本日午後は、原発再稼働申請の取り下げを求めて九州電力と交渉を行いました。
事前に要請書を渡していたが文書による回答はありませんでした。
また、瓜生社長の出席およびコメントはありませんでした。
当方:いつも要請しているが、今後、回答は文書ですること、文書による回答ができない場合は社長が出席の上口頭で回答すること。
要請1
当方:格納容器の水蒸気爆発が起こらないことを証明してください。世界中で行われた実験結果ではスウェーデン国立大学の実験を除き水蒸気爆発が起きている。スウェーデンの実験以外に水蒸気爆発が起きなかった実験はあるのか。
回答:詳しくはないので調べた上で回答する。
当方:水蒸気爆発が起きたらどうなる。
回答:私たちのプラントでは起こらないのですが、一般論として、そこにある機器に何らかの影響があるのではないか。
当方:格納容器まで破壊されるのではないか。
回答:格納容器の破壊にまで至らないように冷却する。
当方:14気圧で格納容器は吹っ飛ぶはずだ。水蒸気爆発が起これば、玄海原発はすべて吹き飛びカルデラになるだろう。
回答:お答えできません。
当方:注水しあえて水蒸気爆発が起こるような対策をするのか。
回答:私たちの評価では水蒸気爆発は起こりませんが、落ちた燃料を冷やすために冷却水が必要。
当方:2800度もの高温になっている燃料を水で冷やせるのか。
回答:冷やします。
当方:ヨーロッパではコアキャッチャーで受けるようにしているが。
回答:コアキャッチャーでも、九電がやっているキャビティーであろうが、水で冷やすという点は同じ。
当方:コアキャッチャーとキャビティーでは全然違うだろう。
要請2:格納容器に水素爆発、水素・一酸化炭素爆発が起きないことを証明してください。
当方:水素の爆発限界は4%。それなのにイグナイタで8%で燃焼できるというのか。イグナイタが原因で爆発するのではないか。
回答:水素の爆発限界については知りませんでしたので調べます。多分、4%での爆発は大したことではないのではないか。
当方:一酸化炭素爆発は。
回答:大量の一酸化炭素の発生はないと考えている。
当方:水がなくて炉心溶融でコンクリートに触れた場合に発生する一酸化炭素の量は計算はしているのか。
回答:水がないという状態を想定していないので、そういう評価はしていない。そういう計算をやったかどうかも分からないので確認する。
当方:九州電力は水があればコンクリートとの反応が起きないと言われているが、世界各国の実験では水の中でもコンクリート反応が起きている。水でコリウムは冷やせない。どういう根拠で水の中だと冷やせると言うのか。
回答:・・・・・。
要請3 玄海3,4号機に航空機が衝突した場合、格納容器が破壊されないことを証明してください。
回答:格納容器が壊れるかどうかではなくて、航空機が衝突した時の大規模損壊時の手順書の整備、体制の整備、設備資機材の整備などを審査会合の中で説明している。
当方:航空機の衝突により放射性物質が飛散することは想定していないのか。万が一の時に取り返しのつかないような事態を招くような物を設置していいのか。
回答:福島の事故のようなことを起こさないこととして国の審査を受けている。
当方:それならば、福島の原因が分かるまでは動かすべきではないのではないか。
回答:当社としては事故が各段階に応じて幾重にも対策を行っている。福島の事故については特にデブリの状態については分かっていない。しかし、福島第一と比べて福島第二は冷温停止状態にまで至った。その福島第二を踏まえて対策を行っている。
当方:ドイツのメルケル首相が脱原発を決めたのは航空機に対しては無力であるとのこと。航空機が原発に衝突した場合、放射能は漏れないの。
回答:その場合でも可搬型の電源などで冷却ができるような対策を取る。
当方:冷却云々ではなく、原子炉本体が木っ端微塵になるのではないか。それは想定しているのか。
回答:確報容器の破損個所に水をかけるなどの対策を。格納容器が破損したからといって放射性物質が大量放出するわけではないので、その中に閉じ込めることができる。