2013年10月01日

裁判ウォッチング

本日は、福岡県弁護士会主催の裁判ウォッチングのガイドを担当しました。
僕の母校の高校2年生を連れて、福岡地裁で行われていた民事事件、刑事事件、行政事件を傍聴しました。
彼らの中から将来の法曹が出てくるのかな。
posted by 後藤富和 at 19:33| 日記

2013年10月02日

昨夜のterra cafe kenpou

 昨夜のterra cafe kenpouは、井下顕弁護士を講師に「過労死で奪われる命と戦争で奪われる命…その根っこは同じ!」と題して憲法と労働の問題についてお話しいただきました。22名が参加しました。
この作文は有名ですがあらためてご紹介します。
お父さんを過労死で亡くした小学校1年生マーくんの詩
“ぼくのゆめ”
大きくなったら
ぼくは博士になりたい
そしてドラえもんに出てくるような
タイムマシーンをつくる
ぼくはタイムマシーンにのって
お父さんの死んでしまうまえの日に行く
そして「仕事に行ったらあかん」ていうんや
posted by 後藤富和 at 08:33| 平和

terra cafe今後の予定

今後のterra cafe kenpouの予定をおしらせいたします。

10月8日(火)  憲法学習(4〜8条)
10月15日(火) DVD「大地の子」視聴
10月19日(土) 映画「さらばわが愛 覇王別姫」上映会(大橋法律事務所)
10月22日(火) 馬奈木昭雄弁護士講演「残留孤児が生まれた歴史的背景」
10月29日(火) 韓国(板門店、ナヌムの家)報告会、憲法学習(9条)
11月5日(火)  中国残留孤児帰国者の講演(予定)
11月12日(火) 中国残留孤児をめぐる法的問題、憲法学習(10〜12条)
11月19日(火) 中国残留孤児帰国者の講演(川添緋砂子さん)
11月24日(日) 北京風雷京劇団福岡公演観劇(福岡市民会館)

毎週火曜日夜のterra cafeは、19時から光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)が会場です。

また、暫定的に、大橋法律事務所ホームページにterra cafe告知欄を設けましたので、ご活用ください。
http://www.ohashilo.jp/
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
posted by 後藤富和 at 15:34| 平和

西南学院大学で授業

西南学院大学法学部の非常勤講師をしており「応用法律学」の授業を担当しています。
今日は、今年度最初の授業でした。
posted by 後藤富和 at 16:02| 日記

2013年10月03日

【お知らせ】みんなで考えてみよう!幸せな国ってどんな国?

ワークショップポスター20131019.jpg

ワークショップポスター(裏)20131019.jpg

【日時】2013年10月19日(土)10:00〜12:00
【場所】草ヶ江公民館 講堂
【対象】小学生から大人まで
【講師】春田久美子弁護士
【申し込み先・お問い合わせ先】草ヶ江公民館 TEL092-741-7998 

10月19日(土)10時〜草ヶ江校区人権尊重推進協議会主催で添付の講座を
開催します。
講話とワークショップは、春田久美子弁護士です。
校区在住+人尊 研修部員です。
大人と子どもと同じ空間で、「憲法」を語りあいたいと企画しました。
校区外の方もご参加OKです。是非、お待ちしています。
posted by 後藤富和 at 16:34| ご案内

【お知らせ】今、なぜ九州玄海訴訟か?報告会

ーフクシマを繰り返さないために 1万人原告のひとりになってくださいー

今、なぜ九州玄海訴訟か20131019_01.jpg

【日時】2013年10月19日(土)14:00〜17:00
【場所】早良市民センター第1会議室 福岡市早良区百道2−2−1 
      TEL 092-831-2321
【内容】−福島の今から考える 福島現地調査の報告 八木大和弁護士
     −九州玄海訴訟の今までとこれから 毛利倫弁護士
     −福岡市の防災計画を衝く 中山いくみ市議会議員
【参加費】無料
【問い合わせ先】福岡第一法律事務所 毛利 TEL092-721-1211
          早良区革新懇 増田 TEL090-1974-8402
【主催】原発なくそう!九州玄海訴訟をすすめる早良区の会


原告でない方の参加できます。
ぜひ、ご参加ください。


posted by 後藤富和 at 16:48| ご案内

【お知らせ】11/10さよなら原発!九州沖縄集会

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【日時】2013年11月10日(日)
【場所】舞鶴公園 福岡市中央区城内1
【内容】10:00〜12:30 オープニング〜ライブ・ステージ
      12:45〜14:45 本集会
      15:00 デモ・パレード出発
【主催】さよなら原発!11.10九州沖縄集会実行委員会
【連絡先】深江守 TEL090-9478-6195
【世話人代表】青柳行信 TEL080-6420-6211
【HP】http://bye-nuke.com

どなたでも参加できます。
興味のある方、是非ご参加ください。
      
posted by 後藤富和 at 17:04| ご案内

日弁連人権大会

広島の平和祈念公園で開催された日弁連第56回人権擁護大会」シンポジウム(第1分科会)「放射能による人権侵害の根絶をめざして〜ヒロシマから考える、福島原発事故と被害の完全救済、そして脱原発へ〜」に参加しました。12時から19時までの7時間にも及ぶ長時間のシンポ。1000人近くが参加していました。

第1部「福島被害を考える」
日弁連の実行委員によるチェルノブイリ現地調査報告、福島在住の弁護士による訴え。子ども達の未来のためにとの福島の弁護士の涙ながらの訴えは胸を打ちました。
福島原発告訴団団長の武藤類子さんの発言
森の中で里山喫茶きららを営み自給自足に近い豊かな生活をしていた生活は、福島第一原発事故後、ガラリと変わり、これまで食べていた山菜などからセシウムが検出、薪からも検出され薪による暖房や調理ができず、里山喫茶きららは今年閉店。
原発告訴団では東電幹部や安全保安院や経産省、文科省の人たち、東電を刑事告訴した。しかし9月に全員不起訴。
人の被曝がないとなりたたない原発というシステムは人間の尊厳を踏みにじるもの。人間の尊厳を取り戻すためには泣き寝入りしてはいけない。
大阪市立大学教授の除本理史さん講演「事故被害の回復と賠償・補償のあり方」
かけがえのない「ふるさと」の喪失
事故後に回復困難な「絶対的損失」は、本来、未然に防止しなければならない。
国の帰還政策:避難者のニーズとのミスマッチ
早期帰還への一元化は問題がある。
福島の復興は数世代にわたって長期になる。避難者が福島との繋がりを持てるように、二重住民票を認めるなどの政策も必要。
被害の回復には賠償を超える政策的解決が必要。
避難者の精神的損害
・避難生活そのものによる精神的苦痛
・先行きの不透明さによる不安感
・「ふるさとを失った」という喪失感
「ふるさとの喪失」=戻りたいけど戻れない。地域固有の要素から空間的に切り離された。

第2部パネルディスカッション「放射線被ばくとその対策」
パネリスト:津田敏秀(岡山大学大学院環境生命科学研究科教授)、今中哲二(京都大学原子炉実験所助教)、西尾正道(北海道がんセンター名誉院長)、足立修一(広島弁護士会)
低線量被曝のリスクについて
甲状腺がんの多発は内部被ばくによるもの。
閾値はない。
100msv以下は健康に影響がないなどとんでもないこと。

第3部「脱原発を考える」
田中誠二(サイエンスライター、元国会事故調査委員会委員)の講演「地震による福島第一原発1号機の損傷の可能性」
今回の事故は津波ではなく地震による可能性もある。
東電は嘘をついて事故調を原発の中に入れなかった。
後藤政志(NPO法人APAST理事長)の講演「何故事故は安全と言えないのかー過酷事故対策は安全対策ではないー」
新規制基準で安全が保てるわけじゃない。
我々は集団でロシアンルーレットをしているようなもの。
菅直人元首相も来場。福島第一原発事故当時のこと、首相に正確な情報が伝わっていなかったこと、ヘリで現地に飛んだこと、東電本社に乗り込んだこと、浜岡原発に対して停止を要請したこと、停止した原発の再稼働を認めなかったことなど生々しく話しました。そして、最後に「原発の事故をなくすることは不可能だが、ある意味簡単。それは原発をなくせばいい。これは技術的な問題ではなく、国民がどう考えるか、それを政治がどう受け止めるかが大事。」と訴えていきました。

社民党の福島瑞穂さんが聴衆としてシンポジウムをずっと聴いていて、弁護士会とともに脱原発に向かって頑張りますと発言しました。
posted by 後藤富和 at 19:37| 環境

2013年10月04日

韓国反核市民団、九電本店前ひろば訪問

9月30日に、韓国反核市民団が九電本店前ひろばを訪問した時の模様が、同日付朝日新聞夕刊に掲載されました。



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posted by 後藤富和 at 13:48| 環境

2013年10月05日

【日弁連】福島第一原子力発電所事故被害の完全救済及び脱原発を求める決議

昨日、日弁連は、広島市で開催された第56回人権擁護大会において「福島第一原子力発電所事故被害の完全救済及び脱原発を求める決議」を採択しました。
 1 国は、本件事故の加害者であることを認識し、本件事故のあらゆる被害を完全に回復するため、以下の措置をとること。
 (1) 被害者が従来営んできた生活を、原状回復することを基本とし、既に顕在化している被害については、東京電力とともに、完全かつ早急に救済すること。
また、東京電力に対し、原子力損害賠償紛争解決センター(以下「原紛センター」という。)の提示した和解案については、これを尊重し、迅速かつ誠実に履行するよう強く指導すること。 
(2) 本件事故による被害は、家族の分断など生活環境の破壊、ふるさとの喪失、地域ブランドの喪失など多岐にわたる、深刻かつ継続的なものであり、また、被害者がその被害を訴えることには様々な障害があることを踏まえ、継続的な被害調査を行い、それを踏まえた損害賠償の指針の見直しを行うこと。
 (3) 本件事故の損害賠償請求権については、民法上の消滅時効(民法第724条前段及び同法第167条第1項)及び除斥期間(民法第724条後段)の規定を適用せず、消滅時効に関する特別措置法を、可能な限り早期に、遅くとも本年末までに制定すること。
 (4) 東京電力から、原子力損害の賠償に関する法律に基づき、被害者に支払われる損害賠償金は、相当部分が現行の各種税法上、課税対象とされる可能性があるため、非課税とするべく特別の立法措置を講ずること。 
2 国は、以下の施策をはじめ、健康被害を未然に防ぐあらゆる施策を講ずること。
 (1) 子ども・被災者支援法の趣旨に則って、放射線が人の健康に及ぼす危険について科学的に十分に解明されていないことを全ての前提とし、かつ、2011年3月11日以降の1年間の追加被ばく線量が国際放射線防護委員会(ICRP)勧告の一般公衆の被ばく限度量である年間1ミリシーベルトを超えることが推定される全地域及び福島県の全域を「支援対象地域」として、同様に年間5ミリシーベルトを超えることが推定される全地域を「特別支援対象地域」とすること。「支援対象地域」の住民には、避難の権利を実質的に保障するため必要な支援を行い、「特別支援対象地域」の住民には、正当な補償及び避難先における生活全般の保障を十分に行うことを前提に、避難指示を出し、それでもなお居住を続けることを強く希望する住民については、その意思を尊重し、安心して生活できるような環境の整備等を行うことを検討するなど、被災者救済のための具体的な支援策を早急に実施していくこと。
 (2) 広島・長崎の被ばく者への援護が被ばく後12年も経過してようやく健康診断を中心に制度化されたことの反省を踏まえ、今回の原発事故では速やかに血液検査、尿検査、ホールボディーカウンター検査等をはじめ、内部被ばく検査を含む多角的な検査を無償で受ける機会を被害者に保障し、検査結果は被害者に全て直接開示すること。原発事故の健康影響を長期的に調査・研究する体制を整えるとともに、検査結果はプライバシーに十分に配慮しつつも、学術機関等様々な立場の調査・研究に開かれたものとし、かつ、これに十分な支援・援助を行うこと。
 (3) 事故収束作業や除染作業等に従事する労働者は一般の人々よりもはるかに健康被害を受けやすいことに鑑み、本件事故直後の記録再現を含む正確な被ばく量の記録の徹底、労働者本人が累積線量データへ常時アクセスできる保障、継続的な健康診断及び一定の被ばくをした労働者が疾病を発症した場合における労災認定を行うこと。
 (4) 食品の安全基準は、住民、特に子どもの安全確保の観点から、外部被ばく・内部被ばくを合計した年間実効線量が1ミリシーベルトを超えないよう見直しを行うこと。
 (5) これまでの公害対策と放射性物質による汚染等の総合した視点に立ち、従来居住していた地域において本件事故以前の環境基準を確保し、新たな汚染の拡大を防止するため、大気や土壌、海・川などの放射能汚染の実態を継続的・包括的に調査・公表し、これに対処する全面的法整備を行い、放射性物質を含む廃棄物の安易な移動や広域処理をやめ、長期にわたる管理(対象地域の指定の維持、放射線量の継続的かつ包括的測定、警告表示、除染と除去した放射性廃棄物の保管・管理)及び子どもの生活圏における適時適切な除染等を行うこと。
汚染水の漏洩など、本件事故の収束と廃炉に向けた作業について、東京電力任せにすることなく、組織、人材、予算等あらゆる資源を投入してさらなる抜本的な対策を講じ、国際社会と国民の不安を一刻も早く取り除くよう強く求め、その進捗状況を自ら国民に公表すること。
 3 国は、我が国の原子力推進政策を抜本的に見直し、以下のとおり原子力発電と核燃料サイクルから撤退すること。
 (1) 原発の新増設(計画中・建設中のものを全て含む。)を止め、再処理工場、高速増殖炉などの核燃料サイクル施設は直ちに廃止すること。
 (2) 既設の原発について、安全審査の目的は、放射能被害が「万が一にも起こらないようにする」ことにあるところ、原子力規制委員会が新たに策定した規制基準では安全は確保されないので、運転(停止中の原発の再起動を含む。)は認めず、できる限り速やかに、全て廃止すること。
 (3) 今後のエネルギー政策につき、再生可能エネルギーの推進、省エネルギー及びエネルギー利用の効率化と低炭素化を政策の中核とすること。 
(4) 原発輸出は相手国及び周辺諸国の国民に人権侵害と環境汚染をもたらすおそれがあるため、原発輸出政策は中止すること。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/civil_liberties/year/2013/2013_3.html
posted by 後藤富和 at 15:22| 環境

日弁連4つの決議

昨日、日本弁護士連合会(日弁連)は、広島市で開催した第56回人権擁護大会において、下記4つの決議を採択しました。
「福島第一原子力発電所事故被害の完全救済及び脱原発を求める決議」
「立憲主義の見地から憲法改正発議要件の緩和に反対する決議」
「恒久平和主義、基本的人権の意義を確認し、「国防軍」の創設に反対する決議」
「貧困と格差が拡大する不平等社会の克服を目指す決議」
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/civil_liberties/year/2013.html
posted by 後藤富和 at 15:41| 日記

2013年10月08日

本日のterra cafe kenpouは中止

台風の接近に伴い、本日のterra cafe kenpouは中止いたします。
このメッセージ見た方は周りのterra cafeメンバーに中止の連絡をしてください。
来週は当初の予定通り、DVD「大地の子」の上映を行います。
本日予定していた学習内容については、後日行います。
posted by 後藤富和 at 11:02| 日記

2013年10月09日

西南学院大学で授業

西南学院大学で講義を行ってきました。
今日のテーマは「自然破壊の大型開発〜よみがえれ!有明海〜」、国営諫早湾干拓事業をめぐる問題についてDVDとkeynotte(マック版パワーポイント)を使ってお話ししました。
学生からの質問を沢山飛び出しました。
潮受堤防の締切(ギロチン)は1997年4月のことで、今でもニュースであの映像を見た時の衝撃は忘れません。ただ、今日の受講生は、当時3〜4歳なんですね。びっくり!
授業終了後は、学生気分を味わおうと西新の屯喜朋亭(どんきほーて)で定番のチキンカツ。
その後、来月講演を頼まれている小学校に行き打合せ。小学生と保護者を相手に自転車の危険性について講演を行います。色々とアイデアがわきました。
posted by 後藤富和 at 17:16| 日記

2013年10月10日

山本太郎氏と秘密保護法案

本日、天神で行われた山本太郎参議院議員の街頭演説に参加しました。
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山本氏は、秘密保護法の危険性、原発問題すら秘密にされることの恐ろしさをちからいっぱい訴えていました。
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以下は山本氏の発言を聴いた僕のメモ。

秘密保護法で、電話もメールもmixiもfacebookも監視される。
何が秘密か分からないから、僕らは地雷原を歩くようなもの、恐ろしくて何も言えなくなる。
言論が統制され、表現が規制され、情報にアクセスするだけでも罰せられる。もちろん、発信することも禁じられる。秘密保護法は国民監視法ですよ。
秘密保護法の先にあるものはファシズムですよ。
僕たちがこの国を愛している程、この国は僕たちを愛してくれてない。
知る権利、表現の自由がなくなる。
山本太郎が言っているからって全て鵜呑みにしちゃいけない。新聞もニュースも信じちゃダメ。自分で色々な意見を集めて考えること。鵜呑みにしちゃいけない。
権力者のために死ぬことをこの国は求めている。
表現することを楽しむ自由があるんですよ。憲法で保障されているんですよ。それを今、踏みにじろうとしている。憲法違反ですよ。
原発問題を秘密保護法の適用外にするというが、それは嘘。原子力は安全保障に資するとして秘密の対象にする。黒塗りの資料さえ出なくなる。原発に関してものが言えなくなる。
アクションを起こしましょう。政治家に電話やFaxを送り反対の意思を伝えましょう。
http://ameblo.jp/yamamototaro1124/
山本氏は本日17時からも天神で街頭演説を行います。

山本氏は、原発なくそう!九州玄海訴訟の原告です。すべての原発の廃炉を目指す私達の同志です。
http://no-genpatsu.main.jp/

秘密保護法の危険性については法律の専門家集団である日本弁護士連合会も何度も警告を発しています。
直近のものとしては「特定秘密保護法案に反対する会長声明」(2013.10.3)があります。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2013/131003.html

私達弁護士は秘密保護法の危険性について一人でも多くの方に知ってもらいたいと思っています。
少人数の集まりでも構いません、講師として私達を呼んで下さい。
posted by 後藤富和 at 13:29| 平和

2013年10月11日

失敗百選

「失敗百選」というのをご存じでしょうか。失敗を教訓にするという趣旨で文科省の外郭団体が選定したものです。
http://www.sozogaku.com/fkd/lis/hyaku_lis.html
諫早湾干拓事業は、タイタニック号の沈没などとともに人類の失敗百選に選ばれています。
今年12月20日が、福岡高裁が命じた諫早干拓排水門の開放期限です。
posted by 後藤富和 at 09:20| 環境

【ご案内】日弁連「生物多様性オフセット」シンポジウム

日弁連「生物多様性オフセット」シンポのお知らせ(転送歓迎)

◆「シンポジウム〜生物多様性オフセットの意義と問題点〜」

○日時:2013年11月8日(金)午後5時30分〜午後8時
○場所:弁護士会館17階1701会議室(東京都千代田区霞が関1−1−3)

生物多様性オフセットに関するシンポジウムを開催いたします。
生物多様性オフセット導入の是非、その利点、問題点を明らかにし,
導入の際の法制度についての議論を深め,生物多様性の価値の定量化の方法を探り
ます。

本シンポジウムは,入場無料・事前申込み不要です。
どなたでもご参加いただけます。
ご来場お待ちしています。

○プログラム
■講演
テーマ:「生物多様性オフセットとは何か その実現に向けての課題」
講演者:田中 章氏(東京都市大学環境学部環境創生学科教授)

■調査報告

■パネルディスカッション
 田中  章氏
 上杉 哲郎氏(環境省総合環境政策局環境影響評価課長)
 まさの あつこ氏(ジャーナリスト)
 山本 英司氏(日弁連公害対策・環境保全委員会委員)

○主催:日本弁護士連合会

○問合せ先
日本弁護士連合会 人権第二課
TEL:03−3580−9507
posted by 後藤富和 at 17:21| 環境

2013年10月12日

大橋駅前街宣

昨夜は、大橋駅前で、原発なくそう!九州玄海訴訟の街頭宣伝を行いました。
中央区の会、南区の会から約20名が参加しました。九電本店前ひろばの青柳さんも参加。
風船プロジェクトの結果の報告、九州は再生可能エネルギーの宝庫であること、九州電力の将来にとっても再生可能エネルギーにシフトすること必要であることなどを市民に訴えました。
街宣後は、大橋の「鳥蔵」で懇親会。美味しい鳥料理と日本酒を楽しみました。
二次会はバーLEON。総勢11名で深夜まで語り合いました。
posted by 後藤富和 at 07:54| 環境

2013年10月14日

明日のterra cafe kenpou

明日(15日)のterra cafe kenpouは 
中国残留孤児について学習する第1段としてNHKドラマ「大地の子」の第1話を視聴します。 
なぜ、幼い日本の子ども達が中国東北部に置き去りにされたのかを学びます。 
ぜひご参加下さい。 

日時 10月15日(火)19:00-21:00 
場所 光円寺門徒会館(中央区天神3丁目) 

今後の予定はこちらをご覧下さい。 
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
posted by 後藤富和 at 22:34| 平和

2013年10月16日

「さらばわが愛、覇王別姫」上映会

11/24に開催する北京風雷京劇団福岡公演を10倍楽しむために、下記日程で京劇を舞台とした映画「さらばわが愛、覇王別姫」の上映会を行います。
この映画は映画としての面白さはもちろんですが、近現代の中国がよく分かる作品です。心に深く突き刺さる名作です。
映画のあとは、中国東北料理の銘店「張zhan」で懇親会を行います。
上映会には現在9名が参加。あと3つ座席があります(それ以上の場合は椅子なしで床に座っての鑑賞となりますがご了承ください)。ぜひご参加下さい。
参加希望の方は今週金曜日午前中までに私までメールください。

【映画鑑賞】
日時  10月19日(土)17:00
場所  大橋法律事務所
会費  無料
【懇親会】
日時  10月19日(土)20:00
場所  張zhan(南区大橋)
会費  3000円(留学生1500円)

また、来週22日19時のterra cafe kenpouでは、馬奈木昭雄弁護士(中国残留孤児九州訴訟弁護団長)を講師にお招きし、中国残留孤児を生み出した歴史的背景について学習します。お楽しみに。
posted by 後藤富和 at 21:59| 平和

2013年10月18日

【お知らせ】福岡県自治体フォーラムのご案内

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【日時】2013年10月20日(日)開会10時 閉会16時
【場所】西南学院大学 (福岡市早良区西新6−2−92) 公共の交通機関をご利用ください。
【参加費】1000円(ただし、学生、障がい者は300円、介添者無料)
【全体会】記念講演(10時から12時まで)
     「安倍政権と改憲問題・『ハシズム』との関係を中心に・・・
                歴史の現局面とこれからの展望を考える」
      講師:熊野直樹氏(九大大学院法学研究院教授)
【分科会】(13時から16時)
      1.福島原発は今、どうなっているか・・・原発ゼロへの道
      2.食料の安全性とTPP問題
      3.国際社会がみた「日本軍慰安婦」と日本の対応
      4.こどもと貧困〜家庭・地域・学校・行政 子供の権利条約の視点を行政に活かす〜
      5.憲法と地方自治・・地方自治は何のためにあるのか

どなたでも参加できます。
是非、ご参加ください。
posted by 後藤富和 at 13:23| ご案内

よみがえれ!有明海・国会通信

よみがえれ!有明海・国会通信177号を大橋法律事務所のサイトにアップしました。
http://www.ohashilo.jp/active/ariake_pdf/ariake177.pdf
バックナンバーはこちら。
http://www.ohashilo.jp/active/ariake.html
posted by 後藤富和 at 14:49| 有明海

2013年10月20日

安倍政権と改憲問題

西南学院大学で開催された第33回福岡県自治体フォーラム(主催公益社団法人福岡県自治体問題研究所)に参加しました。

西南学院大学の階段教室の各机には電源とLANが完備。ノートパソコンで筆記ができます。驚きました。

午前中は記念講演「安倍政権と改憲問題・『ハシズム』との関係を中心に…歴史の現局面とこれからの展望を考える」(熊野直樹九州大学大学院法学研究院)
1 安倍政権と改憲問題ー「新しいファシズム」到来の危機ー
今年でヒトラー内閣成立80周年(1933.1.30)
ヒトラー独裁成立の法的根拠「全権委任法」
これと同じ内容の条項が自民党憲法改正草案99条に「緊急事態」条項として盛り込まれている。
麻生副総理の「ナチスの手口に学べ」発言は、彼らの目指す方向性を正直に語ったもの。
2 「ハシズム」の台頭
大阪維新の会の台頭とその横暴ぶり
「維新八策」と維新政治塾の胎動
「ハシズム」とファシズム:彼の国粋主義的イデオロギーと独裁的政治手法、テレビを巧みに利用した大衆操作と動員、敵味方を恣意的に分けて、「敵」と定めた勢力の人権を蹂躙して徹底的にイジメ抜くスタイル。民主主義を自分勝手に多数派の専制へと読み替えて、議会での討論や少数派を蔑ろにして、条例の強行可決を繰り返す。
3 ファシズムと「ハシズム」及び安倍政権の比較検討
「上からのファシズム」=安倍政権(権威主義的反動派)による改憲策動
「下からのファシズム」=日本維新の会(疑似革命派)による改憲策動
今後、「ハシズム」が安倍政権による「上からのファシズム」を促進するための口実ないしは刺激剤として利用される可能性大。
「ハシズム」の凋落に関して油断は禁物。「ハシズム」が、消費税8%引き上げ実施に伴う不況の激化によるアベノミクス崩壊で、復活するかもしれないし、第二の「ハシズム」が台頭するかもしれない。
「ハシズム」台頭の背景
政治的、経済的、財政的、社会的危機の累積化=複合的危機
見えない展望と閉塞感
こうした状況の中での「ハシズム」の台頭
人々の不安、不満、怒り、いらだち、羨望、悲しみ、恨み
このような負の感情(情念)を刺激し、操作して、大衆の支持を動員
公務員や生活保護受給者、高齢者などの社会的弱者を下品な言動によって徹底的に攻撃し、罵倒し、貶めることによって、大衆の喝采を得る=「イジメの政治」
自分より得・楽しているっぽい誰かが許せない人々を刺激し動員=ジェラシーの政治
公務員や社会的弱者をスケープゴートとして攻撃し、大衆の負の感情(他人の不幸は蜜の味)を刺激することによって、大衆の支持を拡大するスタイル=ポピュリズム
その際、マスコミ、特にテレビを利用して、大衆を扇動し支持を得る。
現状に対する不満、閉塞感→現場打破への渇望「とにかく何かやってくれそう」
空虚な「変革」や大衆受けする日和見主義的な政策を唱え、
現場打破(維新)を演出。
マスコミ(テレビ)を利用した大衆扇動(デマゴギー)による支持の調達
マスコミ(テレビ)も「ハシズム」を賛美し、視聴率稼ぎのために積極的に利用した
「ハシズム」とは何か?
軍隊的官僚主義と競争原理主義の合体にすぎない。
大衆運動を伴った極端な新保守主義。超国家主義。
社会福祉費の大幅削減
密告の奨励=監視社会化(ゲシュタポ)
グローバリズムによる国民国家の揺らぎに対する国家(国粋)主義的再統合の試み
「ハシズム」と安倍政権との共通点
時代遅れの新保守主義
「ハシズム」と安倍政権は、政治的に国家(国粋)主義的傾向が極端に強く、個人の精神的自由(思想・良心の自由)に強権的に介入し、管理・監視を強化する。
「民意」ないしは「民主主義」の名の下、人民投票独裁による強制的な画一化を通じて国家(国粋)主義的な管理・監視体制の構築を目指す。
憲法学者宮沢俊義「リベラルでない民主制は、民主制の否定であり、多かれ少なかれ独裁的性格を帯びる。民主制は人権の保障を本質とする」
20世紀のファシズムの特質=戦争遂行と共産主義への対抗革命のための人民投票独裁形態のウルトラナショナリズム(超国家主義)による強制的画一化。
4 「上からのファシズム」=安倍政権と「下からのファシズム」=「ハシズム」による改憲策動
3.11震災のどさくさに紛れて、憲法改正に必要なすべての手続きの制度化が完成(2011.5.18)。
憲法改正のハードルを下げるため憲法96条改正議員連盟(2011.6.7)。
震災を利用して「非常事態条項を緊急に議論」(2011.11.17)。
国家存亡の危機の際、国家を守るために国民の権利を制約し、義務を負わすと石破茂氏公言(2011.12.1)。
ドイツのヴァイマル憲法はまさに非常事態条項(48条)を有しており、ヒトラーによって、この非常事態条項が悪用され(1933.2.28大統領令)、国民の私権や権利(人権)が一時的に停止され、反対派の弾圧やユダヤ人迫害へとエスカレートしていった。麻生氏が目指すのはこの姿。
震災対策として非常事態条項を議論しているが、その真意は戦争遂行目的。
「ハシズム」による「下からのファシズム」と改憲策動
・参議院の廃止
・首相公選制
・憲法96条改正
自民党と安倍政権による「上からのファシズム」と会見策動
2012.4.27 自民党「日本国憲法改正草案」発表
「国防軍」、軍法会議(審判所)設置
石破氏、出動命令に国民が従わなければ「死刑」(2013.4.21)
緊急事態条項(99条):ナチスドイツの全権委任法1条と同様の内容を盛り込む。
自民党改憲案Q&Aは99条について「大きな人権を守るために、そのために必要な範囲でより小さな人権がやむなく制約されることもあり得る」と明記。
改憲草案においても、自民党は麻生氏が発言したように「ナチスの手口」から学んでいる。
安倍氏「戦後レジームからの脱却」=国防を基調とした天皇中心の「管理・監視国家」体制の樹立を目指す。
「マイナンバー法」成立
衆参両院で過半数を制した安部政権は「管理・監視ファシズム」に向けて、ナチスの手口に学んで「合法的な装い」の下、暴走しはじめている。
→秘密保護法成立を目指す(国民の知る権利を「合法的」ひ封殺)
→国家安全保障会議の設置を目指す(大本営政府連絡会議の復活)
→内閣法制局長官の交替による集団的自衛権行使の容認を目指す(改憲手続きなき改憲)
→9条骨抜き3点セットの実現による会見手続きなき改憲の成功
→時の政府による恣意的な憲法解釈(違憲→合憲)が慣習化することになる。
→「法の支配」から「人の支配」へ(立憲主義の崩壊)
→日米軍事協力の指針の再改定による戦争準備体制の構築=国防国家化
→戦死者の英霊化のための追悼施設の準備(靖国神社の再利用)
5 これからの展望ーわれわれは何をなすべきか?ー
アメリカの戦争を喰物にして発展していくのが「新しいファシズム体制」の特徴
最大の矛盾:デモクラシー帝国であるアメリカの戦争に参加しようとしている安倍政権が、アメリカの歴史観である東京裁判史観(先の戦争は侵略戦争)を否定している点
安倍政権の「大東亜戦争」美化は、実は、真珠湾攻撃をも美化することになる。
安倍政権の目指す国家体制がいかに危険かを、皆と大いに勉強して、大いに語らい、大いに身近な人たちに語りかけていくことが肝要=草の根の討議デモクラシー(会話、メール、ツイッター、ライン、ブログなど)
posted by 後藤富和 at 12:38| 平和

国際社会がみた「日本軍慰安婦」と日本の対応

福岡県自治体フォーラム午後の分科会では「国際社会がみた『日本軍慰安婦』と日本の対応〜問われる私たちの人権感覚」(講師堀田広治日本コリア協会福岡理事長)に参加しました。
1 はじめに
慰安婦とは、Sex Slave(性奴隷)
慰安所とは、日本軍が1か月以上駐屯する地域に設置。目的は、強姦防止、性病防止、防諜、日本兵のストレス解消。
慰安婦の数についての正式な統計はなし。研究者によれば2万〜20万人と言われている。
2 起ち上がった慰安婦たち
金学順(キムハクスン)さんが元慰安婦であることを初めて名乗り出て日本を告発(1991.8)。
日本政府を提訴(1991.12)
ソウル日本大使館前での水曜デモ開始(1992.1.8)
ナヌムの家開設(1992.6)
慰安婦少女の像をソウル日本大使館前に設置(2011.12.14)。慰安婦に関わる像や碑は日本に3か所、アメリカに4か所設置。
3 国際社会から日本政府に相次ぐ勧告・提言
1996.2 国連人権委員会で日本政府に個人補償、公式謝罪など勧告
1998.8 国連人権小委員会で「『慰安所』について日本政府の法的責任の分析発表」
2007.7 アメリカ下院本会議が慰安婦問題の早期解決を認める決議を採択。その後、オランダ、カナダ、EU、フィリピン、韓国、台湾の各国議会でも同様の決議採択。
2008.5 国連人権理事会が日本政府に勧告。
2010.10 国連人権理事会が日本政府に再勧告。
2011.8 韓国憲法裁判所が韓国政府が日本と交渉する努力をしないのは憲法違反と判決。
2013.5 国連拷問禁止委員会が慰安婦問題について「日本の政治家や地方の高官が事実を否定し、被害者を傷つけている」と勧告。
4 日本の対応
・軍関与否定から河野談話(軍の関与を認め「お詫びと反省」を表明)へ(1993.8)http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html
・失敗したアジア女性基金(1995.7)
・破綻した日本政府の「元『慰安婦』賠償は日韓条約で解決済み」主張
・櫻井よし子氏ら歴史事実委員会がワシントンポスト紙に「慰安婦は性奴隷ではなく公娼である」との意見広告(2007.6)
・安倍晋三氏らがニュージャージー州の地元紙スターレッジャー紙に意見広告(2012.11)
・日本政府は韓国憲法裁判所の判決に基づく「慰安婦」協議の要請を拒否
・被害事実は認定するも時効などを理由に賠償請求を棄却する日本の裁判所
・日本政府は、国連人権関連機関からの勧告には拘束力がないとして受け入れ拒否
・2000.4「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」が民主党から提案(社民、共産も参加)するも、成立の見通し立たず。
・歴史教科書からの「慰安婦」削除
・地方議会の「慰安婦問題解決を求める意見書」採択相次ぐ(2008.3宝塚市を皮切りに札幌市、福岡市など43議会)
http://www.city.fukuoka.lg.jp/gikai/result/pdf/iken_2107.pdf
5 おわりに
・問われる私たちの人権意識〜国際社会からみたズレ
・歴史に学ぶ姿勢が不十分
・国際社会で「孤立の道」を進まないために

「63 years on 終わらない戦争」視聴
posted by 後藤富和 at 16:01| 平和

2013年10月21日

馬奈木昭雄弁護士講演(terra cafe kenpou)

明日のterra cafe kenpouは、中国残留孤児国賠九州訴訟弁護団長の馬奈木昭雄弁護士(よみがえれ!有明訴訟弁護団長、原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団)を講師にお招きし「憲法を未来へつなぐ」と題し、中国残留孤児の悲劇を生みだした大日本憲法下での戦争を中心に、日本国憲法の意味、そして、改憲論者が意図するもの、憲法を未来へつなぐ意味などについてご講演いただきます。
馬奈木先生からはすでに詳細なレジュメをいただいております。

子を生み育てていく若い世代にとって必聴の内容です。
また、年齢や国籍に関わりなく、どなたでもご参加いただけます。
子や孫、教え子を戦地に送らないための貴重な講演です。
ぜひご参加ください。

日時 10月22日(火)19時
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
会費 無料
posted by 後藤富和 at 15:12| 平和

2013年10月22日

本日のterra cafe kenpou

本日のterra cafe kenpouでは、中国残留孤児国賠九州訴訟弁護団長の馬奈木昭雄弁護士(よみがえれ!有明訴訟弁護団長、原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団)を講師にお招きし憲法の学習会を行います。

「憲法を未来へつなぐ」をテーマに、中国残留孤児の悲劇を生みだした大日本憲法下での戦争を中心に、日本国憲法の意味、そして、改憲論者が意図するもの、憲法を未来へつなぐ意味などについてご講演いただきます。

子を生み育てていく若い世代にとって必聴の内容です。
また、年齢や国籍に関わりなく、どなたでもご参加いただけます。
子や孫、教え子を戦地に送らないための貴重な講演です。
ぜひご参加ください。

日時 10月22日(火)19時
場所 光円寺門徒会館(福岡市中央区天神3丁目)
会費 無料

来週は、terra cafeメンバーによる「韓国(板門店、ナヌムの家)報告会」です。
再来週は、中国残留孤児(帰国者)ご本人のお話しです。
今後の予定については下記サイトをご覧ください。
http://www.ohashilo.jp/pdf/TerraCafeKENPOU.pdf
posted by 後藤富和 at 09:40| 平和

2013年10月23日

昨夜のterra cafe kenpou

昨夜のterra cafe kenpouは馬奈木昭雄弁護士をゲストにお招きし中国残留孤児が生まれた歴史的背景についてお話を伺いました。36名が参加(最多記録)、会場は立ち見も出る熱気に包まれました。

今日のレジュメは2008年に使ったもの。当時は安倍政権。それが今もそのまま使えるということは、世の中が安倍さんの言う通りに動いたということ。

なぜ残留孤児が生まれたか。
残留孤児訴訟の第一回口頭弁論で、馬奈木弁護士は、「中国残留孤児といわれる人達が、そもそも中国にいたのか」と問いかけた。
この疑問の余地のない問いかけに、国も裁判所も答えない。
神戸地裁だけが、唯一この問いかけに真正面から答えた。東京地裁判決は詭弁。

明治政府のスローガン
・四民平等→明治政府が人道意識に燃えていたわけではない。封建社会を打倒して近代市民社会を確立したヨーロッパやアメリカの流れ。しかし、実際には明治政府は皇族、家族制度、男女不平等を残し四民平等を実現しなかった。
「私権の享有は出生に始まる」(民法3条、旧1条)これが近代市民社会を表す。
「公共の福祉」は、本来は人権相互の調整原理だが、権力者はこれを政府の意思に置き換えて上から権利を押さえつけようと考える。
・殖産興業:日本政府が国民の税金を使って炭鉱を掘る。そして、着炭したら三井に安く払い下げる。国に寄生する商人。
・富国強兵:兵を使うことで国が富む。つまり「桃太郎」=侵略。
明治政府ができて数年で征韓論が出てくる。
日清戦争は、清国が支配していた朝鮮半島を奪うために始まった。開戦1週間前、日本軍は朝鮮王宮を占領。日清戦争の結果、台湾と澎湖島を領有。遼東半島は急所なので三国干渉にあい、日本政府は泣く泣く遼東半島を手放す。この時、日本政府は「臥薪嘗胆」と敵討ちを誓う。
その敵討ちとして10年後に日露戦争。満州をめぐっての戦争。日本は、南樺太を手に入れ、遼東半島を取り戻し、南満州鉄道の所有権を手に入れ、朝鮮を保護国に。
その6年後、朝鮮併合。
日露戦争から10年後、第一次世界大戦。その結果、山東半島、赤道以南の南洋諸島を手に入れた。
1918年、シベリア出兵。1925年まで日本軍は居座る。
1929年、世界大恐慌。日本の農村は疲弊の極み。農村では娘を売るのが当たり前の光景。
そこで、移民が加速化。
ハワイ、ブラジルは文字通りの移民(農村の口減らし)
満州は単順な移民ではない。
日本の植民地支配の始まりは北海道。北海道の屯田兵の手法を満州に応用。
満州は、一朝有事の際は干戈を取って戦うための移民。
中国人の土地を奪いロシア国境に配置。仮想敵国はソ連。最精鋭部隊である関東軍を満州に配置。
残留孤児が満州にいたのは、日本政府の植民地政策の結果。
押し込み強盗。奪われた者が奪い返しにくるのは当たり前。それなのに日本は匪賊などと呼ぶ。
東京地裁は、ソ連軍が攻めてきた、匪賊が攻めてきたのが原因だという。そこに日本人がいたのは日本政府の政策ではないか。
関東軍は真っ先に逃げた。沖縄でも軍隊は住民を守らなかった。日本の軍隊は住民を守らない。軍隊がいるから住民が死ななければならない。
日本では、戦争起こしたのは誰だと問うても、雰囲気、空気。空気読む文化。空気読まないと村八分。
満州事変は日本軍がでっち上げた。なぜ「事変」なのか。なぜ「戦争」ではないのか。パリ不戦条約で国際間の紛争解決に武力行使してはならないとされていた(現憲法9条1項と同趣旨)。そのため「戦争」とは言えなかった。
同様に「日華事変」。
アメリカにはなぜ宣戦布告したのか(結果的には遅れたが)。奇襲攻撃は日本のお家芸。
ABCD包囲網(経済封鎖)。経済封鎖されたら日本は生きていけない。経済封鎖した方が悪い。だからこの戦争は自衛戦争だ。自衛戦争はパリ不戦条約も禁じていない。
だから堂々と戦争を開始した。これが靖国史観。
当時の日本は今の北朝鮮と同じ。北朝鮮を経済封鎖し、最初の一発を北朝鮮に撃たせれば、日本は北朝鮮を攻撃できる。靖国史観の政治家は北朝鮮に最初の一発を撃たせたい。

美しい国日本は、土足でよその国に踏み入って戦争する国。
これを防ぐために、自衛戦争を禁じる9条2項を制定した。
戦争をしたい政治家は2項を変えたがる。

馬奈木弁護士が考える「美しい国」とは日本国憲法と改正(悪)される前の教育基本法が文字通り実施される国。
日本国憲法の不幸は25条が真っ先に骨抜きになったこと。

上命下服が徹底しないと戦争はできない。そのためには教育を変える。教育基本法を変え、教育委員会のもと上命下服にする。ただし、命令に従う者ばかりでは困る。そこで命令できる判断力を持つ者とに二分する。エリートと無条件に指示に従う者とに二分する教育。
posted by 後藤富和 at 08:16| 平和

西南大で授業

西南学院大学で応用法律学の講義をしてきました。
今日のテーマは憲法。
日本国憲法を立憲主義の視点から解説し、自民党憲法改正草案と比較しました。
posted by 後藤富和 at 13:51| 日記

2013年10月24日

【明日】シンポジウム再生可能エネルギーの課題と展望

シンポジウム「再生可能エネルギーの課題と展望」
九州弁護士会連合会では、第66回定期大会を記念し、下記のシンポジウムを開催します。一般の方もご入場いただけますので、是非ご参加ください。再生可能エネルギーが普及するための課題はどこにあるのか。エネルギー政策に関心を持って主体的に関わっていく社会を目指し、いっしょに考えていきましょう。【入場無料】
テーマ 再生可能エネルギーの課題と展望
日時 2013年10月25日(金)9時〜12時
場所 リーガロイヤルホテル小倉4階「ロイヤルホール」(北九州市小倉北区浅野2-14-2)
基調報告 再生可能エネルギーの現状と課題
パネルディスカッション
・高橋洋(株式会社富士通総研主任研究員)
・原育美(NPO法人環境ネットワークくまもと副代表理事)
・後藤富和(弁護士)
・緒方剛(弁護士、コーディネーター)
主催 九州弁護士会連合会、福岡県弁護士会
http://kyubenren.org/event/general/20131025.html
再生可能エネルギーの課題と展望 チラシ.jpg
posted by 後藤富和 at 15:13| 環境

2013年10月25日

【九弁連】再生可能エネルギーの積極的な導入の推進を求める宣言

九弁連大会シンポジウム「再生可能エネルギーの課題と展望」、無事終わりました。
僕もパネリストの一人として参加したのですが、僕自身、今回のパネルディスカッションを楽しみました。
写真.JPG
脱原発はもはや当たり前で、その先の明るい未来を真剣に議論するって楽しいですね。
シンポジウム後、九弁連は第66回定期大会で「再生可能エネルギーの積極的な導入の推進を求める宣言」を採択しました。ご紹介します。

再生可能エネルギーの積極的な導入の推進を求める宣言

 わが国はこれまでエネルギー政策において、化石燃料と原子力エネルギーに依存した社会を構築してきた。しかし、原子力発電所は、半永久的に放射線を放出する核廃棄物を膨大に排出し続ける施設であり、ひとたび事故が起きるとその被害の範囲・程度・期間は極めて大きい。他方で、化石燃料は、埋蔵量に限りがあるため永続的に使用が出来るものではない上、その使用に伴う二酸化炭素は地球温暖化の主要な要因となっている。このように、原子力や化石燃料に依存し続けることは、現代世代のエネルギー需要の充足のために将来世代へ解決困難な課題を押しつけることとなる。
 このような旧来のエネルギー政策から、できる限り早急に「持続可能な社会」の構築を目指すエネルギー政策への転換が求められている。半永久的に持続可能性を持った社会、すなわち、将来世代の利益や要求を充足する能力を損なわない範囲内で、現代世代が資源・環境を利用し、要求を満たしていく社会の構築が必要とされているのである。そのためには、これまでのエネルギー政策を転換し、再生可能エネルギーの大幅な採用及び消費エネルギーの削減を進めるべきである。
 そして、わが国には、太陽光、風力、地熱、バイオマス等の豊富な自然資源が存在する。このため、わが国の高い技術水準からすれば、再生可能エネルギーを中心としたエネルギー政策へと転換することは技術的に可能である。他方で、再生可能エネルギーの導入による安定的雇用の創出や、中長期的に化石燃料調達費用の高騰が予想されることを鑑みれば、かかる政策転換は経済的にも可能である。しかし、現在、わが国の総発電電力量のうち、これらの自然資源を利用した再生可能エネルギーによる発電電力量の占める割合は、僅か3.79%(2011年度)程度に止まっている。
 そこで、当連合会は、持続可能な社会の構築を目指し、再生可能エネルギーの積極的な導入の推進を求め、以下の宣言をする。

1 国は、再生可能エネルギーの積極的な導入を促進するために以下の施策を行うべきである。
 (1)再生可能エネルギーによる発電事業者の新規参入及び事業の拡大をより容易とするための施策。
 (2)発電事業の公正・公平な取引市場の早期実現に向けた施策。
 (3)再生可能エネルギーへの転換に関する社会的合意(社会の共通認識)の形成のための施策。
2 当連合会は、所属する弁護士会とともに、消費エネルギーの削減及び再生可能エネルギー採用の推進に向けて、以下の取り組みを行うよう努力する。
(1)紙や電気、ガスなどの使用量や廃棄物の量を削減することでエネルギー消費量を削減すること。
(2)再生可能エネルギーによって発電された電力を購入することや、再生可能エネルギーを利用できる設備を導入することなど、可能な限り再生可能エネルギーを利用すること。
(3)上記の取り組みを充実させるために環境マネジメントシステムを導入する等の消費エネルギー削減及び再生可能エネルギー採用のための組織体制の構築をすること。

 2013年10月25日                 九州弁護士会連合会

この大会では、以下の3つの決議も採択されました。
「裁判所支部における司法基盤の整備充実を求める決議」
「水俣病問題につき、認定基準を改め、すべての被害者を水俣病患者と認めて救済することを求める決議」
「憲法第96条の憲法改正発議要件緩和に反対する決議」

九弁連ウェブサイトへのアップは来週になると思います。
posted by 後藤富和 at 22:43| 環境

2013年10月26日

【明日】風船プロジェクト・ファイナル

いよいよ最終回!
【風船プロジェクト第4弾ファイナルのお知らせ】
もしも玄海原発が再稼働され、過酷事故が起こったら、放射性物質はどのように、そしてどこまで飛散し、私たちに降りそそいでくるのでしょうか?市民の手で検証する「風船プロジェクト」。
これまで3回取組んできましたが、いよいよファイナルです。
過去最大規模の参加でファイナルを成功させましょう!

日 時:10月27日 (日)12:00〜受付開始、14:00〜 リリース予定
場 所:波戸岬海のトリム海浜公園
参加費:大人 500円 高校生以下 無料
主 催:「風船プロジェクト」実行委員会
【連絡先】
 「風船プロジェクト」実行委員会(担当:稲村・田中・柳原)
    佐賀中央法律事務所
 TEL 0952-25-3121 E-mail:balloonpro2012@gmail.com
※紙風船500個を飛ばします。
※原告でなくても、もちろん参加OKです!
※詳細、最新情報は⇒http://genkai-balloonpro.jimdo.com/
風プロ第4弾告知ビラ.jpg

風プロ第3弾報告.jpg
なお、貸切バスご利用の方は
10:15 日本銀行前(天神)にお集まりください。
バス代 大人2000円、中学生以下1000円
posted by 後藤富和 at 19:02| 環境

特定秘密保護法案

特定秘密保護法案が国会に提出されました。
安倍氏はきれいごとで繕いますが、どう見ても戦争するための法律です。戦時中の「防諜」と同じ発想です。私たち市民はもちろん、マスコミもものが言えなくなり、1億、大本営発表になってしまいます。
かつて、戦争遂行の一翼を担ったマスコミの中でも一部は、戦時中の反省からか、特定秘密保護法案に強く反対しています。

朝日新聞「天声人語」(10月26日朝刊)
「米国の諜報機関が、同盟国ドイツ首相の携帯電話を盗聴していた疑惑が浮かび上がった。メルケル首相は怒ってオバマ大統領に直接抗議し、波紋は静まりそうにない(中略)在米の日本公館も対象だったと報じられた。(中略)「安倍首相の携帯は大丈夫か」と記者会見で質問が飛んだ。官房長官は「まったく問題ない」と強調したが、しっかり調べたのだろうか。日本が考えるほど、米国は甘い兄貴分ではあるまい▼思えば、特定秘密保護法案も米との同盟を重視するものだ。その一面を荒っぽく言うなら、米国からもらった情報を守るために自国民を罪に問う法でもある▼出来てしまったあとで破滅的な結末を招いた、戦前の幾つかの法を忘れたくはない。「はじめにおわりがある。抵抗するなら最初から抵抗せよ」。朝日新聞の大先輩にして反骨のジャーナリスト、むのたけじ氏の言葉が点滅する。」

朝日新聞「素粒子」(10月26日夕刊)
「お前は秘密を漏らした。逮捕する」「何の秘密を」「それは秘密だ。私は知らぬ」秘密保護法のオーウェル的世界。
メルケル首相と米当局。「私の携帯聞いたわね」「テロ対策だ」「私はテロリストか」「テロリストならもう死んでいる」
posted by 後藤富和 at 20:16| 平和

2013年10月27日

風船プロジェクト・ファイナル

佐賀県の波戸岬から風船を飛ばして、玄海原発で事故が起こった場合の放射性物質拡散状況を調べる実験を行いました。今回は4回目。ファイナルです。
ピースボートの韓国メンバーも合流。
写真.JPG

300人が参加して、500個の風船を飛ばしました。
写真.JPG

今回は紙風船を使用。メッセージカードは竹製。
写真.JPG

写真.JPG
posted by 後藤富和 at 19:52| 環境

風船発見情報@〜C

@ 
発見時間 17時40分
発見場所 佐賀県杵島郡江北町大字佐留志字二本松2001 江北ホームワイド
メッセージ 手書きのものはなし
 
A
発見時間 17時43分
発見場所 杵島商業高校駐輪場
メッセージ 「地球の上から全ての原発がなくなりますように」

B
場所 杵島郡江北町上小田
時間 17時57分
メッセージ 手書きのものはなし
 女性の方でしたが、「ここまで飛んでくる可能性があるということですね・・・」と仰っていました。

C
時間 17時30分
場所 大町のひじり之湯の近く(佐賀県大町町福母3067-2)
メッセージ 原発なくそうの思いをのせた風船です。地球上から全ての原発がなくなりますように。
posted by 後藤富和 at 20:12| 環境

2013年10月28日

風船発見情報D〜I

D連絡時刻10/28 8:55 発見時刻10/27 17:00
佐賀県杵島郡江北町上小田
自宅庭の木の上にのっていました。昨日はとれなくて今朝とりました。
メッセージ「再稼働はいけません」
ここまで来るんだと不安になってました。がんばってください。

E連絡時刻10/28 10:15 発見時刻10/28 7:00頃
福岡県大牟田市田隈
工場の裏でみつけた
手書きメッセージなし

F連絡時刻10/28 10:35 発見時刻10/28 5:00
熊本県山鹿市方保田
散歩の途中道路に落ちていた
「再稼働の電気は足りてます。金より命」
私も応援してます。がんばってください。

G連絡時刻10/28 10:45 発見時刻10/28 10:00頃
熊本県菊池市隈府 菊池市立菊池南中学校 テニスコート
メッセージ「原発をなくそう。つながろう。未来は私たちがつくる」
風船はしぼんでるだけできれいです。がんばってください

H連絡時刻10/28 0:55 発見時刻10/28 9:00頃
熊本県阿蘇市狩尾の原野 
メッセージ「原発をとめるにはあなたの力が必要です」

I連絡時刻10/28 13:39 発見時刻10/27 19:00頃
佐賀県武雄市北方町大崎 自宅の庭
メッセージなし
「ここまでとんでくるんですね」と驚いていた
posted by 後藤富和 at 15:20| 環境

明日のterra cafe kenpou

明日のterra cafe kenpouのお知らせ

明日は、terra cafe参加者の日高さんから韓国訪問の報告をしてもらいます。
日高さんは、先日、韓国を訪問し、ナヌムの家で日本軍性奴隷(慰安婦)とされた女性たちの話を聴いてきました。また、板門店に行って北朝鮮との国境も視察してきました。
日高さんの眼から見た韓国を報告してもらいます。

また、憲法の条文(4条〜8条)の学習も行います。

ぜひご参加ください。

日時 10月29日(火)19時
場所 光円寺門徒会館(中央区天神3丁目)
posted by 後藤富和 at 17:09| 平和

2013年10月29日

今夜のterra cafe kenpou

今日のterra cafe kenpouのお知らせ

今夜は、terra cafe参加者の日高さんから韓国訪問の報告をしてもらいます。
日高さんは、先日、韓国を訪問し、ナヌムの家で日本軍性奴隷(慰安婦)とされた女性たちの話を聴いてきました。また、板門店に行って北朝鮮との国境も視察してきました。
日高さんの眼から見た韓国を報告してもらいます。

また、憲法の条文(4条〜8条)の学習も行います。

ぜひご参加ください。

日時 10月29日(火)19時
場所 光円寺門徒会館(中央区天神3丁目)
posted by 後藤富和 at 09:42| 平和

よみがえれ!有明海、農水省交渉

本日、長崎市において、よみがえれ!有明訴訟原告団弁護団と農水省農村振興局、九州農政局とで諫早湾干拓事業潮受堤防排水門の開門について意見交換を行いました。
国は3年前に福岡高裁から排水門の開放を命じられていますが、その履行期限が今年12月20日に迫っています。3年間の準備期間があったにも関わらず国は未だに開門にむけた準備工事に着手できていません。
このような状況下での緊迫した意見交換です。

農水省:12月20日の開門は可能。11月12日の仮処分後でも12月20日の期限は遵守できる。
弁護団:開門のデッドラインはいつか。
農水省:現時点ではデッドラインは想定していない。12月20日の時点ですべての工事を終えるのは難しいが仮設工事などで対応できる。
弁護団:予定していた工事をすべて終えることはできないが、12月20日の開門は可能ということか。
農水省:はい。そういうことです。
弁護団:昨日の工事着工の対応(反対派の抗議にあい早々に退散)は茶番劇ではないか。これまで2回の反省はいかされていない。何らかの展望があったのか。
農水省:明確な見通しがあったわけではない。
弁護団:威力業務妨害ではないか。しかも、公然と謀議がなされている。その人たちに対して日時も場所も予め教えて、案の定、威力業務妨害にあう。この状況で4回目の工事着工をやっても同じ。
農水省:話し合いの場を持たせていただけないかと反対派にお願いしている。
弁護団:その話し合いはできているのか。
農水省:残念ながらできていない。今のところは暗礁に乗り上げている。
弁護団:威力業務妨害、公務執行妨害が行われているという認識はあるか。
農水省:判例などをみると、妨害の回数などで難しいのではないかと。
弁護団:それが農水省の公式見解ならば、他の事件で私たちがやった時に警察を呼んだら許さない。警察を使えと言っているわけではない。警察を使わないのが正しいと思っている。ただし、彼らの行為が犯罪行為であるという前提でものを言うべきではないか。国有地であるとの看板が壊されたと聞いたが。
農水省:撤去されていた。
弁護団:長崎県の職員が撤去したと聞いたが確認していないのか。
農水省:確認していない。
弁護団:いつ、誰が撤去したのか確認すべきではないか。アリバイ工作で看板設置したのか。きちんと確認して我々に報告せよ。看板撤去は犯罪ではないのか。処罰しろと言っているわけではない。ただ、彼らの行為が犯罪行為であるという前提で彼らと対応すべきだ。いい加減にことを済まそうと思っちゃいけない。舐められているじゃないか。国の代理人が福岡高裁で和解に前向きな姿勢をしたことを高く評価している。ところが、農水省は全くやる気がない。口先だけで間に合わせますと言ったって、3度も同じことをされて、彼らの態度が犯罪行為であるかの検討すらできていない。
農水省:事前に長崎県から看板撤去するとの連絡があった。
弁護団:馴れ合いじゃないか。何のために国有地であるとの掲示をしたのか。
農水省:勝手に立ち入ってもらいたくないから。
弁護団:それなのに、事前に撤去の申し出に対して了承したのか。
農水省:了承も黙認もしていない。問題があるからダメですよとは言った。
弁護団:長崎県が撤去するというんだったら、強く反対して、撤去されないように現地を監視すべきではないか。国有地に堂々と「侵入」して、その中に諫早市議会の旗まで立っている。中には県議会議員もいた。
農水省:山田県議がいたことは確認した。
弁護団:そのことに抗議はしていないのか。
農水省:していない。
弁護団:議論の場に出てこずに実力行使だけをする。それをあなた方は黙って見ている。それはおかしいじゃないか。対策工事がなされなければ、開門を差し止める仮処分決定がでるだろう。ただ、だからといって国の開門義務は免れない。この点は、江藤副大臣も認めている。
農水省:普段は出てこない人達がああいう場には出てきてくれる。
弁護団:説明するのは結構だが、その時に、反対派がやっていることは犯罪行為であると厳しくしてきすべき。県議会や市議会が旗を立ててまで違法行為をやっている。旗を振っている県知事以下公務員に対して抗議すべきではないか。
農水省:長崎県知事自身が開門反対の旗を振っているかどうかは議論がある。
弁護団:長崎県知事は堂々と言っているじゃないか。開門は応じない、開門ありきでは話し合いに応じないと公然と言って、副大臣にすら会わないと言っているじゃないか。
農水省:だからお願いしているんです。
弁護団:平場でやったって相手に言いたいことを言われるだけ。アンパイアがいる法廷でやってはどうか。そして県知事にはあなたがやっていることは公務員として許されないことであるとはっきりと告げるべき。法を守らない無法者だとはっきりと言うべき。むこうのご機嫌取りばかりしたって話し合いにならない。立場をきちんとした上で誠実に話し合うこと。正論はきちんと言わないと話し合いにならない。
農水省:工事を妨害することが犯罪になるということは言っていかなければならないと思う。
弁護団:県議会議員や市議会が堂々と違法行為をやっている。それを黙認していたらそこに参加している人達は自分達がやっていることは市や県の公認だと誤解してしまう。
市民:3回とも現場で農水省の対応を見てきた。中央揚水機場の中を開門反対派の人達が自由に出入りし、そこで開門反対のノボリの準備などをしている。立入禁止と言いながら彼らに活動の場を提供しているじゃないか。また、あなた方は開門反対派に「同じ立場です」とか「お気持ちはわかります」とか「ご主張はごもっともです」などと言っている。こんな態度だったら、説得できるわけない。あなた方がこのような態度でいるのは福岡高裁判決を本心では受け入れていないから。福岡高裁判決は間違っていると思っているが、判決で言われたから仕方なく開ける。だから5年後は閉めるなどとあなた方は言う。私たちの主張は間違っていましたと、農水省がきちんと態度を改めるしかない。でも、あなた方はそれをやらない。また、強制もできない。私達も強制は望んでいない。あなた方ができないのなら、裁判所に頼ってはどうか。前回の福岡高裁でやっと和解協議に前向きな姿勢を示したが、その道を進むべき。反対派に対して強く協議への参加を求めるべき。もう一つの手としては、農水省がお手上げ宣言をし、安倍総理に委ねる。確定判決を履行しないということは絶対に許さない。
市民:昨日見ていたが、山田県議、諫早市議会議長が国有地に立ち入って反対していた。農水省職員の言葉を彼らはまったく聞く耳を持たない。
市民:昨日現場で見ていたが、工事着手と言いながら業者を連れていなかったではないか。一体どういった工事を行う予定だったのか。海水淡水化の稀釈、民有地の工事について質問。
農水省:最初は測量を行うので、今回も測量をしようと準備した。海水淡水化の排水は諫早湾の塩分濃度と同じ程度にする。白浜の民有地については所有者の理解が得られていないので、今は国有地のみで工事を行おうとしている。
弁護団:公務員の妨害行動に対しては毅然と抗議せよ。違法な行動に対しきちんと評価、批判して、履行期限までに開門すると宣言する。開門反対派に協議参加を強く呼びかける。全戸配布でもいい、新聞広告でも記者会見でもいい。安倍首相の名前で声明を出す。
農水省:検討する。
弁護団:県の職員が誰の指示でやったのか調べよ。
市民:干拓地のすぐそばで育った。開門反対派の人達は開門したら堤防が壊れるとか干拓地が潰れるなどというがそんなことあるわけない。そんな、いろはの「い」も分かっていない。開門したら堤防が壊れるとかあるわけないですね。
農水省:はい。
市民:地元の理解というが、地元の人がみんな開門反対というわけじゃないん。地元の人達は、農業も漁業も両方うまく行くことを心から願っている。地元というのは県知事でもなく開門反対の旗を振っている人達でもなく、現場で農業、漁業をやっている人達。彼らは声をあげれずにいる。
弁護団:看板を抜いたことの調査の結果は11/7前に連絡をしなさい。
農水省:努力します。
posted by 後藤富和 at 14:19| 有明海

風船発見情報11〜16

風船発見情報です。
 
J連絡時刻10/28 15:50 発見時刻10/28 9:00
熊本県玉名郡和水町大屋 家の近く畑
手書きメッセージ「原発よりも再生エネルギーを」
「がんばってください」とのことでした。

K連絡10/29 9:10 発見10/28 9:00ごろ
熊本県阿蘇市一の宮町宮地 狩尾の山の中
メッセージ「危険な原発はごめんです。電気は足りてます。再生エネルギーへ」
 
L連絡10/29 9:15 発見10/28 14:00
熊本県菊池市小木 近くの栗林
メッセージ「原発を一刻も早くなくして地球・家族を守りましょう」
「みつけたときはどこかの犬がパンパースをくわえて運んできたのかと思ったけど、よく見ると風船だった。玄海原発からここまで飛んでくるのかと思うとこわいです」との感想。
 
M連絡10/29 10:00 発見10/28 10:00ごろ
熊本県阿蘇市狩尾の田んぼ
メッセージなし
 
N連絡10/29 11:45 発見10/29 10:30ごろ
熊本県山鹿市鹿央町干田 自宅近くの畑
メッセージなし
 
O連絡10/29 12:20 発見10/29 8:00ごろ
熊本県玉名郡和泉町大田黒 自宅近くの畑 10m間隔で2つ落ちていた
一つにメッセージ「福島は人間が原子力をコントロールできないことを明らかにしました」
posted by 後藤富和 at 14:21| 環境

2013年10月30日

昨夜のterra cafe kenpou

昨夜のterra cafe kenpouは、terra cafeメンバーの日高さんによる韓国報告。
日高さんは、新聞記事をみて今年8月からterra cafeに参加するようになった方です。
日高さんは、先日、自ら韓国を訪問し、元慰安婦達と会い話を聴いてきました。
その日高さんによる、板門店とナヌムの家の報告でした。
自らが見聞きしたこと、そして膨大な資料から調査した詳細なレジュメをもとに、自分の言葉で、朝鮮戦争が招いた分断の悲劇、日本軍慰安婦達の傷、わが国の罪深さを語りました。
今回はじめて、メンバー自らが報告するという形の学習会を行いました。
学者や弁護士の報告とは雰囲気が異なり参加者の心にストレートに伝わり、大好評でした。

今後もterra cafeメンバーによる報告会開催したいと思います。次は年明けに、メンバーのよる沖縄報告を予定しています。

今回は24名が参加。25歳のフレッシュな男性が初参加でした。

来週のterra cafe kenpouは、中国残留孤児であり京劇の女優である柴田真理さんをゲストにお招きし、自らの体験についてお話いただきます。お楽しみに。
柴田さんは言葉のことを気にされていたので、中国人留学生の皆さん、サポートをお願いします。
posted by 後藤富和 at 16:59| 平和

憲法講演

今朝は、午前9時から佐賀県嬉野市において、憲法の講演を行いました。
7時すぎに家を出て、空いている長崎道をGT-Rでゆっくり流しました。朝ぼらけの中バルーンが浮かぶ佐賀平野、霧に包まれた武雄の盆地は美しく、楽しく移動できました。
今回の講演は医療機関の新人研修の一環として行われたものです。
憲法の話しを聴きたいという方がいましたら、少人数でも構いません。必ず駆けつけますのでお声かけください。
posted by 後藤富和 at 17:21| 平和