2013年11月27日

諫早開門と司法

「諫早開門と司法 ねじれているのは国だ」(朝日新聞11月26日「記者有論」)
(抜粋)本当にねじれているのは国の姿勢ではないか。高裁判決の確定後、国は二つの顔を使い分けてきたからだ。
漁業者らが国に開門を求めた福岡高裁の裁判では、干拓事業で締め切った潮受け堤防によって漁業被害が出たかどうかが争われた。判決は国の主張を退けて漁業被害を認め、開門を命じた。民主党の菅直人首相(当時)は上告を断念し、開門を受け入れた。
政権は自民党に戻ったが、法治国家である以上、確定判決は守らねばならない。国は開門で被害が生じる干拓地の農業者らのため、農業用水を確保するなどの事前対策工事の着手を試み、開門を進める構えをみせてきた。
一方で国は、確定判決が認定した漁業被害を今も認めていない。だから、長崎地裁での仮処分の審理でも、漁業被害を軽減するために開門が必要だ、とは主張しなかった。そのため、地裁は今回、漁業被害は「考慮できない」とし、開門による農業被害を認めて、差し止めを命じた。
ルールだから、確定判決には従う。だが、自ら進めた大型公共事業に問題があったとは認めたくないー。国の姿勢にはそんな本音が透けて見える。矛盾する司法判断は、国の一貫性を欠いた態度がもたらした結果だ。
posted by 後藤富和 at 08:20| 有明海

特定秘密保護法案に反対

「平和な時代、何の必要 俳優 菅原文太さん」(朝日新聞11月26日夕刊「異議あり 特定秘密保護法案」)
(抜粋)いろんな問題はありますが、今の日本はまだ平和です。国内に不穏な動きがあるわけでもないのに、何の必要があって時代にそぐわない法案が出てきたのか。
政権は憲法改正を(憲法改正案の発議要件を定めた)96条から始めようとしたが、うまくいかなかった。この法案で危機感をあおり、改正につなげようとしているのでは、と考えてしまいます。憲法は、戦争に敗れた日本人にとって「精神的財産」と言っていい。改正には大反対です。
自由がなくなり、窮屈になってはいけないからです。
私の故郷である東北の東日本大震災の被災地では、今も仮設住宅で暮らしている人が多い。こんな法案の審議より、政治がいまやるべきことはほかにあります。
posted by 後藤富和 at 08:19| 平和