(徳永由華弁護士)
佐賀地裁口頭弁論模擬法廷DVD上映
資料代 200円
主催 原発なくそう!中央区の会
連絡 後藤富和
Eメール gotou@ohashilo.jp
電話 092-512-1636
原発なくそう!中央区の会では、大飯原発の差し止めを認めた福井地裁判決を通じて、原発の問題点について考える学習会を企画しました。
今、九州では川内原発の再稼働が問題となっていますが、福井地裁判決では、原発から半径250km内に住む市民には生命身体等「人格権」に対する具体的な危険性があるとして、原発の差し止めを認めました。
ここ福岡市中央区は玄海原発からわずか50kmしか離れていません。私達には原発の再稼働を阻止する当然の権利があります。
学習会では、原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団の徳永由華弁護士を講師に、福井地裁判決を「人格権」「原発の危険性」「廃炉の緊急性」を学びます。
また、10月10日に開催された佐賀地裁口頭弁論期日における模擬法廷の模様を上映します。佐賀地裁の口頭弁論に参加できなかった方にも、原発なくそう!九州玄海訴訟の戦いの到達点を臨場感をもって感じていただけます。
原告の方も、まだ原告になっていない方も、どなたでもご参加いただけます。
原発問題に感心ある方のご参加をお待ちしています。
参加予定の方は担当の後藤までご一報いただければ助かります。
日時 10月24日(金)18:30(20:00終了予定)
場所 中央市民センター第2会議室
内容 大飯原発判決解説(徳永由華弁護士)
佐賀地裁口頭弁論模擬法廷DVD上映
資料代 200円
主催 原発なくそう!中央区の会
連絡 後藤富和
Eメール gotou@ohashilo.jp
電話 092-512-1636
posted by 後藤富和 at 13:30| 環境
確定判決を守り、諫早湾の水門開放を求める署名
本日、福岡高裁において、よみがえれ!有明訴訟の開門等請求控訴事件口頭弁論が開かれました。
開門したら漁業被害が出るというのがデマであり、今、日常的に水門が開けられ汚水が有明海に排出されていることで漁業被害が送られていることについて、國嶋洋伸弁護士の弁論を紹介します。
皆様、「確定判決を守り、諫早湾の水門開放を求める署名」にご協力ください。
http://goo.gl/zPndkk
1 はじめに
ここで主張したいことは、短期開門調査によってアサリの被害が生じたとする補助参加人の主張は明らかな誤りである、ということです。
その根拠は明確で、アサリの斃死は、短期開門調査の行われる4年も前の平成10年ころから、現在に至るまで、ほぼ毎年のように発生し続けているからです。
2 短期開門調査以前も以後もアサリ被害は発生し続けている
平成10年7月には小長井町地先の全域で、さらに平成11年には8月と9月と2度にわたってアサリの斃死が発生しました。
平成12年8月には、多くの養殖場でアサリが全滅するという、かつてないほどの大量斃死が発生し、平成13年7月にも大規模斃死が発生しました。
このように、堤防を締切った翌年の平成10年から短期開門調査の前年の平成13年にかけて、すでに4年連続でアサリの大規模な斃死が発生していました。
一方で、短期開門調査の行われた平成14年と翌平成15年は、アサリ斃死の発生があったものの、ごく一部の区域に限られ、全体として水揚量も大幅に回復しました。
しかしその後、平成16年8月には、小長井地先全体で壊滅的なアサリ斃死が発生するなど、その後も現在に至るまで、ほぼ毎年のように、夏場になるとアサリの斃死が発生し続けています。
すなわち、補助参加人らが「短期開門調査時の被害」とするものは、毎年のように発生し続けている被害のごくわずかな断片にすぎません。通年のデータを見れば、アサリ斃死が短期開門調査時にだけ生じたものでないことは一目瞭然です。それどころか、このデータを見れば、むしろ短期開門調査によって被害が減少した、食い止められた、という解釈以外ありえないはずです。なお、詳細は次回提出予定の書面で述べますが、瑞穂漁協では、短期開門調査の後4年間にもわたってアサリ漁獲量の回復効果があったほどです。
3 安定などしていない最近のアサリの漁獲量
補助参加人らの中には、近年はアサリの漁獲量が安定しているという意見も見受けられますが、以前とは養殖の条件が大きく異なります。
以前の養殖は、5、6月にまだ小さな稚貝を撒いて、それが育った翌年の春に採取するというものでした。しかし近年では、夏場の大量斃死を避けるために、秋から冬にかけてすでに大きくなった貝を撒き、翌年の春にすぐ採取します。それでも、3トンの貝を撒いて、3トン採れるかどうか、という程度です。しかもすでに大きくなった種貝の購入資金は補助事業で賄われており、補助が打ち切られれば採算が合わなくなることは必定で、安定しているというには程遠い現状です。
4 さいごに
調整池内から排出される汚水が、諫早湾内のアサリの斃死に影響するという点は、補助参加人も我々もまったく同意見です。
異なるのは、補助参加人らが、今でも不定期に排出される大量の汚水の被害には目をつぶり、開門の際にだけ被害が生じるかのような主張をしている点です。
今の汚水の排出を続ける限り、夏場のアサリの斃死は免れられません。しかし、本件開門により調整池内の海水交換が進めば、汚水の排出はすぐに止まります。
一審原告も補助参加人も、諫早湾の漁民はみな一様に漁場環境の悪化という同じ被害を受けているのですから、目の前で起きていることをもう一度冷静かつ合理的に見直して欲しいと思います。
諫早湾の漁業被害は「これから」起きるのではなく、「もう既に」そして「現在も」起きているではないですか。多くの漁民が組合を去り、後継者も育っていないことが、何よりの証です。
これまで多額の費用を投じて様々な再生事業が行われてきましたが、どれも十分な改善効果はありませんでした。諫早湾の漁場環境の悪化を止めるために残された方法は開門以外にないことは明らかです。
開門すれば漁業被害が出るという明らかに誤った認識を正し、一日も早く本件開門を実現すべきです。
開門したら漁業被害が出るというのがデマであり、今、日常的に水門が開けられ汚水が有明海に排出されていることで漁業被害が送られていることについて、國嶋洋伸弁護士の弁論を紹介します。
皆様、「確定判決を守り、諫早湾の水門開放を求める署名」にご協力ください。
http://goo.gl/zPndkk
1 はじめに
ここで主張したいことは、短期開門調査によってアサリの被害が生じたとする補助参加人の主張は明らかな誤りである、ということです。
その根拠は明確で、アサリの斃死は、短期開門調査の行われる4年も前の平成10年ころから、現在に至るまで、ほぼ毎年のように発生し続けているからです。
2 短期開門調査以前も以後もアサリ被害は発生し続けている
平成10年7月には小長井町地先の全域で、さらに平成11年には8月と9月と2度にわたってアサリの斃死が発生しました。
平成12年8月には、多くの養殖場でアサリが全滅するという、かつてないほどの大量斃死が発生し、平成13年7月にも大規模斃死が発生しました。
このように、堤防を締切った翌年の平成10年から短期開門調査の前年の平成13年にかけて、すでに4年連続でアサリの大規模な斃死が発生していました。
一方で、短期開門調査の行われた平成14年と翌平成15年は、アサリ斃死の発生があったものの、ごく一部の区域に限られ、全体として水揚量も大幅に回復しました。
しかしその後、平成16年8月には、小長井地先全体で壊滅的なアサリ斃死が発生するなど、その後も現在に至るまで、ほぼ毎年のように、夏場になるとアサリの斃死が発生し続けています。
すなわち、補助参加人らが「短期開門調査時の被害」とするものは、毎年のように発生し続けている被害のごくわずかな断片にすぎません。通年のデータを見れば、アサリ斃死が短期開門調査時にだけ生じたものでないことは一目瞭然です。それどころか、このデータを見れば、むしろ短期開門調査によって被害が減少した、食い止められた、という解釈以外ありえないはずです。なお、詳細は次回提出予定の書面で述べますが、瑞穂漁協では、短期開門調査の後4年間にもわたってアサリ漁獲量の回復効果があったほどです。
3 安定などしていない最近のアサリの漁獲量
補助参加人らの中には、近年はアサリの漁獲量が安定しているという意見も見受けられますが、以前とは養殖の条件が大きく異なります。
以前の養殖は、5、6月にまだ小さな稚貝を撒いて、それが育った翌年の春に採取するというものでした。しかし近年では、夏場の大量斃死を避けるために、秋から冬にかけてすでに大きくなった貝を撒き、翌年の春にすぐ採取します。それでも、3トンの貝を撒いて、3トン採れるかどうか、という程度です。しかもすでに大きくなった種貝の購入資金は補助事業で賄われており、補助が打ち切られれば採算が合わなくなることは必定で、安定しているというには程遠い現状です。
4 さいごに
調整池内から排出される汚水が、諫早湾内のアサリの斃死に影響するという点は、補助参加人も我々もまったく同意見です。
異なるのは、補助参加人らが、今でも不定期に排出される大量の汚水の被害には目をつぶり、開門の際にだけ被害が生じるかのような主張をしている点です。
今の汚水の排出を続ける限り、夏場のアサリの斃死は免れられません。しかし、本件開門により調整池内の海水交換が進めば、汚水の排出はすぐに止まります。
一審原告も補助参加人も、諫早湾の漁民はみな一様に漁場環境の悪化という同じ被害を受けているのですから、目の前で起きていることをもう一度冷静かつ合理的に見直して欲しいと思います。
諫早湾の漁業被害は「これから」起きるのではなく、「もう既に」そして「現在も」起きているではないですか。多くの漁民が組合を去り、後継者も育っていないことが、何よりの証です。
これまで多額の費用を投じて様々な再生事業が行われてきましたが、どれも十分な改善効果はありませんでした。諫早湾の漁場環境の悪化を止めるために残された方法は開門以外にないことは明らかです。
開門すれば漁業被害が出るという明らかに誤った認識を正し、一日も早く本件開門を実現すべきです。
posted by 後藤富和 at 15:08| 有明海
2014年10月21日
カネミ油症
今夜のterra cafe kenpouでは、宿輪敏子さん(カネミ油症五島市の会)を講師にお招きし「カネミ油症は終わっていない」と題し、人類初のダイオキシン経口摂取「カネミ油症事件」についてお話を伺いました。
30名参加。
宿輪さんは長崎の五島から来られ、東京のカネミ油症被害支援センターからも2名が参加しました。
カネミ油症は福岡が一番患者が多い。
カネミ油症とは
46年前(昭和43年2月)からPCBが混入したカネミライスオイルが市場に出回った。米ぬか由来で体に良いということで売り出されたが、PCBが混入していた。
PCBは猛毒なのに、すぐに症状は出ずに、一定の量が体内に蓄積してから症状が現れる。
小学校に入る前だったが、朝、目やにで瞼が塞がって、歯茎から膿が出て、顔がまん丸に腫れ、爪が黒くなり波打ち変形、吹き出物が身体中にでき、腫れ物に膿が溜まり座ることもできない。様々な症状が出る。幼いながら自分は何てブスなんだと思っていた。みんなは何で階段を手すりを使わずに登れるのかと不思議でならなかった。
薬も効かない。中学生の時、爪を剥がさなければならない手術を受けたが、麻酔が全く効かないまま爪を剥がされた。
妊娠中も異常な現象が続いた。
ダイオキシンの酵素誘導という現象だと後に知った。
なぜ今も被害が続くのか。2000年以降になって、それはダイオキシンが体内に蓄積しているからということを知った。
どうもないという体を経験したことがない。いつも体が痛い、辛い、調子が悪い。
油症治療研究班の論文は英語版が発表された。被害者は日本人なのに、日本語版はなかった。私たちは何のために検診を受け続けたのか。モルモットじゃないかとの思いから、日本語版の要求が起こり、ようやく日本語版が出た。それによって、ダイオキシン被害だということを知った。
母は、腹が腫れて薬も効かないので、医師が腹を開けると膿が飛び出し、肝臓が砂のようになっていた。手の打ちようがなく、子ども4人を残して死を待つだけだった。西洋医学では何もできず、あらゆる民間療法を試した。そのかいもあり母は今も生きているが、全身に痛みがある。胆管に砂や石が詰まるのが一番苦しい。
2000年にダイオキシン被害であることを初めて知って、それから調べ始めた。その中で従姉妹が「死にたい」と苦しんでいることを知った。周りからは「頭がおかしいのよ」と言われていた。被害者同士が言い合う。どのような症状が出るかわからないから患者同士も理解ができない。人類初のことで、しかもきちんとした疫学調査もない。厚労省はわざと調査をしなかったと思う。被害が明るみに出る8か月前にダーク油事件(カネミライスオイルの油粕を飼料に混ぜたところ鶏が死に出した事件)が起こっていた。人間にも被害が出ることは当然に予想されていたのに、カネミ倉庫は何の手も打たず、有耶無耶にされた(農水省の天下り先)。8か月後、朝日新聞が奇病を発表。国は自分たちが訴えられることを分かっていたからこそ、あえて調べなかった。未だに、子どもや孫など次世代の被害を調べようとしない。カネミ油症被害者に対する国のじんけんしんがい。
カネミ油症患者から産まれた子は歯が足りないことが多い。8本足りない子どももいる。
黒い赤ちゃん。頭が痛い。被害がひどくて「生きていたくない」
孫の世代にも症状が出ている。
結婚差別を考え、子ども達を検診に行かせない中、勇気を出して子どもを連れて行った人に、油症研究班は人数を制限する。極めて貴重な資料なのに本気で調べようとしない。
子どもから「なんで自分はこんなに体が弱いのか」と聞かれても真実を伝えれば子どもは結婚を諦めてしまうと考え、カネミ油症のことを伝えない親も多い。
それまでは怠け病と思っていた中、カネミ油症のことを知り、自分は原因を知ったことで救われた。それからあらゆる両方を試し、自然療法に行き着いた。化学物質に体が反応してしまい、西洋薬は体が受け付けない。西洋薬をやめてから体の調子が良くなってきた。
西洋医学一辺倒の日本の医療のあり方。
娘の体にも次々に原因不明の症状が現れる。医師に診せても分からない。
結婚前に医師からは卵巣を摘出するよう言われた。27歳の時から4年間、身体中に紫斑が出て、熱が続き、コールタールのような下痢が続いた。それでも医師は原因が分からないと。
言えば切りがないほどの症状が出てくる。
きちんと不安なく希望する治療が受けられることが望み。
そして、潜在的被害者は全国にたくさんいるはず。
30名参加。
宿輪さんは長崎の五島から来られ、東京のカネミ油症被害支援センターからも2名が参加しました。
カネミ油症は福岡が一番患者が多い。
カネミ油症とは
46年前(昭和43年2月)からPCBが混入したカネミライスオイルが市場に出回った。米ぬか由来で体に良いということで売り出されたが、PCBが混入していた。
PCBは猛毒なのに、すぐに症状は出ずに、一定の量が体内に蓄積してから症状が現れる。
小学校に入る前だったが、朝、目やにで瞼が塞がって、歯茎から膿が出て、顔がまん丸に腫れ、爪が黒くなり波打ち変形、吹き出物が身体中にでき、腫れ物に膿が溜まり座ることもできない。様々な症状が出る。幼いながら自分は何てブスなんだと思っていた。みんなは何で階段を手すりを使わずに登れるのかと不思議でならなかった。
薬も効かない。中学生の時、爪を剥がさなければならない手術を受けたが、麻酔が全く効かないまま爪を剥がされた。
妊娠中も異常な現象が続いた。
ダイオキシンの酵素誘導という現象だと後に知った。
なぜ今も被害が続くのか。2000年以降になって、それはダイオキシンが体内に蓄積しているからということを知った。
どうもないという体を経験したことがない。いつも体が痛い、辛い、調子が悪い。
油症治療研究班の論文は英語版が発表された。被害者は日本人なのに、日本語版はなかった。私たちは何のために検診を受け続けたのか。モルモットじゃないかとの思いから、日本語版の要求が起こり、ようやく日本語版が出た。それによって、ダイオキシン被害だということを知った。
母は、腹が腫れて薬も効かないので、医師が腹を開けると膿が飛び出し、肝臓が砂のようになっていた。手の打ちようがなく、子ども4人を残して死を待つだけだった。西洋医学では何もできず、あらゆる民間療法を試した。そのかいもあり母は今も生きているが、全身に痛みがある。胆管に砂や石が詰まるのが一番苦しい。
2000年にダイオキシン被害であることを初めて知って、それから調べ始めた。その中で従姉妹が「死にたい」と苦しんでいることを知った。周りからは「頭がおかしいのよ」と言われていた。被害者同士が言い合う。どのような症状が出るかわからないから患者同士も理解ができない。人類初のことで、しかもきちんとした疫学調査もない。厚労省はわざと調査をしなかったと思う。被害が明るみに出る8か月前にダーク油事件(カネミライスオイルの油粕を飼料に混ぜたところ鶏が死に出した事件)が起こっていた。人間にも被害が出ることは当然に予想されていたのに、カネミ倉庫は何の手も打たず、有耶無耶にされた(農水省の天下り先)。8か月後、朝日新聞が奇病を発表。国は自分たちが訴えられることを分かっていたからこそ、あえて調べなかった。未だに、子どもや孫など次世代の被害を調べようとしない。カネミ油症被害者に対する国のじんけんしんがい。
カネミ油症患者から産まれた子は歯が足りないことが多い。8本足りない子どももいる。
黒い赤ちゃん。頭が痛い。被害がひどくて「生きていたくない」
孫の世代にも症状が出ている。
結婚差別を考え、子ども達を検診に行かせない中、勇気を出して子どもを連れて行った人に、油症研究班は人数を制限する。極めて貴重な資料なのに本気で調べようとしない。
子どもから「なんで自分はこんなに体が弱いのか」と聞かれても真実を伝えれば子どもは結婚を諦めてしまうと考え、カネミ油症のことを伝えない親も多い。
それまでは怠け病と思っていた中、カネミ油症のことを知り、自分は原因を知ったことで救われた。それからあらゆる両方を試し、自然療法に行き着いた。化学物質に体が反応してしまい、西洋薬は体が受け付けない。西洋薬をやめてから体の調子が良くなってきた。
西洋医学一辺倒の日本の医療のあり方。
娘の体にも次々に原因不明の症状が現れる。医師に診せても分からない。
結婚前に医師からは卵巣を摘出するよう言われた。27歳の時から4年間、身体中に紫斑が出て、熱が続き、コールタールのような下痢が続いた。それでも医師は原因が分からないと。
言えば切りがないほどの症状が出てくる。
きちんと不安なく希望する治療が受けられることが望み。
そして、潜在的被害者は全国にたくさんいるはず。
posted by 後藤富和 at 23:47| 環境
2014年10月22日
障がい者を取り巻く状況(10月28日)
市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」。
来週火曜日(10/28)のテーマは
【障がい者を取り巻く状況】
講師 古賀稔章(「障がい者援護会でんくる」元代表)
日時 10月28日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
参加無料
障害者の立場から、40年前、どんな状況で自分が「青い芝の会」と関わり、どんなことを知って行ったか、色んな支援者の人達と社会を変えて行くためにどんな活動をしてきたのか、憲法の問題と絡めてお話しします。
「青い芝の会」とは、脳性まひ者の全国組織で、昭和40年代、障害児無理心中事件が頻繁に起きている中で、脳性まひ者の立場から「自分達が殺される側の立場から、どうして勝手に命を奪われ、命を奪った側の親や家族の罪に減刑嘆願運動がおこり、それに対する抗議と社会に対して生存権と生活権を主張して行き、脳性まひ者が差別や抑圧に屈せず社会の中で堂々と生きて行くことを目指し、闘ってきた団体」です。
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
来週火曜日(10/28)のテーマは
【障がい者を取り巻く状況】
講師 古賀稔章(「障がい者援護会でんくる」元代表)
日時 10月28日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
参加無料
障害者の立場から、40年前、どんな状況で自分が「青い芝の会」と関わり、どんなことを知って行ったか、色んな支援者の人達と社会を変えて行くためにどんな活動をしてきたのか、憲法の問題と絡めてお話しします。
「青い芝の会」とは、脳性まひ者の全国組織で、昭和40年代、障害児無理心中事件が頻繁に起きている中で、脳性まひ者の立場から「自分達が殺される側の立場から、どうして勝手に命を奪われ、命を奪った側の親や家族の罪に減刑嘆願運動がおこり、それに対する抗議と社会に対して生存権と生活権を主張して行き、脳性まひ者が差別や抑圧に屈せず社会の中で堂々と生きて行くことを目指し、闘ってきた団体」です。
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
posted by 後藤富和 at 14:52| ご案内
2014年10月23日
【明日】原発なくそう!中央区の会学習会
【明日】「原発なくそう!中央区の会 原発学習会」のご案内
原発なくそう!中央区の会では、大飯原発の差し止めを認めた福井地裁判決を通じて、原発の問題点について考える学習会を企画しました。
今、九州では川内原発の再稼働が問題となっていますが、福井地裁判決では、原発から半径250km内に住む市民には生命身体等「人格権」に対する具体的な危険性があるとして、原発の差し止めを認めました。
ここ福岡市中央区は玄海原発からわずか50kmしか離れていません。私達には原発の再稼働を阻止する当然の権利があります。
学習会では、原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団の徳永由華弁護士を講師に、福井地裁判決を「人格権」「原発の危険性」「廃炉の緊急性」を学びます。
また、10月10日に開催された佐賀地裁口頭弁論期日における模擬法廷の模様を上映します。佐賀地裁の口頭弁論に参加できなかった方にも、原発なくそう!九州玄海訴訟の戦いの到達点を臨場感をもって感じていただけます。
原告の方も、まだ原告になっていない方も、どなたでもご参加いただけます。
原発問題に感心ある方のご参加をお待ちしています。

日時 10月24日(金)18:30(20:00終了予定)
場所 中央市民センター第2会議室
内容 大飯原発判決解説(徳永由華弁護士)
佐賀地裁口頭弁論模擬法廷DVD上映
資料代 200円
主催 原発なくそう!中央区の会
連絡 後藤富和
Eメール gotou@ohashilo.jp
電話 092-512-1636
原発なくそう!中央区の会では、大飯原発の差し止めを認めた福井地裁判決を通じて、原発の問題点について考える学習会を企画しました。
今、九州では川内原発の再稼働が問題となっていますが、福井地裁判決では、原発から半径250km内に住む市民には生命身体等「人格権」に対する具体的な危険性があるとして、原発の差し止めを認めました。
ここ福岡市中央区は玄海原発からわずか50kmしか離れていません。私達には原発の再稼働を阻止する当然の権利があります。
学習会では、原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団の徳永由華弁護士を講師に、福井地裁判決を「人格権」「原発の危険性」「廃炉の緊急性」を学びます。
また、10月10日に開催された佐賀地裁口頭弁論期日における模擬法廷の模様を上映します。佐賀地裁の口頭弁論に参加できなかった方にも、原発なくそう!九州玄海訴訟の戦いの到達点を臨場感をもって感じていただけます。
原告の方も、まだ原告になっていない方も、どなたでもご参加いただけます。
原発問題に感心ある方のご参加をお待ちしています。

日時 10月24日(金)18:30(20:00終了予定)
場所 中央市民センター第2会議室
内容 大飯原発判決解説(徳永由華弁護士)
佐賀地裁口頭弁論模擬法廷DVD上映
資料代 200円
主催 原発なくそう!中央区の会
連絡 後藤富和
Eメール gotou@ohashilo.jp
電話 092-512-1636
posted by 後藤富和 at 10:25| 日記
【福岡県弁護士会】集団的自衛権反対
福岡県弁護士会の弁護士達で「憲法違反の集団的自衛権に反対する」街頭宣伝を行いました。

ビラを手にした市民からは「数年前からなんだか政治がおかしい」「戦争が始まるんじゃないかと気が気でならない」「友達にも伝えたいのでたくさんビラ下さい」といった反響がありました。
中には、中国や北朝鮮の脅威から、集団的自衛権は必要だと主張される市民もいましたが、それは個別的自衛権であり現在の自衛隊制度のもとで対処する話であって、日本とは全く関係のない遠い外国に攻め入る集団的自衛権とは次元が違うことです。政府が議論を尽くさないまま早々に閣議決定で集団的自衛権を容認したことから、市民に十分な情報が伝わらずにこのような誤解を生んでしまったのではないでしょうか。

福岡県弁護士会の街頭宣伝は、11月20日まで毎週木曜日正午から天神パルコ前で行います。市民の皆さんもぜひご参加ください。

【福岡県弁護士会主催】憲法違反の集団的自衛権に反対する市民集会
〜戦争する国になる?〜
2014年7月1日、安倍内閣は「憲法の考えかた」を変えて、「集団的自衛権を認める」という方針を決めました。
国のかたちを定めた最高法規「憲法」。その日本国憲法9条では「日本は戦争をしない」と書かれています。これは、歴代の政府が長年繰り返し確認してきたポイントです。立場が異なる人の意見を聞きながら議論をして、多くにほとが納得できる結論を出すのが、民主主義国家としての本来のやり方のはず。国民の声を無視して、議論もないままに内閣の判断だけで集団的自衛権行使を決めてしまったことは大問題です。
私たち福岡県弁護士会は法律家団体として、憲法の存在意義を失わせる、安倍内閣の閣議決定を認めることはできません。この問題は、弁護士だけでなく、この国に住むすべてのみなさん一人ひとりにとって重要です。
みなさん、一緒に私たちの未来を考えるために、集会とパレードに参加しませんか?
日時 11月22日(土)
集会:13:30〜
パレード:16:30〜
場所 都久志会館(福岡市中央区天神4-8-10)
プログラム
1 基調講演「集団的自衛権閣議決定の問題点」
・青井未帆氏(学習院大学教授/戦争をさせない1000人委員会呼びかけ人)
・小林節氏(慶応義塾大学名誉教授)
2 パネルディスカッション「私たち戦争に行かなければならないんですか?」
・地元高校生代表
・地元大学生代表
・憲法学習市民グループ代表
・青井未帆氏
・小林節氏
・毛利倫(弁護士)
パレード(須崎公園→天神方面)
・DJが乗るサウンドカーも登場します。太鼓・鳴りものなどの楽器や、人目をひくかぶりもの、飛び入り参加も大歓迎です。
主催 福岡県弁護士会
共催 日本弁護士連合会、九州弁護士会連合会
協力 戦争を許さない福岡県民委員会、九条の会福岡県連絡会
お問い合わせ 福岡県弁護士会 電話092-741-6416
http://www.fben.jp/whatsnew/2014/10/no_war.html
ビラを手にした市民からは「数年前からなんだか政治がおかしい」「戦争が始まるんじゃないかと気が気でならない」「友達にも伝えたいのでたくさんビラ下さい」といった反響がありました。
中には、中国や北朝鮮の脅威から、集団的自衛権は必要だと主張される市民もいましたが、それは個別的自衛権であり現在の自衛隊制度のもとで対処する話であって、日本とは全く関係のない遠い外国に攻め入る集団的自衛権とは次元が違うことです。政府が議論を尽くさないまま早々に閣議決定で集団的自衛権を容認したことから、市民に十分な情報が伝わらずにこのような誤解を生んでしまったのではないでしょうか。
福岡県弁護士会の街頭宣伝は、11月20日まで毎週木曜日正午から天神パルコ前で行います。市民の皆さんもぜひご参加ください。
【福岡県弁護士会主催】憲法違反の集団的自衛権に反対する市民集会
〜戦争する国になる?〜
2014年7月1日、安倍内閣は「憲法の考えかた」を変えて、「集団的自衛権を認める」という方針を決めました。
国のかたちを定めた最高法規「憲法」。その日本国憲法9条では「日本は戦争をしない」と書かれています。これは、歴代の政府が長年繰り返し確認してきたポイントです。立場が異なる人の意見を聞きながら議論をして、多くにほとが納得できる結論を出すのが、民主主義国家としての本来のやり方のはず。国民の声を無視して、議論もないままに内閣の判断だけで集団的自衛権行使を決めてしまったことは大問題です。
私たち福岡県弁護士会は法律家団体として、憲法の存在意義を失わせる、安倍内閣の閣議決定を認めることはできません。この問題は、弁護士だけでなく、この国に住むすべてのみなさん一人ひとりにとって重要です。
みなさん、一緒に私たちの未来を考えるために、集会とパレードに参加しませんか?
日時 11月22日(土)
集会:13:30〜
パレード:16:30〜
場所 都久志会館(福岡市中央区天神4-8-10)
プログラム
1 基調講演「集団的自衛権閣議決定の問題点」
・青井未帆氏(学習院大学教授/戦争をさせない1000人委員会呼びかけ人)
・小林節氏(慶応義塾大学名誉教授)
2 パネルディスカッション「私たち戦争に行かなければならないんですか?」
・地元高校生代表
・地元大学生代表
・憲法学習市民グループ代表
・青井未帆氏
・小林節氏
・毛利倫(弁護士)
パレード(須崎公園→天神方面)
・DJが乗るサウンドカーも登場します。太鼓・鳴りものなどの楽器や、人目をひくかぶりもの、飛び入り参加も大歓迎です。
主催 福岡県弁護士会
共催 日本弁護士連合会、九州弁護士会連合会
協力 戦争を許さない福岡県民委員会、九条の会福岡県連絡会
お問い合わせ 福岡県弁護士会 電話092-741-6416
http://www.fben.jp/whatsnew/2014/10/no_war.html
posted by 後藤富和 at 13:41| 日記
2014年10月24日
2014年10月25日
原発なくそう中央区の会学習会
「原発なくそう!中央区の会学習会」(中央市民センター)を行いました。
会場は満席。司会は福島県いわき市出身の軽部定子さん。
まずは、10月10日の九州玄海訴訟の口頭弁論(模擬法廷)のビデオを上映。模擬法廷での被告九州電力代理人役の主張は酷いものでしたが、実際の法廷での九州電力の姿勢はもっと酷いものでした。
続いて、徳永由華弁護士による「大飯原発福井地裁判決の解説」
住民の「人格権」vs電力会社の「経済的自由」
人格権を超える価値を見出すことはできない。
経済的自由は人格権に劣位(まさに「金より命!」)
酒井嘉子さんが原告拡大を訴えました。
現在、原告は8500人を超えました。史上最大の原発訴訟です。
福岡市中央区でも多くの市民が原告として立ち上がっています。
僕が住んでいる警固校区には九州電力の本社がありますが、この地域からも多くの市民が原告になっています。
まだ原告でない方、子ども達の未来のために一緒に戦いましょう。
【原告申込】
http://www.ohashilo.jp/no-genpatsu.html
会場は満席。司会は福島県いわき市出身の軽部定子さん。
まずは、10月10日の九州玄海訴訟の口頭弁論(模擬法廷)のビデオを上映。模擬法廷での被告九州電力代理人役の主張は酷いものでしたが、実際の法廷での九州電力の姿勢はもっと酷いものでした。
続いて、徳永由華弁護士による「大飯原発福井地裁判決の解説」
住民の「人格権」vs電力会社の「経済的自由」
人格権を超える価値を見出すことはできない。
経済的自由は人格権に劣位(まさに「金より命!」)
酒井嘉子さんが原告拡大を訴えました。
現在、原告は8500人を超えました。史上最大の原発訴訟です。
福岡市中央区でも多くの市民が原告として立ち上がっています。
僕が住んでいる警固校区には九州電力の本社がありますが、この地域からも多くの市民が原告になっています。
まだ原告でない方、子ども達の未来のために一緒に戦いましょう。
【原告申込】
http://www.ohashilo.jp/no-genpatsu.html
posted by 後藤富和 at 00:21| 環境
プラン福岡交流会(11/16)のお知らせ
僕も会員になっている国際NGOプラン・ジャパンからのお知らせです。
参加希望の方は、大橋法律事務所か、プラン福岡交流会の平田まで連絡ください。
【プラン福岡交流会(11/16)のお知らせ】
日に日に秋の深まりを感じる季節になりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
さて、プラン福岡交流会では、以下の通り講演と交流会を行います。
今回は、ネパールにおける女性問題の現状について、
プラン・ジャパン 冨田職員をお招きしてお話を伺います。
ネパール人女性による歌と踊りの披露もあります。
料理実習室ではネパール料理を賞味して頂きながら
ネパールの文化や自然についても紹介して頂きます。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
日時:2014/11/16(日)11:00〜14:00
場所:福岡市男女共同参画推進センター・アミカス2階
視聴覚室(講演) 料理実習室(交流会)
(福岡市南区高宮3-3-1)
http://amikas.city.fukuoka.lg.jp/modules/tinyda1/index.php?id=1
1. 講演 11:00〜12:30
講師:プラン・ジャパン 冨田職員
マナンダルサンギダさん(ネパール人)
ほかにネパール人による歌や踊りもあります。
2.交流会 12:30〜14:00
※交流会は11月9日(日)までにお申し込みください。
交流会のみの参加はできません。
参加費:無料
※交流会に参加する場合は2,000円(小学生は1,000円)
定員: 講演 45人 交流会 20人 (申し込み先着順)
連絡先
大橋法律事務所 後藤
http://www.ohashilo.jp/mail.html
プラン福岡交流会 平田
TEL:090-1365-6029
Email:nihongo822@hotmail.com
***************************************************
参加希望の方は、大橋法律事務所か、プラン福岡交流会の平田まで連絡ください。
【プラン福岡交流会(11/16)のお知らせ】
日に日に秋の深まりを感じる季節になりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
さて、プラン福岡交流会では、以下の通り講演と交流会を行います。
今回は、ネパールにおける女性問題の現状について、
プラン・ジャパン 冨田職員をお招きしてお話を伺います。
ネパール人女性による歌と踊りの披露もあります。
料理実習室ではネパール料理を賞味して頂きながら
ネパールの文化や自然についても紹介して頂きます。
たくさんの方のご参加をお待ちしております!
日時:2014/11/16(日)11:00〜14:00
場所:福岡市男女共同参画推進センター・アミカス2階
視聴覚室(講演) 料理実習室(交流会)
(福岡市南区高宮3-3-1)
http://amikas.city.fukuoka.lg.jp/modules/tinyda1/index.php?id=1
1. 講演 11:00〜12:30
講師:プラン・ジャパン 冨田職員
マナンダルサンギダさん(ネパール人)
ほかにネパール人による歌や踊りもあります。
2.交流会 12:30〜14:00
※交流会は11月9日(日)までにお申し込みください。
交流会のみの参加はできません。
参加費:無料
※交流会に参加する場合は2,000円(小学生は1,000円)
定員: 講演 45人 交流会 20人 (申し込み先着順)
連絡先
大橋法律事務所 後藤
http://www.ohashilo.jp/mail.html
プラン福岡交流会 平田
TEL:090-1365-6029
Email:nihongo822@hotmail.com
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posted by 後藤富和 at 08:51| 平和
志葉玲が見たガザ
「志葉玲が見たガザ〜フリージャーナリストが語る戦場のリアル」(筑豊のマナビヤ主催)に参加しています。

ガザ地区はパレスチナ自治区の内、ヨルダン川西岸地区と隔絶した周囲を封鎖された飛び地。
福岡市と同じ程度の面積に180万人が暮らしている。彼らには逃げ場がない。
戦争中でもやってはいけないことがある。
イスラエル軍の行為はジュネーブ条約に違反している。
ガザでは、工場や病院など住民の生活に直結した施設が集中的に攻撃された。住民を苦しめるため。
文民に対する攻撃の禁止、無差別攻撃の禁止
攻撃を受けた8割が民間人、死者の4分の1が子ども。
生活する場に肉片や人骨が散乱している。
戦争の現実を知ってもらうためには、現地で起こっている子どもの体がバラバラになっている日常を見てもらいたいが、日本のメディアは伝えず、政治家がしたり顔で戦争を語る。
表情を失った子ども達。親や兄弟が殺されるのを見てしまい、心に傷を負っている。
イスラエル兵が赤ちゃんやを踏みつけながら子ども達を銃で撃っている絵を描いた子ども。想像ではなく実際に自分の目で見た光景。
残酷な写真を見たくないという人は、残酷なことがなくなるための努力をすべき。
この子達はFacebookやインターネットで子ども達が死んでいる光景を見ているのではなく、自分の目で自分の知った人が死んでいくのを見ている。
国連の施設に逃げ込んだ子ども達をも攻撃する。絶対に許されないこと。両足を失って虚ろな目の少女。
へその緒が付いたまま頭が割れ脳が飛び出た赤ちゃん。
弔う時間もない。悲しみに集まっていると、その上を無人攻撃機が飛び、攻撃する。
1年で一番ハッピーなイーノの日(断食明け)にお小遣いをもらって喜んでお菓子を買いに行った子ども達を無人攻撃機が攻撃した。生き残った少年「ガザに生まれたというだけで、僕たちはなぜ殺されたりしなければならないのか」。幼い少女の夢の中に毎晩死んだ弟が出てくる。
あからさまに子どもをターゲットに子どもを殺すために攻撃をした。
パレスチナ人にショックを与えるのが目的。
市民の生活に欠かせないインフラをわざわざ破壊する。
ガザ唯一の発電所も破壊された。
畑、果樹園、ビニールハウスも破壊された。
今も封鎖されており復興もされないまま冬を迎える。
なぜガザに行ったのか。
ガザの虐殺は今に始まった事ではない。繰り返される破壊と虐殺。
アメリカが嫌いな国がイスラエルと同じように無差別に市民を虐殺し、国連の施設をも攻撃したらどうなるか。経済制裁だけでは済まないだろう。
イスラエルがやっても何の罰も受けないしペナルティも受けない。
だから繰り返される。
我々が行動を起こさなければ確実にまた起こる。
なぜガザの人達は殺され続けなければならないのか。
ハマスが悪いのか、イスラエルが悪いのか。目の前でこのような戦争犯罪が繰り返されているのに黙って見ている私たちの怠慢さがガザの虐殺を繰り返させている。
今、イスラム国に目が向いているが、その後はまたガザの虐殺が行われる。
もう声を上げなきゃいけない。
安倍首相はあろうことか、このイスラエルに武器を売ろうとしている。
防衛省が支援し三菱など日本の企業の部品を使った戦闘機がガザの子ども達を殺す。それでいいのか。
目の前でお父さんの首が吹っ飛び、お母さんの内臓が飛び出した少女の言葉「どうかイスラエルに武器を売らないでください。その武器が私たちを殺します」
何が平和国家だ。
憲法9条がいかされない、憲法前文の「平和的生存権」。これは殺されない権利だけでなく、殺さない権利もある。この権利を使いましょう。自民党の憲法改正草案では平和的生存権を削除している。
私は現地で取材したことを伝えます。皆さんも自分ができることをやってください。
日本とイスラエルの人達のメンタリティが似ていると感じる。
自分が加害者なのに被害者意識が強い。
ガザから帰国した時、慰安婦問題で朝日新聞バッシングが起きていた。数百ある証言のたった一つの信憑性が薄いといったに過ぎないのに、鬼の首を取ったかのように慰安婦を朝日新聞が捏造したかのように大騒ぎする国民。
被害者意識が強いあまり、攻撃する。
冷静に見てください。
イスラエル側の死者は68人(うち4人が民間人)。対してガザ地区の死者は2104人(うち1462人が民間人)。ガザの52万人が避難生活。
工場などが破壊されガザでは失業が深刻な問題で、人口の8割が国連の支援に依存している。
それでもイスラエルの人達は被害者意識が強い。
ただ、イスラエルの中にもガザ攻撃に反対する市民はいる。日本にも安倍政権の集団的自衛権などに反対する市民運動が起きている。
どの民族であろうと、どの国であろうと、市民は殺されちゃいけない。
中東で取材する時、日本から来たというと歓迎される。
それは、敗戦から立ち直って経済大国となったから尊敬されている。
それが変わったのがイラク戦争を日本が支持した時から。
それでも長年築いてきた日本の平和国家ブランドは強く、私の身を守ってくれた。
安倍政権は、日本の平和ブランドから軍事ブランドに変えた。
安倍政権の集団的自衛権というのが、日本とは関係のない外国に行って戦争を仕掛ける権利ということは皆さんご存知でしょうが、そもそも、国会も通さずに、閣議決定だけでそういうことを決めてしまうこと。民主主義すら否定する安倍首相。それを許す国民には、戦後民主主義を否定するんですか?独裁政権が好きなんですか?と言いたい。
日本は武器を世界に売るのが役割ではなく、そういう動きを押し止めるのが役割ではないか、安倍さん。
武器輸出は経団連の悲願だった。
安倍政権は本当に酷いが、安倍政権が倒れたとしても、次にも現れる。
ごく一部の金持ちや、武器輸出企業、電力会社だけを優遇。金で買える民主主義になっている。
原発も、集団的自衛権も、格差貧困も。市民を大事にする政治じゃないと。
メディアリテラシーの視点。
政府の発表を鵜呑みにしてはいけない。大手マスコミが正しいことを言っているとは限らない。
情報が正しいかどうかを判断する力。本当は学校でも教えなきゃいけないこと。
私たちは何をしたらいいのか。
募金だけでなく、市民が政策を語り、立案して政治に投げかけること。
ガザ地区はパレスチナ自治区の内、ヨルダン川西岸地区と隔絶した周囲を封鎖された飛び地。
福岡市と同じ程度の面積に180万人が暮らしている。彼らには逃げ場がない。
戦争中でもやってはいけないことがある。
イスラエル軍の行為はジュネーブ条約に違反している。
ガザでは、工場や病院など住民の生活に直結した施設が集中的に攻撃された。住民を苦しめるため。
文民に対する攻撃の禁止、無差別攻撃の禁止
攻撃を受けた8割が民間人、死者の4分の1が子ども。
生活する場に肉片や人骨が散乱している。
戦争の現実を知ってもらうためには、現地で起こっている子どもの体がバラバラになっている日常を見てもらいたいが、日本のメディアは伝えず、政治家がしたり顔で戦争を語る。
表情を失った子ども達。親や兄弟が殺されるのを見てしまい、心に傷を負っている。
イスラエル兵が赤ちゃんやを踏みつけながら子ども達を銃で撃っている絵を描いた子ども。想像ではなく実際に自分の目で見た光景。
残酷な写真を見たくないという人は、残酷なことがなくなるための努力をすべき。
この子達はFacebookやインターネットで子ども達が死んでいる光景を見ているのではなく、自分の目で自分の知った人が死んでいくのを見ている。
国連の施設に逃げ込んだ子ども達をも攻撃する。絶対に許されないこと。両足を失って虚ろな目の少女。
へその緒が付いたまま頭が割れ脳が飛び出た赤ちゃん。
弔う時間もない。悲しみに集まっていると、その上を無人攻撃機が飛び、攻撃する。
1年で一番ハッピーなイーノの日(断食明け)にお小遣いをもらって喜んでお菓子を買いに行った子ども達を無人攻撃機が攻撃した。生き残った少年「ガザに生まれたというだけで、僕たちはなぜ殺されたりしなければならないのか」。幼い少女の夢の中に毎晩死んだ弟が出てくる。
あからさまに子どもをターゲットに子どもを殺すために攻撃をした。
パレスチナ人にショックを与えるのが目的。
市民の生活に欠かせないインフラをわざわざ破壊する。
ガザ唯一の発電所も破壊された。
畑、果樹園、ビニールハウスも破壊された。
今も封鎖されており復興もされないまま冬を迎える。
なぜガザに行ったのか。
ガザの虐殺は今に始まった事ではない。繰り返される破壊と虐殺。
アメリカが嫌いな国がイスラエルと同じように無差別に市民を虐殺し、国連の施設をも攻撃したらどうなるか。経済制裁だけでは済まないだろう。
イスラエルがやっても何の罰も受けないしペナルティも受けない。
だから繰り返される。
我々が行動を起こさなければ確実にまた起こる。
なぜガザの人達は殺され続けなければならないのか。
ハマスが悪いのか、イスラエルが悪いのか。目の前でこのような戦争犯罪が繰り返されているのに黙って見ている私たちの怠慢さがガザの虐殺を繰り返させている。
今、イスラム国に目が向いているが、その後はまたガザの虐殺が行われる。
もう声を上げなきゃいけない。
安倍首相はあろうことか、このイスラエルに武器を売ろうとしている。
防衛省が支援し三菱など日本の企業の部品を使った戦闘機がガザの子ども達を殺す。それでいいのか。
目の前でお父さんの首が吹っ飛び、お母さんの内臓が飛び出した少女の言葉「どうかイスラエルに武器を売らないでください。その武器が私たちを殺します」
何が平和国家だ。
憲法9条がいかされない、憲法前文の「平和的生存権」。これは殺されない権利だけでなく、殺さない権利もある。この権利を使いましょう。自民党の憲法改正草案では平和的生存権を削除している。
私は現地で取材したことを伝えます。皆さんも自分ができることをやってください。
日本とイスラエルの人達のメンタリティが似ていると感じる。
自分が加害者なのに被害者意識が強い。
ガザから帰国した時、慰安婦問題で朝日新聞バッシングが起きていた。数百ある証言のたった一つの信憑性が薄いといったに過ぎないのに、鬼の首を取ったかのように慰安婦を朝日新聞が捏造したかのように大騒ぎする国民。
被害者意識が強いあまり、攻撃する。
冷静に見てください。
イスラエル側の死者は68人(うち4人が民間人)。対してガザ地区の死者は2104人(うち1462人が民間人)。ガザの52万人が避難生活。
工場などが破壊されガザでは失業が深刻な問題で、人口の8割が国連の支援に依存している。
それでもイスラエルの人達は被害者意識が強い。
ただ、イスラエルの中にもガザ攻撃に反対する市民はいる。日本にも安倍政権の集団的自衛権などに反対する市民運動が起きている。
どの民族であろうと、どの国であろうと、市民は殺されちゃいけない。
中東で取材する時、日本から来たというと歓迎される。
それは、敗戦から立ち直って経済大国となったから尊敬されている。
それが変わったのがイラク戦争を日本が支持した時から。
それでも長年築いてきた日本の平和国家ブランドは強く、私の身を守ってくれた。
安倍政権は、日本の平和ブランドから軍事ブランドに変えた。
安倍政権の集団的自衛権というのが、日本とは関係のない外国に行って戦争を仕掛ける権利ということは皆さんご存知でしょうが、そもそも、国会も通さずに、閣議決定だけでそういうことを決めてしまうこと。民主主義すら否定する安倍首相。それを許す国民には、戦後民主主義を否定するんですか?独裁政権が好きなんですか?と言いたい。
日本は武器を世界に売るのが役割ではなく、そういう動きを押し止めるのが役割ではないか、安倍さん。
武器輸出は経団連の悲願だった。
安倍政権は本当に酷いが、安倍政権が倒れたとしても、次にも現れる。
ごく一部の金持ちや、武器輸出企業、電力会社だけを優遇。金で買える民主主義になっている。
原発も、集団的自衛権も、格差貧困も。市民を大事にする政治じゃないと。
メディアリテラシーの視点。
政府の発表を鵜呑みにしてはいけない。大手マスコミが正しいことを言っているとは限らない。
情報が正しいかどうかを判断する力。本当は学校でも教えなきゃいけないこと。
私たちは何をしたらいいのか。
募金だけでなく、市民が政策を語り、立案して政治に投げかけること。
posted by 後藤富和 at 15:13| 平和
福岡市長立候補予定者への公開質問状
【福岡市長選挙について】来月2日告示、16日投票で福岡市長選挙が行われます。「原発なくそう!九州玄海訴訟」福岡地区原告団・弁護団は、昨日、立候補を予定している方々へ、原発問題に関する公開質問状を提出しました。
-----
福岡市長立候補予定の方々へ公開質問状
私たちは、国と九州電力を被告として玄海原発の稼働差止と廃炉を求める「原発なくそう!九州玄海訴訟」の原告団8516名のうち福岡市民有志です。
東京電力福島第一原発事故から3年半、いまだ事故は収束していません。現在もなお福島第一原発周辺は立入りすら制限され、50km圏外の東北・関東地方にも多数のホットスポットが存在し、全国の避難者は約24万6千人、仮設住宅にはいまだに9万3千人あまりの方が暮らしています。
福岡市に本社を持つ九州電力株式会社は川内原発1,2号機に続き玄海原発3,4号機について、新規制基準への適合検査を申請し、全国の原発再稼動への突破口を開こうとしています。しかし、この新規制基準は、国際原子力機(IAEA)が原発の安全性を保つための5層の多重(深層)防護の基準(故障や誤作動を防ぎ、地震や津波などに襲われても炉心溶融のような重大事故にならないよう備えをするのが1〜3層目。事故が起きてしまった場合、いかに事故の被害を最小限に食い止め、住民を被ばくから守るかの備えをするのが4,5層目)の3層目までしか盛り込まれず、市民の安全に不可欠な5層目の避難防災計画が抜け落ちており、適合しても安全性の保証にならないことは、原子力規制委員会も明言している通りです。
福岡市から西方およそ37kmに九州電力玄海原発が設置され(ヤフードーム付近まで50km、博多区以外の全ての区は50km圏内の地域が含まれている)、福岡市民も不安を募らせているにもかかわらず、原発を再稼働させることは、市民の声を無視するものです。
また、現在、九州の全県及び全ての政令市の本庁舎では、新電力から電力を購入しており九州電力からは購入していません。原発に依存する電力会社が価格競争に敗れた結果であり、2016年の家庭用電力自由化により、ますます原発依存のエネルギー政策は市民の選択により変革を迫られるのではないでしょうか。
政令指定都市の首長として福岡市長は、原発問題についても大きな影響力があります。
そこで、原発問題についてどのような考えの方が福岡市長にふさわしいか、福岡市民の立場から検討させていただきたく、質問します。福岡市民150万人が関心を寄せていますので、ぜひお考えをお聞かせください。
ご回答は、10月31日(金曜)までに、末尾の大橋法律事務所まで郵送・FAX・メール、いずれかでお送りください。未提出・無回答も含めて、回答者の実名入りで原文どおり、インターネットなどで開示し、市民に配布します。また、記者クラブなど報道機関に対して、開示致します。
質問
@玄海原発3,4号機の再稼働について、お考えに最も近いものを選んでください。
A.再稼働はしない(再稼働に反対)。
B.再稼働する(再稼働に賛成)。
C.回答しない。
A−1 玄海原発3,4号機の廃炉について、お考えに最も近いものを選んでください。
A.即時に廃炉に取りかかる決定をすべきである。
B.廃炉に取りかかるまでの期限を決定すべきである。
C.廃炉にする必要はない。
D.回答しない。
A−2 A−1でB.(廃炉に取りかかるまでの期限を決定すべきである。)と回答した方へ
廃炉に取りかかるまでの期限はいつですか?根拠があれば、合わせてご回答ください。
B−1福岡市の原発エネルギー政策について、お考えに最も近いものを選んでください。
A.即時に原子力発電は廃止する。
B.期限を定めて段階的に廃止する。
C.原子力発電は当面維持する。
D.回答しない。
B−2 B−1でB.(期限を定めて段階的に廃止する。)と回答した方へ
廃止の期限はいつですか?根拠があれば、合わせてご回答ください。
C−1原発事故の避難計画について、お考えに最も近いものを選んでください。
【現在の福岡市の避難計画の概要】玄海原発から50km圏内の福岡市(福岡市博多区以外の各区の全部又は一部)住民のみを対象に,40歳未満の者のみに安定ヨウ素剤を配付し,まずは屋内退避を行ない,屋外避難は原則として住民の自家用車に乗り合わせ(例外的にバス等も移動手段とする),事前に指定した主要経路(西九州自動車道〜都市高速,国道202号線,同外環状道路,国道3号線)を利用して50km圏外の小中学校体育館に避難するものである。
A.避難計画は不十分である。
B.避難計画は十分である。
C−2−1 C−1でA.(避難計画は不十分である。)と回答した方へ
避難計画が不十分だと考える理由を選んでください。(複数回答可)。
A.50km圏外でも被ばくの危険が高いから、50km圏内の市民のみの線引きは妥当でない。
B.50km圏内の市民に限定して屋外避難指示を出せば、51km圏外の市民も避難希望者が続出すると予想され、50km圏内の市民のみの線引きは現実的でないから。
C.災害時要援護者を避難させる支援者の確保が現実に困難だから。
D.自家用車を利用できない人を避難させるバス等の運転手の確保は現実に困難だから。
E.自治体の首長として、放射線被ばくの可能性がある要援護者の避難支援者やバス運転等の作業または行動を職務として命令することはできないから。
F.放射性プルーム(放射性雲)到来による屋外避難の判断が事故時に正確にできる保証はないから。
G.放射性プルーム(放射性雲)到達までの数時間内に屋外避難は完了できないから。
H.屋内退避で被ばくを防げるとは限らないから。
I.事故時に、福岡市が正確な情報を把握できるとは限らないから。
J.事故時に、避難情報を市民に行き渡らせることが困難だから。避難指示後、即座に市民が避難準備できるとは限らないから。
K.渋滞で速やかな避難はできないから。
L.事故の発端となる事象は、津波や地震、火事、水害等、複数の原因がありうるから、指定道路や避難所の受入体制が十分とは限らないから。
M.福岡市内に避難してくる他の自治体住民を全て受け入れることはできないから。
N.福岡市内に避難してくる他の自治体住民の受入や避難についても避難計画を立てるべきだから。
O.安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素に被ばくする危険のある市民には配布が必要だから。
P.回答しない。
C−2−2 C−1でB.と回答した方へ
避難計画が十分だと考える理由を選んでください。(複数回答可)。
A.50km圏外は被ばくの危険がなく安全だから。
B.被ばくの危険があっても、どこかで線引きしなければならないから。
C.災害時要援護者の避難は、各病院に任せるのが合理的だから。
D.市民の良心に任せた方が円滑に避難できるから。
E.国が安全と判断して再稼働する以上、過酷事故が起こる危険は十分に少ないから。
F.国のガイドラインを踏まえて作成しており安全性は十分だから。
G.安定ヨウ素剤の配布は、40歳未満で50km圏内の市民だけで十分だから。
H.実効的な避難計画を立てると、いたずらに不安をあおることになり、混乱が広がる恐れがある。
I.回答しない。
5 自由記入欄
(上記回答についての補足や原発に対するご意見等ありましたら、ご自由にお書きください。)
質問は、以上です。ご回答ありがとうございました。
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福岡市長立候補予定の方々へ公開質問状
私たちは、国と九州電力を被告として玄海原発の稼働差止と廃炉を求める「原発なくそう!九州玄海訴訟」の原告団8516名のうち福岡市民有志です。
東京電力福島第一原発事故から3年半、いまだ事故は収束していません。現在もなお福島第一原発周辺は立入りすら制限され、50km圏外の東北・関東地方にも多数のホットスポットが存在し、全国の避難者は約24万6千人、仮設住宅にはいまだに9万3千人あまりの方が暮らしています。
福岡市に本社を持つ九州電力株式会社は川内原発1,2号機に続き玄海原発3,4号機について、新規制基準への適合検査を申請し、全国の原発再稼動への突破口を開こうとしています。しかし、この新規制基準は、国際原子力機(IAEA)が原発の安全性を保つための5層の多重(深層)防護の基準(故障や誤作動を防ぎ、地震や津波などに襲われても炉心溶融のような重大事故にならないよう備えをするのが1〜3層目。事故が起きてしまった場合、いかに事故の被害を最小限に食い止め、住民を被ばくから守るかの備えをするのが4,5層目)の3層目までしか盛り込まれず、市民の安全に不可欠な5層目の避難防災計画が抜け落ちており、適合しても安全性の保証にならないことは、原子力規制委員会も明言している通りです。
福岡市から西方およそ37kmに九州電力玄海原発が設置され(ヤフードーム付近まで50km、博多区以外の全ての区は50km圏内の地域が含まれている)、福岡市民も不安を募らせているにもかかわらず、原発を再稼働させることは、市民の声を無視するものです。
また、現在、九州の全県及び全ての政令市の本庁舎では、新電力から電力を購入しており九州電力からは購入していません。原発に依存する電力会社が価格競争に敗れた結果であり、2016年の家庭用電力自由化により、ますます原発依存のエネルギー政策は市民の選択により変革を迫られるのではないでしょうか。
政令指定都市の首長として福岡市長は、原発問題についても大きな影響力があります。
そこで、原発問題についてどのような考えの方が福岡市長にふさわしいか、福岡市民の立場から検討させていただきたく、質問します。福岡市民150万人が関心を寄せていますので、ぜひお考えをお聞かせください。
ご回答は、10月31日(金曜)までに、末尾の大橋法律事務所まで郵送・FAX・メール、いずれかでお送りください。未提出・無回答も含めて、回答者の実名入りで原文どおり、インターネットなどで開示し、市民に配布します。また、記者クラブなど報道機関に対して、開示致します。
質問
@玄海原発3,4号機の再稼働について、お考えに最も近いものを選んでください。
A.再稼働はしない(再稼働に反対)。
B.再稼働する(再稼働に賛成)。
C.回答しない。
A−1 玄海原発3,4号機の廃炉について、お考えに最も近いものを選んでください。
A.即時に廃炉に取りかかる決定をすべきである。
B.廃炉に取りかかるまでの期限を決定すべきである。
C.廃炉にする必要はない。
D.回答しない。
A−2 A−1でB.(廃炉に取りかかるまでの期限を決定すべきである。)と回答した方へ
廃炉に取りかかるまでの期限はいつですか?根拠があれば、合わせてご回答ください。
B−1福岡市の原発エネルギー政策について、お考えに最も近いものを選んでください。
A.即時に原子力発電は廃止する。
B.期限を定めて段階的に廃止する。
C.原子力発電は当面維持する。
D.回答しない。
B−2 B−1でB.(期限を定めて段階的に廃止する。)と回答した方へ
廃止の期限はいつですか?根拠があれば、合わせてご回答ください。
C−1原発事故の避難計画について、お考えに最も近いものを選んでください。
【現在の福岡市の避難計画の概要】玄海原発から50km圏内の福岡市(福岡市博多区以外の各区の全部又は一部)住民のみを対象に,40歳未満の者のみに安定ヨウ素剤を配付し,まずは屋内退避を行ない,屋外避難は原則として住民の自家用車に乗り合わせ(例外的にバス等も移動手段とする),事前に指定した主要経路(西九州自動車道〜都市高速,国道202号線,同外環状道路,国道3号線)を利用して50km圏外の小中学校体育館に避難するものである。
A.避難計画は不十分である。
B.避難計画は十分である。
C−2−1 C−1でA.(避難計画は不十分である。)と回答した方へ
避難計画が不十分だと考える理由を選んでください。(複数回答可)。
A.50km圏外でも被ばくの危険が高いから、50km圏内の市民のみの線引きは妥当でない。
B.50km圏内の市民に限定して屋外避難指示を出せば、51km圏外の市民も避難希望者が続出すると予想され、50km圏内の市民のみの線引きは現実的でないから。
C.災害時要援護者を避難させる支援者の確保が現実に困難だから。
D.自家用車を利用できない人を避難させるバス等の運転手の確保は現実に困難だから。
E.自治体の首長として、放射線被ばくの可能性がある要援護者の避難支援者やバス運転等の作業または行動を職務として命令することはできないから。
F.放射性プルーム(放射性雲)到来による屋外避難の判断が事故時に正確にできる保証はないから。
G.放射性プルーム(放射性雲)到達までの数時間内に屋外避難は完了できないから。
H.屋内退避で被ばくを防げるとは限らないから。
I.事故時に、福岡市が正確な情報を把握できるとは限らないから。
J.事故時に、避難情報を市民に行き渡らせることが困難だから。避難指示後、即座に市民が避難準備できるとは限らないから。
K.渋滞で速やかな避難はできないから。
L.事故の発端となる事象は、津波や地震、火事、水害等、複数の原因がありうるから、指定道路や避難所の受入体制が十分とは限らないから。
M.福岡市内に避難してくる他の自治体住民を全て受け入れることはできないから。
N.福岡市内に避難してくる他の自治体住民の受入や避難についても避難計画を立てるべきだから。
O.安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素に被ばくする危険のある市民には配布が必要だから。
P.回答しない。
C−2−2 C−1でB.と回答した方へ
避難計画が十分だと考える理由を選んでください。(複数回答可)。
A.50km圏外は被ばくの危険がなく安全だから。
B.被ばくの危険があっても、どこかで線引きしなければならないから。
C.災害時要援護者の避難は、各病院に任せるのが合理的だから。
D.市民の良心に任せた方が円滑に避難できるから。
E.国が安全と判断して再稼働する以上、過酷事故が起こる危険は十分に少ないから。
F.国のガイドラインを踏まえて作成しており安全性は十分だから。
G.安定ヨウ素剤の配布は、40歳未満で50km圏内の市民だけで十分だから。
H.実効的な避難計画を立てると、いたずらに不安をあおることになり、混乱が広がる恐れがある。
I.回答しない。
5 自由記入欄
(上記回答についての補足や原発に対するご意見等ありましたら、ご自由にお書きください。)
質問は、以上です。ご回答ありがとうございました。
posted by 後藤富和 at 16:26| 環境
ジェノサイドの路上から
ブックオカ企画「ジェノサイドの路上から 関東大震災時の朝鮮人虐殺と現在〜加藤直樹さんトークショー」(ブックスキューブリック箱崎店。コーディネーター田村元彦西南学院大学准教授)に参加しました。

関東大震災時の朝鮮人虐殺が忘れ去られている。
2000年4月、石原都知事の三国人発言。地震の際に外国人(三国人)が暴動を起こすので自衛隊に鎮圧を頼まなければならないという趣旨の発言に、頭をハンマーで殴られたような不味さを感じた。
地震の際に外国人が暴動を起こすということが本当にあるのか。過去の例(外国も含む)を調べたところ、そういった例が日本だけでなく世界中にもないことが分かった。石原都知事が言っていることはおかしい。
社会学的にはどうか。災害時には、むしろ、人々は助け合う心情になる。
ただし、暴動もないのに流言が起こり、行政などのデマによって虐殺が起こることがある。
災害心理学上、マズイとされている構図にそのまま石原都知事の心理が当てはまる。行政のトップがレイシズム思考を持っている中、実際に地震が起きたら非常に危険なことになる。
関東大震災時の際は、流言に行政がお墨付きを与え、それを拡散してしまったことが悲劇を生んだ。
石原都知事のような思考を持った人が行政のトップにいることの危険性について訴えたいと思い、それが本を書くきっかけとなった。
2003年9月1日、東京都がやっている法要に参加した。関東大震災の犠牲者と東京大空襲の犠牲者を一緒に法要していた。すると、朝鮮の民族音楽が聞こえてきた。
1945年の空襲で亡くなった方は、20年前の関東大震災の時は殺す側だったかもしれない。殺す側と殺される側が混在しているのが東京。普通の市民が朝鮮人を虐殺した、それが東京という街。
在特会の行動には非常に頭にきた。大久保は色々な人が暮らす多様な街。そこに、突然、在特会がやってきて、朝鮮人は出て行けなどと言う。なんでそこで線を引くのか。
在特会のデモに200人くらいが参加する中、それに抗議する市民が2000人にも及び、在特会は大久保から撤退した。ただ、彼らレイシストは別の場所に移っただけで完全に解決したわけではない。
自分のやり方で何ができるか。今こそ関東大震災について書く時と思った。
90年前の東京でその日起きたことを書くことを続けた。
今となっては商店街であったりゲームセンターだったり公民館だったり。ここが90年前の虐殺の現場だった。
色々な人が行き交うのが街。色々なアイデンティティを持った人達。その中で人と人との出会いが起きる。同じ民族、同じ国籍の中だけで出会いがあるわけじゃない。それは当時の東京でも同じ。朝鮮人と日本人とが人と人として出会っていた。その中で友情が芽生え、恋愛もあり、結婚もあった。
食堂で出会って結婚した朝鮮人の男性と日本人の女性は、関東大震災時に身の危険を感じ、女性の実家に助けを求めるが、実家はこの若い夫婦を追い返した。
朝鮮人を守った村人たち。村人は朝鮮人を引き渡せと鉄砲を持った押し寄せた自警団に敢然と立ち向かった。
穏やかな飴売りの朝鮮人の青年は、地域の人たちに慕われていた。この青年は警察に助けを求めたが、自警団が警察に押し寄せ、この青年を虐殺した。青年の体には60数箇所の刺し傷があった。地域の人たちは彼の死を悼み慰霊碑を建立した。
誰かにとっての誰かなのに、「朝鮮人」と記号化することで人格をなくし、人と人との結びつきを切り裂く。これがレイシズム。
神戸の震災の時も「中国人が畳を盗んでいる」など流言が起こった。金属バットを持った自警団がいた。もしここにボランティアの中国人がスクーターで通りかかったらどうなっていたか。
歴史は起源である。歴史はその後続いていく時代の起源。一回制の出来事ではない。自分に置き換えても、いかに今の自分が昔の出来事でできているのかが分かる。社会の歴史も同じ。
関東大震災時の虐殺は在日の方の中でトラウマとして語り継がれている。殺した側の日本人にもトラウマが残っている。
その先に何を考えるか。
なぜ朝鮮人虐殺は忘れられたか。
朝の連ドラは戦中戦後を描くが、この中に日本人以外の他者の姿はない。
地下鉄の中で標準語とは違う九州の方言で喋る人、そしてその隣にソウルの標準語とは違う釜山訛りを喋る人がいる。これが福岡。他者がいる記憶。
在日の記憶と日本人の記憶が共有されること。
そのきっかけとしてこの本を書いた。
関東大震災の虐殺は90年前のことではなく今の問題と捉える方が多くなっている。それだけ今、危機的な状況にあるということ。
嫌韓本が売れたり、三国人発言が支持されたり、その裏にあるもの。そこにあるのは、通俗性。もともとあった朝鮮人への差別意識を煽り、だから日本人は優れているといえば、多くの人は安心したり満足する。
通俗的な本に対して、高尚なものや啓蒙するような本は手に取ってもらえない。
映画「シュリ」
映画「カプリコン1」→ベトナム戦争に対する風刺。
想像力を揺さぶるようなもので、通俗的ものを取り囲んで行く。
日本の書店には嫌韓本が並ぶが、韓国の書店には反日本は並んでいない。むしろ、震災の日本の経験から何を学ぶかといった謙虚な姿勢が伺える。
夕刊フジのタイトルの79.6%が韓国や中国の悪口。韓国や中国の悪口を見ることが娯楽になっている人達がいるということ。異常な事態。
今の嫌韓、嫌中というのは、外交や韓国との関係の問題ではなく、日本国内に問題があると言わざるを得ない。
関東大震災時の朝鮮人虐殺が忘れ去られている。
2000年4月、石原都知事の三国人発言。地震の際に外国人(三国人)が暴動を起こすので自衛隊に鎮圧を頼まなければならないという趣旨の発言に、頭をハンマーで殴られたような不味さを感じた。
地震の際に外国人が暴動を起こすということが本当にあるのか。過去の例(外国も含む)を調べたところ、そういった例が日本だけでなく世界中にもないことが分かった。石原都知事が言っていることはおかしい。
社会学的にはどうか。災害時には、むしろ、人々は助け合う心情になる。
ただし、暴動もないのに流言が起こり、行政などのデマによって虐殺が起こることがある。
災害心理学上、マズイとされている構図にそのまま石原都知事の心理が当てはまる。行政のトップがレイシズム思考を持っている中、実際に地震が起きたら非常に危険なことになる。
関東大震災時の際は、流言に行政がお墨付きを与え、それを拡散してしまったことが悲劇を生んだ。
石原都知事のような思考を持った人が行政のトップにいることの危険性について訴えたいと思い、それが本を書くきっかけとなった。
2003年9月1日、東京都がやっている法要に参加した。関東大震災の犠牲者と東京大空襲の犠牲者を一緒に法要していた。すると、朝鮮の民族音楽が聞こえてきた。
1945年の空襲で亡くなった方は、20年前の関東大震災の時は殺す側だったかもしれない。殺す側と殺される側が混在しているのが東京。普通の市民が朝鮮人を虐殺した、それが東京という街。
在特会の行動には非常に頭にきた。大久保は色々な人が暮らす多様な街。そこに、突然、在特会がやってきて、朝鮮人は出て行けなどと言う。なんでそこで線を引くのか。
在特会のデモに200人くらいが参加する中、それに抗議する市民が2000人にも及び、在特会は大久保から撤退した。ただ、彼らレイシストは別の場所に移っただけで完全に解決したわけではない。
自分のやり方で何ができるか。今こそ関東大震災について書く時と思った。
90年前の東京でその日起きたことを書くことを続けた。
今となっては商店街であったりゲームセンターだったり公民館だったり。ここが90年前の虐殺の現場だった。
色々な人が行き交うのが街。色々なアイデンティティを持った人達。その中で人と人との出会いが起きる。同じ民族、同じ国籍の中だけで出会いがあるわけじゃない。それは当時の東京でも同じ。朝鮮人と日本人とが人と人として出会っていた。その中で友情が芽生え、恋愛もあり、結婚もあった。
食堂で出会って結婚した朝鮮人の男性と日本人の女性は、関東大震災時に身の危険を感じ、女性の実家に助けを求めるが、実家はこの若い夫婦を追い返した。
朝鮮人を守った村人たち。村人は朝鮮人を引き渡せと鉄砲を持った押し寄せた自警団に敢然と立ち向かった。
穏やかな飴売りの朝鮮人の青年は、地域の人たちに慕われていた。この青年は警察に助けを求めたが、自警団が警察に押し寄せ、この青年を虐殺した。青年の体には60数箇所の刺し傷があった。地域の人たちは彼の死を悼み慰霊碑を建立した。
誰かにとっての誰かなのに、「朝鮮人」と記号化することで人格をなくし、人と人との結びつきを切り裂く。これがレイシズム。
神戸の震災の時も「中国人が畳を盗んでいる」など流言が起こった。金属バットを持った自警団がいた。もしここにボランティアの中国人がスクーターで通りかかったらどうなっていたか。
歴史は起源である。歴史はその後続いていく時代の起源。一回制の出来事ではない。自分に置き換えても、いかに今の自分が昔の出来事でできているのかが分かる。社会の歴史も同じ。
関東大震災時の虐殺は在日の方の中でトラウマとして語り継がれている。殺した側の日本人にもトラウマが残っている。
その先に何を考えるか。
なぜ朝鮮人虐殺は忘れられたか。
朝の連ドラは戦中戦後を描くが、この中に日本人以外の他者の姿はない。
地下鉄の中で標準語とは違う九州の方言で喋る人、そしてその隣にソウルの標準語とは違う釜山訛りを喋る人がいる。これが福岡。他者がいる記憶。
在日の記憶と日本人の記憶が共有されること。
そのきっかけとしてこの本を書いた。
関東大震災の虐殺は90年前のことではなく今の問題と捉える方が多くなっている。それだけ今、危機的な状況にあるということ。
嫌韓本が売れたり、三国人発言が支持されたり、その裏にあるもの。そこにあるのは、通俗性。もともとあった朝鮮人への差別意識を煽り、だから日本人は優れているといえば、多くの人は安心したり満足する。
通俗的な本に対して、高尚なものや啓蒙するような本は手に取ってもらえない。
映画「シュリ」
映画「カプリコン1」→ベトナム戦争に対する風刺。
想像力を揺さぶるようなもので、通俗的ものを取り囲んで行く。
日本の書店には嫌韓本が並ぶが、韓国の書店には反日本は並んでいない。むしろ、震災の日本の経験から何を学ぶかといった謙虚な姿勢が伺える。
夕刊フジのタイトルの79.6%が韓国や中国の悪口。韓国や中国の悪口を見ることが娯楽になっている人達がいるということ。異常な事態。
今の嫌韓、嫌中というのは、外交や韓国との関係の問題ではなく、日本国内に問題があると言わざるを得ない。
posted by 後藤富和 at 20:35| 平和
2014年10月27日
【terra cafe】障がい者を取り巻く状況
市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」。
明日(10/28)のテーマは
【障がい者を取り巻く状況】
講師 古賀稔章(「障がい者援護会でんくる」元代表)
日時 10月28日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
参加無料
障害者の立場から、40年前、どんな状況で自分が「青い芝の会」と関わり、どんなことを知って行ったか、色んな支援者の人達と社会を変えて行くためにどんな活動をしてきたのか、憲法の問題と絡めてお話しします。
「青い芝の会」とは、脳性まひ者の全国組織で、昭和40年代、障害児無理心中事件が頻繁に起きている中で、脳性まひ者の立場から「自分達が殺される側の立場から、どうして勝手に命を奪われ、命を奪った側の親や家族の罪に減刑嘆願運動がおこり、それに対する抗議と社会に対して生存権と生活権を主張して行き、脳性まひ者が差別や抑圧に屈せず社会の中で堂々と生きて行くことを目指し、闘ってきた団体」です。
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
明日(10/28)のテーマは
【障がい者を取り巻く状況】
講師 古賀稔章(「障がい者援護会でんくる」元代表)
日時 10月28日(火)19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
参加無料
障害者の立場から、40年前、どんな状況で自分が「青い芝の会」と関わり、どんなことを知って行ったか、色んな支援者の人達と社会を変えて行くためにどんな活動をしてきたのか、憲法の問題と絡めてお話しします。
「青い芝の会」とは、脳性まひ者の全国組織で、昭和40年代、障害児無理心中事件が頻繁に起きている中で、脳性まひ者の立場から「自分達が殺される側の立場から、どうして勝手に命を奪われ、命を奪った側の親や家族の罪に減刑嘆願運動がおこり、それに対する抗議と社会に対して生存権と生活権を主張して行き、脳性まひ者が差別や抑圧に屈せず社会の中で堂々と生きて行くことを目指し、闘ってきた団体」です。
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
posted by 後藤富和 at 07:39| 日記
2014年10月29日
障害者を取り巻く状況
市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」。
今夜は古賀稔章さん(「障がい者援護会でんくる」元代表)と入田幸一さんに【障がい者を取り巻く状況】についてお話しいただきました。
20名参加。
昭和40年代、自分たちが社会に出ていけない、どうしようか。
最初は同好会のような形で集まり始めた。
当時は障害者が車椅子で街に出ていけるという風潮ではなかった。
歩ける脳死麻痺者が多かったが、外に出て行くと嫌がらせを受ける事も多く、自由に街に出ていける雰囲気ではなかった。
自分で身の回りのことができないと施設も受け入れなかった。
施設も養護学校にもいけない脳死麻痺者も多かった。
17歳の時(昭和49年頃)、ハラハラドキドキしながらバスに乗って集まりに参加した。「自分がバスになんか乗って良いんだろうか」と。
1970年(昭和45年)、横浜市で起きた重症児殺しを契機に、それまで社会のあらゆる場で排除、抑圧されていた障害者が立ち上がった。青い芝の会。
当時は、連鎖反応的に、重症児を抱える母子の無理心中事件が相次いでいた。
当時は脳性麻痺者の冤罪事件や、脳性麻痺者の運転免許取得が認められない事件など、司法の場でも脳性麻痺者に不利な戦いが続いていた。
福岡でも、福大や西南、九大などの大学生を中心に運動が盛り上がった。
黙って見ているだけでなく、自分たちの生きる権利を認めさせよう。
重症児を殺さざるを得なかった母親に対する同情(減刑嘆願運動など)は集まるが、殺された子どもの側の視点が乏しかった。
青い芝の会は、殺される子どもの側に立って、母親の会と衝突していった。
自分たちの命は周りで決められるのか。
社会に出たら人様に迷惑をかけるから施設をもっと作ってもらってその中に入れてもらった方がいいんだ。
社会に出ることは非常識なのか?
バスに乗ろうとしたら乗車拒否。
「うちは車椅子で入れる設備じゃないので」といって入店を拒否される。
脳性麻痺者は施設にいるのが当たり前、外に出るなという風潮。
施設のスタッフでさえ「あんたたちに権利なんてあるもんね」と。
自分で服も着れないんだったら施設に入れない。
この衝突が障害者運動発展のきっかけとなった。
嫌だということをちゃんと言っていこう。
何で脳性麻痺だったら生きてちゃいけないの。何で存在否定されなきゃいけないの。
裁判闘争や教育委員会への要請。学校に行きたい。
殺されるのが幸せか。
わらわれに生存権はないのか。
一方的に勝手に決められることを受け入れなきゃいけないのか。
親子心中は他人事じゃない。
食べたい物、着たい物も勝手に決められて、施設のスタッフに気に入られるように過ごし、そんな生活を強いられることへの抵抗。
社会に出て生活することは厳しいし、歯痒いことや辛いこともあるけど、みんなで盛り上がった。
穂波町から天神に行って街頭宣伝をしている中で、大学生や支えてくれる市民と出会った。
命がかかっている運動だったけど、仲間たちに励まされた。
新幹線に乗って大阪にも行ったが、人が多く、みんな急いでいて、こんな中で僕らはやっていけるんだろうかと。
銭湯に入ると、みんな出て行ってしまう。病気がうつると思っているのだろうか。脳性麻痺者お断りという張り紙を出す店もあった。
自分たちの戦いが新聞に取り上げられたが、その見出しは「脳性麻痺者に愛の手を」みたいな戦いの本質とはかけ離れたものだった。
社会が脳性麻痺者を受け入れない中、親たちも悩んでいたと思うが。
当時は行政も司法もマスコミも親にばかり同情的だった。
みんなで始発のバスに乗った。すると、運転手は運転を拒否してバスを出さなかった。
障害者のバスジャックだと叩かれた。客としてちゃんと扱って欲しいだけなのに。
そこで、運輸省に質問を出した。
何で自分たちが否定されなければならないのか学習する中で、優生保護法「不良な子孫の出生を防止」、優生保護法一部改定案「胎児が、重度の精神または身体の障害の原因となる疾病、または欠陥を有している恐れが著しいと認められるもの」の問題(障害者抹殺の思想)にぶつかった。障害者は、この世にあってはならない存在なのか。
自分たちを存在を否定されるのではなく、きちんと存在を認めさせる。
優勢保護という考え方。人に優劣をつけ、人としての存在を認めない考え方。
スロープが付いていても、車椅子が上れないものも多い。形だけ付けてあげているという姿勢。
母体保護法と名を変えたが、羊水チェックによる中絶の現実。
弱肉強食ではなく、適者生存。
ヨーロッパではナチスに対する検証が徹底された。日本はそれがなかった。
優勢思想ではなく、ともに生きるという姿勢。その中で障害者の親も変わってきた。
養護学校を出たら施設に入るのではなく、街に出よう。街中に施設を作ろう。
優勢思想の変革。これは日本の政策全般にいえること。
ハンセン病と同じような断種や脳解剖などが行われていた。
映画「さよならCP」原一男監督
本「母よ!殺すな」横塚晃一著
本「カニは横に歩く」角岡伸彦著
本「関西障害者運動の現代史-大阪青い芝の会を中心に」定藤邦子著
今夜は古賀稔章さん(「障がい者援護会でんくる」元代表)と入田幸一さんに【障がい者を取り巻く状況】についてお話しいただきました。
20名参加。
昭和40年代、自分たちが社会に出ていけない、どうしようか。
最初は同好会のような形で集まり始めた。
当時は障害者が車椅子で街に出ていけるという風潮ではなかった。
歩ける脳死麻痺者が多かったが、外に出て行くと嫌がらせを受ける事も多く、自由に街に出ていける雰囲気ではなかった。
自分で身の回りのことができないと施設も受け入れなかった。
施設も養護学校にもいけない脳死麻痺者も多かった。
17歳の時(昭和49年頃)、ハラハラドキドキしながらバスに乗って集まりに参加した。「自分がバスになんか乗って良いんだろうか」と。
1970年(昭和45年)、横浜市で起きた重症児殺しを契機に、それまで社会のあらゆる場で排除、抑圧されていた障害者が立ち上がった。青い芝の会。
当時は、連鎖反応的に、重症児を抱える母子の無理心中事件が相次いでいた。
当時は脳性麻痺者の冤罪事件や、脳性麻痺者の運転免許取得が認められない事件など、司法の場でも脳性麻痺者に不利な戦いが続いていた。
福岡でも、福大や西南、九大などの大学生を中心に運動が盛り上がった。
黙って見ているだけでなく、自分たちの生きる権利を認めさせよう。
重症児を殺さざるを得なかった母親に対する同情(減刑嘆願運動など)は集まるが、殺された子どもの側の視点が乏しかった。
青い芝の会は、殺される子どもの側に立って、母親の会と衝突していった。
自分たちの命は周りで決められるのか。
社会に出たら人様に迷惑をかけるから施設をもっと作ってもらってその中に入れてもらった方がいいんだ。
社会に出ることは非常識なのか?
バスに乗ろうとしたら乗車拒否。
「うちは車椅子で入れる設備じゃないので」といって入店を拒否される。
脳性麻痺者は施設にいるのが当たり前、外に出るなという風潮。
施設のスタッフでさえ「あんたたちに権利なんてあるもんね」と。
自分で服も着れないんだったら施設に入れない。
この衝突が障害者運動発展のきっかけとなった。
嫌だということをちゃんと言っていこう。
何で脳性麻痺だったら生きてちゃいけないの。何で存在否定されなきゃいけないの。
裁判闘争や教育委員会への要請。学校に行きたい。
殺されるのが幸せか。
わらわれに生存権はないのか。
一方的に勝手に決められることを受け入れなきゃいけないのか。
親子心中は他人事じゃない。
食べたい物、着たい物も勝手に決められて、施設のスタッフに気に入られるように過ごし、そんな生活を強いられることへの抵抗。
社会に出て生活することは厳しいし、歯痒いことや辛いこともあるけど、みんなで盛り上がった。
穂波町から天神に行って街頭宣伝をしている中で、大学生や支えてくれる市民と出会った。
命がかかっている運動だったけど、仲間たちに励まされた。
新幹線に乗って大阪にも行ったが、人が多く、みんな急いでいて、こんな中で僕らはやっていけるんだろうかと。
銭湯に入ると、みんな出て行ってしまう。病気がうつると思っているのだろうか。脳性麻痺者お断りという張り紙を出す店もあった。
自分たちの戦いが新聞に取り上げられたが、その見出しは「脳性麻痺者に愛の手を」みたいな戦いの本質とはかけ離れたものだった。
社会が脳性麻痺者を受け入れない中、親たちも悩んでいたと思うが。
当時は行政も司法もマスコミも親にばかり同情的だった。
みんなで始発のバスに乗った。すると、運転手は運転を拒否してバスを出さなかった。
障害者のバスジャックだと叩かれた。客としてちゃんと扱って欲しいだけなのに。
そこで、運輸省に質問を出した。
何で自分たちが否定されなければならないのか学習する中で、優生保護法「不良な子孫の出生を防止」、優生保護法一部改定案「胎児が、重度の精神または身体の障害の原因となる疾病、または欠陥を有している恐れが著しいと認められるもの」の問題(障害者抹殺の思想)にぶつかった。障害者は、この世にあってはならない存在なのか。
自分たちを存在を否定されるのではなく、きちんと存在を認めさせる。
優勢保護という考え方。人に優劣をつけ、人としての存在を認めない考え方。
スロープが付いていても、車椅子が上れないものも多い。形だけ付けてあげているという姿勢。
母体保護法と名を変えたが、羊水チェックによる中絶の現実。
弱肉強食ではなく、適者生存。
ヨーロッパではナチスに対する検証が徹底された。日本はそれがなかった。
優勢思想ではなく、ともに生きるという姿勢。その中で障害者の親も変わってきた。
養護学校を出たら施設に入るのではなく、街に出よう。街中に施設を作ろう。
優勢思想の変革。これは日本の政策全般にいえること。
ハンセン病と同じような断種や脳解剖などが行われていた。
映画「さよならCP」原一男監督
本「母よ!殺すな」横塚晃一著
本「カニは横に歩く」角岡伸彦著
本「関西障害者運動の現代史-大阪青い芝の会を中心に」定藤邦子著
posted by 後藤富和 at 07:39| 人権
【お知らせ】2014憲法フェスタin天神
集団的自衛権行使 許さない 全国統一運動

安倍内閣が集団的自衛権行使容認を閣議決定しました。
その発動を許さないために集会とデモを行います。
「戦争する国」にしないため、ぜひ多くの県民の皆さんの参加を
呼びかけます。
【日時】2014年11月3日(月・祝)13:30開会
【場所】天神5丁目 須崎公園
【主催】九条の会・福岡県連絡会
代表世話人石村善治(福岡大学名誉教授)
事務局 はかた共同法律事務所内 村井正昭弁護士
電話:092−752−3208 FAX:092−731−2740
是非ご参加ください。

安倍内閣が集団的自衛権行使容認を閣議決定しました。
その発動を許さないために集会とデモを行います。
「戦争する国」にしないため、ぜひ多くの県民の皆さんの参加を
呼びかけます。
【日時】2014年11月3日(月・祝)13:30開会
【場所】天神5丁目 須崎公園
【主催】九条の会・福岡県連絡会
代表世話人石村善治(福岡大学名誉教授)
事務局 はかた共同法律事務所内 村井正昭弁護士
電話:092−752−3208 FAX:092−731−2740
是非ご参加ください。
posted by 後藤富和 at 11:11| ご案内
中学3年まで医療費無料化を!
中学3年まで医療費無料化を!
6万6260筆の署名が集まっています。

多くの自治体では中学3年まで医療費は無料です。

自治体によっては18歳まで、さらには22歳の学生まで医療費無料にしているところもあります。
福岡市は本当子どもに厳しい。
http://kodomoiryouhi.seesaa.net
6万6260筆の署名が集まっています。
多くの自治体では中学3年まで医療費は無料です。
自治体によっては18歳まで、さらには22歳の学生まで医療費無料にしているところもあります。
福岡市は本当子どもに厳しい。
http://kodomoiryouhi.seesaa.net
posted by 後藤富和 at 16:31| 人権
terra cafe今後の予定
今後のterra cafe kenpouの予定をお伝えします。
11月からは月に1度、憲法を体系的に学習します(全12回)。若手弁護士が講師をつとめます。憲法を読んだことないという方はもちろん、もう一度きちんと学習したいという方や、資格試験や公務員試験、学部の試験対策として憲法を学びたいという方にも最適です。お楽しみに。
11月4日 集団的自衛権のトリック 半田滋氏の講演映像視聴
11月11日 セクシャルマイノリティーの権利 石崎杏理(FRENS(Fukuoka Rainbow Educational NetworkS)代表)
11月18日 生物多様性条約締約国会議報告 後藤富和(弁護士、福岡県弁護士会公害環境委員会委員長)
11月25日 憲法学習@
12月2日 同和問題
12月9日 「憲法9条の国際的評価〜私の経験」 木村公一(牧師)
12月16日 憲法学習A 清田美喜(弁護士)
12月23日 休み
市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」。
毎週火曜日19時-21時
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
参加無料
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
11月からは月に1度、憲法を体系的に学習します(全12回)。若手弁護士が講師をつとめます。憲法を読んだことないという方はもちろん、もう一度きちんと学習したいという方や、資格試験や公務員試験、学部の試験対策として憲法を学びたいという方にも最適です。お楽しみに。
11月4日 集団的自衛権のトリック 半田滋氏の講演映像視聴
11月11日 セクシャルマイノリティーの権利 石崎杏理(FRENS(Fukuoka Rainbow Educational NetworkS)代表)
11月18日 生物多様性条約締約国会議報告 後藤富和(弁護士、福岡県弁護士会公害環境委員会委員長)
11月25日 憲法学習@
12月2日 同和問題
12月9日 「憲法9条の国際的評価〜私の経験」 木村公一(牧師)
12月16日 憲法学習A 清田美喜(弁護士)
12月23日 休み
市民と弁護士が行っている憲法学習会「terra cafe kenpou」。
毎週火曜日19時-21時
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3-15-12)
参加無料
※なお急遽会場変更になることもございます。変更の場合は下記サイトでご案内いたします。
http://blog.ohashilo.jp
参加費 無料
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf--
posted by 後藤富和 at 18:59| 人権
2014年10月30日
憲法フェスタin天神
11月3日は憲法公布日です。
九条の会・福岡県連絡会では、安倍内閣が閣議決定した集団的自衛権の行使を許さないための全国統一行動に参加し、集会とデモを行います。
日本がアメリカと共に「戦争をする国」になることを阻止するのは、今、しかありません。多くの皆さまの参加を呼びかけます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2014憲法フェスタin天神
集団的自衛権行使を許さない全国統一行動
とき 11月3日(月・祝)13:30開会
ところ 天神5丁目 須崎公園
地図を表示(福岡市Webまっぷへ)
オープニング 青年の平和への祈り
第一部 文化アトラクション
沖縄で活躍のミュージシャン歌と語り
沖縄からのメッセージKEN子さん
第二部 若者と地域からの訴え
第三部 デモ行進(15:00〜 会場から市役所西広場前)
主催 九条の会・福岡県連絡会
代表世話人 石村善治(福岡大学名誉教授)
事務局 はかた共同法律事務所内 村井正昭弁護士
電話 092-752-3208
九条の会・福岡県連絡会では、安倍内閣が閣議決定した集団的自衛権の行使を許さないための全国統一行動に参加し、集会とデモを行います。
日本がアメリカと共に「戦争をする国」になることを阻止するのは、今、しかありません。多くの皆さまの参加を呼びかけます。
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2014憲法フェスタin天神
集団的自衛権行使を許さない全国統一行動
とき 11月3日(月・祝)13:30開会
ところ 天神5丁目 須崎公園
地図を表示(福岡市Webまっぷへ)
オープニング 青年の平和への祈り
第一部 文化アトラクション
沖縄で活躍のミュージシャン歌と語り
沖縄からのメッセージKEN子さん
第二部 若者と地域からの訴え
第三部 デモ行進(15:00〜 会場から市役所西広場前)
主催 九条の会・福岡県連絡会
代表世話人 石村善治(福岡大学名誉教授)
事務局 はかた共同法律事務所内 村井正昭弁護士
電話 092-752-3208
posted by 後藤富和 at 07:25| 平和