2014年07月01日
【弁護士会】集団的自衛権閣議決定反対
posted by 後藤富和 at 13:43| 平和
今夜のterra cafe kenpou
今夜のterra cafe kenpouでは、宮崎雄士さんを講師に若者憲法集会の報告をしてもらいました。17人が参加。
冒頭、集団的自衛権行使容認の閣議決定に対する参加者の怒りから始まりました。
大橋駅から電車に乗って親不孝通り近くのterra cafe会場に行くまでに3か所で集団的自衛権に反対する市民の抗議活動に出会いました。普段はこういった行動には参加しない弁護士の姿もその中に確認できました。少しでも未来が見える人は安倍氏に怒るよね。
イラクの地獄を見続けている高遠菜穂子さんのリアルな言葉に比べて、安倍氏の詭弁こそ本当の戦争を知らない「平和ボケ」だと思います。こんな平和ボケで、ヒーロー気取りの独裁者にわが子の命を左右されたくありません。
このデモはカッコ良いね。渋谷で800人(2014.6.22)。
http://youtu.be/9BfEUpsdTuI
今日昼に福岡県弁護士会で集団的自衛権反対の街頭宣伝を行っていた時(何と弁護士100人)、地下街から偶々自衛官の集団が上がって来ました。僕らのプラカードを見た瞬間「やばい」って顔して引き返しました。
集団的自衛権行使によって真っ先に最前線に送られるのは彼らです。彼らこそ集団的自衛権についてどう思っているか自分の言葉で語るべきなのに。
ドイツでは、たとえ上官の命令であってもそれが間違っていれば拒否できる権利があります(抗命権)。抗命権を行使したことで不利益処分を受けることもありません。これはナチスドイツの反省です。
日本では、石破氏曰く「それに従わなければその国にある最高刑がある国なら死刑。無期懲役なら無期懲役。懲役300年なら懲役300年」と主張し、命令の内容、是非に関係なく問答無用です。彼らが集団的自衛権行使の際の司令官となって、私の子をコマとしてきいたこともないような遠くの国で殺し合いをさせるのです。
タマッタモンジャナイ。
来週のterra cafe kenpouは
堀良一弁護士を講師に「よみがえれ!有明海」の戦い
についてお話しを伺います。
日時 7月8日(火)19:00
場所 光円寺門徒会館
冒頭、集団的自衛権行使容認の閣議決定に対する参加者の怒りから始まりました。
大橋駅から電車に乗って親不孝通り近くのterra cafe会場に行くまでに3か所で集団的自衛権に反対する市民の抗議活動に出会いました。普段はこういった行動には参加しない弁護士の姿もその中に確認できました。少しでも未来が見える人は安倍氏に怒るよね。
イラクの地獄を見続けている高遠菜穂子さんのリアルな言葉に比べて、安倍氏の詭弁こそ本当の戦争を知らない「平和ボケ」だと思います。こんな平和ボケで、ヒーロー気取りの独裁者にわが子の命を左右されたくありません。
このデモはカッコ良いね。渋谷で800人(2014.6.22)。
http://youtu.be/9BfEUpsdTuI
今日昼に福岡県弁護士会で集団的自衛権反対の街頭宣伝を行っていた時(何と弁護士100人)、地下街から偶々自衛官の集団が上がって来ました。僕らのプラカードを見た瞬間「やばい」って顔して引き返しました。
集団的自衛権行使によって真っ先に最前線に送られるのは彼らです。彼らこそ集団的自衛権についてどう思っているか自分の言葉で語るべきなのに。
ドイツでは、たとえ上官の命令であってもそれが間違っていれば拒否できる権利があります(抗命権)。抗命権を行使したことで不利益処分を受けることもありません。これはナチスドイツの反省です。
日本では、石破氏曰く「それに従わなければその国にある最高刑がある国なら死刑。無期懲役なら無期懲役。懲役300年なら懲役300年」と主張し、命令の内容、是非に関係なく問答無用です。彼らが集団的自衛権行使の際の司令官となって、私の子をコマとしてきいたこともないような遠くの国で殺し合いをさせるのです。
タマッタモンジャナイ。
来週のterra cafe kenpouは
堀良一弁護士を講師に「よみがえれ!有明海」の戦い
についてお話しを伺います。
日時 7月8日(火)19:00
場所 光円寺門徒会館
posted by 後藤富和 at 20:24| 平和
2014年07月03日
「解釈改憲?ハァ!?なにその反則技。私たちは立憲主義も民主主義も手放すつもりはありませんよ声明」
「解釈改憲?ハァ!?なにその反則技。私たちは立憲主義も民主主義も手放すつもりはありませんよ声明」
本日、安倍政権は「憲法9条の下でも集団的自衛権の行使は容認される」という憲法解釈の変更を行い、従来からの「自衛権発動の3要件」に代わる新たな「新3要件」を閣議決定しました。
明日の自由を守る若手弁護士の会は、この解釈改憲に強く抗議します。
1.政府が憲法の読み方を変えた、なんてありえないっつーの!
集団的自衛権の行使は、イコール「他国間の戦争への参戦」。「戦争放棄」「戦力不保持」を宣言する憲法9条を、どう逆立ちして読んだところで、他国間の戦争に参加してもいい、なんて読めるわけがない。
読めないからこそ、9条を変えたいってずっと言っていたジミン党の長期政権の下で、「自衛隊は戦力ではない」「武力行使をしないからこそ自衛隊の海外派遣が許される」という解釈が強固なものとして積み重なってきたのです。
それなのに安倍政権は、別な読み方をすることにしたんだっ、と腕力でねじ伏せる感じで、解釈を変えたのです。
でも、今まで、集団的自衛権が使えなきゃ日本の未来オワタ、やっぱり戦争放棄はナシで、国家の都合で人を殺せる国になった方がいい、なんて国民的世論になったことがあったかなー??国民全体がそれを望む現実があるのなら、国会議員も代表者として真摯な議論を重ね、憲法96条の手続にのっとって憲法改正すればよいだけです。
そう、だってこの国は、民主主義国家だから!どんな国家へ歩むべきか、それを選ぶのは私たち主権者国民です。そして私たちは時の権力が決して暴走しないようコントロールするために、憲法を権力に突きつけ、縛っているのです。どんなに「信念を貫くオレ」に酔っていようが、どんなに「民意」をウザく思おうが、「縛られている」側の政権が独断で憲法の読み方を変えるなんてことが、許されるわ・け・が・な・い。
現政権は、まさに禁じ手を使って、この国の立憲主義を破壊し、民主主義を終わらせようとしています。
2.そこにあるのは情念だけ(民主主義が、お嫌いなのね)
現政権に、ナチスを真似ようって言ったり、抗議行動をテロと言ったり、「民意」への敵意(おそれ?)があるからこそ、物言う国民を逮捕して民意そのものを育たなくする特定秘密保護法を作って、さらに自分を縛っているはずの憲法をめちゃくちゃに読み替えちゃっているような気がします。
理論も科学もないから、笑っちゃうほど空想に近い非現実的な事例ばかり並べ、これに(集団的自衛権の行使で)対処できなければ日本は滅ぶ!かのような脅しを繰り返すしかなかった。つまり、民主主義も、理論的な議論も、誠実な対話も嫌い、情念だけで政治を動かす政治家が、国民投票で勝てないって分かってるから憲法改正手続を踏まずに勝手に読み方を変えた。情けないけれど、これが「真相」です。
3.早く立ち上がらなきゃ。まだ、閣議決定だけだから。
今、悔し涙を流している皆さん。決して、「これですべて終わった」なんて思わないで下さい。閣議決定されたって、まだ何も具体的に法律が変わったわけではなく、まだ全然、戦争できる国にはなっていません。
閣議決定に基づいた具体的な法律の作成をくい止めればいいのです。くい止めながら、来たる選挙できちんと意思表示すればいいのです☆彡 だから、ガッカリしているヒマはないし、ガッカリする必要もない。
そのガッカリが招く、「もう何をやってもムダ」という絶望と無関心こそが、何よりもこの国の、子ども達の未来を壊します。
そう、ほんとうに民主主義ってめんどくさいシステム!
日常的に政治を見張る余裕はないし、スキャンダルや一時のブームに踊らされることも日常茶飯事です。
それでも私たちは、一部の人達に政治を丸投げしてただ従う、なんてわけにはいかない。民主主義を諦めちゃいけない。この世に1人しかいない誇りある人間として生き続けたいからこそ、自分のことは自分で決める、自分達の社会のハンドルは自分達が握る。民主主義やーめたという現政権は、国民を誇りある存在として認めていないのです。それを屈辱だと、おかしいと感じるなら、怒って下さい、アクションを起こし続けて下さい。
めんどくさいヤツであり続けること、って、ほら、憲法にも書いてあるでしょう。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」(憲法第12条)
4.めんどくさいヤツであり続ける決意
幾万人からなる怒りの輪が首相官邸を囲む様子を見れば分かるとおり、私たち国民は、そんなにアホじゃありません。でも、なぜ政権の暴走を止められなかったのか、悔やむ時間は、もうありません。あなたとあなたの大切な人、自分より大事な子ども達のために、「めんどくさいヤツ」であり続けて下さい。
私たち「明日の自由を守る若手弁護士の会」は、解釈改憲という禁じ手を絶対に許しません。声をあげ続ける、すべてのめんどくさい皆さんと共に、これからも「あすわか的“不断の努力”」を続けます。
2014年7月1日 「明日の自由を守る若手弁護士の会」
共同代表 神保 大地
共同代表 黒澤 いつき
本日、安倍政権は「憲法9条の下でも集団的自衛権の行使は容認される」という憲法解釈の変更を行い、従来からの「自衛権発動の3要件」に代わる新たな「新3要件」を閣議決定しました。
明日の自由を守る若手弁護士の会は、この解釈改憲に強く抗議します。
1.政府が憲法の読み方を変えた、なんてありえないっつーの!
集団的自衛権の行使は、イコール「他国間の戦争への参戦」。「戦争放棄」「戦力不保持」を宣言する憲法9条を、どう逆立ちして読んだところで、他国間の戦争に参加してもいい、なんて読めるわけがない。
読めないからこそ、9条を変えたいってずっと言っていたジミン党の長期政権の下で、「自衛隊は戦力ではない」「武力行使をしないからこそ自衛隊の海外派遣が許される」という解釈が強固なものとして積み重なってきたのです。
それなのに安倍政権は、別な読み方をすることにしたんだっ、と腕力でねじ伏せる感じで、解釈を変えたのです。
でも、今まで、集団的自衛権が使えなきゃ日本の未来オワタ、やっぱり戦争放棄はナシで、国家の都合で人を殺せる国になった方がいい、なんて国民的世論になったことがあったかなー??国民全体がそれを望む現実があるのなら、国会議員も代表者として真摯な議論を重ね、憲法96条の手続にのっとって憲法改正すればよいだけです。
そう、だってこの国は、民主主義国家だから!どんな国家へ歩むべきか、それを選ぶのは私たち主権者国民です。そして私たちは時の権力が決して暴走しないようコントロールするために、憲法を権力に突きつけ、縛っているのです。どんなに「信念を貫くオレ」に酔っていようが、どんなに「民意」をウザく思おうが、「縛られている」側の政権が独断で憲法の読み方を変えるなんてことが、許されるわ・け・が・な・い。
現政権は、まさに禁じ手を使って、この国の立憲主義を破壊し、民主主義を終わらせようとしています。
2.そこにあるのは情念だけ(民主主義が、お嫌いなのね)
現政権に、ナチスを真似ようって言ったり、抗議行動をテロと言ったり、「民意」への敵意(おそれ?)があるからこそ、物言う国民を逮捕して民意そのものを育たなくする特定秘密保護法を作って、さらに自分を縛っているはずの憲法をめちゃくちゃに読み替えちゃっているような気がします。
理論も科学もないから、笑っちゃうほど空想に近い非現実的な事例ばかり並べ、これに(集団的自衛権の行使で)対処できなければ日本は滅ぶ!かのような脅しを繰り返すしかなかった。つまり、民主主義も、理論的な議論も、誠実な対話も嫌い、情念だけで政治を動かす政治家が、国民投票で勝てないって分かってるから憲法改正手続を踏まずに勝手に読み方を変えた。情けないけれど、これが「真相」です。
3.早く立ち上がらなきゃ。まだ、閣議決定だけだから。
今、悔し涙を流している皆さん。決して、「これですべて終わった」なんて思わないで下さい。閣議決定されたって、まだ何も具体的に法律が変わったわけではなく、まだ全然、戦争できる国にはなっていません。
閣議決定に基づいた具体的な法律の作成をくい止めればいいのです。くい止めながら、来たる選挙できちんと意思表示すればいいのです☆彡 だから、ガッカリしているヒマはないし、ガッカリする必要もない。
そのガッカリが招く、「もう何をやってもムダ」という絶望と無関心こそが、何よりもこの国の、子ども達の未来を壊します。
そう、ほんとうに民主主義ってめんどくさいシステム!
日常的に政治を見張る余裕はないし、スキャンダルや一時のブームに踊らされることも日常茶飯事です。
それでも私たちは、一部の人達に政治を丸投げしてただ従う、なんてわけにはいかない。民主主義を諦めちゃいけない。この世に1人しかいない誇りある人間として生き続けたいからこそ、自分のことは自分で決める、自分達の社会のハンドルは自分達が握る。民主主義やーめたという現政権は、国民を誇りある存在として認めていないのです。それを屈辱だと、おかしいと感じるなら、怒って下さい、アクションを起こし続けて下さい。
めんどくさいヤツであり続けること、って、ほら、憲法にも書いてあるでしょう。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」(憲法第12条)
4.めんどくさいヤツであり続ける決意
幾万人からなる怒りの輪が首相官邸を囲む様子を見れば分かるとおり、私たち国民は、そんなにアホじゃありません。でも、なぜ政権の暴走を止められなかったのか、悔やむ時間は、もうありません。あなたとあなたの大切な人、自分より大事な子ども達のために、「めんどくさいヤツ」であり続けて下さい。
私たち「明日の自由を守る若手弁護士の会」は、解釈改憲という禁じ手を絶対に許しません。声をあげ続ける、すべてのめんどくさい皆さんと共に、これからも「あすわか的“不断の努力”」を続けます。
2014年7月1日 「明日の自由を守る若手弁護士の会」
共同代表 神保 大地
共同代表 黒澤 いつき
posted by 後藤富和 at 15:28| 平和
2014年07月04日
【明日】早乙女勝元講演会〜戦争も原発も二度とくり返すまじ〜
明日、「早乙女勝元講演会〜戦争も原発も二度とくり返すまじ〜」を開催します。

平和は特別なものではない。ごくありふれた日常なのだと思う。その日常が非日常に一変したのが3.11の原発による災害だった・・・東京大空襲の語り部として、戦争の悲劇を二度とくりかえしてはならないの思いを込めて、未来世代の明日のために、いのちの尊さを体験的に語ってきた作家・早乙女勝元さんが戦争・原発、平和について語ります。
【日時】7月5日(土)開会13:30
受付開始13:00、16:00終了予定
【場所】光円寺本堂(福岡市中央区天神3丁目12−3)
地下鉄天神駅フタタ側出口より徒歩5分)
【チケット】前売500円 当日700円(中学生以下は無料)
【主催】「原発なくそう!九州玄海訴訟」原告団・弁護団
【共催】中央区九条の会、原発とめよう!九電本店前ひろば、terracafe kenpou
早乙女さんは数多くの児童文学作品を世に出され、私も何冊か持っていますが、1977年に起こった米軍機墜落事故によって炎に焼かれた幼い2人の子の物語「パパママバイバイ」は子を持つ親として身を引きちぎられるような辛さを感じるとともに、政府やアメリカの態度に強い憤りを覚える作品です。
「康弘ちゃんは、やけどの痛みを伝えることばも知らず、ベッドの上で、全身ぐるぐるとほうたいに巻かれていました。目と口以外はまっしろで、かわいそうで、かわいそうで・・・。それでも、”パパ・・・・・パパ・・・・・・”と、かすれた声で、何度も何度も呼んでいました。明け方ちかくになって、なにか口ずさむような声が、ひくく、かぼそくきこえてきました。”ポッポッポー・・・”死線をさまようなかで、もう痛みもうすれてきたのでしょうか。それは、いつもおとうさんといっしょのおふろで、おとうさんが口ぐせに歌ってきかせた鳩ポッポのうたでした。歌を歌いなから、康弘ちゃんは・・・とうとう・・・息をひきとったのです。この世に生まれてきて、たった一年ちょっとの生命でした。」(「パパママバイバイ」より)
この場面の挿絵は、2時間前に息を引き取ったお兄ちゃんといっしょに康弘ちゃんが鳩といっしょに大空を飛びながら楽しそうに遊んでいるものです。ふたりとも包帯でぐるぐる巻ですが、背中に天使の羽根が生え、痛みからも開放された清々しい表情で空を上っています。
「集団的自衛権」を推し進め、この国が再び戦争への道を歩み始めている今こそ、多くの方に早乙女さんのお話を聞いていただきたいと思います。特に、将来、戦場に行くこととなる幼い子を持つママ達に聴いてもらいたいです。
是非ご参加ください。

平和は特別なものではない。ごくありふれた日常なのだと思う。その日常が非日常に一変したのが3.11の原発による災害だった・・・東京大空襲の語り部として、戦争の悲劇を二度とくりかえしてはならないの思いを込めて、未来世代の明日のために、いのちの尊さを体験的に語ってきた作家・早乙女勝元さんが戦争・原発、平和について語ります。
【日時】7月5日(土)開会13:30
受付開始13:00、16:00終了予定
【場所】光円寺本堂(福岡市中央区天神3丁目12−3)
地下鉄天神駅フタタ側出口より徒歩5分)
【チケット】前売500円 当日700円(中学生以下は無料)
【主催】「原発なくそう!九州玄海訴訟」原告団・弁護団
【共催】中央区九条の会、原発とめよう!九電本店前ひろば、terracafe kenpou
早乙女さんは数多くの児童文学作品を世に出され、私も何冊か持っていますが、1977年に起こった米軍機墜落事故によって炎に焼かれた幼い2人の子の物語「パパママバイバイ」は子を持つ親として身を引きちぎられるような辛さを感じるとともに、政府やアメリカの態度に強い憤りを覚える作品です。
「康弘ちゃんは、やけどの痛みを伝えることばも知らず、ベッドの上で、全身ぐるぐるとほうたいに巻かれていました。目と口以外はまっしろで、かわいそうで、かわいそうで・・・。それでも、”パパ・・・・・パパ・・・・・・”と、かすれた声で、何度も何度も呼んでいました。明け方ちかくになって、なにか口ずさむような声が、ひくく、かぼそくきこえてきました。”ポッポッポー・・・”死線をさまようなかで、もう痛みもうすれてきたのでしょうか。それは、いつもおとうさんといっしょのおふろで、おとうさんが口ぐせに歌ってきかせた鳩ポッポのうたでした。歌を歌いなから、康弘ちゃんは・・・とうとう・・・息をひきとったのです。この世に生まれてきて、たった一年ちょっとの生命でした。」(「パパママバイバイ」より)
この場面の挿絵は、2時間前に息を引き取ったお兄ちゃんといっしょに康弘ちゃんが鳩といっしょに大空を飛びながら楽しそうに遊んでいるものです。ふたりとも包帯でぐるぐる巻ですが、背中に天使の羽根が生え、痛みからも開放された清々しい表情で空を上っています。
「集団的自衛権」を推し進め、この国が再び戦争への道を歩み始めている今こそ、多くの方に早乙女さんのお話を聞いていただきたいと思います。特に、将来、戦場に行くこととなる幼い子を持つママ達に聴いてもらいたいです。
是非ご参加ください。
posted by 後藤富和 at 11:05| 平和
環境問題と憲法(来週、再来週のterra cafe kenpou)
若者憲法学習会「terra cafe kenpou (テラ・カフェ・憲法)」では、毎週火曜日の夜、福岡市中央区天神のお寺に集まって様々な人権問題を題材に憲法の学習をしています。
来週と今週は「環境問題と人権、憲法」について学習します。
来週(7/8)は、
堀良一弁護士(よみがえれ!有明訴訟弁護団事務局長、ラムサールネットワーク日本共同代表)を講師に招き、諫早湾干拓問題や、湿地の保全、国際的な環境保護活動を題材に、環境問題と人権、憲法について学びます。
再来週(7/15)は、
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、生物多様性保全、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
堀良一弁護士は、博多湾人工島問題に取り組み、現在は、ギロチン(諫早湾干拓事業)によって破壊された有明海の再生に取り組むとともに、環境保護NGOの代表として、わが国そして東アジアの湿地・生物多様性保全活動に取り組んでいます。
今年10月に韓国の平昌市で開催される第12回生物多様性条約締約国会議では、諫早湾の開門に対する日本政府の態度、ラムサールネットワーク日本や日本弁護士連合会の活動が注目されています。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月8日(火)、7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 堀良一弁護士(7/8)
後藤富和弁護士(7/15)
来週と今週は「環境問題と人権、憲法」について学習します。
来週(7/8)は、
堀良一弁護士(よみがえれ!有明訴訟弁護団事務局長、ラムサールネットワーク日本共同代表)を講師に招き、諫早湾干拓問題や、湿地の保全、国際的な環境保護活動を題材に、環境問題と人権、憲法について学びます。
再来週(7/15)は、
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、生物多様性保全、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
堀良一弁護士は、博多湾人工島問題に取り組み、現在は、ギロチン(諫早湾干拓事業)によって破壊された有明海の再生に取り組むとともに、環境保護NGOの代表として、わが国そして東アジアの湿地・生物多様性保全活動に取り組んでいます。
今年10月に韓国の平昌市で開催される第12回生物多様性条約締約国会議では、諫早湾の開門に対する日本政府の態度、ラムサールネットワーク日本や日本弁護士連合会の活動が注目されています。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月8日(火)、7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 堀良一弁護士(7/8)
後藤富和弁護士(7/15)
posted by 後藤富和 at 14:50| 環境
【日弁連】リニア新幹線意見書
日弁連は「リニア中央新幹線計画につき慎重な再検討を求める意見書」を2014年6月19日に取りまとめ、同月25日に国土交通大臣及び東海旅客鉄道株式会社代表取締役社長へ意見書を提出いたしました。
東海旅客鉄道株式会社(以下「JR東海」という。)のリニア中央新幹線計画について、@南アルプスをトンネルで貫くことなどによる自然環境に対する悪影響、A低周波音や強い電磁波の発生のおそれ、B工事に伴う残土等処理等の問題、C過大な電力消費、D交通機関としての安全性などから、様々な懸念が指摘されていることを踏まえて、以下の措置を求める。
1 JR東海の環境影響評価書に関して、国土交通大臣は、環境大臣の意見を踏まえつつ、環境影響評価法第24条の規定により、JR東海に対し、前記@ないしCの懸念等を徹底的に再検討した上、補正等が必要である旨の意見を述べるべきである。
2 国土交通大臣は、全国新幹線鉄道整備法第9条第1項の規定による認可のためにJR東海の工事実施計画を審査するに際しては、前記@ないしDの懸念が解消されるまでは認可をするべきではなく、リニア中央新幹線計画を慎重に再検討すべきである。
3 JR東海は、十分な情報公開を行うとともに、着工を急ぐことなく、前記@ないしDの懸念が解消されるよう、リニア中央新幹線計画を慎重に再検討すべきである。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2014/140619_4.html
東海旅客鉄道株式会社(以下「JR東海」という。)のリニア中央新幹線計画について、@南アルプスをトンネルで貫くことなどによる自然環境に対する悪影響、A低周波音や強い電磁波の発生のおそれ、B工事に伴う残土等処理等の問題、C過大な電力消費、D交通機関としての安全性などから、様々な懸念が指摘されていることを踏まえて、以下の措置を求める。
1 JR東海の環境影響評価書に関して、国土交通大臣は、環境大臣の意見を踏まえつつ、環境影響評価法第24条の規定により、JR東海に対し、前記@ないしCの懸念等を徹底的に再検討した上、補正等が必要である旨の意見を述べるべきである。
2 国土交通大臣は、全国新幹線鉄道整備法第9条第1項の規定による認可のためにJR東海の工事実施計画を審査するに際しては、前記@ないしDの懸念が解消されるまでは認可をするべきではなく、リニア中央新幹線計画を慎重に再検討すべきである。
3 JR東海は、十分な情報公開を行うとともに、着工を急ぐことなく、前記@ないしDの懸念が解消されるよう、リニア中央新幹線計画を慎重に再検討すべきである。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2014/140619_4.html
posted by 後藤富和 at 17:10| 環境
【日弁連】新規制基準における原子力発電所の設置許可(設置変更許可)要件に関する意見書
日弁連は、2014年6月20日付けで「新規制基準における原子力発電所の設置許可(設置変更許可)要件に関する意見書」を取りまとめ、原子力規制委員会委員長、環境大臣及び経済産業大臣に提出しました。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2014/140620_2.html
原子力規制委員会は、新規制基準には以下の点に関する審査基準が欠けているので、既設の原子力発電所についての設置変更許可の適合性審査を停止すべきである。
1 原子炉と周辺住民との間に、福島第一原子力発電所事故を踏まえた離隔がとられていること。
2 事故時に、周辺住民が安全に避難できる避難計画が策定されていること。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2014/140620_2.html
原子力規制委員会は、新規制基準には以下の点に関する審査基準が欠けているので、既設の原子力発電所についての設置変更許可の適合性審査を停止すべきである。
1 原子炉と周辺住民との間に、福島第一原子力発電所事故を踏まえた離隔がとられていること。
2 事故時に、周辺住民が安全に避難できる避難計画が策定されていること。
posted by 後藤富和 at 17:44| 環境
【第9回裁判意見陳述】原告・後藤文治さんの意見陳述
【第9回裁判意見陳述】原告・後藤文治さんの意見陳述書です。
第1 はじめに
私は,乳製品を作る企業に勤め,1966年5月に転勤で福島に来ました。その後福島で結婚し,二人の子供を育て,福島で定年を迎えた後は介護の仕事をしながら好きな釣りと家庭菜園をして48年間に渡って福島で暮らしてきました。この意見陳述では私のささやかな幸せや友人関係が原発事故によっていかに破壊されていったかについて述べさせていただきます。
第2 震災当時の様子
2011年3月11日の震災当時,私は,妻と長女と3人で福島市内にある団地に住んでいました。東京電力福島第一原発から北西に約60qのところです。私の家はたまたま固い地盤の上に建っていたためか,地震の被害はわずかでしたが,その後,食料品や水が不足するという過酷な日々が始まりました。私は,原発が爆発したことや避難指示区域が原発から20キロ,30キロと線引きされる様子をテレビで見ながら,福島市内には何の指示も出なかったので,私たちの住む場所は放射能汚染の心配はないのだと思っていました。
事故から数か月後,私は自宅の放射線量を測りました。すると室内で毎時0.5マイクロシーベルト,庭では1〜1.5マイクロシーベルト,樋から流れ落ちる水の所や側溝の砂は3〜3.8マイクロシーベルトでした。私はこの数値を見て,福島市内も危ない,政府は信じられない,ここで生活し続けていいのかと焦りました。自分も被曝している,自分の住む場所も放射能で汚染されていることを痛感したのです。
第3 友人との交流が断たれたこと
私は48年間福島に住み,多くの友と出会いました。私は釣りが大好きで,月に3〜4回,友人と渓流釣りや海釣りに出かけていました。息子が小さなころは息子も連れて行きました。相馬の海に行き,カレイやアナゴを釣り,家から30分ほどのところにあるきれいな渓流でヤマメやイワナ釣りを楽しみました。渓流釣りは,「朝駆け」といってよく釣れる夜明けころが勝負です。私は友人と夜明け前から出かけ,午前中の釣りを楽しみ,午後は山を下りながら四季折々の山菜を摘み,家に戻ってから釣った魚や山菜を調理し,それをつまみに酒を飲みました。気の置けない友人と夜遅くまで釣りの自慢話や政治談議に花を咲かせ,怒ったり笑ったりして過ごす時間が本当に好きでした。
私には30年来の釣り仲間で米農家の友人がいます。私は彼の作る米が美味いので,毎年毎年買って食べていました。私は彼の米をもっと美味しく食べる為に,10キロずつに分けて精米し,精米したばかりの米を炊くようにしていました。
しかし,震災後,私は米への放射能汚染があることを知り,彼から米を買うことができなくなりました。私が彼に「もう米は買えねえんだ。すまねえ。」と言うと,彼は私を責めることもせず,ただ苦笑いしながら「そうだよな。仕方ねえな。」と言いました。私はそのときの申し訳ない気持ちと彼の苦笑いした表情を忘れることができません。
その後,彼とも多くの釣り仲間とも渓流釣りや相馬の海に行くことがなくなりました。決してケンカしたわけでも仲が悪くなったわけでもありません。ときどき会えば笑って話をするし,お互いのことを気にかけています。しかし,何か言い出せない,切り出してはいけない話題があるような気がして,酒を飲みながら釣りの話に花を咲かせていたころのような楽しさを感じることがなくなりました。自分たちが望んだわけでもないのに,友人との関係が少しずつ冷えていくような,消えていくような気がしました。
第4 収穫物を通した友人との交流が失われたこと
私は,家から5分のところに畑を借り,野菜を作っていました。農家の方が手取り足取り教えてくれて,すくすくと育つ野菜を見ていると,妻や娘に食べさせてやろう,福岡の息子に送ってやろうと家族のことを思い起こすのです。ようやく収穫の時を迎え,獲れたばかりのキュウリのみずみずしさは格別です。ホウレンソウも何もつけずにその甘味だけで美味しく食べられます。スーパーで買う野菜とは全然違うのです。
できた野菜は友人たちにもおすそわけします。「うまいのできたからな。食べてみてくれ。」と野菜を渡すと,友人からは「これ,うちで作ったやつだ。もってけ。」といって違う野菜を渡されます。たわいもないやり取りですが,お互いの成果を認め合うような気持ちがして,今思えば実にすがすがしいやり取りでした。
しかし,原発事故後,農作物への放射能汚染があることから,私は畑に行くことを止めました。しかし,野菜作りを続ける友人は「線量を測ってもらった。大丈夫だから…」と申し訳なさそうに野菜をくれるのです。私は「ありがとう」と言って受け取りますが,汚染が心配で,どうしても食べられず,悪いなあと思いながらもらった野菜を捨ててしまったことがありました。以前のようなすがすがしいやり取りが友人への後ろめたさや罪悪感に変わってしまいました。
第5 孫に福島を見せたかったこと
妻と長女と私は,長年住み慣れた福島の家を離れ,今年の3月,息子夫婦と孫が住む福岡に来ました。福岡に来た当初,公園で遊ぶ楽しそうな子どもの声が聞こえたとき,私は驚きました。私は,事故後の福島で,外で遊ぶ元気な子どもの声をずっと聞いていなかったのです。
私の孫はもうすぐ2歳になります。その孫は福島に来たことはありません。あの事故が無ければ,私は孫に「うつくしま」と呼ばれる福島の豊かな自然を見せたかった。私がかつて息子と行ったように,孫と一緒に山に行きヤマメを釣りたかった。相馬の海を見せたかった。そして,私達が福島で食べている同じものを,私が作った野菜を孫にも食べてもらいたかった。おじいちゃんやおばあちゃんが福島でどんな生活をしているのか,孫にも味わって欲しかったのです。
第6 さいごに
私はこの世に生を受けてから,社会の一員として真面目に人生を歩み,家庭を持ち,何十年とかけて人との絆を,信頼関係を築いてきました。家族,友人,同僚と,互いに助け合いながら楽しく人生を送ろうとしてきました。私が長い人生の道のりで作り上げてきた平凡でごく普通の生活,家族との暮らし,友人と行く釣り,酒を飲みながら交わすたわいもない話,友人の作った米やみずみずしいキュウリを食べ,野菜を渡しあう時の友との会話。これらが私のかけがえのない宝であり,私の最大の幸福です。しかし,原発事故は一瞬にして私の幸せを奪い去りました。私はその原発を憎んでいます。そして私は,誤った判断をし続けてきた電力会社と政府を信用していません。玄海の原発が,そして全国の原発が動くことは,どれだけの小さな幸せを奪うことになるのか裁判官に想像していただきたい。憲法は,一人一人を尊重し,それぞれの幸せを追求することを保障してくれていると聞きました。もう二度と私の小さな幸せを奪われたくない。原発を認めず,この私の普通の生活を保障していただけるようお願いしまして私の陳述を終わります。 以上
第1 はじめに
私は,乳製品を作る企業に勤め,1966年5月に転勤で福島に来ました。その後福島で結婚し,二人の子供を育て,福島で定年を迎えた後は介護の仕事をしながら好きな釣りと家庭菜園をして48年間に渡って福島で暮らしてきました。この意見陳述では私のささやかな幸せや友人関係が原発事故によっていかに破壊されていったかについて述べさせていただきます。
第2 震災当時の様子
2011年3月11日の震災当時,私は,妻と長女と3人で福島市内にある団地に住んでいました。東京電力福島第一原発から北西に約60qのところです。私の家はたまたま固い地盤の上に建っていたためか,地震の被害はわずかでしたが,その後,食料品や水が不足するという過酷な日々が始まりました。私は,原発が爆発したことや避難指示区域が原発から20キロ,30キロと線引きされる様子をテレビで見ながら,福島市内には何の指示も出なかったので,私たちの住む場所は放射能汚染の心配はないのだと思っていました。
事故から数か月後,私は自宅の放射線量を測りました。すると室内で毎時0.5マイクロシーベルト,庭では1〜1.5マイクロシーベルト,樋から流れ落ちる水の所や側溝の砂は3〜3.8マイクロシーベルトでした。私はこの数値を見て,福島市内も危ない,政府は信じられない,ここで生活し続けていいのかと焦りました。自分も被曝している,自分の住む場所も放射能で汚染されていることを痛感したのです。
第3 友人との交流が断たれたこと
私は48年間福島に住み,多くの友と出会いました。私は釣りが大好きで,月に3〜4回,友人と渓流釣りや海釣りに出かけていました。息子が小さなころは息子も連れて行きました。相馬の海に行き,カレイやアナゴを釣り,家から30分ほどのところにあるきれいな渓流でヤマメやイワナ釣りを楽しみました。渓流釣りは,「朝駆け」といってよく釣れる夜明けころが勝負です。私は友人と夜明け前から出かけ,午前中の釣りを楽しみ,午後は山を下りながら四季折々の山菜を摘み,家に戻ってから釣った魚や山菜を調理し,それをつまみに酒を飲みました。気の置けない友人と夜遅くまで釣りの自慢話や政治談議に花を咲かせ,怒ったり笑ったりして過ごす時間が本当に好きでした。
私には30年来の釣り仲間で米農家の友人がいます。私は彼の作る米が美味いので,毎年毎年買って食べていました。私は彼の米をもっと美味しく食べる為に,10キロずつに分けて精米し,精米したばかりの米を炊くようにしていました。
しかし,震災後,私は米への放射能汚染があることを知り,彼から米を買うことができなくなりました。私が彼に「もう米は買えねえんだ。すまねえ。」と言うと,彼は私を責めることもせず,ただ苦笑いしながら「そうだよな。仕方ねえな。」と言いました。私はそのときの申し訳ない気持ちと彼の苦笑いした表情を忘れることができません。
その後,彼とも多くの釣り仲間とも渓流釣りや相馬の海に行くことがなくなりました。決してケンカしたわけでも仲が悪くなったわけでもありません。ときどき会えば笑って話をするし,お互いのことを気にかけています。しかし,何か言い出せない,切り出してはいけない話題があるような気がして,酒を飲みながら釣りの話に花を咲かせていたころのような楽しさを感じることがなくなりました。自分たちが望んだわけでもないのに,友人との関係が少しずつ冷えていくような,消えていくような気がしました。
第4 収穫物を通した友人との交流が失われたこと
私は,家から5分のところに畑を借り,野菜を作っていました。農家の方が手取り足取り教えてくれて,すくすくと育つ野菜を見ていると,妻や娘に食べさせてやろう,福岡の息子に送ってやろうと家族のことを思い起こすのです。ようやく収穫の時を迎え,獲れたばかりのキュウリのみずみずしさは格別です。ホウレンソウも何もつけずにその甘味だけで美味しく食べられます。スーパーで買う野菜とは全然違うのです。
できた野菜は友人たちにもおすそわけします。「うまいのできたからな。食べてみてくれ。」と野菜を渡すと,友人からは「これ,うちで作ったやつだ。もってけ。」といって違う野菜を渡されます。たわいもないやり取りですが,お互いの成果を認め合うような気持ちがして,今思えば実にすがすがしいやり取りでした。
しかし,原発事故後,農作物への放射能汚染があることから,私は畑に行くことを止めました。しかし,野菜作りを続ける友人は「線量を測ってもらった。大丈夫だから…」と申し訳なさそうに野菜をくれるのです。私は「ありがとう」と言って受け取りますが,汚染が心配で,どうしても食べられず,悪いなあと思いながらもらった野菜を捨ててしまったことがありました。以前のようなすがすがしいやり取りが友人への後ろめたさや罪悪感に変わってしまいました。
第5 孫に福島を見せたかったこと
妻と長女と私は,長年住み慣れた福島の家を離れ,今年の3月,息子夫婦と孫が住む福岡に来ました。福岡に来た当初,公園で遊ぶ楽しそうな子どもの声が聞こえたとき,私は驚きました。私は,事故後の福島で,外で遊ぶ元気な子どもの声をずっと聞いていなかったのです。
私の孫はもうすぐ2歳になります。その孫は福島に来たことはありません。あの事故が無ければ,私は孫に「うつくしま」と呼ばれる福島の豊かな自然を見せたかった。私がかつて息子と行ったように,孫と一緒に山に行きヤマメを釣りたかった。相馬の海を見せたかった。そして,私達が福島で食べている同じものを,私が作った野菜を孫にも食べてもらいたかった。おじいちゃんやおばあちゃんが福島でどんな生活をしているのか,孫にも味わって欲しかったのです。
第6 さいごに
私はこの世に生を受けてから,社会の一員として真面目に人生を歩み,家庭を持ち,何十年とかけて人との絆を,信頼関係を築いてきました。家族,友人,同僚と,互いに助け合いながら楽しく人生を送ろうとしてきました。私が長い人生の道のりで作り上げてきた平凡でごく普通の生活,家族との暮らし,友人と行く釣り,酒を飲みながら交わすたわいもない話,友人の作った米やみずみずしいキュウリを食べ,野菜を渡しあう時の友との会話。これらが私のかけがえのない宝であり,私の最大の幸福です。しかし,原発事故は一瞬にして私の幸せを奪い去りました。私はその原発を憎んでいます。そして私は,誤った判断をし続けてきた電力会社と政府を信用していません。玄海の原発が,そして全国の原発が動くことは,どれだけの小さな幸せを奪うことになるのか裁判官に想像していただきたい。憲法は,一人一人を尊重し,それぞれの幸せを追求することを保障してくれていると聞きました。もう二度と私の小さな幸せを奪われたくない。原発を認めず,この私の普通の生活を保障していただけるようお願いしまして私の陳述を終わります。 以上
posted by 後藤富和 at 18:24| 環境
第9回裁判意見陳述】作家・早乙女勝元さんの意見陳述
【第9回裁判意見陳述】作家・早乙女勝元さんの意見陳述書です。
原告 早乙女 勝元
第1 はじめに
私は作家の一人でして、著書150冊ほど、そして「東京大空襲・戦災資料センター」の館長を仰せつかっております。
私がなぜこの訴訟に参加したのか、なぜ、今日、意見陳述をするのかを理解してもらうためには、まず、私どもが、けんめいになって語り継いでいる『東京大空襲』とは何か。それを少しご説明しなければなりません。『東京大空襲』のことを、この場でお話しすることで、戦争と原発に共通する問題性がはっきりわかるとともに、両者の決定的な違いも明らかになるからです。
第2 東京大空襲が起きた背景や当時の状況
1944(昭和19)年、今から70年前になりますが、日本が仕掛けた戦争の形態が、がらっと変わりました。それまでの戦場は海の彼方にあって、日本軍は「東洋平和」を旗印に、海を越えていったわけですが、その戦場が、国内の都市部へと飛び火したのです。
当時の日本の国土は「銃後」と呼ばれていましたが、なぜ戦場化したのかといえば、アメリカが日本向けに開発した爆撃機B29の登場によってです。
もはや戦局は下り坂でして、東京から2300キロ地点のサイパン、テニアン、グアムの3つの島が、B29の前線基地となり、ここを飛び立つB29は、東京を主にして、日本中の都市をターゲットにすることができました。
そして、不気味なサイレンの鳴りやまぬ日々となり、戦争最後の年を迎えます。
わが家は、東京下町の向島区(現墨田区)にあって、私は12歳。今でいう中一の生徒ですが、少国民も勤労動員で、隅田川沿岸の大鉄工場で、手榴弾作りにあけくれていました。
日本は神国と教えられ、やがて神風が吹いてくれると信じていましたが、連日連夜の空襲で、地方にツテがないため疎開もできず、神風を待って東京に踏みとどまっていました。
第3 空前絶後の被害を出した東京大空襲
東京はB29による空襲が100回余もありましたが、ケタ外れの人命被害を出したのが、1945年3月10日未明の、東京大空襲です。その夜、300機ものB29が、超低空で東京下町地区を襲い、新型のナパーム性焼夷弾1700トンを、雨アラレとぶちまけました。折からの北風にあおられた火災は、またたくまに燃え広がって、超人口密集地帯の木造家屋をなめつくしていくことになりました。
私たちは火の粉の激流を掻きわけながら逃げましたが、焼夷弾の一発はすぐ左側の電柱に突き刺さり、電柱がマッチ棒のようにばっと火を噴き、すぐ前を走っていた男が、火を振り払おうとコマみたいに回転している光景を、忘れることができません。生きるも死ぬも紙一重でした。
ある母親の体験ですが、突然、背中の子どもが、ギャーッと異様な声で泣きわめき、あわてて子どもをおろして胸に抱くと、口の中が真っ赤っ赤。血じゃありません。火の粉が泣いている口ん中に入って、喉をふさいでカーッと燃えている。それを指で掻き出しながら、逃げたといいます。
まさに地獄の業火の中を、人びとは逃げまどい、一瞬のうちに火だるまになっていったのです。爆撃は二時間余で終了しましたが、猛火は下町の大半を焦土に変え、100万人が家を焼け出され、死者は10万人で、そのほとんどが、男たちを戦場に送り出した留守家族の女性や子ども、お年よりたちだったのです。
世界の戦争史で、いかなる激戦地といえども、こんな短時間で、これだけの将兵が失われた例はありません。人類史上空前の大量殺戮都市は東京であり、沖縄の地上戦に広島・長崎の惨禍と続くのです。
第4 戦争の終結と私の進むべき道
3月10日正午、焼け残りの家のラジオは、東京大空襲による政府発表を告げましたが、その中に、私の承服できぬ一行があります。「都内各所に火災を生じたるも、宮内省主馬寮は2時35分、其の他は8時頃迄に鎮火せり」で、100万人の罹災者と、10万人の都民のいのちは、「其の他」の三文字で片付けられたのです。
当時の民間人は、「臣民」「赤子」「民草」と称され、人権など爪のアカほどもなく、雑草並みの存在でしかなかったのです。
B29による無差別爆撃は東京から、名古屋、大阪、神戸、横浜と続き、五大都市爆撃が終了した6月以降は、中小地方都市爆撃へと移行。日本中のほとんどの都市がガレキだらけとなり、最後の止めが二発の原爆で、8月15日正午、やっと戦争が終わりました。
この年、1945年度の日本人の平均寿命は、男性23・9歳、女性は37・5歳でしかありませんでした。
敗戦の翌年、私は当時の国民学校高等科を終えて、町工場勤めのミニ社会人となりましたが、貧困家庭故に、大学はおろか高校も出ていません。自分で自分があわれに思える青春でしたが、もっとあわれな、炎の中に消えていった友のことを考えました。声なき友は、私に語りかけるのです。
「君だけは生き残らせてやろう。そのかわりに、戦争で命を絶たれた子どもたちのことを、語り継いでいってくれるかね。最後の一人になってでも、戦争絶対反対を叫び続けてくれるかね?」
「はい」とうなずいて、私の生きていく道は決まりました。
第5 東京大空襲を語り継ぐその後の活動
1950(昭和25)年に、朝鮮戦争が始まると、あのB29が東京の横田基地、埼玉県の入間基地から出撃していきました。その爆撃の下がどうなっているのか。私はいたたまれぬ思いで、自分が過ごしてきた少年期の戦争を振りかえり、町工場に働きながら自分史『下町の故郷』を書き上げて、最初の著作となりました。20歳でした。直木賞候補作にすいせんしてくれる作家もいました。
1970年、私は「東京空襲を記録する会」の発足を呼びかけ、多くの文化人の協力を得て、美濃部東京都知事に陳情しました。革新都政の援助によって、全5巻からなる大資料集『東京大空襲・戦災誌』(菊池寛賞)を、三年がかりでまとめましたが、空襲を記録する運動は全国に波及して、各都市に記録する会が誕生、民間人の戦禍の記録を後世にという、大きな流れになっていったのです。
しかし、東京都議会の一部の勢力によって、平和祈念館建設計画は凍結され、やむにやまれず民間募金によって、現在の「東京大空襲・戦災資料センター」が開館にこぎつけたのは、13年前のことです。用地はある罹災者の無償提供によるものです。
言い出しっぺは私ですが、何事もすべては一人から始まることに、確信を持ちました。その一なる声に道理と感動がともなえば、無限大に広がっていく、ということ。一人は微力ですが、こだわって生きれば、それなりのことはあります。
第6 戦争を語り継ぐ人間がなぜ原発訴訟に参加するのか
その私は、東日本大震災による福島県の被災地に二度ほど調査入りをしました。南相馬市の小高区、「帰還困難区域」の浪江町ですが、息が詰まるほどの衝撃を受けました。
その惨状たるや、10万人が一夜で死んだ東京大空襲の焼け野原に似ていませんか、と聞かれました。たしかに酷似している点があります。それは、ごく当たり前の穏やかな日常を、一瞬にして非日常にしてしまう点です。10万人をわずか2時間余りで殺し尽くし東京の下町を瞬時に焦土と化した大空襲。
片や爆弾も業火も使わずとも、目に見えない放射能による健康被害によって、そこに住む人々を残らず立ち退かせ、ゴーストタウンに変えてしまう原発。フクシマで目の当たりにした崩れかけた無人の町並みの先は、まさに戦場を思わせる絶望的な荒廃状態でした。
けれど、原発問題と戦争や空襲とでは、決定的に違うことがあります。
8月15日、戦争終結の報と同時に、人びとは焼けトタンを拾い集めてきて、雨露をしのぐ場を確保しました。いわゆる壕舎生活があすこにもここにも。国破れても山河ありだったのです。
ところが、私の見た福島県の被災地では、それができない。放射能汚染が続く限り、この先、何十年、何百年、あるいは半永久的にその土地では生活はおろか、近寄ることさえできない。たかだか電気を生み出すためだけの原発のために、何世代にも渡って住み慣れた土地を奪われることなど、許されていいはずがありません。
生活の基盤たる故郷を失い、家族と離散し、生きていく上でのありとあらゆるものを根こそぎ奪われた人びとに、東京大空襲を生きのびた私の思いは重なります。一体何が収束か、原発の再稼働・輸出の政府の動きは、もってのほかです。戦争も原発も、絶対に次の世代に残すべきではありません。
東京大空襲、そして戦争を語り継ぐことをライフワークとしてきた82歳の私が、今、原発訴訟に参加し、原発なくせと訴えるのは、経済よりも命を優先する社会、「穏やかな日常」を安心して過ごせる社会へと変えたいからです。命ある限り、最後の一人になってでも絶対反対を叫び続ける気概を、この原発訴訟に参加している原告一人一人の皆さんとともに持ち続けたい。そのような思いで、このたび原告になったという次第です。今ならまだ間に合う。子どもたちや孫たちのために、もうひとふんばりするつもりです。
以 上
原告 早乙女 勝元
第1 はじめに
私は作家の一人でして、著書150冊ほど、そして「東京大空襲・戦災資料センター」の館長を仰せつかっております。
私がなぜこの訴訟に参加したのか、なぜ、今日、意見陳述をするのかを理解してもらうためには、まず、私どもが、けんめいになって語り継いでいる『東京大空襲』とは何か。それを少しご説明しなければなりません。『東京大空襲』のことを、この場でお話しすることで、戦争と原発に共通する問題性がはっきりわかるとともに、両者の決定的な違いも明らかになるからです。
第2 東京大空襲が起きた背景や当時の状況
1944(昭和19)年、今から70年前になりますが、日本が仕掛けた戦争の形態が、がらっと変わりました。それまでの戦場は海の彼方にあって、日本軍は「東洋平和」を旗印に、海を越えていったわけですが、その戦場が、国内の都市部へと飛び火したのです。
当時の日本の国土は「銃後」と呼ばれていましたが、なぜ戦場化したのかといえば、アメリカが日本向けに開発した爆撃機B29の登場によってです。
もはや戦局は下り坂でして、東京から2300キロ地点のサイパン、テニアン、グアムの3つの島が、B29の前線基地となり、ここを飛び立つB29は、東京を主にして、日本中の都市をターゲットにすることができました。
そして、不気味なサイレンの鳴りやまぬ日々となり、戦争最後の年を迎えます。
わが家は、東京下町の向島区(現墨田区)にあって、私は12歳。今でいう中一の生徒ですが、少国民も勤労動員で、隅田川沿岸の大鉄工場で、手榴弾作りにあけくれていました。
日本は神国と教えられ、やがて神風が吹いてくれると信じていましたが、連日連夜の空襲で、地方にツテがないため疎開もできず、神風を待って東京に踏みとどまっていました。
第3 空前絶後の被害を出した東京大空襲
東京はB29による空襲が100回余もありましたが、ケタ外れの人命被害を出したのが、1945年3月10日未明の、東京大空襲です。その夜、300機ものB29が、超低空で東京下町地区を襲い、新型のナパーム性焼夷弾1700トンを、雨アラレとぶちまけました。折からの北風にあおられた火災は、またたくまに燃え広がって、超人口密集地帯の木造家屋をなめつくしていくことになりました。
私たちは火の粉の激流を掻きわけながら逃げましたが、焼夷弾の一発はすぐ左側の電柱に突き刺さり、電柱がマッチ棒のようにばっと火を噴き、すぐ前を走っていた男が、火を振り払おうとコマみたいに回転している光景を、忘れることができません。生きるも死ぬも紙一重でした。
ある母親の体験ですが、突然、背中の子どもが、ギャーッと異様な声で泣きわめき、あわてて子どもをおろして胸に抱くと、口の中が真っ赤っ赤。血じゃありません。火の粉が泣いている口ん中に入って、喉をふさいでカーッと燃えている。それを指で掻き出しながら、逃げたといいます。
まさに地獄の業火の中を、人びとは逃げまどい、一瞬のうちに火だるまになっていったのです。爆撃は二時間余で終了しましたが、猛火は下町の大半を焦土に変え、100万人が家を焼け出され、死者は10万人で、そのほとんどが、男たちを戦場に送り出した留守家族の女性や子ども、お年よりたちだったのです。
世界の戦争史で、いかなる激戦地といえども、こんな短時間で、これだけの将兵が失われた例はありません。人類史上空前の大量殺戮都市は東京であり、沖縄の地上戦に広島・長崎の惨禍と続くのです。
第4 戦争の終結と私の進むべき道
3月10日正午、焼け残りの家のラジオは、東京大空襲による政府発表を告げましたが、その中に、私の承服できぬ一行があります。「都内各所に火災を生じたるも、宮内省主馬寮は2時35分、其の他は8時頃迄に鎮火せり」で、100万人の罹災者と、10万人の都民のいのちは、「其の他」の三文字で片付けられたのです。
当時の民間人は、「臣民」「赤子」「民草」と称され、人権など爪のアカほどもなく、雑草並みの存在でしかなかったのです。
B29による無差別爆撃は東京から、名古屋、大阪、神戸、横浜と続き、五大都市爆撃が終了した6月以降は、中小地方都市爆撃へと移行。日本中のほとんどの都市がガレキだらけとなり、最後の止めが二発の原爆で、8月15日正午、やっと戦争が終わりました。
この年、1945年度の日本人の平均寿命は、男性23・9歳、女性は37・5歳でしかありませんでした。
敗戦の翌年、私は当時の国民学校高等科を終えて、町工場勤めのミニ社会人となりましたが、貧困家庭故に、大学はおろか高校も出ていません。自分で自分があわれに思える青春でしたが、もっとあわれな、炎の中に消えていった友のことを考えました。声なき友は、私に語りかけるのです。
「君だけは生き残らせてやろう。そのかわりに、戦争で命を絶たれた子どもたちのことを、語り継いでいってくれるかね。最後の一人になってでも、戦争絶対反対を叫び続けてくれるかね?」
「はい」とうなずいて、私の生きていく道は決まりました。
第5 東京大空襲を語り継ぐその後の活動
1950(昭和25)年に、朝鮮戦争が始まると、あのB29が東京の横田基地、埼玉県の入間基地から出撃していきました。その爆撃の下がどうなっているのか。私はいたたまれぬ思いで、自分が過ごしてきた少年期の戦争を振りかえり、町工場に働きながら自分史『下町の故郷』を書き上げて、最初の著作となりました。20歳でした。直木賞候補作にすいせんしてくれる作家もいました。
1970年、私は「東京空襲を記録する会」の発足を呼びかけ、多くの文化人の協力を得て、美濃部東京都知事に陳情しました。革新都政の援助によって、全5巻からなる大資料集『東京大空襲・戦災誌』(菊池寛賞)を、三年がかりでまとめましたが、空襲を記録する運動は全国に波及して、各都市に記録する会が誕生、民間人の戦禍の記録を後世にという、大きな流れになっていったのです。
しかし、東京都議会の一部の勢力によって、平和祈念館建設計画は凍結され、やむにやまれず民間募金によって、現在の「東京大空襲・戦災資料センター」が開館にこぎつけたのは、13年前のことです。用地はある罹災者の無償提供によるものです。
言い出しっぺは私ですが、何事もすべては一人から始まることに、確信を持ちました。その一なる声に道理と感動がともなえば、無限大に広がっていく、ということ。一人は微力ですが、こだわって生きれば、それなりのことはあります。
第6 戦争を語り継ぐ人間がなぜ原発訴訟に参加するのか
その私は、東日本大震災による福島県の被災地に二度ほど調査入りをしました。南相馬市の小高区、「帰還困難区域」の浪江町ですが、息が詰まるほどの衝撃を受けました。
その惨状たるや、10万人が一夜で死んだ東京大空襲の焼け野原に似ていませんか、と聞かれました。たしかに酷似している点があります。それは、ごく当たり前の穏やかな日常を、一瞬にして非日常にしてしまう点です。10万人をわずか2時間余りで殺し尽くし東京の下町を瞬時に焦土と化した大空襲。
片や爆弾も業火も使わずとも、目に見えない放射能による健康被害によって、そこに住む人々を残らず立ち退かせ、ゴーストタウンに変えてしまう原発。フクシマで目の当たりにした崩れかけた無人の町並みの先は、まさに戦場を思わせる絶望的な荒廃状態でした。
けれど、原発問題と戦争や空襲とでは、決定的に違うことがあります。
8月15日、戦争終結の報と同時に、人びとは焼けトタンを拾い集めてきて、雨露をしのぐ場を確保しました。いわゆる壕舎生活があすこにもここにも。国破れても山河ありだったのです。
ところが、私の見た福島県の被災地では、それができない。放射能汚染が続く限り、この先、何十年、何百年、あるいは半永久的にその土地では生活はおろか、近寄ることさえできない。たかだか電気を生み出すためだけの原発のために、何世代にも渡って住み慣れた土地を奪われることなど、許されていいはずがありません。
生活の基盤たる故郷を失い、家族と離散し、生きていく上でのありとあらゆるものを根こそぎ奪われた人びとに、東京大空襲を生きのびた私の思いは重なります。一体何が収束か、原発の再稼働・輸出の政府の動きは、もってのほかです。戦争も原発も、絶対に次の世代に残すべきではありません。
東京大空襲、そして戦争を語り継ぐことをライフワークとしてきた82歳の私が、今、原発訴訟に参加し、原発なくせと訴えるのは、経済よりも命を優先する社会、「穏やかな日常」を安心して過ごせる社会へと変えたいからです。命ある限り、最後の一人になってでも絶対反対を叫び続ける気概を、この原発訴訟に参加している原告一人一人の皆さんとともに持ち続けたい。そのような思いで、このたび原告になったという次第です。今ならまだ間に合う。子どもたちや孫たちのために、もうひとふんばりするつもりです。
以 上
posted by 後藤富和 at 18:31| 環境
外国のために戦争
「集団的自衛権。それは、外国のために戦争をすること。」日本弁護士連合会
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/self-defense.pdf
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/self-defense.pdf
posted by 後藤富和 at 23:16| 平和
2014年07月05日
【本日】早乙女勝元講演会
本日、「早乙女勝元講演会〜戦争も原発も二度とくり返すまじ〜」を開催します。

平和は特別なものではない。ごくありふれた日常なのだと思う。その日常が非日常に一変したのが3.11の原発による災害だった・・・東京大空襲の語り部として、戦争の悲劇を二度とくりかえしてはならないの思いを込めて、未来世代の明日のために、いのちの尊さを体験的に語ってきた作家・早乙女勝元さんが戦争・原発、平和について語ります。
【日時】7月5日(土)開会13:30
受付開始13:00、16:00終了予定
【場所】光円寺本堂(福岡市中央区天神3丁目12−3)
地下鉄天神駅フタタ側出口より徒歩5分)
【チケット】当日700円(中学生以下は無料)
【主催】「原発なくそう!九州玄海訴訟」原告団・弁護団
【共催】中央区九条の会、原発とめよう!九電本店前ひろば、terracafe kenpou
早乙女さんは数多くの児童文学作品を世に出され、私も何冊か持っていますが、1977年に起こった米軍機墜落事故によって炎に焼かれた幼い2人の子の物語「パパママバイバイ」は子を持つ親として身を引きちぎられるような辛さを感じるとともに、政府やアメリカの態度に強い憤りを覚える作品です。
「康弘ちゃんは、やけどの痛みを伝えることばも知らず、ベッドの上で、全身ぐるぐるとほうたいに巻かれていました。目と口以外はまっしろで、かわいそうで、かわいそうで・・・。それでも、”パパ・・・・・パパ・・・・・・”と、かすれた声で、何度も何度も呼んでいました。明け方ちかくになって、なにか口ずさむような声が、ひくく、かぼそくきこえてきました。”ポッポッポー・・・”死線をさまようなかで、もう痛みもうすれてきたのでしょうか。それは、いつもおとうさんといっしょのおふろで、おとうさんが口ぐせに歌ってきかせた鳩ポッポのうたでした。歌を歌いなから、康弘ちゃんは・・・とうとう・・・息をひきとったのです。この世に生まれてきて、たった一年ちょっとの生命でした。」(「パパママバイバイ」より)
この場面の挿絵は、2時間前に息を引き取ったお兄ちゃんといっしょに康弘ちゃんが鳩といっしょに大空を飛びながら楽しそうに遊んでいるものです。ふたりとも包帯でぐるぐる巻ですが、背中に天使の羽根が生え、痛みからも開放された清々しい表情で空を上っています。
「集団的自衛権」を推し進め、この国が再び戦争への道を歩み始めている今こそ、多くの方に早乙女さんのお話を聞いていただきたいと思います。特に、将来、戦場に行くこととなる幼い子を持つママ達に聴いてもらいたいです。
是非ご参加ください。
平和は特別なものではない。ごくありふれた日常なのだと思う。その日常が非日常に一変したのが3.11の原発による災害だった・・・東京大空襲の語り部として、戦争の悲劇を二度とくりかえしてはならないの思いを込めて、未来世代の明日のために、いのちの尊さを体験的に語ってきた作家・早乙女勝元さんが戦争・原発、平和について語ります。
【日時】7月5日(土)開会13:30
受付開始13:00、16:00終了予定
【場所】光円寺本堂(福岡市中央区天神3丁目12−3)
地下鉄天神駅フタタ側出口より徒歩5分)
【チケット】当日700円(中学生以下は無料)
【主催】「原発なくそう!九州玄海訴訟」原告団・弁護団
【共催】中央区九条の会、原発とめよう!九電本店前ひろば、terracafe kenpou
早乙女さんは数多くの児童文学作品を世に出され、私も何冊か持っていますが、1977年に起こった米軍機墜落事故によって炎に焼かれた幼い2人の子の物語「パパママバイバイ」は子を持つ親として身を引きちぎられるような辛さを感じるとともに、政府やアメリカの態度に強い憤りを覚える作品です。
「康弘ちゃんは、やけどの痛みを伝えることばも知らず、ベッドの上で、全身ぐるぐるとほうたいに巻かれていました。目と口以外はまっしろで、かわいそうで、かわいそうで・・・。それでも、”パパ・・・・・パパ・・・・・・”と、かすれた声で、何度も何度も呼んでいました。明け方ちかくになって、なにか口ずさむような声が、ひくく、かぼそくきこえてきました。”ポッポッポー・・・”死線をさまようなかで、もう痛みもうすれてきたのでしょうか。それは、いつもおとうさんといっしょのおふろで、おとうさんが口ぐせに歌ってきかせた鳩ポッポのうたでした。歌を歌いなから、康弘ちゃんは・・・とうとう・・・息をひきとったのです。この世に生まれてきて、たった一年ちょっとの生命でした。」(「パパママバイバイ」より)
この場面の挿絵は、2時間前に息を引き取ったお兄ちゃんといっしょに康弘ちゃんが鳩といっしょに大空を飛びながら楽しそうに遊んでいるものです。ふたりとも包帯でぐるぐる巻ですが、背中に天使の羽根が生え、痛みからも開放された清々しい表情で空を上っています。
「集団的自衛権」を推し進め、この国が再び戦争への道を歩み始めている今こそ、多くの方に早乙女さんのお話を聞いていただきたいと思います。特に、将来、戦場に行くこととなる幼い子を持つママ達に聴いてもらいたいです。
是非ご参加ください。
posted by 後藤富和 at 13:05| 平和
早乙女勝元講演会
「早乙女勝元講演会〜戦争も原発も二度とくり返すまじ〜」に参加しました。

以下は僕のメモ。
私が生まれる前から日本では戦争が始まっていた
平和というものがどういうものか知らなかった。
8/15のラジオ放送を聴いても平和の実感なんてない。平和を知らないから。
でも、その中でも平和を実感したのは灯火管制をしなくてよくなったこと。
平和って明るいんだ。夜ぐっすり眠れるんだ。
翌年11/3日本国憲法公布
9歳上の兄は教師で多くの教え子を戦場に送った。兄は神風が吹くと信じていた。
兄は復員後、腑抜けのようになって教え子の消息を訪ねて回った。
兄は、日本国憲法の新聞発表を知り、憲法9条に感動した。そこには日本は二度と戦争をしない、そのために軍隊を持たないと言っている。もし世界の何処かで戦争があってももう日本は戦争をしなくてよくなったんだと兄は語って聞かせた。
それから、なぜあの戦争を引き起こしたのかを調べるようになった。
「政府の行為によって再び戦争の参加が起こらないようにすることを決意し、ここに主権が国民にあることを」
政府の行為にブレーキをかけるのは国民。
でも、憲法を始めて読んだ時、ブレーキをかけるのは代議士だと思ってしまった。
憲法では「永久」の文字が9条、11条、97条の3回出てくる。
戦争を一時的にやめるではなく「永久に」やめることを誓った。
昭和6年の満州事変から昭和20年8月15日まで戦争が続いた。ただ、最後の1年で戦争の形態がガラリと変わった。
それまでは戦場は海の彼方だったのに、昭和19年から日本国内が戦場になった。
政治家は戦争する時に「侵略」などとは言わない。大東亜共栄圏、アジアの解放、聖戦と言い、国民は戦場で実際に行われていることを知らない。
昭和20年からは精密爆撃でなく無差別爆撃に変わった。
3/10、真夜中、300機の大編隊が超低空で東京上空に侵入。しかも木造家屋消失に適したナパーム油脂焼夷弾。
爆撃は2時間で終わったが、わずかその時間で東京の歴史は一変した。
朝を迎えた時、東京の下町は全滅、10万人の死者、100万人を超える罹災者。その多くが女性や年寄り子ども。
こんな短時間にこれだけ多くの人が死ぬことはこれまでの歴史ではない大量虐殺。これが、沖縄、広島、長崎に続く。
東京大空襲の政府発表の中に承服できぬ一行があります。「都内各所に火災を生じたるも、宮内省主馬寮は2時35分、其の他は8時頃迄に鎮火せり」で、100万人の罹災者と、10万人の都民のいのちは、「其の他」の三文字で片付けられたのです。
当時の民間人は、「臣民」「赤子」「民草」と称され、人権など爪のアカほどもなく、雑草並みの存在でしかなかった。
福岡市も6/19深夜から20にかけてB29 200機が襲来、東京大空襲とあまり変わらない量の焼夷弾が投下され、福岡も焼け野原になった。
軍人遺族には54兆円の恩給が出たが、空襲で3人の幼い子を失った24歳の森川さんがもらったのは乾パン1つだけ。
日本人の死者210万人以上、アジアの死者2000万人以上。
昭和20年の平均寿命。男性23.9歳、女性37.5歳。
昭和21年の平均寿命は男性42.6歳、女性51.1歳。食うや食わずの時代だったがそれでも戦争がなくなるとこれだけ違う。
昭和19年に63人のクラスだったのが戦後6名しか集まれなかった。
死んでいった同級生たちから「君だけは生き残らせてやろう。そのかわりに、戦争で命を絶たれた子どもたちのことを、語り継いでいってくれるかね。最後の一人になってでも、戦争絶対反対を叫び続けてくれるかね?」と問われている。
著書を読んだ中学生からの感想文に「今、平和で良かった」とある。
でも、今、本当に平和か。日本はアメリカの戦争に加担し、イラクに送られた自衛官の自殺があとを絶たず、本当の平和とは決して言えない状況にある。日本は加害者的な面を払拭できない。
理性を欠いた北朝鮮、中国の軍備拡張は脅威だが、本物の脅威は国内にあった。それが原発。
平和利用、安全神話と言われ続けたが、先の大戦と同じ。
東洋平和、自尊自衛と言い続け戦争を遂行し、想定外の使者を出した。想定外の事故、死者を出した原発事故。
日本の原発は54基と言うが、原子力空母、原子力潜水艦を入れると57基ではないか。
ラジオ福島の依頼で震災後の福島に入った。
南相馬市では、93歳の女性が自殺している。
「年寄りは足手まといになるからお墓に避難します。ごめんなさい。さようなら。」
旧満州からの引き揚げで何度も目にした文字。
まるで戦争状態じゃないか。
小高区に入ると除染した土砂が山盛り。
浪江町に入ると、1時間以上いると危険と言われゾッとした。
その惨状たるや、東京大空襲の焼け野原に似ていませんか、と聞かれた。たしかに酷似している点がある。それは、ごく当たり前の穏やかな日常を、一瞬にして非日常にしてしまう点。
けれど、原発問題と戦争や空襲とでは、決定的に違う。8月15日、戦争終結の報と同時に、人びとは焼けトタンを拾い集めてきて、雨露をしのぐ場を確保しました。国破れても山河ありだった。
ところが、福島では、それができない。放射能汚染が続く限り、この先、何十年、何百年、あるいは半永久的にその土地では生活はおろか、近寄ることさえできない。たかだか電気を生み出すためだけの原発のために、何世代にも渡って住み慣れた土地を奪われることなど、許されていいはずはない。
原発再稼働とか輸出などもってのほか。
昨年12/6夜、特定秘密保護法が可決された。国民に真実を知らせない。かつての戦時中の国民と同じように「見えざる、言わざる、聞こえざる」の状態にして、国民の知らぬ間に戦争の準備し、気づいた時には戦争になる。
いつか来た道。
秘密保護法から半年、集団的自衛権の閣議決定。
当初、政府は憲法96条の改訂(2/3→過半数)を念頭に置いていたが、批判が相次いだため引っ込めて、解釈改憲を推し進めた。閣僚だけで憲法を変えるならば、それはもはや憲法ではない。
容易ならざる事態だが、これからが戦いの本質。
安倍総理は、日本の女性や子どもが乗った米艦艇が攻撃されたら女性や子どもを守れないと言うが、この政府が女性や子どもをそんなに真剣に守ったことがあるか。
東京大空襲はどうか、沖縄はどうか、満州では軍隊は先に帰り置き去りにしたではないか。
軍隊は住民を守ることが役割ではない。
そんなまやかしにごまかされてはいけない。戦いはこれから。
最後に永井隆博士(医師、長崎で被爆)の言葉を引用
「日本をめぐる国際情勢次第では、日本人の中から、憲法を改めて戦争放棄の条項を削れ、と叫ぶ者が出ないともかぎらない。そしてその叫びが、いかにももっともらしい理屈をつけて、世論を日本再武装に引きつけるかもしれない。そのときこそ、……誠一よ、カヤノよ、たとい最後の二人となっても、どんなののしりや暴力を受けても、きっぱりと「戦争絶対反対」を叫び続け、叫び通しておくれ!たとい卑怯者とさげすまされ、裏切者とたたかれても「戦争絶対反対」の叫びを守っておくれ!」(いとし子よ)
以下は僕のメモ。
私が生まれる前から日本では戦争が始まっていた
平和というものがどういうものか知らなかった。
8/15のラジオ放送を聴いても平和の実感なんてない。平和を知らないから。
でも、その中でも平和を実感したのは灯火管制をしなくてよくなったこと。
平和って明るいんだ。夜ぐっすり眠れるんだ。
翌年11/3日本国憲法公布
9歳上の兄は教師で多くの教え子を戦場に送った。兄は神風が吹くと信じていた。
兄は復員後、腑抜けのようになって教え子の消息を訪ねて回った。
兄は、日本国憲法の新聞発表を知り、憲法9条に感動した。そこには日本は二度と戦争をしない、そのために軍隊を持たないと言っている。もし世界の何処かで戦争があってももう日本は戦争をしなくてよくなったんだと兄は語って聞かせた。
それから、なぜあの戦争を引き起こしたのかを調べるようになった。
「政府の行為によって再び戦争の参加が起こらないようにすることを決意し、ここに主権が国民にあることを」
政府の行為にブレーキをかけるのは国民。
でも、憲法を始めて読んだ時、ブレーキをかけるのは代議士だと思ってしまった。
憲法では「永久」の文字が9条、11条、97条の3回出てくる。
戦争を一時的にやめるではなく「永久に」やめることを誓った。
昭和6年の満州事変から昭和20年8月15日まで戦争が続いた。ただ、最後の1年で戦争の形態がガラリと変わった。
それまでは戦場は海の彼方だったのに、昭和19年から日本国内が戦場になった。
政治家は戦争する時に「侵略」などとは言わない。大東亜共栄圏、アジアの解放、聖戦と言い、国民は戦場で実際に行われていることを知らない。
昭和20年からは精密爆撃でなく無差別爆撃に変わった。
3/10、真夜中、300機の大編隊が超低空で東京上空に侵入。しかも木造家屋消失に適したナパーム油脂焼夷弾。
爆撃は2時間で終わったが、わずかその時間で東京の歴史は一変した。
朝を迎えた時、東京の下町は全滅、10万人の死者、100万人を超える罹災者。その多くが女性や年寄り子ども。
こんな短時間にこれだけ多くの人が死ぬことはこれまでの歴史ではない大量虐殺。これが、沖縄、広島、長崎に続く。
東京大空襲の政府発表の中に承服できぬ一行があります。「都内各所に火災を生じたるも、宮内省主馬寮は2時35分、其の他は8時頃迄に鎮火せり」で、100万人の罹災者と、10万人の都民のいのちは、「其の他」の三文字で片付けられたのです。
当時の民間人は、「臣民」「赤子」「民草」と称され、人権など爪のアカほどもなく、雑草並みの存在でしかなかった。
福岡市も6/19深夜から20にかけてB29 200機が襲来、東京大空襲とあまり変わらない量の焼夷弾が投下され、福岡も焼け野原になった。
軍人遺族には54兆円の恩給が出たが、空襲で3人の幼い子を失った24歳の森川さんがもらったのは乾パン1つだけ。
日本人の死者210万人以上、アジアの死者2000万人以上。
昭和20年の平均寿命。男性23.9歳、女性37.5歳。
昭和21年の平均寿命は男性42.6歳、女性51.1歳。食うや食わずの時代だったがそれでも戦争がなくなるとこれだけ違う。
昭和19年に63人のクラスだったのが戦後6名しか集まれなかった。
死んでいった同級生たちから「君だけは生き残らせてやろう。そのかわりに、戦争で命を絶たれた子どもたちのことを、語り継いでいってくれるかね。最後の一人になってでも、戦争絶対反対を叫び続けてくれるかね?」と問われている。
著書を読んだ中学生からの感想文に「今、平和で良かった」とある。
でも、今、本当に平和か。日本はアメリカの戦争に加担し、イラクに送られた自衛官の自殺があとを絶たず、本当の平和とは決して言えない状況にある。日本は加害者的な面を払拭できない。
理性を欠いた北朝鮮、中国の軍備拡張は脅威だが、本物の脅威は国内にあった。それが原発。
平和利用、安全神話と言われ続けたが、先の大戦と同じ。
東洋平和、自尊自衛と言い続け戦争を遂行し、想定外の使者を出した。想定外の事故、死者を出した原発事故。
日本の原発は54基と言うが、原子力空母、原子力潜水艦を入れると57基ではないか。
ラジオ福島の依頼で震災後の福島に入った。
南相馬市では、93歳の女性が自殺している。
「年寄りは足手まといになるからお墓に避難します。ごめんなさい。さようなら。」
旧満州からの引き揚げで何度も目にした文字。
まるで戦争状態じゃないか。
小高区に入ると除染した土砂が山盛り。
浪江町に入ると、1時間以上いると危険と言われゾッとした。
その惨状たるや、東京大空襲の焼け野原に似ていませんか、と聞かれた。たしかに酷似している点がある。それは、ごく当たり前の穏やかな日常を、一瞬にして非日常にしてしまう点。
けれど、原発問題と戦争や空襲とでは、決定的に違う。8月15日、戦争終結の報と同時に、人びとは焼けトタンを拾い集めてきて、雨露をしのぐ場を確保しました。国破れても山河ありだった。
ところが、福島では、それができない。放射能汚染が続く限り、この先、何十年、何百年、あるいは半永久的にその土地では生活はおろか、近寄ることさえできない。たかだか電気を生み出すためだけの原発のために、何世代にも渡って住み慣れた土地を奪われることなど、許されていいはずはない。
原発再稼働とか輸出などもってのほか。
昨年12/6夜、特定秘密保護法が可決された。国民に真実を知らせない。かつての戦時中の国民と同じように「見えざる、言わざる、聞こえざる」の状態にして、国民の知らぬ間に戦争の準備し、気づいた時には戦争になる。
いつか来た道。
秘密保護法から半年、集団的自衛権の閣議決定。
当初、政府は憲法96条の改訂(2/3→過半数)を念頭に置いていたが、批判が相次いだため引っ込めて、解釈改憲を推し進めた。閣僚だけで憲法を変えるならば、それはもはや憲法ではない。
容易ならざる事態だが、これからが戦いの本質。
安倍総理は、日本の女性や子どもが乗った米艦艇が攻撃されたら女性や子どもを守れないと言うが、この政府が女性や子どもをそんなに真剣に守ったことがあるか。
東京大空襲はどうか、沖縄はどうか、満州では軍隊は先に帰り置き去りにしたではないか。
軍隊は住民を守ることが役割ではない。
そんなまやかしにごまかされてはいけない。戦いはこれから。
最後に永井隆博士(医師、長崎で被爆)の言葉を引用
「日本をめぐる国際情勢次第では、日本人の中から、憲法を改めて戦争放棄の条項を削れ、と叫ぶ者が出ないともかぎらない。そしてその叫びが、いかにももっともらしい理屈をつけて、世論を日本再武装に引きつけるかもしれない。そのときこそ、……誠一よ、カヤノよ、たとい最後の二人となっても、どんなののしりや暴力を受けても、きっぱりと「戦争絶対反対」を叫び続け、叫び通しておくれ!たとい卑怯者とさげすまされ、裏切者とたたかれても「戦争絶対反対」の叫びを守っておくれ!」(いとし子よ)
posted by 後藤富和 at 15:28| 平和
2014年07月07日
明日のterra cafe kenpou
若者憲法学習会「terra cafe kenpou (テラ・カフェ・憲法)」では、毎週火曜日の夜、福岡市中央区天神のお寺に集まって様々な人権問題を題材に憲法の学習をしています。
今週と来週は「環境問題と人権、憲法」について学習します。
明日(7/8)は、
堀良一弁護士(よみがえれ!有明訴訟弁護団事務局長、ラムサールネットワーク日本共同代表)を講師に招き、諫早湾干拓問題や、湿地の保全、国際的な環境保護活動を題材に、環境問題と人権、憲法について学びます。
来週(7/15)は、
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、生物多様性保全、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
堀良一弁護士は、博多湾人工島問題に取り組み、現在は、ギロチン(諫早湾干拓事業)によって破壊された有明海の再生に取り組むとともに、環境保護NGOの代表として、わが国そして東アジアの湿地・生物多様性保全活動に取り組んでいます。
今年10月に韓国の平昌市で開催される第12回生物多様性条約締約国会議では、諫早湾の開門に対する日本政府の態度、ラムサールネットワーク日本や日本弁護士連合会の活動が注目されています。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月8日(火)、7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 堀良一弁護士(7/8)
後藤富和弁護士(7/15)
今週と来週は「環境問題と人権、憲法」について学習します。
明日(7/8)は、
堀良一弁護士(よみがえれ!有明訴訟弁護団事務局長、ラムサールネットワーク日本共同代表)を講師に招き、諫早湾干拓問題や、湿地の保全、国際的な環境保護活動を題材に、環境問題と人権、憲法について学びます。
来週(7/15)は、
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、生物多様性保全、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
堀良一弁護士は、博多湾人工島問題に取り組み、現在は、ギロチン(諫早湾干拓事業)によって破壊された有明海の再生に取り組むとともに、環境保護NGOの代表として、わが国そして東アジアの湿地・生物多様性保全活動に取り組んでいます。
今年10月に韓国の平昌市で開催される第12回生物多様性条約締約国会議では、諫早湾の開門に対する日本政府の態度、ラムサールネットワーク日本や日本弁護士連合会の活動が注目されています。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月8日(火)、7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 堀良一弁護士(7/8)
後藤富和弁護士(7/15)
posted by 後藤富和 at 12:31| 環境
2014年07月09日
昨夜のterra cafe kenpou
昨夜のterra cafe kenpouでは、よみがえれ!有明訴訟弁護団の堀良一弁護士を講師に「環境問題と人権・憲法」について学びました。
27名が参加。
冒頭、堀弁護士は、集団的自衛権閣議決定はケシカラン。歯止めが効くというが、首相と数人の閣僚が決めたことに対し、私達国民は秘密保護法によって検証すらできない。こんなことがまかり通るような国は危ない。
私たちは主権者としてしっかり勉強すること。こういう政治家を許さない。
憲法改正の際に持ち出されるのが「環境問題」。
改憲したい政治家は今の憲法では環境が守れないという。
環境を破壊してきた者たちに言われたくない。
憲法とはなんだろうか。
憲法の3つの基本原理(人権、民主主義、平和)を支えている価値観は「個人の尊重」(憲法13,25条)。そして「法の支配」(国家権力に好き勝手をさせない。立憲主義)。
国の存在理由は、国民ひとりひとりの幸せを実現すること。そのために国家機関がある。
憲法に規定されている人権は歴史的に虐げられてきた権利を例示したもの。人権は個人の尊重を実現するためにあるものだから、個人の尊重を実現するために必要な権利であれば、規定がなくても人権として柔軟に保障するのが憲法の趣旨。
良好な環境を享受すること、国にそれを要求すること、それが「環境権」。
環境問題の背景
・人口問題
・科学技術の発達
生態系サービスとそれによってもたらされる人間サイドの福利効果(ミレニアム生態系評価)
生物種の絶滅のスピードが加速。
環境は限りがある(環境は有限で、自然の復元力には限界がある)
世代間の公平(今の世代で利用し尽くしてはいけない)
自然と人間の共生
ネイティブアメリカンの言葉
「自然に逆らう文化は野蛮」
「7代先まで考えて行動せよ」
「この自然は先祖からの授かりものではなく、子どもたちからの預かりもの」
われわれ生命の存在、生命を育む地球は、宇宙の中で稀有な存在。
和白干潟の野鳥
クロツラヘラサギ
博多湾人工島事業の問題
諫早湾干拓事業
「美しい・珍しい」から普遍的な自然の価値を保護
「環境権」の中身
日弁連提唱の「自然享有権」に注目
市民訴訟条項、団体条項の必要性
予防原則
今、政府がいう「環境権」を性急に憲法に盛り込むのは危険。
来週(7/15)は、
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、生物多様性保全、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 後藤富和弁護士
27名が参加。
冒頭、堀弁護士は、集団的自衛権閣議決定はケシカラン。歯止めが効くというが、首相と数人の閣僚が決めたことに対し、私達国民は秘密保護法によって検証すらできない。こんなことがまかり通るような国は危ない。
私たちは主権者としてしっかり勉強すること。こういう政治家を許さない。
憲法改正の際に持ち出されるのが「環境問題」。
改憲したい政治家は今の憲法では環境が守れないという。
環境を破壊してきた者たちに言われたくない。
憲法とはなんだろうか。
憲法の3つの基本原理(人権、民主主義、平和)を支えている価値観は「個人の尊重」(憲法13,25条)。そして「法の支配」(国家権力に好き勝手をさせない。立憲主義)。
国の存在理由は、国民ひとりひとりの幸せを実現すること。そのために国家機関がある。
憲法に規定されている人権は歴史的に虐げられてきた権利を例示したもの。人権は個人の尊重を実現するためにあるものだから、個人の尊重を実現するために必要な権利であれば、規定がなくても人権として柔軟に保障するのが憲法の趣旨。
良好な環境を享受すること、国にそれを要求すること、それが「環境権」。
環境問題の背景
・人口問題
・科学技術の発達
生態系サービスとそれによってもたらされる人間サイドの福利効果(ミレニアム生態系評価)
生物種の絶滅のスピードが加速。
環境は限りがある(環境は有限で、自然の復元力には限界がある)
世代間の公平(今の世代で利用し尽くしてはいけない)
自然と人間の共生
ネイティブアメリカンの言葉
「自然に逆らう文化は野蛮」
「7代先まで考えて行動せよ」
「この自然は先祖からの授かりものではなく、子どもたちからの預かりもの」
われわれ生命の存在、生命を育む地球は、宇宙の中で稀有な存在。
和白干潟の野鳥
クロツラヘラサギ
博多湾人工島事業の問題
諫早湾干拓事業
「美しい・珍しい」から普遍的な自然の価値を保護
「環境権」の中身
日弁連提唱の「自然享有権」に注目
市民訴訟条項、団体条項の必要性
予防原則
今、政府がいう「環境権」を性急に憲法に盛り込むのは危険。
来週(7/15)は、
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、生物多様性保全、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 後藤富和弁護士
posted by 後藤富和 at 20:22| 環境
2014年07月10日
【九弁連】中国帰国者に対する施策についての勧告書
九州弁護士会連合会は、6月20日、「中国帰国者に対する施策についての勧告書」 を採択し、安倍総理、田村厚労大臣、衆参両院の議長に対して、中国帰国者(中国残留孤児)の人権回復を求めて勧告しました。
1 多文化共生の観点からの施策
2 基礎的諸条件の補完の観点からの施策
3 家族の保護の観点からの施策
100ページ近い報告書もご覧いただけます。
http://kyubenren.org/seimei/data/20140620.pdf
1 多文化共生の観点からの施策
2 基礎的諸条件の補完の観点からの施策
3 家族の保護の観点からの施策
100ページ近い報告書もご覧いただけます。
http://kyubenren.org/seimei/data/20140620.pdf
posted by 後藤富和 at 13:00| 平和
2014年07月12日
環境問題と人権・憲法(大飯原発差止判決)
来週(7/15)のterra cafe kenpouは、
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
大飯原発差止判決の解説もいたします。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 後藤富和弁護士
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
大飯原発差止判決の解説もいたします。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 後藤富和弁護士
posted by 後藤富和 at 16:13| 環境
2014年07月13日
憲法講師活動
第17回中間・遠賀地区「母親大会 愛ある社会へ」に講師としてお招きいただきました。
午前中の全体会は、齋藤真人立花高校校長による講演「『いいんだよ』は魔法のことば」
私は午後の分科会「憲法」を担当。
「戦争の足音がきこえる いま憲法を考える」
駅でこの講演タイトルを目にしていても立ってもいられず参加したという方もいました。
かわいい孫が戦場に送られるのは身を切られるよりも辛い。指をくわえて座してなんかいられないと涙ながらに訴える男性。
気づいている人はとっくにこの国が「戦前(開戦前夜)」に突入していることに強い危機感を持っています。
60名もの中間市や水巻町の市民にご参加いただきました。
憲法、集団的自衛権、秘密保護法について知りたいという方、この国がどこに進もうとしているのか、平和な社会を子に残すために自分に何ができるか考えている方、私に声をかけてください。どんなに小さな集まりでも講師として駆けつけます。
私は自分の子を守るために1人でも多くの方に憲法を知ってもらいたいと思っています。
午前中の全体会は、齋藤真人立花高校校長による講演「『いいんだよ』は魔法のことば」
私は午後の分科会「憲法」を担当。
「戦争の足音がきこえる いま憲法を考える」
駅でこの講演タイトルを目にしていても立ってもいられず参加したという方もいました。
かわいい孫が戦場に送られるのは身を切られるよりも辛い。指をくわえて座してなんかいられないと涙ながらに訴える男性。
気づいている人はとっくにこの国が「戦前(開戦前夜)」に突入していることに強い危機感を持っています。
60名もの中間市や水巻町の市民にご参加いただきました。
憲法、集団的自衛権、秘密保護法について知りたいという方、この国がどこに進もうとしているのか、平和な社会を子に残すために自分に何ができるか考えている方、私に声をかけてください。どんなに小さな集まりでも講師として駆けつけます。
私は自分の子を守るために1人でも多くの方に憲法を知ってもらいたいと思っています。
posted by 後藤富和 at 17:42| 平和
2014年07月14日
明日のterra cafe kenpou
明日(7/15)のterra cafe kenpouは、
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
大飯原発差止判決の解説もいたします。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 後藤富和弁護士
後藤富和弁護士(福岡県弁護士会公害環境委員会委員長、日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会自然保護部会前部会長)を講師に、諫早湾干拓問題、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びます。
大飯原発差止判決の解説もいたします。
ぜひご参加ください。若者でなくても遠慮なしにご参加ください。
お楽しみに。
月日 7月15日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 環境問題と人権、憲法
講師 後藤富和弁護士
posted by 後藤富和 at 19:47| 環境
2014年07月15日
なかにし礼の詩「若者よ、戦場に行くな」
なかにし礼の詩「若者よ、戦場に行くな」
なかにし礼さんが秘密保護法、集団的自衛権行使容認を批判、抗議して
「若者よ、戦場に行くな」という詩を「毎日新聞」7月10日の夕刊に載せました。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140710dde012010004000c.html
特集ワイド:集団的自衛権の行使容認 なかにし礼さんが詩 若者よ、戦場へ行くな
毎日新聞 2014年07月10日 東京夕刊
詩を書いてもらえませんか−−。集団的自衛権行使容認が閣議決定された1日、作家・作詩家のなかにし礼さん(75)に依頼した。携帯電話の向こうから、力強い言葉が返ってきた。「書きます。何ならすぐにでも」。切迫した思いが伝わってきた。【小国綾子】
数日後、なかにしさんから手渡された詩の題名は「平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう」だった。「僕自身も泣きながら、ですから。日本がこんな国になってしまって悲しくて仕方ない。特定秘密保護法を先につくって、次は集団的自衛権。『戦争だから』と自由に発言できない時代はすぐそこです」という。
終戦後、満州からの引き揚げ途中、何度も命の危険にさらされた。兄は特攻隊の生き残り。近著「天皇と日本国憲法 反戦と抵抗のための文化論」には「日本国憲法は世界に誇る芸術作品」と書いた。
詩は最初、題名も内容も違っていた。題名は「若き友たちへ!」。若者に自己変革を求める内容だった。「今回の閣議決定で一番影響を受けるのは若者たち。だから彼らに向けて書きました。目覚めよ、生まれ変わり、抵抗を始めよう、と。ところが突然、別の言葉がひらめいたんです」。それが「平和の申し子」だ。
「終戦から69年。戦争を知らないどころか平和を満喫して生きてきた若い世代は、まさに平和の申し子です。草食系男子? 国を滅ぼすマッチョな男よりずっといい。心優しき彼らこそ平和を守ることができる。そんな彼らがいてくれることを僕は心強く思います。若者を『戦争を知らない』とか『無関心だ』とか批判するのは間違っている。僕たち戦争体験者は、若い世代とともに闘うための言葉を自ら探さなければいけません」
だから「平和の申し子」という言葉が胸に浮かんだ日、詩から若者への説教めいたメッセージを削り、全面的に書き直した。一つの言葉を得て、詩は生まれ変わったのだ。「戦争したくないと思う自分を後ろめたく感じる若者がいるそうです。違う。戦争なんて無理、と思う自分に胸張っていい。弱くあることは勇気あることなんです」
最後に聞いてみた。短い日数で書くことに不安はなかったのか。後で書き直したくなったりしないか。作家は破顔し、語気を強め言った。「その時は続編を書けばいい」
書き続けるんだ、闘い続けるんだ、と聞こえた。
==============
平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう
二〇一四年七月一日火曜日
集団的自衛権が閣議決定された
この日 日本の誇るべき
たった一つの宝物
平和憲法は粉砕された
つまり君たち若者もまた
圧殺されたのである
こんな憲法違反にたいして
最高裁はなんの文句も言わない
かくして君たちの日本は
その長い歴史の中の
どんな時代よりも禍々(まがまが)しい
暗黒時代へともどっていく
そしてまたあの
醜悪と愚劣 残酷と恐怖の
戦争が始まるだろう
ああ、若き友たちよ!
巨大な歯車がひとたびぐらっと
回りはじめたら最後
君もその中に巻き込まれる
いやがおうでも巻き込まれる
しかし君に戦う理由などあるのか
国のため? 大義のため?
そんなもののために
君は銃で人を狙えるのか
君は銃剣で人を刺せるのか
君は人々の上に爆弾を落とせるのか
若き友たちよ!
君は戦場に行ってはならない
なぜなら君は戦争にむいてないからだ
世界史上類例のない
六十九年間も平和がつづいた
理想の国に生まれたんだもの
平和しか知らないんだ
平和の申し子なんだ
平和こそが君の故郷であり
生活であり存在理由なんだ
平和ぼけ? なんとでも言わしておけ
戦争なんか真っ平ごめんだ
人殺しどころか喧嘩(けんか)もしたくない
たとえ国家といえども
俺の人生にかまわないでくれ
俺は臆病なんだ
俺は弱虫なんだ
卑怯者(ひきょうもの)? そうかもしれない
しかし俺は平和が好きなんだ
それのどこが悪い?
弱くあることも
勇気のいることなんだぜ
そう言って胸をはれば
なにか清々(すがすが)しい風が吹くじゃないか
怖(おそ)れるものはなにもない
愛する平和の申し子たちよ
この世に生まれ出た時
君は命の歓喜の産声をあげた
君の命よりも大切なものはない
生き抜かなければならない
死んではならない
が 殺してもいけない
だから今こそ!
もっともか弱きものとして
産声をあげる赤児のように
泣きながら抵抗を始めよう
泣きながら抵抗をしつづけるのだ
泣くことを一生やめてはならない
平和のために!
==============
■人物略歴
◇なかにし・れい
1938年中国・牡丹江市生まれ。「石狩挽歌」「北酒場」など数々のヒット曲を作詞。小説では98年「兄弟」、99年「長崎ぶらぶら節」(直木賞)、2001年「赤い月」。
なかにし礼さんが秘密保護法、集団的自衛権行使容認を批判、抗議して
「若者よ、戦場に行くな」という詩を「毎日新聞」7月10日の夕刊に載せました。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140710dde012010004000c.html
特集ワイド:集団的自衛権の行使容認 なかにし礼さんが詩 若者よ、戦場へ行くな
毎日新聞 2014年07月10日 東京夕刊
詩を書いてもらえませんか−−。集団的自衛権行使容認が閣議決定された1日、作家・作詩家のなかにし礼さん(75)に依頼した。携帯電話の向こうから、力強い言葉が返ってきた。「書きます。何ならすぐにでも」。切迫した思いが伝わってきた。【小国綾子】
数日後、なかにしさんから手渡された詩の題名は「平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう」だった。「僕自身も泣きながら、ですから。日本がこんな国になってしまって悲しくて仕方ない。特定秘密保護法を先につくって、次は集団的自衛権。『戦争だから』と自由に発言できない時代はすぐそこです」という。
終戦後、満州からの引き揚げ途中、何度も命の危険にさらされた。兄は特攻隊の生き残り。近著「天皇と日本国憲法 反戦と抵抗のための文化論」には「日本国憲法は世界に誇る芸術作品」と書いた。
詩は最初、題名も内容も違っていた。題名は「若き友たちへ!」。若者に自己変革を求める内容だった。「今回の閣議決定で一番影響を受けるのは若者たち。だから彼らに向けて書きました。目覚めよ、生まれ変わり、抵抗を始めよう、と。ところが突然、別の言葉がひらめいたんです」。それが「平和の申し子」だ。
「終戦から69年。戦争を知らないどころか平和を満喫して生きてきた若い世代は、まさに平和の申し子です。草食系男子? 国を滅ぼすマッチョな男よりずっといい。心優しき彼らこそ平和を守ることができる。そんな彼らがいてくれることを僕は心強く思います。若者を『戦争を知らない』とか『無関心だ』とか批判するのは間違っている。僕たち戦争体験者は、若い世代とともに闘うための言葉を自ら探さなければいけません」
だから「平和の申し子」という言葉が胸に浮かんだ日、詩から若者への説教めいたメッセージを削り、全面的に書き直した。一つの言葉を得て、詩は生まれ変わったのだ。「戦争したくないと思う自分を後ろめたく感じる若者がいるそうです。違う。戦争なんて無理、と思う自分に胸張っていい。弱くあることは勇気あることなんです」
最後に聞いてみた。短い日数で書くことに不安はなかったのか。後で書き直したくなったりしないか。作家は破顔し、語気を強め言った。「その時は続編を書けばいい」
書き続けるんだ、闘い続けるんだ、と聞こえた。
==============
平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう
二〇一四年七月一日火曜日
集団的自衛権が閣議決定された
この日 日本の誇るべき
たった一つの宝物
平和憲法は粉砕された
つまり君たち若者もまた
圧殺されたのである
こんな憲法違反にたいして
最高裁はなんの文句も言わない
かくして君たちの日本は
その長い歴史の中の
どんな時代よりも禍々(まがまが)しい
暗黒時代へともどっていく
そしてまたあの
醜悪と愚劣 残酷と恐怖の
戦争が始まるだろう
ああ、若き友たちよ!
巨大な歯車がひとたびぐらっと
回りはじめたら最後
君もその中に巻き込まれる
いやがおうでも巻き込まれる
しかし君に戦う理由などあるのか
国のため? 大義のため?
そんなもののために
君は銃で人を狙えるのか
君は銃剣で人を刺せるのか
君は人々の上に爆弾を落とせるのか
若き友たちよ!
君は戦場に行ってはならない
なぜなら君は戦争にむいてないからだ
世界史上類例のない
六十九年間も平和がつづいた
理想の国に生まれたんだもの
平和しか知らないんだ
平和の申し子なんだ
平和こそが君の故郷であり
生活であり存在理由なんだ
平和ぼけ? なんとでも言わしておけ
戦争なんか真っ平ごめんだ
人殺しどころか喧嘩(けんか)もしたくない
たとえ国家といえども
俺の人生にかまわないでくれ
俺は臆病なんだ
俺は弱虫なんだ
卑怯者(ひきょうもの)? そうかもしれない
しかし俺は平和が好きなんだ
それのどこが悪い?
弱くあることも
勇気のいることなんだぜ
そう言って胸をはれば
なにか清々(すがすが)しい風が吹くじゃないか
怖(おそ)れるものはなにもない
愛する平和の申し子たちよ
この世に生まれ出た時
君は命の歓喜の産声をあげた
君の命よりも大切なものはない
生き抜かなければならない
死んではならない
が 殺してもいけない
だから今こそ!
もっともか弱きものとして
産声をあげる赤児のように
泣きながら抵抗を始めよう
泣きながら抵抗をしつづけるのだ
泣くことを一生やめてはならない
平和のために!
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■人物略歴
◇なかにし・れい
1938年中国・牡丹江市生まれ。「石狩挽歌」「北酒場」など数々のヒット曲を作詞。小説では98年「兄弟」、99年「長崎ぶらぶら節」(直木賞)、2001年「赤い月」。
posted by 後藤富和 at 07:48| 平和
グリーンカーテン〜ネット〜
7月15日(火)
最高気温:29℃
最低気温:24℃
天気:雨
今日も雨模様の福岡です。
事務所のグリーンカーテンはこんな感じです。

梅雨が早く明けてほしい、と思う一方・・・
日よけにはまだまだ高さがたりません。
今のうちにがんばって育ってほしい!
さて事務所のベランダ事情ですが、昨年までと違うのがグリーンカーテン用のネットの外側に張られた鳩よけのネット。

二重にネットが張られた状態です。
大橋駅前の広場はハトがとても多く、昨年鳩よけのネットが設置されたそうです。
(そういえば、この鳩よけネットの留め具がゆるんで隙間ができたとき、事務所ベランダに侵入してきたハトもいました)

鳩よけのネットにもツルが絡みついてしまいます(・・;)
特にゴーヤの細いツルはクルクル巻きついてしまって大変ですが、ちぎれてしまわないように慎重にはずしています。

ゴーヤの花が咲き始めました。
これからが楽しみです♪
事務局K
最高気温:29℃
最低気温:24℃
天気:雨
今日も雨模様の福岡です。
事務所のグリーンカーテンはこんな感じです。

梅雨が早く明けてほしい、と思う一方・・・
日よけにはまだまだ高さがたりません。
今のうちにがんばって育ってほしい!
さて事務所のベランダ事情ですが、昨年までと違うのがグリーンカーテン用のネットの外側に張られた鳩よけのネット。

二重にネットが張られた状態です。
大橋駅前の広場はハトがとても多く、昨年鳩よけのネットが設置されたそうです。
(そういえば、この鳩よけネットの留め具がゆるんで隙間ができたとき、事務所ベランダに侵入してきたハトもいました)

鳩よけのネットにもツルが絡みついてしまいます(・・;)
特にゴーヤの細いツルはクルクル巻きついてしまって大変ですが、ちぎれてしまわないように慎重にはずしています。

ゴーヤの花が咲き始めました。
これからが楽しみです♪
事務局K
posted by 後藤富和 at 11:27| グリーンカーテン2014
2014年07月16日
昨日のterra cafe kenpou
昨日のterra cafe kenpouは、諫早湾干拓問題、大飯原発判決を題材に、人格権(憲法13、25条)について学びました。
大飯原発差止判決の解説もしました。
25名が参加。
来週のterra cafe kenpouは、廣末勝巳さん(元九州産業大学デザイン学科教授)を講師に「表現の自由」についてお話しいただきます。
スペインの画家ゴヤは、1808年ナポレオンが市民反乱を徹底的に弾圧した時の状況「2 de Mayo マドリド」を描きました。
ピカソは、パリでゲルニカ空爆(1937年4月26日)の一報を受けパリ万博のスペイン館で「ゲルニカ」を展示しました。
日本国憲法で保障されている表現の自由、今回は画家であり元九州産業大学デザイン学科の教授.廣末勝巳さんから「時間と人の意識について」というテーマで話していただきます。廣末さんは、「一国の責任者の地位にいる存在が例えば、すぐわかる嘘をつく、、、とします。それは時間の意識に由来する」と言われます。いったいどういうことでしょうか。
それぞれ、異なった自己表現があり、どのように表現していくのか考えあえる時間にしたいと思います。
月日 7月22日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 表現の自由「時間と人の意識について」
講師 廣末勝巳さん(元九州産業大学デザイン科教授)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
大飯原発差止判決の解説もしました。
25名が参加。
来週のterra cafe kenpouは、廣末勝巳さん(元九州産業大学デザイン学科教授)を講師に「表現の自由」についてお話しいただきます。
スペインの画家ゴヤは、1808年ナポレオンが市民反乱を徹底的に弾圧した時の状況「2 de Mayo マドリド」を描きました。
ピカソは、パリでゲルニカ空爆(1937年4月26日)の一報を受けパリ万博のスペイン館で「ゲルニカ」を展示しました。
日本国憲法で保障されている表現の自由、今回は画家であり元九州産業大学デザイン学科の教授.廣末勝巳さんから「時間と人の意識について」というテーマで話していただきます。廣末さんは、「一国の責任者の地位にいる存在が例えば、すぐわかる嘘をつく、、、とします。それは時間の意識に由来する」と言われます。いったいどういうことでしょうか。
それぞれ、異なった自己表現があり、どのように表現していくのか考えあえる時間にしたいと思います。
月日 7月22日(火)
時間 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 表現の自由「時間と人の意識について」
講師 廣末勝巳さん(元九州産業大学デザイン科教授)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
posted by 後藤富和 at 07:36| 平和
2014年07月21日
映画「ファルージャ」上映会
中央区九条の会結成1周年記念
映画「ファルージャ」上映会
日時: 8月29日(金)18:30-20:40
会場: ふくふくプラザホール(福岡市市民福祉プラザ)
福岡市中央区荒戸3-3-39
映画: 「ファルージャ イラク戦争 日本人人質…そして」
http://fallujah-movie.com/index.html
(PG12指定)
解説: 「集団的自衛権の現実」近藤恭典弁護士
料金: 前売800円(当日1000円。学生・障がい者500円)
主催: 中央区九条の会、terra cafe kenpou、日本の科学者読書会
中央区九条の会結成1周年を記念して映画「ファルージャ イラク戦争 日本人人質…そして」の上映会を開催します。
「集団的自衛権」の行使が現実化しつつある今日、この映画は集団的自衛権の現実を私たちに突きつけます。
イラク戦争の際、ファルージャで起きた人質事件。その背景にはイラクへの自衛隊派遣がありました。「自己責任」で人質を切り捨て人命を軽視した日本政府の対応は、憲法第9条を踏みにじり「集団的自衛権」を強行する安倍政権の姿と重なります。
ファルージャの戦闘は、アメリカ軍による住民虐殺事件に他なりません。しかも、アメリカ軍は劣化ウラン弾を使用し、イラクでは多くの奇形児が出生するなど後遺症に苦しんでいます。罪もない人々を世代を超えて苦しめるのがアメリカの戦争であり、そのアメリカの戦争に加担するのが「集団的自衛権」行使です。その結果、世界中の「苦しめられた人々」から将来にわたって日本人は恨まれ続けることになります。
「平和をめざす国、日本」のひとつの約束であり証明であった「兵器輸出三原則」を安倍政権は簡単に破ってしまいました。人と人とが殺し合う道具、戦争をする道具を世界中に売りまくって、金儲けをしよう、景気をよくしよう、としています。それこそが「集団的自衛権」行使容認と同じ目的にあるものであり、安倍政権がめざしているものと言うことができます。安倍政権の暴走を食い止めないとどうなるのか、どういう戦争を起こすことになるのか、この映画は教えてくれます。
何のためにこのような戦争に加わる道を作ろうとするのか? それによって今まで日本人が得てきたものがどれだけ失なわれるのか?そしてどれだけ多くの世界の人々を「敵」に回すことになるのか?
映画を見て考え、そうした動きを止め、押し戻す声を上げて行かなければなりません。
上映後、近藤恭典弁護士による「集団的自衛権の現実」について解説を行います(25分程度)。
ぜひ8月29日の中央区九条の会結成1周年記念「ファルージャ」上映会におこしください。お待ちしています。
チケットのお申し込みは大橋法律事務所(担当後藤)まで
TEL 092-512-1636/FAX 092-512-1637
メールフォーム
http://www.ohashilo.jp/mail.html
中央区九条の会結成1周年記念
映画「ファルージャ」上映会特設ページ
http://www.ohashilo.jp/fallujah20140829/
映画「ファルージャ」上映会
日時: 8月29日(金)18:30-20:40
会場: ふくふくプラザホール(福岡市市民福祉プラザ)
福岡市中央区荒戸3-3-39
映画: 「ファルージャ イラク戦争 日本人人質…そして」
http://fallujah-movie.com/index.html
(PG12指定)
解説: 「集団的自衛権の現実」近藤恭典弁護士
料金: 前売800円(当日1000円。学生・障がい者500円)
主催: 中央区九条の会、terra cafe kenpou、日本の科学者読書会
中央区九条の会結成1周年を記念して映画「ファルージャ イラク戦争 日本人人質…そして」の上映会を開催します。
「集団的自衛権」の行使が現実化しつつある今日、この映画は集団的自衛権の現実を私たちに突きつけます。
イラク戦争の際、ファルージャで起きた人質事件。その背景にはイラクへの自衛隊派遣がありました。「自己責任」で人質を切り捨て人命を軽視した日本政府の対応は、憲法第9条を踏みにじり「集団的自衛権」を強行する安倍政権の姿と重なります。
ファルージャの戦闘は、アメリカ軍による住民虐殺事件に他なりません。しかも、アメリカ軍は劣化ウラン弾を使用し、イラクでは多くの奇形児が出生するなど後遺症に苦しんでいます。罪もない人々を世代を超えて苦しめるのがアメリカの戦争であり、そのアメリカの戦争に加担するのが「集団的自衛権」行使です。その結果、世界中の「苦しめられた人々」から将来にわたって日本人は恨まれ続けることになります。
「平和をめざす国、日本」のひとつの約束であり証明であった「兵器輸出三原則」を安倍政権は簡単に破ってしまいました。人と人とが殺し合う道具、戦争をする道具を世界中に売りまくって、金儲けをしよう、景気をよくしよう、としています。それこそが「集団的自衛権」行使容認と同じ目的にあるものであり、安倍政権がめざしているものと言うことができます。安倍政権の暴走を食い止めないとどうなるのか、どういう戦争を起こすことになるのか、この映画は教えてくれます。
何のためにこのような戦争に加わる道を作ろうとするのか? それによって今まで日本人が得てきたものがどれだけ失なわれるのか?そしてどれだけ多くの世界の人々を「敵」に回すことになるのか?
映画を見て考え、そうした動きを止め、押し戻す声を上げて行かなければなりません。
上映後、近藤恭典弁護士による「集団的自衛権の現実」について解説を行います(25分程度)。
ぜひ8月29日の中央区九条の会結成1周年記念「ファルージャ」上映会におこしください。お待ちしています。
チケットのお申し込みは大橋法律事務所(担当後藤)まで
TEL 092-512-1636/FAX 092-512-1637
メールフォーム
http://www.ohashilo.jp/mail.html
中央区九条の会結成1周年記念
映画「ファルージャ」上映会特設ページ
http://www.ohashilo.jp/fallujah20140829/
posted by 後藤富和 at 10:09| 平和
2014年07月23日
昨夜のterra cafe kenpou
昨夜のterra cafe kenpouでは、廣末勝巳さん(元九州産業大学デザイン学科教授、画家)からお話しいただきました。
26人参加
「あなたが幸せに生きるためにやめるべき30のこと」を題材に先生の経験を踏まえてお話ししていただきました。
1 間違った人と時間を過ごさない
2 問題から逃げない
その人に合う仕事は必ずある。軸足がずれなければライフワークは見つかる。
3 自分自身に嘘をつかない
4 自分が願う大事なことを後回しにしない
自分と向き合わずに済む文化がある。そうすると自分にとって大事なもの、自分を大切にするという価値観が分からなくなる。
5 自分以外の誰かになろうとするのをやめなさい
誰一人として同じ人はいない。あなたはあなたらしいことが大切。そういうあなたを心底愛してくれる人がいる。
6 過去にしがみつかない
過去の成功体験に執着しても同じように成功するわけではない。展開が生まれない。
7 失敗を恐れない
大事なことを自分で決められなくなる。草食系男子。しかし争うことを思考せず物事を解決する若者も現れており進化ともいえる。
8 失敗しても自分を責めない
失敗は探索、研究の一部であり、体験の質を深めてくれる。失敗をしない人はクリエイティブなことができない。
9 幸福をお金で手に入れようとしない
経済的状況から自分の突破口が開けないと思い込むと開けないことがある。必ずしもお金が幸せになれない原因とはいえない。
10 自分の幸せのために誰かに依存しない
依存は前に向くことができない。一緒にいながらも自分お世界がきちんとある。
11 意味もなく怠けない
行動することには常にリスクがつきまとう。リスクレベルが高くないと良い仕事ができないし、前進力が落ちていく。
12 今はまだ無理だと決めつけない
あなたが変わるためにチャンスが現れた時はチャレンジする。チャンスが来ているのにやらないのはマイナス。
13 異性と間違った関係を持たない
寂しいからではなく、あなたに相応しいか。
14 過去の失敗を理由に新しい出会いを否定しない
存在の根底から否定する危うさ。
15 他人と競わない
過当競争は人生の何でもないところで無駄に競うこと。その人の本質にとっては関係ないこと。あなた自身の記録更新を意識することが大切。
16 他人を妬まない
妬みには奥行きがあり、どんなレベルの社会でも妬みがある。女性の成功を男性は徹底的にバッシングする。それは妬み。私が持っている物で誰もが羨む物ってなんだろうと思っているだけでも大事。
17 泣き言を言ったりいじけたりしない
適用的無意識をコントロールできない人。主語を理解しない、善悪を理解しない。主語を理解しない人が人を非難した時、その非難の行き着く先は自分。
18 根に持つことをやめなさい
憎しみを抱き続けると、憎しんでいる本人が一番ダメージを受けることになる。
19 人にあわせて自分の基準を下げない
日本の討論番組のレベルの低さ。呪いのように人を否定するのは議論ではない。人の意見を引き出すような議論が大切。その中で譲れない部分はきちんと主張する。
20 理解を得るために自分のことを説明しない
21 休憩も取らずに同じことに没頭しすぎない
打ち込むことは大事だが、時々は明快な距離を持って自分のやっていることを見返さないとミスを生む。距離感、緩急が必要。
22 なにげないひとときの美しさを見落とさない
それは美意識。人生最高の瞬間に大切な人がいる名状し難い時間に自分の道を発見する。心の奥行きを自在化する。良い音楽を聴き、良い絵画を観て、自分の中を膨らませて行く。日本の政治家にはそれを感じない。
23 ものごとを完璧にこなそうとしない
時代を動かすテーゼやシステムを作り上げる場面では完璧主義ではなく、現場主義から生まれる。
24 安易な道を選ばない
良い仕事をしようと思えば安易な道はない
25 物事がうまくいっている時、問題ないふりをしない
自分のことが自分が一番分かっているので、解決しなければならないことは解決しないと気持ち良く過ごせない。
26 自分の苦しみを誰からのせいにしない
責任転嫁の癖がつくと問題は解決しなくなる
27 八方美人になるのをやめなさい
自分の嘘につながる。矛盾やズレ、いずれ燃え尽き自分がなくなる。内部矛盾が起こり一人になったとき自責の念に苦しむ。たった一人で良い、その人を笑顔に変えられるように。
28 悩みすぎるのをやめなさい
参考にすべき人物が周りにおらず社会に出て行くことを前向きに捉えにくい。大人がハツラツとクリエイティブに生きていない。
29 起きてほしくないことに執着するのはやめなさい
子どもに失敗して欲しくないとして母親は子どもに否定的な言葉を発する。そのため子どもの自由を奪う結果となっている。母原病。子どもの創意工夫、思考力を奪っているのは親。そのことに親が気づいていない。
30 感謝しないことをおやめなさい。恩知らずをやめなさい
人が人の存在を認めることができるような気持ちになれているとすれば、その人は感謝することができている。感謝して生きると、気づいた時には自分が感謝される存在になる。
日本の政治家はすぐに分かる嘘を平気でつく。原発はコントロールできていると嘘をついてまでオリンピックを誘致する。時間的な意識がない。
恨み続けるのはやめた方が良い、恨みが昇華され表現に転化するのはエネルギーにつながる。
政治家にポエムがない。
誰を王様に選ぶのかは、民主主義じゃない。王様を選ぶんじゃない。国民が政治家を育てるという意識が大切。
論議が下手。むしろ教育の中で論議することが否定されて来ている。生徒が先生に論議を挑むことが否定されている。
日本は水と文化はタダという意識が根強い。文化を育てるという意識。
音楽や芸術など文化の世界では日中韓の摩擦は感じない。
庶民レベルでは日中韓の交流がうまく行くのに、中間に政治家が絡むと上手くいかなくなる。
情報を共有できる場が必要。
来週再来週は2週連続で原爆被害について学びます。
日時 7月29日(火) 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 広島原爆
講師 安河内信人さん(日本の古い駅舎を守る会代表)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
26人参加
「あなたが幸せに生きるためにやめるべき30のこと」を題材に先生の経験を踏まえてお話ししていただきました。
1 間違った人と時間を過ごさない
2 問題から逃げない
その人に合う仕事は必ずある。軸足がずれなければライフワークは見つかる。
3 自分自身に嘘をつかない
4 自分が願う大事なことを後回しにしない
自分と向き合わずに済む文化がある。そうすると自分にとって大事なもの、自分を大切にするという価値観が分からなくなる。
5 自分以外の誰かになろうとするのをやめなさい
誰一人として同じ人はいない。あなたはあなたらしいことが大切。そういうあなたを心底愛してくれる人がいる。
6 過去にしがみつかない
過去の成功体験に執着しても同じように成功するわけではない。展開が生まれない。
7 失敗を恐れない
大事なことを自分で決められなくなる。草食系男子。しかし争うことを思考せず物事を解決する若者も現れており進化ともいえる。
8 失敗しても自分を責めない
失敗は探索、研究の一部であり、体験の質を深めてくれる。失敗をしない人はクリエイティブなことができない。
9 幸福をお金で手に入れようとしない
経済的状況から自分の突破口が開けないと思い込むと開けないことがある。必ずしもお金が幸せになれない原因とはいえない。
10 自分の幸せのために誰かに依存しない
依存は前に向くことができない。一緒にいながらも自分お世界がきちんとある。
11 意味もなく怠けない
行動することには常にリスクがつきまとう。リスクレベルが高くないと良い仕事ができないし、前進力が落ちていく。
12 今はまだ無理だと決めつけない
あなたが変わるためにチャンスが現れた時はチャレンジする。チャンスが来ているのにやらないのはマイナス。
13 異性と間違った関係を持たない
寂しいからではなく、あなたに相応しいか。
14 過去の失敗を理由に新しい出会いを否定しない
存在の根底から否定する危うさ。
15 他人と競わない
過当競争は人生の何でもないところで無駄に競うこと。その人の本質にとっては関係ないこと。あなた自身の記録更新を意識することが大切。
16 他人を妬まない
妬みには奥行きがあり、どんなレベルの社会でも妬みがある。女性の成功を男性は徹底的にバッシングする。それは妬み。私が持っている物で誰もが羨む物ってなんだろうと思っているだけでも大事。
17 泣き言を言ったりいじけたりしない
適用的無意識をコントロールできない人。主語を理解しない、善悪を理解しない。主語を理解しない人が人を非難した時、その非難の行き着く先は自分。
18 根に持つことをやめなさい
憎しみを抱き続けると、憎しんでいる本人が一番ダメージを受けることになる。
19 人にあわせて自分の基準を下げない
日本の討論番組のレベルの低さ。呪いのように人を否定するのは議論ではない。人の意見を引き出すような議論が大切。その中で譲れない部分はきちんと主張する。
20 理解を得るために自分のことを説明しない
21 休憩も取らずに同じことに没頭しすぎない
打ち込むことは大事だが、時々は明快な距離を持って自分のやっていることを見返さないとミスを生む。距離感、緩急が必要。
22 なにげないひとときの美しさを見落とさない
それは美意識。人生最高の瞬間に大切な人がいる名状し難い時間に自分の道を発見する。心の奥行きを自在化する。良い音楽を聴き、良い絵画を観て、自分の中を膨らませて行く。日本の政治家にはそれを感じない。
23 ものごとを完璧にこなそうとしない
時代を動かすテーゼやシステムを作り上げる場面では完璧主義ではなく、現場主義から生まれる。
24 安易な道を選ばない
良い仕事をしようと思えば安易な道はない
25 物事がうまくいっている時、問題ないふりをしない
自分のことが自分が一番分かっているので、解決しなければならないことは解決しないと気持ち良く過ごせない。
26 自分の苦しみを誰からのせいにしない
責任転嫁の癖がつくと問題は解決しなくなる
27 八方美人になるのをやめなさい
自分の嘘につながる。矛盾やズレ、いずれ燃え尽き自分がなくなる。内部矛盾が起こり一人になったとき自責の念に苦しむ。たった一人で良い、その人を笑顔に変えられるように。
28 悩みすぎるのをやめなさい
参考にすべき人物が周りにおらず社会に出て行くことを前向きに捉えにくい。大人がハツラツとクリエイティブに生きていない。
29 起きてほしくないことに執着するのはやめなさい
子どもに失敗して欲しくないとして母親は子どもに否定的な言葉を発する。そのため子どもの自由を奪う結果となっている。母原病。子どもの創意工夫、思考力を奪っているのは親。そのことに親が気づいていない。
30 感謝しないことをおやめなさい。恩知らずをやめなさい
人が人の存在を認めることができるような気持ちになれているとすれば、その人は感謝することができている。感謝して生きると、気づいた時には自分が感謝される存在になる。
日本の政治家はすぐに分かる嘘を平気でつく。原発はコントロールできていると嘘をついてまでオリンピックを誘致する。時間的な意識がない。
恨み続けるのはやめた方が良い、恨みが昇華され表現に転化するのはエネルギーにつながる。
政治家にポエムがない。
誰を王様に選ぶのかは、民主主義じゃない。王様を選ぶんじゃない。国民が政治家を育てるという意識が大切。
論議が下手。むしろ教育の中で論議することが否定されて来ている。生徒が先生に論議を挑むことが否定されている。
日本は水と文化はタダという意識が根強い。文化を育てるという意識。
音楽や芸術など文化の世界では日中韓の摩擦は感じない。
庶民レベルでは日中韓の交流がうまく行くのに、中間に政治家が絡むと上手くいかなくなる。
情報を共有できる場が必要。
来週再来週は2週連続で原爆被害について学びます。
日時 7月29日(火) 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 広島原爆
講師 安河内信人さん(日本の古い駅舎を守る会代表)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
posted by 後藤富和 at 08:26| 平和
映画「ファルージャ」上映会


中央区九条の会結成1周年記念
映画「ファルージャ」上映会
日時: 8月29日(金)18:30-20:40
会場: ふくふくプラザホール(福岡市市民福祉プラザ)
福岡市中央区荒戸3-3-39
映画: 「ファルージャ イラク戦争 日本人人質…そして」
http://fallujah-movie.com/index.html
(PG12指定)
解説: 「集団的自衛権の現実」近藤恭典弁護士
料金: 前売800円(当日1000円。学生・障がい者500円)
主催: 中央区九条の会、terra cafe kenpou、日本の科学者読書会
映画予告編
http://youtu.be/OOzPstWj6zA
中央区九条の会結成1周年を記念して映画「ファルージャ イラク戦争 日本人人質…そして」の上映会を開催します。
「集団的自衛権」の行使が現実化しつつある今日、この映画は集団的自衛権の現実を私たちに突きつけます。
イラク戦争の際、ファルージャで起きた人質事件。その背景にはイラクへの自衛隊派遣がありました。「自己責任」で人質を切り捨て人命を軽視した日本政府の対応は、憲法第9条を踏みにじり「集団的自衛権」を強行する安倍政権の姿と重なります。
ファルージャの戦闘は、アメリカ軍による住民虐殺事件に他なりません。しかも、アメリカ軍は劣化ウラン弾を使用し、イラクでは多くの奇形児が出生するなど後遺症に苦しんでいます。罪もない人々を世代を超えて苦しめるのがアメリカの戦争であり、そのアメリカの戦争に加担するのが「集団的自衛権」行使です。その結果、世界中の「苦しめられた人々」から将来にわたって日本人は恨まれ続けることになります。
「平和をめざす国、日本」のひとつの約束であり証明であった「兵器輸出三原則」を安倍政権は簡単に破ってしまいました。人と人とが殺し合う道具、戦争をする道具を世界中に売りまくって、金儲けをしよう、景気をよくしよう、としています。それこそが「集団的自衛権」行使容認と同じ目的にあるものであり、安倍政権がめざしているものと言うことができます。安倍政権の暴走を食い止めないとどうなるのか、どういう戦争を起こすことになるのか、この映画は教えてくれます。
何のためにこのような戦争に加わる道を作ろうとするのか? それによって今まで日本人が得てきたものがどれだけ失なわれるのか?そしてどれだけ多くの世界の人々を「敵」に回すことになるのか?
映画を見て考え、そうした動きを止め、押し戻す声を上げて行かなければなりません。
上映後、近藤恭典弁護士による「集団的自衛権の現実」について解説を行います(25分程度)。
ぜひ8月29日の中央区九条の会結成1周年記念「ファルージャ」上映会におこしください。お待ちしています。
チケットのお申し込みは大橋法律事務所(担当後藤)まで
TEL 092-512-1636/FAX 092-512-1637
メールフォーム
http://www.ohashilo.jp/mail.html
中央区九条の会結成1周年記念
映画「ファルージャ」上映会特設ページ
http://www.ohashilo.jp/fallujah20140829/
posted by 後藤富和 at 10:37| ご案内
2014年07月27日
日中友好協会福岡支部大会
本日は、私が支部長をつとめる日中友好協会福岡支部の第48回定期大会を開催しています。
冒頭、支部長挨拶。概ね、以下のような挨拶をしました。
第二次安倍政権下でこの1年間、特定秘密保護法の可決、集団的自衛権行使容認の閣議決定など日中の関係は戦後最悪と言えるまでに悪化している。しかし、政治レベルでは冷え切った関係であっても、民間交流のレベルでは日中の友好関係は進んでいる。昨年の京劇、そして今年の二胡演奏祭には多くの市民が集まり、多くの市民が日中友好を望んでいることは明らか。市民レベルでの交流を担う日中友好協会の役割の重要性は増している。
その後、会員である原中誠志県議(民主)が挨拶。

中国残留帰国者の2世3世の置かれた現状と課題、そして集団的自衛権を閣議決定し戦争に向かおうとする安倍政権に対する憤りと地方からの反対の声を訴えられました。
同じく会員である星野美恵子市議(共産)が挨拶。

子ども達に「僕、戦争に行かなければならないの?」という思いをさせてはいけない、高島市長の思いつきのような市政や尖閣諸島をめぐる福岡市議会の意見書によって中国との交流、友好関係に弊害が出て来ていることを訴えられました。
冒頭、支部長挨拶。概ね、以下のような挨拶をしました。
第二次安倍政権下でこの1年間、特定秘密保護法の可決、集団的自衛権行使容認の閣議決定など日中の関係は戦後最悪と言えるまでに悪化している。しかし、政治レベルでは冷え切った関係であっても、民間交流のレベルでは日中の友好関係は進んでいる。昨年の京劇、そして今年の二胡演奏祭には多くの市民が集まり、多くの市民が日中友好を望んでいることは明らか。市民レベルでの交流を担う日中友好協会の役割の重要性は増している。
その後、会員である原中誠志県議(民主)が挨拶。
中国残留帰国者の2世3世の置かれた現状と課題、そして集団的自衛権を閣議決定し戦争に向かおうとする安倍政権に対する憤りと地方からの反対の声を訴えられました。
同じく会員である星野美恵子市議(共産)が挨拶。
子ども達に「僕、戦争に行かなければならないの?」という思いをさせてはいけない、高島市長の思いつきのような市政や尖閣諸島をめぐる福岡市議会の意見書によって中国との交流、友好関係に弊害が出て来ていることを訴えられました。
posted by 後藤富和 at 13:31| 平和
今週のterra cafe kenpou
毎週火曜日の夜に、平和、憲法について学習する「terra cafe kenpou」についてお知らせします。
今週と来週のterra cafe kenpouでは2週連続で原爆被害について学びます。
今週(7/29)は、安河内信人さんの解説で広島原爆に関する映像を視聴します。
来週(8/5)は、5歳の時、長崎で被爆された吉崎幸恵さんを講師に、被爆体験と平和・核兵器廃絶を求める取り組みについてお話を伺います。
日時 7月29日(火) 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 広島原爆(映像を視聴)
講師 安河内信人さん(日本の古い駅舎を守る会代表)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
今週と来週のterra cafe kenpouでは2週連続で原爆被害について学びます。
今週(7/29)は、安河内信人さんの解説で広島原爆に関する映像を視聴します。
来週(8/5)は、5歳の時、長崎で被爆された吉崎幸恵さんを講師に、被爆体験と平和・核兵器廃絶を求める取り組みについてお話を伺います。
日時 7月29日(火) 19:00-21:00
学習会終了後希望者で交流会を行います(参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
テーマ 広島原爆(映像を視聴)
講師 安河内信人さん(日本の古い駅舎を守る会代表)
今後の予定
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
posted by 後藤富和 at 13:49| 平和
2014年07月28日
日本の原発は周回遅れ
テレビ朝日の報道ステーションでフィンランドのオルキルオト原発の紹介がされています。
http://urx.nu/arOq
日本とフィンランド、経済でくらべれば圧倒的に日本が勝りますが、命の尊厳についての配慮は圧倒的にフィンランドが勝ってますね。小泉さんがオンカロに行って変わったと言うけど、我が国の途上国性にあらためて驚かされます。ニュースの中では「周回遅れ」と評されています。
世界の原発の安全基準を特集。安倍晋三総理大臣は川内原発が審査した日に「世界で最も厳しい安全基準」と語りました。。そこでフィンランドのオルキルオト原発を訪れました。ここでは設計段階から施された数々の安全対策があります。そこでは二重の格納容器が設置されています。他にもメルトダウンへの対策もされています。TVOのエサ・マンノラ顧問は「何よりも安全であることを優先する」と語りました。
2014年7月25日放送 22:32 - 22:38 テレビ朝日
今、原子力規制委員会が川内原発の審査書案を発表し、そのパブリッコメントが受け付けされています。
その内容が科学的・技術的なものに限るとされており、不当な要求ではありますが、科学的・技術的なもの以外の内容を提出してもカウントされないので、このテレビ番組のような理解しやすい情報を良く勉強して、大量のパブリッコメントを提出することが、川内原発再稼働反対の大きな意思表示になると思われます。
http://urx.nu/arOq
日本とフィンランド、経済でくらべれば圧倒的に日本が勝りますが、命の尊厳についての配慮は圧倒的にフィンランドが勝ってますね。小泉さんがオンカロに行って変わったと言うけど、我が国の途上国性にあらためて驚かされます。ニュースの中では「周回遅れ」と評されています。
世界の原発の安全基準を特集。安倍晋三総理大臣は川内原発が審査した日に「世界で最も厳しい安全基準」と語りました。。そこでフィンランドのオルキルオト原発を訪れました。ここでは設計段階から施された数々の安全対策があります。そこでは二重の格納容器が設置されています。他にもメルトダウンへの対策もされています。TVOのエサ・マンノラ顧問は「何よりも安全であることを優先する」と語りました。
2014年7月25日放送 22:32 - 22:38 テレビ朝日
今、原子力規制委員会が川内原発の審査書案を発表し、そのパブリッコメントが受け付けされています。
その内容が科学的・技術的なものに限るとされており、不当な要求ではありますが、科学的・技術的なもの以外の内容を提出してもカウントされないので、このテレビ番組のような理解しやすい情報を良く勉強して、大量のパブリッコメントを提出することが、川内原発再稼働反対の大きな意思表示になると思われます。
posted by 後藤富和 at 10:49| 環境
【日中文化講座】緊迫する日中関係をどう打開するか
日中文化講座
「緊迫する日中関係をどう打開するか〜中国の状況と国際関係から読み解く〜」
日時 8月22日(金)18:30
場所 ココロンセンター(福岡市人権啓発センター)
博多リバレインオフィス10階
会費 700円
講師 末浪靖司(日本ジャーナリスト会議会員)
主催 日中友好協会福岡県連合会、福岡日中文化センター
・中国はなぜ艦船を尖閣海域に侵入させ、防空識別圏を設けるのか
・発展する中国の光と影をどうみるか
・中国の大国化は集団的自衛権行使の理由になるか
・一衣帯水の中国とどう向き合うか
皆様ご参加ください。事前申込は不要です。
http://homepage2.nifty.com/ncfukuoka/news/20140710_455.html
「緊迫する日中関係をどう打開するか〜中国の状況と国際関係から読み解く〜」
日時 8月22日(金)18:30
場所 ココロンセンター(福岡市人権啓発センター)
博多リバレインオフィス10階
会費 700円
講師 末浪靖司(日本ジャーナリスト会議会員)
主催 日中友好協会福岡県連合会、福岡日中文化センター
・中国はなぜ艦船を尖閣海域に侵入させ、防空識別圏を設けるのか
・発展する中国の光と影をどうみるか
・中国の大国化は集団的自衛権行使の理由になるか
・一衣帯水の中国とどう向き合うか
皆様ご参加ください。事前申込は不要です。
http://homepage2.nifty.com/ncfukuoka/news/20140710_455.html
posted by 後藤富和 at 18:27| 平和
2014年07月29日
今夜のterra cafe kenpou
今夜のterra cafe kenpouは、安河内信人さん(日本の古い駅舎を守る会代表)を講師に、広島原爆について学びました。
22名が参加。
田邊雅章さんが制作した映像「爆心地〜ヒロシマの記録〜」を視聴。
http://www4.ocn.ne.jp/~knack/works/13.htm
当たり前ですが、1945年8月6日8時15分まで、広島の街には人々の普通の暮らしがありました。
原爆ドームも、もちろん、そんな名前ではなく「廣島縣産業奨励館」という名前です。
産業奨励館がある猿楽町、細工町には、靴修理屋、米穀店、建具店、漆器店、薬局、駄菓子屋、家具店、レコード店、写真館、郵便局、病院などがひしめいていました。
朝ごはんを食べ職場に向かい、子ども達は路地で遊んでいました。
誰も一秒後の自分の姿は予想していません。誰も一秒後の街の姿を予想していませんでした。
来週(8/5)は、5歳の時に長崎で被爆した吉崎幸恵さんを講師に、被爆体験と平和・核兵器廃絶を求める取り組みについてお話を伺います。
日時 8月5日(火) 19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
参加費 無料
テーマ 被爆体験と平和・核兵器廃絶を求める取り組み
講師 吉崎幸恵さん(福岡市原爆被害者の会幹事)
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
22名が参加。
田邊雅章さんが制作した映像「爆心地〜ヒロシマの記録〜」を視聴。
http://www4.ocn.ne.jp/~knack/works/13.htm
当たり前ですが、1945年8月6日8時15分まで、広島の街には人々の普通の暮らしがありました。
原爆ドームも、もちろん、そんな名前ではなく「廣島縣産業奨励館」という名前です。
産業奨励館がある猿楽町、細工町には、靴修理屋、米穀店、建具店、漆器店、薬局、駄菓子屋、家具店、レコード店、写真館、郵便局、病院などがひしめいていました。
朝ごはんを食べ職場に向かい、子ども達は路地で遊んでいました。
誰も一秒後の自分の姿は予想していません。誰も一秒後の街の姿を予想していませんでした。
来週(8/5)は、5歳の時に長崎で被爆した吉崎幸恵さんを講師に、被爆体験と平和・核兵器廃絶を求める取り組みについてお話を伺います。
日時 8月5日(火) 19:00-21:00
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
参加費 無料
テーマ 被爆体験と平和・核兵器廃絶を求める取り組み
講師 吉崎幸恵さん(福岡市原爆被害者の会幹事)
※学習会終了後希望者で交流会を行います(交流会参加費2000円。学生1000円、留学生500円)
posted by 後藤富和 at 20:48| 平和
2014年07月30日
グリーンカーテン〜ゴーヤの実〜
7月30日(水)
最高気温:35℃
最低気温:27℃
天気:晴れのち曇り
梅雨明けが発表されて1週間。
本格的な夏の到来ですね。
なんとなんと、明日で7月も終わりです。
厳しい暑さが続いていますが
ベランダの植物もなんとかがんばっています。
今週に入って大きな変化が!

ゴーヤが実りました^^
ビルの6階にある当事務所。
飛んでくる虫も少ないと思われるので
人の手で雄花の花粉を雌花に受粉しなければいけないのですが
先週は雌花を発見できず人工授粉はしていませんでした・・・。
せっかくできた実ですが大きくなるかは不安です。
今週になってやっと人工授粉にトライです。

別の株の花粉をつけたほうが良い種がとれる、とのこと。
大きくなってほしいです。
アサガオにもようやくつぼみがつきました。

ユウガオのつぼみ。

どの植物も陽の光に向かって花を咲かせようとしているのが健気で
「暑いけどがんばれー」と応援しながら水やりをする毎日です♪
事務局K
最高気温:35℃
最低気温:27℃
天気:晴れのち曇り
梅雨明けが発表されて1週間。
本格的な夏の到来ですね。
なんとなんと、明日で7月も終わりです。
厳しい暑さが続いていますが
ベランダの植物もなんとかがんばっています。
今週に入って大きな変化が!

ゴーヤが実りました^^
ビルの6階にある当事務所。
飛んでくる虫も少ないと思われるので
人の手で雄花の花粉を雌花に受粉しなければいけないのですが
先週は雌花を発見できず人工授粉はしていませんでした・・・。
せっかくできた実ですが大きくなるかは不安です。
今週になってやっと人工授粉にトライです。

別の株の花粉をつけたほうが良い種がとれる、とのこと。
大きくなってほしいです。
アサガオにもようやくつぼみがつきました。

ユウガオのつぼみ。

どの植物も陽の光に向かって花を咲かせようとしているのが健気で
「暑いけどがんばれー」と応援しながら水やりをする毎日です♪
事務局K
posted by 後藤富和 at 11:13| グリーンカーテン2014
2014年07月31日
ストップ川内原発再稼働!
鹿児島・川内原発再稼動を止めることが全国の原発再稼動を阻止する
8/31 川内に行こう! 全九州、日本、韓国・台湾から 結集!
私たちの人生の一日はこの日に!

☆鹿児島川内行 申し込み 募集
・貸し切りバス 福岡・川内往復 5.000円
福岡乗車場所 福岡天神日銀前 午前8時発 午後10時過ぎ着(予定)
申し込み先メール: hendrix1965317@gmail.com (浅野隆樹)
住所・氏名・電話 記載よろしくお願いいたします。
申し込み締め切り: 8月20日。できるだけ早めによろしく。
連絡先: 080-6420-6211 (青柳行信)
●ストップ川内原発再稼働!8.31九州・鹿児島川内行動●
http://ameblo.jp/yaaogi/
・カンパ送り先
郵便振込 加入者名 さよなら原発! 福岡 口座番号 01770-5-71599
<通信欄に8.31集会と明記>
8/31 川内に行こう! 全九州、日本、韓国・台湾から 結集!
私たちの人生の一日はこの日に!
☆鹿児島川内行 申し込み 募集
・貸し切りバス 福岡・川内往復 5.000円
福岡乗車場所 福岡天神日銀前 午前8時発 午後10時過ぎ着(予定)
申し込み先メール: hendrix1965317@gmail.com (浅野隆樹)
住所・氏名・電話 記載よろしくお願いいたします。
申し込み締め切り: 8月20日。できるだけ早めによろしく。
連絡先: 080-6420-6211 (青柳行信)
●ストップ川内原発再稼働!8.31九州・鹿児島川内行動●
http://ameblo.jp/yaaogi/
・カンパ送り先
郵便振込 加入者名 さよなら原発! 福岡 口座番号 01770-5-71599
<通信欄に8.31集会と明記>
posted by 後藤富和 at 20:13| 環境